魔将の贄
ブランド名 Liquid ジャンル ダークファンタジー凌辱AVG
発売日 2004.07.23 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x230x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 501.1MB、CD-DAなし、Alpha-ROMプロテクトあり
原画 かんたか シナリオ 大隈晃洋
音声 あり、このかなみ、茶谷やすら、北条明日香、榎津まお緒田マリ児玉さとみ
金田まひる、真宮鈴、伊藤瞳子、御苑生メイ、香津美ひかる、萌原ぷりん、
萌原ぷりりん、萌原ぶり、猫原ひるね
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所 なし
おまけ CG鑑賞、イベント回想、音楽鑑賞
対象属性 ファンタジー、凌辱、ピンク髪、お姫様、金髪、ガーターベルト、ストッキング、魔法少女、
ツインテール、縦ロール、ボクっ娘、ロリ、黒髪、ストレートロング、オーバーニーソックス、
ショートカット、銀髪、ボブカット、レズ、長耳、母娘丼、ショタ、眼鏡っ娘、メイド、首輪
1プレイ時間 6〜7時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は智謀と剣技を兼ね備えた流れの傭兵。その能力を活かし、いつかこの
戦乱の中で成り上がろうという野心を抱いていた。そんな折り、主人公は山道で
野盗に襲われている女の子を助ける。なんと、この女の子はカトゥーシャ王国の
お姫様だという。かくして、偶然にもカトゥーシャ王国に入り込むことに成功した
主人公は、己の野心を満たすため、策謀を巡らせ、凌辱の嵐を巻き起こす……
という、ダークファンタジー凌辱AVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

ロクサーナ・カトゥーシャ。(CV:茶谷やすら)
カトゥーシャ王国のお姫様。野盗に襲われているところを主人公に助けられる。
控えめで純朴な女の子。助けてくれた主人公に、純粋な思いを寄せる。
通称・サーナ。

サラ・カトゥーシャ。(CV:このかなみ)
カトゥーシャ王国前王の妃で、現王の母親。国民から敬愛される人格者で、
身分にとらわれず分け隔てなく接する大らかさ・優しさを持っている。

マチルダ・カシュー。(CV:榎津まお)
カトゥーシャ王国の騎士。冷淡で生真面目で堅物。男性嫌いで、主人公にも
冷たく接するが、弟には甘い。剣技・司令官としての実力ともに優れており、
戦場には私情を持ち込まず、最善の手段を採用する。

レミー・フェンネル。(CV:緒田マリ)
遊撃部隊の隊長。奔放で陽気な剣士。明るく快活でさっぱりした性格。

レイチェル・クローブ。(CV:一色ヒカル)
自称・エクリプス屈指の魔法使い。でもドジ。見た目はお子様だが中身も
お子様で、隠密行動にも関わらず、騒ぐ、わめく、暴れると、全く使えない。

エメリー・グウェンドリン。(CV:北条明日香)
エクリプスの国教の教主。神託を下し、それによって国を動かしている。
悪魔との契約により、強大な魔力を手にしている魔女。

アルフィア・フラックス。(CV:児玉さとみ)
エクリプス軍の司令官。冷静な判断と的確な指示で戦場を指揮する女将軍。
生真面目で忠義に厚いが、情にもろい一面も。

絵の方は、骨格がしっかりとした絵でバランスがいいです。構図もわかり易い
ものが多く、とても整った絵という印象があります。ただ、ちょっとごつごつした
感があり、女性特有の柔らかさが今ひとつ出ていないような気もします。
まあ、戦士が多く出てくる作品ですから、ある程度仕方ないかも知れませんが。
CGは綺麗で丁寧に処理されていると思います。やや暗い色遣いが目立ちます
けど、作品の雰囲気を上手く醸し出していると思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともになし。ただし、メッセージウインドウ横に
フェイスウインドウが表示され、その表情は会話に合わせてころころ変わります。

キャラクターは王家の人や軍関係の人が多いということで、生真面目なキャラが
目立ちます。まあ、レミーは奔放ですし、レイチェルに至っては破天荒ですが(^^;
ただ、基本的に女性キャラは凌辱・調教される運命にあるので、最後には大抵
大人しく従順になってしまうわけですが。

音声はキャラクターとのマッチングもよく、演技の方もほぼ問題なし。
若干、サーナについては違和感を覚えることがありましたけど、そーんなに気に
する程ではないでしょう。凌辱がメインの作品なわけですが、通常時と凌辱時の
ギャップがよく出ており、凌辱シーンは臨場感たっぷりです。
特に、レミーやマチルダはそのギャップが見事に演じられていると思いました。

音楽はファンタジックな雰囲気の曲が多め。弦楽器の多用が目立つ、ちょっと
民族音楽的な雰囲気の漂う神秘的な曲が多めですね。
なかなかクオリティは高いと思います。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで可能ですが、その他の操作はキーボードでは出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。
音声のリピート再生も可能ですが、バックログモードでは出来ないようです。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。CPU利用率は100%
べったりです。スキップ動作はかなり高速です。

セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、章番号、シーンタイトル、シーン画像が保存
されます。
数としては、選択肢が非常に少ないため、これだけあれば充分すぎるでしょう。
各章の頭でセーブしても余りますし。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。……と言っていいのでしょうか。
選択肢はゲーム全体を通して4つだけで、もはやアドベンチャーと言うのも
おこがましいのですが。

このゲームにはAlpha-ROMによるプロテクトがかかっています。初回起動時
のみディスクチェックがあり、それ以降はディスクレスでプレイ可能です。
バックグラウンドでの動作は不可。
主人公の名前は「ヴィンセント・コンクァ」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公がサーナを助け、カトゥーシャ王国に傭兵として入り込む
ところから始まります。生まれ持った能力「魔眼」を利用して女性達を凌辱・
調教しつつ、智謀と剣技をもって戦果を上げ、その地位をどんどん上げていく、
という展開になります。

