魔女の贖罪 | |||
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ブランド名 | アリスソフト | ジャンル | 快楽系恥辱アドベンチャー |
発売日 | 2004.04.16 | 定価 | \2,800 |
パッケージ | DVDタイプのトールケース(136x190x15mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 2.86GB(DVD-ROM) | ||
原画 | MIN-NARAKEN | シナリオ | TAMAMI |
音声 | フルボイス、歌織、上戸琉、みる、夏川菜々美、かわしまりの、西田こむぎ | ||
インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 30箇所+クイックセーブ1箇所 | 歌 | なし |
おまけ | 話、画、音 | ||
対象属性 | ファンタジー、陵辱、調教、ショタ、金髪、ヘアバンド、ストッキング、レズ、眼鏡っ娘、 お下げ、オーバーニーソックス、母乳 |
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1プレイ時間 | 6〜9時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
孤児達を養う施設で働いているセディアは、ある日この国に広がっている疫病を 広めている魔女の疑いをかけられ、聖堂に連れて行かれる。そこで、住民達を 沈めるため、儀式と称して淫らな行為を強要される。拒否すれば施設の子達の 身に害が及ぶため、仕方なく儀式を受け入れる。そしてセディアの贖罪が始まる ……という、快楽系恥辱アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 セディア。(CV:歌織) ガナの街で孤児院を運営している女性。魔女の疑いをかけられ、贖罪の儀式を 強要される。アシュランという婚約者がいるが、今は医学の勉強のために外国に 渡っている。 ニス。(CV:上戸琉) 施設で暮らす少年。セディアに好意を抱いており、常にセディアの傍にいる。 儀式に出向くセディアを心配し、自分にも出来ることがないかと思い詰める。 リオ。(CV:みる) セディアが良くしてもらっている雑貨屋の娘。ニスに好意を抱いており、ニスと 仲良くするセディアに嫉妬する。 他にも施設の子供達や各地区の司祭など、キャラクターはいっぱいいますが、 書き出すときりがないので割愛。まあ、メインはセディアなので。 絵の方は肉感のある色っぽい絵柄。エロチシズムに溢れた肉体の描写は見事。 CGは落ち着いた色遣いの、独特の雰囲気を持つ塗りになっており、背徳的で 淫靡な雰囲気が良く出ていると思います。肌の質感なども良く出ており、色気も 充分ですね。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともになし。あまり立ち絵での会話シーンは ないため、特に問題はないかと思います。ただ、若干物足りなさはありますが。 キャラクターは魔女の疑いをかけられても健気に頑張るセディアを中心として、 施設の子供達やそれを支える人達、各地区の司祭やその関係者など、多岐に 渡る配置がなされています。各キャラクターには様々な設定があり、人間関係も 結構複雑に絡んでいたりと、なかなか面白いです。ミュウ萌え。←そこかよ # ミアリもなかなか。←サブキャラすぎ 音声はキャラクターとのマッチングもよく、演技の方も問題なし。 通常シーンは言うに及ばず、Hシーンも臨場感たっぷりで、感情移入度は高いと 思います。 音楽は静かで幻想的な雰囲気の曲が多め。ただ、曲によっては音数が少なく、 ややチープに聞こえるものがあってちょっとしょんぼりかも。 まあ、作品の雰囲気には良く合った、BGMらしいBGMだと思います。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はなし。静かで切ない雰囲気の曲をバックに、キャラクター紹介的な絵が流れ ます。やや短めな以外は特筆すべき点はなし。