Pussy Cat 牝猫たち | |||
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ブランド名 | Alster | ジャンル | ラブリーメス猫探偵ご奉仕アドベンチャー |
発売日 | 2004.05.28 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(154x215x31mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | Disc-1 : 350.3MB、CD-DAなし Disc-2 : 127.7MB、CD-DAなし、Alpha-ROM |
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原画 | 川合正起 | シナリオ | 念鴉 |
音声 | 主人公以外フルボイス、一ノ瀬結花、児玉さとみ、緒田マリ、理多、佐本二厘、 一色ヒカル、胸肩腎、不沈艦、加藤雀 |
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インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CG回想、シーン回想、音楽鑑賞 | ||
対象属性 | アクション、赤髪、ポニーテール、リボン、眼鏡っ娘、オーバーニーソックス、看護婦、 ナース服、女医、白衣、銀髪、ショートカット、猫耳、ストレートロング、白衣、幼馴染み、 セーラー服、サイドポニーテール、スクール水着、ボブカット、金髪、ツインテール |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
主人公は、若くして巨大企業・岡野グループの会社を預かる敏腕社長である。 その仕事は、特殊部隊を用いて敵対する企業を蹴落とすというものだった。 そして今、会長直々の命令が下り、特殊部隊「PussyCat」が結成される。 果たして主人公は、「PussyCat」達と共に、無事に任務を遂行することが出来る のか……という、ラブリーメス猫探偵ご奉仕アドベンチャー。 ……ハードな紹介の割には、えらく気の抜けるジャンルですね。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 岡野百合(おかのゆり)。(CV:一ノ瀬結花) PussyCatに配属されたエージェント。マイペースなドジっ娘。ほんわかした 外見とは裏腹に、高い能力を持つ。とてもそうは見えなくても。 中華まんが大好きな食欲魔神。食べ物の話になると目の色が変わる。 勤務中の買い食い常習犯。でも、純粋で一途ないい娘。 クリス。(CV:児玉さとみ) 主人公の有能な部下。PussyCat結成以前から主人公の元で働いている。 無口で、感情表現に乏しい。常に冷静沈着。主人公のことをマスターと呼ぶ。 風間萌絵(かざまもえ)。(CV:緒田マリ) ひょんなことからPussyCatの一員になったエージェント。エージェントとしての 腕は一流だが、性格や態度に難あり。弁当に媚薬を混ぜてくる、万年欲情女。 下川菜津美(しもかわなつみ)。(CV:理多) PussyCatに配属されたエージェント。百合とは同期で顔なじみ。 気が強く、何かにつけて主人公に突っかかってくる。 岡野茉莉(おかのまり)。(CV:佐本二厘) 主人公の昔なじみで、岡野グループ総帥の娘。総帥からの指令を主人公に 届ける役を担っている。マイペース天然娘。 絵の方は、可愛らしい絵から色っぽい絵まで、様々なタイプのキャラクターが 楽しめるバラエティ豊かな絵柄。原画家さんは1人も関わらず、これだけの描き 分けが出来ているのは凄いですね。ただ、岡野百合と岡野茉莉は、パッと見 かなり似てますけど。姓は同じですが、別に血縁関係はないようですね。 CGはややべったりとした重い塗りで、ちょっと原画の持ち味を殺してしまって いる気がします。もう少し活き活きとした躍動感を出して欲しいところです。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。会話に合わせてコロコロ変わり、 立ち絵が大きく変化もわかりやすいため、感情移入はしやすいです。 キャラクターは食欲魔神、無口、色ボケ、意地っ張りと個性豊かな面々。 ……一言で言い表せてしまう、わかりやすいキャラクター達です。 絵的にもそうですが、キャラクター的にもやや百合と茉莉が被っているように 感じられるので、ちょっと勿体ないかなと。 あと、茉莉やクリスは以前から主人公と面識があるわけですが、そのあたりが あまり説明されておらず、有効に利用されていないのは勿体ないかなと。 