Reverse Desire〜裏返る欲望〜
ブランド名 Troy ジャンル 学園内対立視点アドベンチャー
発売日 2004.02.27 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x224x50mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 INSTALL DISC : 597.2MB、CD-DAなし
GAME DISC : 1.1MB+CD-DA=346.2MB、CD-DA18トラック
原画 あかつきまおM4-10c シナリオ おくとぱす、東人、あると、
HARE
音声 フルヴォイス、金田まひる、一色ヒカル、乃田あす実、文月かな、青山ゆかり、成瀬未亜
間寺司、坂野茂、胸肩腎
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 50箇所+クイックセーブ1箇所 あり(3曲、OP・ED)
おまけ CG鑑賞、BGM鑑賞、シーン回想
対象属性 学園物、陵辱、ツインテール、女教師、眼鏡っ娘、ご主人様、ストッキング、幼なじみ、
ストレートロング、ヘアバンド、後輩、レズ、ピンク髪、ポニーテール、リボン、お兄ちゃん、
先輩、首輪、ショートカット、純愛
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 5

レビュー
概要
御鷹学園サッカー部の村山は、学園の人気者。そんな彼は、人間関係のことで
悩んでいた。周りにいる魅力的な女性達に心奪われ、サッカーに集中出来ない。
全国大会に向けての試合の前に、気持ちを整理するため、村山は心に決めた
女性に告白しようと決意する。
一方、体育教師の立川は、人気者である村山を疎んじており、村山の周りにいる
女性達を調教し、性奴隷にして村山に一泡吹かせようと企む。
果たして村山は、女の子達に自分の気持ちをうち明け、立川の魔の手から守る
ことは出来るのか。立川は、狙った女性を性奴隷とすることが出来るのか……
という、学園内対立視点純愛×鬼畜選択分岐式ADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

瀬田優花(せた ゆか)。(CV:青山ゆかり)
村山秀士の担任。おっちょこちょいでドジで泣き虫。担当の学生である唯菜と
仲が良く、唯菜が持ってくる弁当を狙っている。
とても22歳とは思えない、幼い容姿の持ち主。

宮守透音(みやもり とおね)。(CV:乃田あす実)
学園自治会長で成績もトップクラスの優等生。村山の先輩。裕福な家庭に育ち、
体面を気にする傾向も。

穂積唯菜(ほづみ ゆいな)。(CV:一色ヒカル)
村山の幼なじみ。おっとりとした大人しい女の子。料理が得意で、いつも村山の
ためにお弁当を作ってくる。そして、優花に取られる(笑)
仔犬を飼いたいけど母親が許してくれないので、妄想犬のフランチェスカと散歩
するのが日課。……イタくないですか……それ……(^^;

秋津詩乃(あきつ しの)。(CV:成瀬未亜)
村山のクラスメイト。自治会の書記で、いつも透音に付きまとっている。
女性に対しては普通に接し、透音に対してはべたべた甘えるが、男性に対しては
嫌悪感をあらわにし、暴言と毒舌の嵐を見舞う。

名月真直(なつき まな)。(CV:金田まひる)
サッカー部マネージャー。サッカー部部長・真哉の妹。明るく元気な女の子。
ちょっとお金にがめつい。でも、兄想いのいい娘。

新村蓮香(にいむら れんか)。(CV:文月かな)
新聞部。何か面白いことがあると首を突っ込みたがる、好奇心のかたまり。

絵の方は、可愛らしくちょっと愛嬌のある絵柄。ややシーンによってばらつきは
見られますが、さほど問題ではないでしょう。
CGはややばらつきが大きく、とても綺麗な絵があるかと思えば、肌の質感が出て
いない感じの絵も見受けられました。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともあり。ポーズ変化はあまりパターンは多くは
ないのですが、表情は会話に合わせてころころ変わります。
詩乃の裏表の大きい表情変化が素敵です(笑)

キャラクターは個性豊かなキャラクター揃い。特に、詩乃は強烈な個性を放って
います。他にも、真直や優花などもいい味を出していますね。

音声ですが、キャラクターとのマッチングはほぼ良し。蓮香は最初、ちょっと無理
しているように感じましたが、すぐに気にならなくなりました。まあ、出番自体が
それほど多くないですし。
演技の方は問題なし。どのキャラクターも陵辱シーンがあるのですが、臨場感も
たっぷりで、感情移入しやすいです。
特に、詩乃のあからさまな裏表のある演技はとても良かったです。キレたときの
罵倒は一番ステキでした(笑)
ただ、淫語にはピー音が入るのですが、これが高周波の音でかなりうるさいのは
ちょっとどうかと。

音楽は明るい曲から静かな曲、激しい曲まで幅広く揃えられていて、シーンに
合った曲が使われています。ただ、やや自己主張の強めの曲が多く、BGMが
目立ってしまっているところもありました。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は静かでちょっと切ない感じの歌。すんなり入ってくるような歌で、聴き心地が
いいですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。上下をカットしたシネマサイズ
という感じで表示されるので、ちょっと画面が狭く感じるかも。

エンディングも歌あり。歌は2曲用意されていて、片方はハードロック調のアップ
テンポな激しい曲。もう一方はそれよりちょっと大人しめのポップな曲です。
どちらも陵辱系のエンディングの雰囲気には合っていると思いますが、純愛系の
エンディングで流れるとちょっと浮いてるかも。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、ログ表示、
スキップまではキーボードで可能ですが、セーブ/ロード画面やログ画面の中は
キーボードで操作できないようです。ちなみに、メッセージ送りはスペースキーで
しか出来ないので注意。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートクリック搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。音声の再生や画面の
切り替えの時に、ウエイトがかかっているようで待たされます。CPU利用率自体は
それほど高くありません。

