王立ネコミミ学園 〜あなたのための発情期♪〜 | |||
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ブランド名 | Dress | ジャンル | AVG |
発売日 | 2004.01.30 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(164x237x37mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | Install Disc : 560.9MB、CD-DAなし Game Disc : 571.5MB、CD-DAなし |
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原画 | りとる | シナリオ | 神代いづみ |
音声 | あり、涼森ちさと、櫻レオナ、田中美智、南菜実、佐々木あかり | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 20箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | ぐらふぃっく、りぷれい、すぺしゃる、みゅ〜じっく | ||
対象属性 | 猫耳、尻尾、学園物、純愛、萌え、お兄ちゃん、ショタ、金髪、縦ロール、巫女装束、 紫髪、ショートカット、眼鏡っ娘、メイド服、御主人様、黒髪、ストレートロング、着物、 幼なじみ、ピンク髪、オーバーニーソックス、体操着、ブルマ、スクール水着、白衣、 ウエイトレス、女教師 |
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1プレイ時間 | 3〜5時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
ネコミミと尻尾が制服に付属している学校、王立ネコミミ学園。そんな学園に ある日、謎の転校生「ユイ・ファーミルトン」がやってきた。実は彼女にはある 秘密があった。それは、ネコミミと尻尾が本物であること。それを偶然知って しまった主人公は、ひょんなことからユイと付き合うことになる。果たして、 主人公の学園生活はどうなるのか……という、ネコミミアドベンチャー。 あ、ジャンルは私が勝手に付けました(笑) |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 橘透流(たちばな・とおる)。(CV:佐々木あかり) 主人公の弟。とても可愛らしい外見で、その笑顔は「天使の微笑み」と呼ばれ、 男女を問わず魅了してしまう力を持つ。……ヒロインでもないキャラを一番に 紹介するのもどうかと思いますが(笑)、まあ登場順ということで。 # 実は女の子……なんていうことはないらしい(^^; アシェット・ブラウニィ。(CV:田中美智) 執行委員会会長。何をやらせても失敗するという特殊技能を持った、ドジで 不器用なチビッ子(笑) 意地っ張りだけど、本当は素直で真面目。 主人公に好意を持っており、告白した経験もある。 # 「や、やっぱりできません……。手でしごくだなんて……」「べつに、足でも # 構いませんよ」……初めてのHイベントが、足コキというのはどうかと(^^; 白嶺凪沙(しらみね・なぎさ)。(CV:南菜実) アシェットに仕えるメイド。クールで知的な大人の女性。人がイヤがる姿を 見るのが好き(笑) 神出鬼没で、なんでもそつなくこなす。しかし実は大雑把。 # ところで、凪沙は学生でもなく、単にアシェットのメイドというだけなのに、 # なんであんなに平然と学園にいられるのでしょうか(^^; セシル・クレスト。(CV:櫻レオナ) 主人公の幼なじみで、同じ演劇部。おそろしいほどにクールでマイペース。 いつもシナモンスティックをくわえている。女岩城(笑) # どうせなら、Hシーンでもくわえっぱなしにして欲しかった(笑) ユイ・ファーミルトン。(CV:涼森ちさと) 王立ネコミミ学園に転校してきた転校生。本物の猫耳と尻尾を持つ。 明るく元気でテンション高め。後先考えず、思いつきで行動する。 会話するためには常にアクセル全開でないとついて行けない(笑) # ところで、演劇部の衣装あわせの時は猫耳や尻尾がばれると焦っていた # のに、クラスの出し物である喫茶店の制服に着替えるのは平気なのか?(^^; 絵の方は、すっきりとした可愛らしい絵柄ですね。ただ、ユイやアシェットは 髪型の関係からか、若干頭が大きく見える気も。いや、充分可愛いですけど。 てゆーか、アシェット、でこ広っ(^^; いや、ゲーム中でも言われていることなん ですけどね……。 CGの処理は結構綺麗だと思います。鮮やかな色遣いで、明るい印象ですね。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともありませんが、メッセージウインドウ上に 表示される表情グラフィックは、会話に合わせてコロコロと変化します。 ちなみに、ユイ以外のキャラは、猫耳は飾りなわけですが……セシルなんて、 完全に一体化しているように見えますけど……(^^; キャラクターは、明るく元気いっぱいなユイにみんな引っ張られている感じで、 完全にユイが話の中心になってますね。