ぬいぐるまー | |||
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ブランド名 | light | ジャンル | AVG+SLG |
発売日 | 2004.12.24 | 定価 | \8,381 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x232x42mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | Install Disc : 1.11GB(DVD-ROM) Special BGM Collection : CD-DA=377.7MB、CD-DA15トラック |
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原画 | 刀神真咲 | シナリオ | 岩清水新一 |
音楽 | 19曲、taiki | 歌 | あり(2曲、OP・ED)、ぬいぐるまぁず |
音声 | あり、金田まひる、西田こむぎ、とろ美、緒田マリ、MOMO、 桜川未央、児玉さとみ、楠鈴音、かわしまりの、ルネッサンス山田、栗山浩一、 高岡政人、東十条、Back麗男、ぬいぐるまぁず、玉野順也 |
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インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 80箇所+オートセーブ10箇所+ クイックセーブ10箇所 |
CG枚数 | 71枚 |
おまけ | CGぎゃらり〜、Hシーン回想、音楽鑑賞 | ||
対象属性 | ギャグ、コメディ、陵辱、ピンク髪、ボブカット、オーバーニーソックス、ボクっ娘、 ショートカット、銀髪、金髪、ツインテール、ふたなり、リボン、お兄ちゃん、赤髪 |
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1プレイ時間 | 8〜12時間 | お奨め度 | 3 |
レビュー |
概要 |
エリートを目指して毎日を送っていた主人公は、ある日突然、ぬいぐるみが 喋る不思議な世界に飛ばされる。どうやら世界を救う勇者として召還された らしい。最初は訳もわからず嫌がる主人公だが、元の世界に帰るためには 1919回射精する必要があると言われ、仕方なく召還者達と行動を共にする ことになる。果たして主人公は、この世界を救い、元の世界に帰ることが 出来るのか……という、シミュレーション+アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 にるも。(CV:金田まひる) 主人公を召還したレジスタンスの1人。 明るくのーてんきで、ひたすら前向きな女の子。 まるるん。(CV:西田こむぎ) 主人公を召還したレジスタンスの1人。 神様を信じ、ことある毎に神様を持ち出しては、過激な行動に走る。 るあ。(CV:緒田マリ) 主人公を召還したレジスタンスの1人。 冷静でしっかり者。みんなのまとめ役で、お姉さん的存在。 ゆぅに。(CV:とろ美) 街で出逢った女の子。サーカス団を抜けてきて、ひょんな事から主人公達と 行動を共にする。明るく元気いっぱいな女の子。 ゆりな。(CV:MOMO) ぬいぐるみの修理を得意とする、ぬいぐるマイスター。 先代のマイスターが亡くなり、その跡を継いでいる。 おっとりボケボケ天然娘。 絵の方はほんわかとした、とても可愛らしい絵柄。個性的で、ちょっと好みは 分かれるかも知れませんが、とても魅力的だと思います。 ただ、ぬいぐるまー達の絵はかなりシュールで、合わない人もいそうです。 CGは、原画の雰囲気を損なわないよう、ほんわかとした柔らかい処理になって おり、なかなか良いと思います。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化のパターンはそれほど多く ないのですが、そもそもあまり立ち絵で進行することもないので、さほど気には ならないでしょう。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。基本的に、人の話を聞かない猪突猛進系の キャラが多く、みんな好き勝手に行動している感じです。 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方もほぼ問題なし。 サブキャラがかなり多く、兼ね役をやっている声優さんも多いのですが、皆さん 上手く演じ分けられていて、気になることはないでしょう。 中でも、ルネッサンス山田さんの多芸っぷりには脱帽。 