ストーリーは終始重苦しく淫靡に進みます。策謀を巡らせて敵を撃退し、
女性達には凌辱の嵐を浴びせかけるという感じで、ひたすらドロドロとした
展開が続きます。唯一、レイチェル絡みのイベントだけはのーてんきですけど。
# 「ボクの魔法をよけたのは、あんたで7人目だよ!」……び、びみょー(^^;

そして主人公は女性達をどんどん調教し、戦では戦果をあげて、どんどん地位と
名声を得ていきます。全く挫折もなく順調に事が運ぶため、今ひとつ面白みには
欠ける気がしますが、まあプレイしていて気持ちいいです。
強引で、ご都合主義な展開も目に付きますけどね。

最後は、通常ルートと闇ルートに大きく分かれるのですが、まあ、最終的に
やってることは似たよーなもんです。
手放しでハッピーという感じではなく、ひたすら淫蕩な終わり方ですね。

特筆すべきはHシーンの多さ。ゲームはほとんどHシーンからHシーンへと渡り
歩いているような印象で、どこを見てもHシーンという感じです。
ただ、そんな状態にも関わらず、ストーリーはちゃんと展開しているというのは
ある意味凄いと思いますけど。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、1回限りのサブキャラも
何人か用意されています。尺の方はそこそこ長め。
描写の方は、セリフを繋いでいくキャラクター主体の描写ではなく、一歩引いた
ところから見た説明セリフ的なものが多く、冷静で客観的な印象があります。
そのため、感情移入度は低く、思ったほどエロエロな印象はありませんでした。
内容はひたすら凌辱で、主人公自ら凌辱するものから兵士達や国民達が大挙
して凌辱するものまで、幅広く用意されています。
主人公はあまり女性に執着がなく、目的の為なら調教した女性を平然とくれて
やるような人物ですから、寝取られという感じではありませんね。
ちなみに、純愛らぶらぶなHシーンはほとんど用意されていません。
唯一、サーナとのHシーンは、ちょっとだけらぶらぶっぽいかなー、という程度。
と言っても、そのサーナですら凌辱的なシーンの方が多いわけですが。
純愛好きな人は回避すること推奨。

テキストは、誤字はほとんど目に付かないのですが、雰囲気を出すためか、
固く小難しい表現が多く、漢字が多用されているため、やや読みづらいです。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。ゲームは章立てて進み、最終章まで行けば終わり。言う
までもないですが。章の数は……2クール以上、とだけ言っておきます。

ワンプレイは6〜7時間。そこそこ長いですが、ストーリーは基本的に1本道で、
最後にルート分岐はするものの、それほどボリュームは大きくありません。
ですので、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮できるでしょう。
エンディングの数もそれほど多くないですし。

難易度は低め。というか、ゲーム全体で選択肢が4つしかないわけで、どこで
どう悩むんだ、という感じですね。
総評
お奨め度ですが、ファンタジー凌辱物が好きな人にお奨め。
ただし、ファンタジーと言っても、触手プレイとか魔物プレイはほとんどないわけ
ですが。(1シーンだけ、それっぽいのがありますが)
ファンタジーっぽいところといえば、主人公は魔眼の持ち主で、魔力を流し込むと
身体の自由を奪える、というぐらいでしょうか。
あとは、智謀と剣技で成り上がっていくというサクセスストーリー(?)が好きな人に
お奨め。ほとんど何の挫折もなくサクサクと成り上がっていくので、ある意味痛快
です。主人公、完璧すぎ。

内容はHシーンの連続で、1つのシーンが終わったと思ったら、もう次のシーン
という感じで、息をつく暇もありません。章が変わって、やっと通常シーンが
見られるかと思ったら「数日後、地下牢で」などという身も蓋もない展開に
なって、結局は凌辱シーンだったり。なんだか、これだけHシーンが連続して
いると、もはやありがたみがなくなってきますね。ぶっ通しでプレイした場合、
途中で飽きてきてしまうかも、というぐらいです。
しかし、それだけHシーンが連続してる割には、ストーリーもそれなりにあって、
主人公が成り上がっていく様なんかはきっちり描かれています。
全然そういうシーンの印象がないのですが、いつの間に? という感じですね。

Hシーンは濃厚で数も非常に多く、主人公が成り上がっていくストーリーは
なかなか痛快で結構楽しめました。
問題点としては、ボリュームでしょうか。通常ルートと闇ルートの2周すれば、
ほとんどのイベントは見ることが出来ます。
# サーナ萌えな人は、もう1〜2周しないといけませんけど。
##いや、見られるイベントは凌辱ですけどね(^^;
そのルート分岐も後半の方なので、やや物足りなさを感じるかも知れません。
まあ、1周でHシーンが30個近くあるなど、内容的には非常に密度が濃いため、
充分満足できるとは思いますけど。

「女性は調教するもの、自分が成り上がるためのコマ」と割り切った、ある意味
ハードボイルドな主人公が大活躍するストーリーで、もはや清々しかったです。
いや、内容はひたすら凌辱なんですけどね(^^;
Hシーンの連続でありながら、ストーリー性もしっかり確保されていて、なかなか
楽しめました。……いや、凌辱なんですけどね(^^;

最後に。ところで、主人公の目的って、「成り上がること」なんですか?
……なんだか、とりあえず世界征服して、その後の事はなーんにも考えてない
勘違い悪党みたいなんですけど……(^^;


「萌原ぷりん」「萌原ぷりりん」「萌原ぶり」……この声優名はギャグですか?(^^;



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