いや、ヒロインなのでそれでいいとは 思いますけど。そして、周りのキャラクター達も、そんなユイに引っ張られつつ、 各所で上手く話に絡んできて、とてもいい味を出しています。 キャラクター同士の会話も多く、みんな活き活きしていますね。 ただ、ちょっと透流は出番少なくて蔑ろ気味かも。いや、まあ、ヒロインじゃない ですし、別にいいですけど……。 # そもそも、女性ですらない(笑) 音声は、正直、最初聞いたときはどうもしっくり来ませんでした。 ただ、しばらく聞いていると、上手く馴染んできて、自然に聞こえました。 キャラクターや声優さんに対する先入観があったからでしょうか。ともあれ、 それ以降は違和感なしにすんなり入ることが出来ました。 ただ、凪沙だけは、所々やや気になるところがありましたが。難しいキャラだ とは思いますけどねー。 # 「広海さんは巫女属性、と」…ちょっと「と」のイントネーションが違う気が。 音楽は明るくコミカルでほのぼのしたものと、静かで切ない雰囲気の物が半々 ぐらいですね。どちらも音色や旋律が綺麗で、単体でもそこそこ楽しめます。 シーンの雰囲気ともよく合っており、ゲームを盛り上げてくれます。 ゲームを開始すると、短いプロローグの後にオープニングアニメーションが 流れます。歌はノリのいい明るく爽やかな歌。高音の伸びが気持ちいいです。 歌詞が可愛らしくていい感じです(^^) 絵の方はキャラクター紹介、シーン紹介的なもので特筆すべき点はなし。 ちょっと同じ演出の連続が目立って、面白味には欠けますね。 |
システム |
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによって、フル キーボードサポート。既読スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。 バックログはマウスのホイール機能にも対応しており、音声の再生も可能です。 ちなみに、Skipボタンは既読メッセージの時のみ点灯するようになっているの ですが、画面の切り替えの時などは何故か点灯するのがやや気になりました。 デフォルトはOFFに設定しときましょーよ(^^; 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。ただし、画面の切り替え時はCPUパワーをフルに使うので、 マシンパワーによってはちょっともたつくかも。 セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは随時可能。……まあ、時間制限のある 選択肢のところでセーブするのはなかなか難しいかも知れませんが(笑) セーブデータはセーブ日時の他、学園祭までの残り日数とシーンタイトルが 保存されます。 数としては、ちょっと少なめかなーとは思いますけど、それ程セーブ/ロードが 必要なゲームとも思えませんし、まあなんとかなるかと。 システムはマップ移動場所選択&選択肢決定型のアドベンチャー。 マップには誰かのいる所しか表示されませんし、誰がどこにいるのかも表示 されているため、空振りする事はありません。 選択肢も、ヒント機能をONにしていれば、好感度が上がる選択肢には絵が 表示されますし、ポイントを獲得出来る場合も、その旨が表示されています。 選択肢には時間制限のあるものがあり、時間内に選択しないと、通常とは 違うメッセージが表示されたりします。ただ、キーボードで操作していると、 時間制限付き選択肢はまず選べないんですけどね(^^; # この時間制限付き選択肢、あまり意味はない気もするんですけど……。 各ヒロインは「ご機嫌ポイント」と「本気ポイント」というポイントを持っていて、 ご機嫌ポイントは「エッチモード」で使用することにより、Hイベントを見ることが 出来ます。本気ポイントは、攻略に直接影響するポイントです。 Hシーンには通常のHシーン以外に、「エッチモード」という特殊なものが用意 されています。これは、ご機嫌ポイントを使用することによって、いろんなことを 出来るというものです。ご機嫌ポイントの範囲内でどんな行為をするかを選択し、 その組み合わせで内容が決定します。ただし、愛撫を1つと本番を1つ、もしくは 特殊な行為1つ(or 2つ)しか選べません。選んだ組み合わせの行為が一通り 終わった時、まだご機嫌ポイントが残っていたら、もう一度組み合わせを選ぶ ことが出来ます。 この組み合わせによって、イベントが様々に変化するようになっています。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、ユイが転校してくるところから始まります。猫耳と尻尾が本物だと 主人公に知られ、ひょんなことから主人公と結ばれて、そのまま主人公の家に 居着きます。それからは、毎日のようにHな誘惑をしてくるようになります。 全体を通して明るく楽しくラブラブHな雰囲気で、コミカルにテンポ良く進みます。 学園祭に向かって色々と準備をしつつ、女の子達と話したりHしたりしながら 毎日を過ごします。 特筆すべきは会話の楽しさ。ヒロインの個別ルートでも他のキャラクターが 絡んできて、会話がとても楽しいです。キャラクターの魅力も良く出ていて、 感情移入もしやすいですね。 ヒロインだけでなく、ちょい役のサブキャラも、結構いい味出してますね。 