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 基本的な機能はあるものの、各種設定の変更がほとんど出来ず、基本的に初期 設定のままプレイしなければならないので、合わないとちょっと辛いです。 個人的には、マウスカーソルの自動追尾ON/OFFと、メッセージ速度変更ぐらいは 出来るようにして欲しかったです。 タイトルメニューで自動的に「クイックロード」にカーソルが移動したり、選択肢が 出たときに勝手にマウスカーソルが移動するのはウザいです。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は重め。メッセージ速度の調節が出来ず、メッセージがたらたら流れるうえ、 1回クリックしただけでは反応しないことも多々あって、かなり苛々させられます。 CPU利用率もべったり100%です。 セーブ箇所は30箇所+クイックセーブ1箇所。セーブは街でのコマンドメニュー 選択時にのみ可能です。ロードやクイックセーブも同様で、今ひとつ使い勝手は 良くないです。 セーブデータはセーブ日時の他、何日目かが保存されます。 数としては、セーブ出来る箇所が限られていて、セーブはただ状況を保存する だけという感じのため、これだけあれば充分かと思います。 システムは、行動選択型のアドベンチャー。「快楽系恥辱アドベンチャー」という ジャンルになっていますが、どちらかといえばシミュレーション色が強いです。 指定された地区に移動し、贖罪の儀を行うのがメインとなっています。移動には 時間がかかり、雨の日は余計に時間がかかります。途中に落ちているカードを 拾うとプレイポイントが増加し、これを使用して贖罪の儀を行います。 贖罪の儀は、条件によって行えるメニューが変化します。参加者の募集をする 必要があったり、特定のアイテムが必要だったり、パートナーが必要だったりと 様々です。贖罪の儀を行うと、人数×満足度分だけ信頼度が回復し、署名が 集まります。これが一定の値になるとミッション成功となります。 セディアには「理性」と「興奮度」の2つのパラメータがあり、興奮度が上限を 越えるとゲームオーバーとなります。理性はゼロになってもゲームオーバーには なりませんが、理性がなくなると興奮度が跳ね上がるため、実質的にはゼロには 出来ないでしょう。 理性や興奮度は、宿泊したり施設で働くことによって回復します。その際、世話 相手を付けることにより様々な効果を得られます。 また、ニスと戯れることで理性と興奮度の上限を引き上げることが可能です。 施設には「不満度」のパラメータがあり、セディアがガナから離れていると増加 していくので注意が必要です。 他にも様々な要素のある、ゲーム性の高いやりごたえのあるシステムです。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。 システム周りで気になったのは、「現在4本以上のMusicスレッドが走っています」 などという謎の警告ダイアログが出ることがたまにあったこと。プレイには特に 支障ないのですが、ちょっと鬱陶しいですね。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、セディアが魔女の疑いをかけられ、贖罪のために民衆の前で淫らな 行為を強要されるところから始まります。施設の人やガナの人を守るため、 仕方なく儀式を受け入れ、各地区で贖罪の儀を行っていく……という感じです。 ゲームは終始淫靡な雰囲気で進みます。各地区で贖罪の儀を重ね、施設に 戻ってきても何らかのHなイベントがあるような感じで、怒濤のようなHイベントの 連続となっています。 施設のみんながそれぞれ抱いている思いや、司祭達の間で渦巻く陰謀なども 描きつつ、セディアの贖罪の儀が進んでいきます。 ミッションを全てクリアすればエンディングとなるのですが、手放しでハッピー というわけではなく、どこかもの悲しさが漂う終わり方になっていて、プレイ後の 気持ちは今ひとつすっきりはしません。 まあ、元々あまり気分の良くないイベントの連続なわけで、ここに取ってつけた ようなハッピーエンドを持ってこられても拍子抜けしますけどね。 # まあ、それに近い、ご都合主義っぽいエンドもあったりしますが……。 ##というか、それがメインな気も(^^; 気になったのはイベントの進み方。