妄想念波通信〜もうそうねんぱつうしん〜 | |||
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ブランド名 | ZERO | ジャンル | 念波系学園ADV |
発売日 | 2004.03.26 | 定価 | \6,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x230x42mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 616.5MB、CD-DAなし | ||
原画 | うめきち | シナリオ | 村上早紀、前薗はるか |
音声 | 女性のみフルボイス、佐々木あかり、涼森ちさと、奥川久美子、紬叶慧、もっち、 あさり☆、櫻レオナ、南菜実、理多 |
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インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 16箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CGモード、回想モード、音楽モード | ||
対象属性 | 学園物、純愛、陵辱、幼なじみ、ピンク髪、リボン、眼鏡っ娘、ストレートロング、 オーバーニーソックス、赤髪、ツインテール、青髪、女教師、白衣、女医、紫髪、 後輩、緑髪、触角、金髪、レズ、お兄ちゃん、黒髪、ロリ |
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1プレイ時間 | 2〜3時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
主人公は、幼なじみの千緒里と付き合い始めた平凡な学生。しかしある日、 ひょんなことから、自分の妄想が相手に流れ込んでしまう能力を身に付ける。 その能力は、主人公がHな妄想に浸った時に発動するため、主人公の周りで Hな事件が起こり始める。果たしてこの能力は何なのか。主人公はこの能力を どのように使うのか……という、 念波系学園アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 清水千緒里(しみずちおり)。(CV:佐々木あかり) 主人公の幼なじみで、彼女。明るく元気でいつも主人公にべったり。主人公が 他の女の子と親しく話しているとやきもちを妬く。 長谷川智咲(はせがわちさき)。(CV:涼森ちさと) 主人公のクラスの委員長。真面目で堅物な優等生。愛想がないため、周りの人 からは避けられている。 桃歌(ももか)。(CV:理多) 主人公が能力を身に付けた後で出会った少女。主人公に何かを返せと言って きたり、能力を解放しろと言ってきたりする謎の少女。 小林冬乃(こばやしふゆの)。(CV:南菜実) 学園の保健医。学生を連れ込んではHなことをしているという噂の、妖艶な女性。 主人公の能力に興味を持ち、何かと能力を試すためにアプローチしてくる。 平野しおん(ひらのしおん)。(CV:紬叶慧) 千緒里の友達。オカルト部所属。主人公達をオカルト部に引き込もうとする。 明るくハキハキとした活発な女の子。 大沢美月(おおさわみつき)。(CV:奥川久美子) 主人公の後輩。主人公の能力に気付き、その動向を監視している。 千葉穂乃花(ちばほのか)。(CV:櫻レオナ) 主人公の近所に住む若奥様。夫が出張中のため、身体をもてあましている。 田中眞子(たなかまこ)。(CV:あさり☆) 主人公の後輩。双子の姉。おっとりマイペースな女の子。 田中亞子(たなかあこ)。(CV:もっち) 主人公の後輩。双子の妹。明るくハキハキとしたしっかり者。 川澄あゆむ(かわすみあゆむ)。(CV:もっち) 主人公のクラスメイト。遅刻・居眠りの常習犯で、動作はトロく、ドジ。 絵の方は、ちょっとロリめの可愛らしい絵柄。シーン毎のばらつきがやや大きく、 若干安定性には欠けるように思えます。 CGの処理もやや粗く、線の処理なども雑に見えるところがありました。アップに なったときなんかで顕著ですね。原画以上にバラつきが大きく感じます。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてころころ変わり、 アクションも大きいため、見ていて楽しいです。 キャラクターは、個性豊かな様々なキャラクターが揃っています。基本的に解り やすいキャラが多いのですが、桃歌は謎の多い、よくわからないキャラですね。 しおんLOVE。なんか、もう、むっちゃくちゃ可愛いです(^^) 音声は、キャラクターとのマッチングはなかなか良いと思います。演技の方も 特に問題はないのですが、全体的に今ひとつ気分が乗ってこないというか、 やや淡泊な演技が多かったように思います。 そんな中、しおんの声はパーフェクト。元々明るくて元気なキャラクターでは あるのですが、声が付くことによってさらに活き活きしている感じで、全体的に やや静かな印象があるキャラクターの中で、ひときわ輝いています。気持ちの こもった、感情のよく伝わってくる演技だと思います。ブラボー。 音楽はゆったりとした穏やかな曲が多め。あまり自己主張してこない、BGMに 徹した感じの曲ですね。 ゲームを起動すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はちょっと切なくもの悲しい雰囲気の漂う、しかし力強い歌で、なかなか雰囲気 出ていていい感じです。 絵の方はキャラクター紹介、シーン紹介的なもので、ゲームの背景説明も入って いて、完全にゲームの一部になっていますね。なかなかいいと思います。 まあ、絵はちょっとバラつきがデカいですけど。 |
システム |