クラスの手伝いに来たアシェットを迎えるクラスメイトとか、見ていてとても ほのぼのしました。 気になったのは、主人公とプレイヤーの情報格差。プレイヤーはかなり早い 段階でユイの正体に気づくと思いますが、主人公は全然気づきませんし。 # 「ホントに今までなんにも気づかなかったの?」……全くです(笑) エンディングは、ユイエンドと他のキャラエンドで印象が全く違いますね。 ユイエンドはラストがとても丁寧に描かれていて、設定なども上手く消化して くれます。ただ、結末が強引というか、あまりにもご都合主義なのはちょっと アレですが。というか、それはバレたらヤバいだろう(^^; ユイ以外のキャラでは、ユイがもはやなかったことにされていて、描写も短めで ちょっとあっけない感もありますね。でも、終わり方はハッピーで爽やかなため、 プレイ後は爽快でしたけど。よく考えるとちょっと切ない、という感じで。 H度は高め。どのキャラも複数回用意されていて、尺もそこそこあって描写も 丁寧で濃いめ。シチュエーションも様々ですし、衣装も豊富で、充分楽しめる と思います。ほぼ全て純愛らぶらぶ系のHなのですが、らぶらぶな甘ったるい 雰囲気が良く伝わってきて、とても良かったです。 そして、主人公は半脱ぎが好きなためか、Hシーンもそういうシチュエーションが 多いです。エッチモードの時は、脱がすコマンドが出てくることもあり、両方の シチュエーションを楽しめたりもします。もちろん、服を脱がせた場合と脱がせて いない場合では、同じイベントでもちゃんと絵は違ってますし、細かいところまで よく気が配られていると思います。 1度やったあとになめて貰うとき、「拭いていいですか」と言われたり、ちゃんと 前後も考慮に入っているのがいいですね。とても丁寧に作られている感じです。 テキストは誤字等はほとんど見あたらず、クセのない読みやすいテキストで感情 移入しやすかったです。整合性もよく取れていて、CGとの差違もほとんど見受け られず、読点の打ち方も適当で、とても丁寧な印象を受けました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は学園祭が終了するまでの1週間+α。1日は朝、午前、昼食、午後、 夜、深夜の6つのパートからなっています。 ワンプレイは3〜5時間。メインヒロインのユイがやや長めで、サブヒロインは ユイに比べると若干短めに感じます。 難易度は低め。基本的に狙ったキャラと会い続けて、選択肢ではアイコンが 表示される方の選択肢を選んでいればOKです。 ただし、CGをコンプリートするためには選択肢の調節が必要なので、ちょっと 大変かも知れませんけど。 |
総評 |
お奨め度ですが、明るく楽しいラブラブHな作品が好きな人にお奨め。 あまり深いストーリーはなく、ちょっとプレイしていれば結末も見えてくるような 感じではありますが、キャラクター同士の会話はとても楽しいですし、何より 毎日のようにラブラブいちゃいちゃHシーンが楽しめます。 もちろん、全キャラ猫耳&尻尾装備ですので、猫耳好きの人にもお奨めです。 ただし、ゲーム中ではあまり猫耳は活かされていないような気はします。 設定的には必要なんですけどね。 そして、キャラクター同士の会話がとても楽しく、キャラクター自体の描写も 巧みで、キャラクターがとても活き活きとしていて魅力的です。 主人公もあまりクセもなく嫌みのないキャラで、すんなり入れました。 # 梅が苦手なのに2つ目を食べるところとか、結構良かったです。 たまにドキッとするようなセリフがあったり、ほろっとくるようなシーンがあったり、 ちょっぴりうるうる出来たりと、とても感情移入がし易くて、ゲームに入り込んで 楽しむことが出来ました。 # 「だから本気で好きになっちゃったんじゃないのっ!!」は、ぐっと来ましたね。 特にこれと言って欠点のない、コンパクトながらもよくまとまった作品だと思い ます。イベントの前後関係(主にエッチモード)もよく考えられていますし、 テキストも誤字等は非常に少なく、とても丁寧に作られている印象です。 強いて言うなら、ややボリューム不足なことと、ストーリー性が薄めで、先の 展開が読みやすいこと、ぐらいでしょうか。 ただ、Hイベントは充分多いですし、気軽にHシーンを楽しむという観点から 言えば、ストーリー性もこれで充分だと思いますので、雰囲気が気に入った 人は是非どうぞ。 最後に。ドリルがロマンだという人はよくいるらしい……(笑) 以下、エンディングに絡むネタバレのあるつぶやき。 学園にいる野良猫の名前はアカネ? あ、そいつ、杉本千影っていう自傷癖の ある無感動女の飼い猫だから(笑) # innocent worldより。 で、お約束ですが、透流エンドきぼー(T_T) 結構意味ありげに出てきた割には、ほとんどイベントもなく、蔑ろにされて いたような気がします(^^; そして、凪沙エンドもきぼー(T_T) まあ、こちらはエンドがあるといえばあるんですが。 「どんなに私に会いに来てもらっても、個別のエンディングなんてありません からね」……言うならもっと早く言ってくれー(笑) # 「そして何より……絵がないんです」(爆笑) ##凪沙のHシーン、おもろすぎ(^^; しかし……ラスト、勝手に行方不明の王子を名乗っていいんですか?(^^; はっ!? これを始まりとした続編を作るんですね!?(笑) |