音楽は、ゆったりほのぼのした曲と、緊迫感溢れる勇ましい曲が半々ぐらい でしょうか。独特の雰囲気が漂うコミカルな曲も用意されています。 ゲームを開始するとオープニングアニメーションが流れます。 歌はビートの効いた激しい曲で、合いの手とかコーラスが男声で、独特の 雰囲気が漂う、なんとも言い難い歌ですね(^^; 結構好きですけど。 しかも、フルコーラスで聞くと、途中でなんかセリフも入ってるんですが…… かなりイカれた歌ですね(^^; 絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介とともに、なんとも言えない実写の 映像が入っていて、歌もあわせて独特の雰囲気を醸し出しています。 エンディングも歌あり。ほのぼのとした感じの曲で、上手く雰囲気を醸し出して くれていると思います。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。ただ、シミュレーションパート なんかは、フルキーボードだとかなり辛いです(^^; 既読スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しています。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。 動作はやや重め。喋るキャラが変わる度に視点移動があったりしますので、 ちょっともたつく印象が強いです。 スキップ動作はそこそこ軽快。ただし、視点の移動などはそのまま残って いますので、やっぱりちょっともたつきます。 セーブ箇所は80箇所+オートセーブ10箇所+クイックセーブ10箇所。 セーブ/ロードはイベントシーンや各章のラストで可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と自由記述のコメントが保存 されます。 数としては、イベントの発生条件が解りづらく、セーブポイントも結構多いので、 マメにセーブしているとちょっと足りなくなるかもですね。 まあ、2周目以降、コツを掴めばなんとかなるとは思いますが。 システムは、選択肢決定型のアドベンチャー+戦術級シミュレーション。 シミュレーションパートは、マップ上に主人公とヒロイン達、そしてヒロインと行動を 共にしているぬいぐるまーが配置され、敵の人間ときぐるまーと戦います。 主人公はぬいぐるまー(きぐるまー)に対して絶大な攻撃力を持つ反面、人間に 対してはほとんど攻撃力を持ちません。ぬいぐるまーは、人間に対しては絶大な 攻撃力を持ちますが、ぬいぐるまー(きぐるまー)に対しては普通です。 ヒロイン達は、攻撃力を持ちません。ただ、ぬいぐるまーと同じマスにいれば、 そのぬいぐるまーのMPを回復したり、サポートを行うことが出来ます。 また、主人公は各ヒロインと合体することが出来、それによって強力な合体技を 使うことが可能です。合体するためにはボルテージを上げる必要があります。 ……ようするに、興奮して、その場でやっちまうってことです。 アイテムを拾ったり、経験値によってレベルアップをすることによって、 各キャラクター(ぬいぐるまー含む)はパワーアップしていきます。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「浅葱(あさぎ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、主人公が勇者として召還されるところから始まります。 流されるまま勇者として戦い、色々と悩んだりしながら目的を見いだして、 そして突き進む……という、まあ王道な展開です。 ストーリーは終始コミカルに、面白おかしく進みます。結構キツいイベントが あったり、途中挫けたり悩んだりはするのですが、あまり暗くドロドロした 雰囲気にはならず、どこか緊迫感には欠けている感じです。 各所にギャグやパロディが散りばめられており、会話はとても面白く、明るく 楽しい雰囲気が漂っています。 ラストもなだれるような展開で、ノリと勢いで突っ走る、コミカルな終わり方。 細かい設定とか、当初の目的なんかはさらっと忘れたエンディングもあって、 なかなか清々しいです(笑) 問題点は、なんと言ってもシステムの不安定さ。とにかく良く落ちる。 特に、アイテムをいっぱい持った状態でアイテムを拾おうとしたり使おうと すると、かなりの確率で落ちてくれます。 他にも、選択肢が出ているのにメッセージウインドウが消えず、選択肢の上に 重なって表示されたり、ロードした時に、ロードする前に出ていたウインドウが 残っていたり、レベルを上げたらHP/MPが下がったり、表示がおかしくなったり、 主人公達が全滅したのにゲームオーバーにならずどうしようもなくなったり、 アニメーションテクスチャーエラーなるものが発生したり……。 