インタフェースは、マウスカーソルのキーボードエミュレーションによる、フル キーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作は軽快。スキップも高速です。 セーブ箇所は16箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。 数としては、選択肢の数・エンディングともにそれほど多くはないものの、もう 少しあってもいいかなー、という感じですね。やや物足りなさを感じます。 システムは、オーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 選択肢でイベントが分岐し、特定の選択肢でシナリオが分岐するタイプです。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が妄想を相手に送る能力を身に付けるところから始まります。 最初は能力のこともよくわからず、所構わず能力が発動してHなトラブルが発生 するが、徐々に制御できるようになってきて……という感じです。 ストーリーは序盤で大きく2つに分かれます。幼なじみの千緒里をメインとする 純愛系のシナリオと、委員長の智咲を中心とした陵辱系のシナリオです。 どちらのシナリオも、終始淫靡な雰囲気で進みます。ちょっとHな状況になって 主人公が興奮すると能力が発動してしまい、そのまま雰囲気に流されてHな事を してしまう、という感じです。 そして次第に能力のことが解ってきて、ある程度制御も出来るようになった時、 その能力をどうするか……という展開になります。 まず気になったのは主人公の持つ能力の扱い。基本的に主人公のHな妄想を 相手に送りつけるだけの能力で、Hな妄想を送ることで相手もHな気持ちにする、 というだけのハズですが……なんか、妄想を送られた女の子、もれなく発情して いる気がするんですけど(^^; その状態で迫られたら簡単に身体を許したりと、ちょっと都合が良すぎるような 気がします。もはや催眠にかけて、いいように操っている感じです。 そして、妄想を送られた女の子の方も、それに何の疑問も抱かず、主人公の 仕業だと言ったり、すんなり受け入れてしまったりするのはどうかと。 見事なまでの、ご都合主義な展開ですね。 そして、主人公の能力や桃歌の存在など、謎がちりばめられているわけですが、 そういう謎をほったらかしたまま終わってしまい、クリア後がちょっとすっきりしない ように感じました。 そのエンディングですが、スタッフロールも何もなしにいきなりタイトルメニューに 戻るため、余韻も何もなく、あっけなく終わる印象が強いです。元々シナリオも 短めのため、「え? もう終わったの?」と思うことしきり。 もう少し余韻を残して欲しいところですね。 あと、整合性がやや怪しいところも見受けられました。今まで一度も出てきた ことのないキャラが平然と当たり前のように出てきたり。お前、誰だよ状態。 H度は高め。ほとんどのヒロインは複数回用意されており、描写も濃いめです。 ただ、尺の方はややばらつきがあって、若干短いものもありました。 Hシーンは基本的に能力でHな妄想を送りつけ、それで気分を盛り上げてから 本番に入るという流れで、雰囲気をうまく盛り上げているためにかなり淫靡で 盛り上がりが大きいです。主人公の持つ能力を活かしたシーンになっており、 なかなかいいですね。女の子もノリノリで、その妄想の世界に浸っていることが 多く、H度を増していると思います。まあ、あまりにも思うツボ過ぎてつまらないと 感じる人もいるかも知れませんけど。 テキストは誤字等もほとんど気にならず、あまりクセもない読みやすいテキスト だと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。日付の記述は出てきません。 ワンプレイは2〜3時間。やや短めで、あっさり終わります。エンディングの数も それほど多くないため、コンプリートにもそれほど時間はかからないでしょう。 難易度は低め。選択肢の内容とその後の行動が全く逆だったり、意地悪な所も 見受けられますが、選択肢・エンディングともにそれほど多くないため、特に 苦労することもないかと思います。 |
総評 |
お奨め度ですが、簡単お手軽エロエロストーリーが好きな人にお奨め。 純愛っぽい話から陵辱っぽい話まで幅広く楽しめ、主人公の持つ能力を使った 特殊なHシーンはなかなか良いです。 ただ、能力があまりにも都合良く使われていて、ちょっと興ざめなところもなきに しもあらずですが。能力に関する描写も端折られていることが多く、ヒロイン達も 自然にその能力を受け入れたり認めたりしているため、やや電波な感じの漂う シナリオですね。 そして、なんと言ってもボリュームのなさ。ワンプレイが短めで、エンディングの 数もあまり多くないため、あっさりとコンプリート出来てしまいます。 メッセージスキップが高速なのもあって、かなり短時間で終わるでしょう。 そのため、ちょっと物足りなさを感じるかもですね。 Hシーンが複数回用意されているキャラも多いですが、多くても4回で、折角の 面白い設定なんですから、もっと楽しみたかったな、というのが正直な所です。 それと、メインである千緒里と智咲以外のヒロインは、やや扱いが悪く、1回 Hして、はいさよなら、ということもあるため、サブヒロイン萌えな人にとっては ちょっと辛いかも知れません。結構いい味出しているサブヒロインも多いため、 ちょっと勿体ないかも。 簡単お手軽にエロエロストーリーが楽しめて、設定もなかなか面白いのですが、 ちょっとボリューム不足なのと、謎が投げっぱなしなのが気になるところです。 まあ、定価が安めに設定されているので我慢できるかな、という所でしょうか。 絵柄が気に入った人であれば、まあお奨めできるかと思います。 最後に。しおんエンド熱烈きぼー(T_T) # こんなにいいキャラなのに……。 ネタバレちっくな突っ込み。 桃歌のHシーンはさすがにヤバい気が……(^^; ロリっちぃのもそうですけど、実の娘!?(^^; 主人公の妄想が相手に伝わる……逆はぁ・はぁ・テレパス?(笑) |