音声はキャラクターとのマッチングはばっちり。演技の方も問題なく、個性 豊かなキャラクターが、より一層活き活きしている感じです。 音楽はアップテンポでビートの効いた緊迫感のある曲が多め。雰囲気を盛り 上げてくれます。 ゲームを開始すると、短いプロローグの後に、オープニングアニメーションが 流れます。このプロローグ、唐突すぎて何のこっちゃ意味わからんのですが(^^; 歌はビートの効いたハードな格好いい系の曲。……なのですが、歌声はやや パンチが足りない感じですね。どこか可愛らしさを感じる歌声です。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的な物。演出はそこそこ頑張っている とは思いますが、特筆すべき点はなし。 |
システム |
まずインストールですが、このゲーム、なんとインストール先がC:\Program Files 固定です。起動ドライブがCドライブ以外だったり、容量が足りない場合はどう なるかわかりませんが、この仕様はいくら何でも酷くないですかねぇ。 データドライブを分けている人もいるでしょうに。 インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、 メニュー内の操作などは全てキーボードで出来るのですが、メニュー自体を キーボードで出す事が出来ないようです。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しています。通常のメッセージ送りも ホイールで可能です。 気になったのは、音声が鳴っているときはSAVEなどの操作を受け付けず、 音声が鳴り終わった状態になって初めて操作できるようになること。音声が 鳴っている時にクリックするなりキーを押すなりすれば音声は止まるのですが、 それでも煩わしいことにかわりはないわけで。 それと、既読の管理が甘く、共通のイベントからフラグによって分岐するような イベントの場合、共通部からスキップを開始するとそのまま最後までスキップが 続いてしまいます。ですので、未読のイベントまで飛ばしてしまう危険性があり ますので注意が必要です。もうちょっとしっかり制御して欲しいものです。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。スキップ動作もそこそこ高速です。 セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードはパートナー選択画面以外で随時可能 です。パートナー選択画面のみ、何故かセーブ出来ないので注意。 セーブデータはセーブ日時の他、各話のタイトルとシーン画像、自由記述の コメントが保存されます。 数としては、選択肢の数はそこそこ多いですが、基本的にどう情報を集めるかが ポイントになってくるゲームですので、あまりセーブ/ロードは必要ないかと。 ですので、数としてはこれだけあれば充分でしょう。 システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。 任務実行前の事前調査(マップパート)では、マップから調査をする場所を選択 する形になります。どこに誰がいるのかは、行ってみないと解りません。 システム的な特徴としては、「T.L.A.G(Time Limited Answer Guimmick)」が挙げ られます。まあ、ぶっちゃけた話、単なる時間制限ありの選択肢ですが。 このゲームにはAlpha-ROMによるプロテクトが施されています。サポートは 迅速で好感は持てました。 ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は可能です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公の元に総帥から直々の命令が下り、特殊部隊「PussyCat」を 結成して、任務をこなすところから始まります。 最初は2人だけの「PussyCat」ですが、徐々に増えていき、任務の内容も ハードになっていきます。 ゲームは事前調査のマップパートと、実際に任務を遂行するアドベンチャー パートに分かれています。 マップパートではその場所にいる人物と会話をし、情報を集めることになります。 ……中華まんが美味しいから一緒に食べようとか、展望台にはどんな人と行き たいかとか、任務に関係あるとは思えませんけど(^^; # 仕事しろよ、百合(^^; そして、マップパートで情報を集めたら、実際の任務に入ります。ここでは パートナーを選び、実動部隊と司令部が分かれることになります。 