セーブ箇所は50箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルとシーン画像が保存されます。
数としては、シナリオ1本1本が短めのため、あまりセーブする必要もないと思い
ますので、これだけあれば充分でしょう。

システムは、選択肢決定型のアドベンチャー。
1度ゲームをクリアすると、ゲーム開始時に主人公を村山か立川から選べるように
なります。村山を選ぶと、女の子達を立川から守りつつ、想いをうち明ける純愛系
シナリオ、立川を選ぶと、村山や他のキャラの妨害を防ぎつつ、狙った女の子を
調教する陵辱系シナリオになります。
主人公を選ぶと、その後3人の女の子のうち誰をターゲットとするかを選びます。
立川視点の場合は、さらにどういう調教を施すかも決定します。
村山視点のシナリオでは、画面上部にゲージが表示され、このゲージがMAXに
なると、その女の子は立川の手に落ちてしまいます。
シナリオ・プレイ感
村山視点のシナリオでは、立川の魔の手から女の子を守りつつ、狙った女の子に
想いをうち明ける、という展開になります。ただし、立川の魔の手が迫っていると
いうことは、村山自信は意識していません。
ヒロイン達は基本的にみんな村山に想いを寄せているため、それほど大きな盛り
上がりもなく、あっさり結ばれてしまいます(^^;

立川視点のシナリオは、邪魔者をかわしつつ狙った女の子を脅迫・調教して、
性奴隷とする展開になります。調教の種類は「SM」「嬲り」「後ろ」の3種類が
用意されています。さらに、女の子は対になっているキャラがいて、場合に
よっては、その女の子も一緒に調教することになります。

女の子は基本的に2人1組になっており、ターゲットを1人絞ったら、そのキャラと
もう1人が絡んだ話になります。シナリオによっては、それ以外の女の子も話に
絡んできたりはしますけど。

H度はやや高め。村山視点シナリオでは最後に1回、女の子が立川の手に落ちて
いれば、さらにその回数だけシーンはあります。立川視点シナリオでは、最初に
大きくルート(調教方法)が3つに分かれ、各ルートの中でも複数回のシーンがあり
ます。指定したルートによって、シーンの内容は違っており、サブヒロインも絡んで
くるため、内容はバリエーション豊かです。

テキストは、誤字はさほど目立たないものの、行頭に『」』が来ていることが多く、
やや気になりました。それ以外は、特にクセもなく、比較的読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。平然と「数日後」という場面転換が出てくるため、日付の
経過は気にする必要はありません。

ワンプレイは1〜2時間。かなりあっさり終わります。

難易度は低め。村山視点では、ゲージがMAXにならないようにだけ気をつけて
進めていればまず問題ありません。立川視点では、上手く選択肢を選ばないと
誰かに妨害されたり、裏切られたりもしますが、そもそもシナリオ1本1本が短い
ため、最初からやり直してもほとんど手間ではないと思います。
ただし、シーン回想に登録されるタイミングがシビアで、似たようなシーンでも
特定のルートを見ないと登録されないものがあるため、注意が必要です。
なお、シーン回想で見たときにしかCG鑑賞に登録されないCGがありますので、
CGもコンプリートしようと思ったらシーン回想も一通り見るようにしましょう。
総評
お奨め度ですが、同じヒロインで純愛も陵辱もどっちも楽しみたい人にお奨め。
純愛ラブラブな雰囲気と、陵辱のドロドロした雰囲気の両方が楽しめます。
ただ、純愛はシナリオ3本だけなのに対して、陵辱はシナリオが3*3の9本用意
されており、純愛シナリオでもゲージがMAXになると陵辱イベントが発生する
ため、どちらかといえば陵辱寄りな感じですね。
まあ、純愛シナリオはその分やや長めにはなっていますけど。

問題となるのはやはりボリュームのなさ。シナリオ1本1本が非常に短く、純愛
シナリオはヒロインが最初から主人公らぶらぶのため、一山越えただけですぐ
ハッピーエンドという感じです。陵辱シナリオは、いきなり弱みを握って脅し、
あっさり奴隷になってしまうような感じで、どちらも感情移入しづらいです。
もう少しボリュームがあってもバチは当たらんと思うのですが(^^;
まあ、いろんなシチュエーションを手軽に楽しもうというコンセプトなのかも
知れませんけど。
# 全体で見れば、シナリオの数が多いこともあって、そこそこのボリュームは
# あるのですが。

あと、サブヒロインの扱いがちょっと弱いのも気になりました。
純愛シナリオでは完全に脇役でHシーンもありませんし、陵辱シナリオでも
ダシに使われるだけでHシーンが殆どなかったりとか、その場にはいるのに、
まるでいないかのように扱われていたりと、ちょっと寂しいです。
そんな中、詩乃だけは強烈な個性を放っていましたけど(笑)
# 好き放題罵倒しまくり(^^;

それと、せっかく村上と立川の2人の主人公が同じ時間軸にいるわけですから、
もう少しお互いを意識して、双方のルートに影響を及ぼすような作りにして欲し
かったかなー、と思いました。というか、本来そういうゲームなのでわ(^^;

ややボリューム的に物足りなさはあるものの、いろんなシチュエーションの
シナリオが楽しめますし、特に陵辱ルートでは攻め方のパターンにも幅が
あるため、それなりに楽しめるとは思います。
狙いが非常に明確で、見たまんまのゲームですね。いらない部分をひたすら
削って、メイン部分だけを残した感じで、潔さすら感じます(笑)

最後に。結局、冒頭のお掃除ボランティアイベントは何だったんですか?(^^;
# ただのキャラクター紹介?(^^;



ロビーに戻る  レビュートップに戻る