もう、言い出したらキリがないぐらい、各所で不具合にぶち当たります。 正直うんざりです。 H度は並み。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はやや短めで、 描写もあっさりめです。基本的には「マッサージ」と称する、主人公との じゃれ合い的なHシーンが多いのですが、敵に陵辱されたり、イノシシに 襲われたり(^^;など、普通に考えたら結構キツいシーンも入っています。 ……が、コミカルな雰囲気が漂っているため、全然陵辱っぽくなく、緊迫した 雰囲気なんてぜーんぜん流れません(^^; なので、陵辱が苦手な人でも、まあ耐えられるかと思います。 テキストは、誤字等はあまり見あたらず、テンポも良いのですが、独特の 口調で話すキャラが多いため、人によっては馴染めないかもです。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは章立てて進みます。ゲーム期間は不明。基本的には、国王を倒す までです。ストーリーの途中でも、国王を倒しちゃったらそこで終わります(^^; ワンプレイは8〜12時間。戦闘をどれだけ手早く終わらせるかで、かなり違って くると思います。 難易度はやや高め。戦闘に関しては、コツさえ掴んでしまえばそれほど難しく ないと思います。伯爵のジョンブルボムをレベル3にして、攻撃力も高めに しておけば、ほとんど負けることはないでしょう。 エルザやジョジョリーノも範囲攻撃を持っていますが、移動後には発動出来 なかったり、レベル3にすると攻撃力が下がったりするので、あまりお奨めは できません。伯爵のジョンブルボムは、攻撃範囲が広く、移動後も攻撃が 可能なため、欠点がないですからねー。 ちなみに、2周目以降はステータスを引き継ぐことが出来るため、楽に勝つ ことが出来るかと思います。そうなると、戦闘は作業になっちゃいますが。 こんな感じで、戦闘は特に困ることはないかと思うのですが、イベントを全て 見ようと思うとむっちゃくちゃ大変です。 イベントの出現条件がわかりづらいものが多く、複数の章に渡って条件を 満たさなければ出現しないイベントもあったりと、もはや全て見付けるのは 奇跡的な気がします(^^; まさに、神の領域。 悩んだときは、迷わず攻略に頼ることをお奨めします……。 |
総評 |
お奨め度ですが、戦術級3Dシミュレーションゲームが好きな人にお奨め。 視点を回転させることが出来たり、高さの概念があったり、合体攻撃などには アニメーションが用意されているなど、シミュレーションパートはかなり凝って いて、演出も良く、とても良くできていると思います。 各ぬいぐるまーは攻撃の形態が違うため、敵に合わせた戦略を考えたり、 純粋にゲームとして楽しめると思います。 まあ、ジョンブルボムを強化したら、力押しで何とかなっちゃいますが(^^; ストーリーはコミカルで、かなりシュールなネタがあったりと、独特の雰囲気を 醸し出しています。 ただ、基本的に一本道で、最後に大きく2つ分かれ、その後各ヒロイン個別に 分岐はするのですが、あまり展開にバリエーションがなく、全く同じ展開になる ヒロインもいるなど、2周目以降はちょっと作業になってしまうかと思います。 さらに、ステータスを引き継ぐと、戦闘は楽勝になってしまう、さらに作業感が 強くなっています。 そして、なんと言っても数え切れないほどの不具合の数々。 何かする度に不具合にぶち当たるという感じで、マトモに動作することの方が 少ないぐらいの印象です。ゲームの出来とか以前に、商品としてこれはどうかと 思うのですが……。 修正ファイルは出ているのですが、それを当ててもまだ不具合が山盛り残って いるのには閉口します。とてもゲームを楽しめるという状態ではないですね。 2周目以降やや作業になったり、全てのイベントを見るのはめっちゃくちゃ 大変だったりとマイナス要素もありますが、1周目だけでみればなかなか 楽しめましたし、特にシミュレーションパートはなかなか気合いが入っていて、 ゲームとしては良くできていると思います。 しかし、嫌になるほどの不具合の数々が、それらを全て打ち消して余りある 破壊力を持っており、途中で何度もやる気をなくすこと請け合いです。 確かにかなり複雑なシステムになっていて、不具合を全て潰すのは難しい とは思いますが、ちょっとテストプレイをすれば気付くレベルの不具合も いっぱい残っているのは残念です。 これさえなければ、お奨め度 6 ぐらいは付けてもいいかなーと思える ぐらいの作品だけに、勿体ないですね。 最後に。紙袋被って外歩いたら、ナチュラルに捕まりますよ(^^; いくらなんでも、エルザとのHシーンはシュールすぎます(^^; |