マップパートでどれだけの情報を集めたかで任務の正否が決まり、任務が 成功すればご褒美Hが、任務に失敗したらお仕置きHが発生します。 ……まあ、どっちにしても、Hするわけですが。 Hする対象は、パートナーに選んだキャラクターとなります。 ストーリーはコミカルな会話とハードな任務の繰り返しで、メリハリがある 展開になっています。そして、章立てて進むため、きっちりと区切りが発生 して、テンポもよくプレイしやすいです。 ……まあ、一部任務中なのに色ボケしてるヤツもいますけど。 ラストはかなり強引なまとめ方のような気もしますが、すっきり爽快な終わり 方で、プレイ後の気分は爽やかです。 特筆すべきは演出。任務遂行シーンの緊迫感がよく出ていて、ドキドキ感を 醸し出してくれます。ヒロイン達は、見た目はアレでも中身は優秀で、絶妙の コンビネーションを見せつつ任務を遂行していく様はなかなか爽快です。 まあ、結構端折られたりはしていますけど。 問題点としては、まずマップパート。ここでどれだけ情報を集めるかで任務の 成功/失敗が決まるわけですが、どこに行けば誰と会えて、どんな情報が手に 入るかは全く解りません。基本的にヒロイン達は順番に出てきているようで、 同じタイミングに違う場所を選んでも同じキャラクターが出てくることが多々あり、 思うように情報が集められないことも。 そして、情報が足りていないにも関わらず、任務開始時のミーティングでは 聞いたこともないような情報が平然と出てきて、やや整合性にも問題がある ように感じました。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、描写もそこそこ濃厚。 尺についてはややばらつきがありますが、それなりに用意されています。 純愛ラブラブなシーンから凌辱的なシーン、拷問シーンまで用意されており、 幅広く楽しめるかと思います。 テキストはやや誤字が目立ちます。しかしそれよりも、「汚名挽回」が平然と 使われているのがなかなかステキです。 # 「今後頑張って汚名を挽回してくれると嬉しいよ」「はいっっ。わかりました。 # ちょっと元気出ましたっっ☆」……百合、お前、騙されてるぞ(^^; テキスト自体は、テンポも良く読みやすいかと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは章立てて進みます。ゲーム期間は不明。最後のミッションをクリアする まで、という感じです。 ワンプレイは5〜6時間。テンポが良く、メリハリも効いているため、全く時間は 感じませんでした。 難易度は低め。基本的に狙ったキャラクターをパートナーにすれば良く、マップ パートでまんべんなく歩き回っていれば大抵情報は集まります。 ただし、最初のミッションだけは、特定の場所を重点的に調べる必要があります。 実はこの最初のミッションが一番難しいかも(^^; それと、任務の成功/失敗で発生するイベントが異なってくるので、コンプリート するためには両方を試す必要があります。パートナーに選んだ人のイベントしか 見られないために、それをヒロインの数だけ繰り返す必要もあります。ですので、 やや手間はかかります。条件を満たせば同時攻略は可能ですが、最初から出て くるヒロインを平行して進めるのは難しいかも。 |
総評 |
お奨め度ですが、コミカルかつハードな、メリハリの利いた動きのある作品が 好きな人にお奨め。アクションと言うほど派手な立ち回りをしているわけでは ありませんが、緊迫感は良く出ていて、ハラハラドキドキ感も味わえます。 ただ、ストーリーの流れは1本だけで、パートナーに選んだキャラによって イベントの中身が変わるだけという感じなので、繰り返しプレイは今ひとつ 面白味に欠け、作業になりがちです。 特に酷いのはエンディング前の展開。この作品のクライマックスとも言える シーンが、どのヒロインのシナリオでも全く同じで、ただ横にいる女性が違う だけという状態なのは閉口。 せめて最後ぐらい、もうちょっと個別の展開を用意して欲しいものです。 # 気持ちよくスキップの効くクライマックスシーン。ありえねぇ。 それと、ヒロインは順番に出てくるわけですが、最後に出てくるヒロインなんて 任務を1つ2つこなしたらもうエンディングという状態で、ほとんどイベントらしい イベントが発生しません。これはちょっと感情移入し辛いですね。 せめてもう少し、イベントを用意して欲しいところです。 シナリオ1本だけで見れば、メリハリもあってなかなか面白いのですが、繰り返し プレイのことを考えると面白味のない、幅の狭い作品になってしまい残念です。 もう少し展開の幅があれば、かなり楽しめたと思うのですが。 最後に。「PussyCatへようこそ!」……萌絵さん、そのネタ、反則です(^^; |