各地区で贖罪の儀を進めていくと、イベントも 進行するのですが、イベントの進行にはそれぞれ条件があり、条件を満たせば そのイベントが進行する、という形になります。従って、条件の満たし方によって イベントの進行がややちぐはぐになり、「何を今更」という感じのイベントが出て 来ることもありました。 あと、贖罪の儀の内容はどの街でも同じなのですが、兵隊以外男はいないはず である閨秀区で、「男達が食い入るように見つめる中」……ってのはどうかと(^^; H度はかなり高め。贖罪の儀以外にも様々なイベントが用意されており、シチュ エーションも様々で、バリエーションも豊富です。尺の方はやや短めのものも ありますが、総じてそれなりの長さは確保されており、描写も濃いめ。 セディアは基本的に嫌々ながら贖罪の儀を行うわけですが、最初に媚薬を注入 されたためか、すぐに快楽に溺れるようになるため、あまり無理矢理という感は ありません。それでも慣れるまではちょっと気分悪いですけど。 あと、2回戦に入ろうかというところでぶっつり終わってしまったりすることがある のはちょっと勿体ないかも。 テキストは誤字等もほとんど見あたらず、クセのないテキストで読みやすいと 思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は8ヶ月。240日以内に全てのミッションを終えないとバッドエンドと なります。 ワンプレイは6〜9時間。どれだけのイベントを見るか、どれだけ効率よく進め るかでかなり変わってくると思います。 難易度は並。まずエンディングの分岐ですが、このゲームは選択肢がたった2つ しかありません。そのうちの1つはイベントを続行するかどうかの選択肢で、実質 選択肢1つでエンディングが変化するという、潔い仕様になっています。 ですので、エンディングの分岐に関しては簡単だと思います。もちろん、条件を 満たしていないとエンディングに向かう選択が出ないことがありますので、選択肢 だけ、というわけではありませんが。 そして、ミッションに関してですが、最初コツを掴むまではやや難しく感じるかも 知れませんが、コツを掴んでしまえばなんとかなると思います。 ポイントとなるのは、信頼度は「人数×満足度」で算出されること。 最初に出来るだけ人数を集める儀式を選択して、最後に満足度の高い儀式を 実行すれば、簡単に信頼度を稼ぐことが可能です。 これさえつかめば、信頼度の回復はかなり簡単に進めることが出来るかと。 上手く進めれば、かなり期限を残してミッションは終了出来ると思います。 ただ、イベントを全て集めようと思うと、イベントの進め方を工夫しないといけない ので、ミッションクリアばかりに気を取られていてはいけませんが。 このあたりのバランスの取り方は絶妙だと思います。 |
総評 |
お奨め度ですが、背徳的な雰囲気の、恥辱系陵辱エロエロストーリーが好きな 人にお奨め。様々な行為を強要されながらも、次第にそれに身体が慣れていく 様がよく描かれており、非常にエロチックです。 陵辱的なシーンも多いのですが、最後には快楽に溺れ受け入れていくような感じ のため、より一層H度が増している感じです。 ただ、身体が受け入れていると言っても、基本的には嫌がっていますし、色んな 男性と行為を重ね、時には浮浪者などとも交わったりするため、嫌悪感を抱く 人もいるかも知れません。婚約者がいながらも色んな男性と身体を重ねるという 寝取られ的要素もありますから、苦手な人は避けた方が賢明でしょう。 そして、ストーリーの方は色々な想いや陰謀の渦巻くシナリオになっていて、 ベースに流れている話はかなり壮大です。ただ、それを全て描き切れておらず、 イベントの発生がやや唐突に感じることもありました。 特に後半はかなり駆け足で、取って付けたようなエンディングにはやや物足り なさを感じました。 まあ、これだけの話を全てまとめ上げるのは難しいかと思いますが、もう少し ラストを丁寧に描いて欲しかったかな、と思いました。 そして一番気になったのはシステム周り。機能は必要最低限で、設定の変更が ほとんど出来ないため融通が利かず、使いづらいインタフェースに思えます。 他にもセーブが特定の場所でしか出来ないなど、不便さも目立ちます。せめて クイックセーブぐらいはどこででも出来るようにして欲しいところです。 さらに、謎の警告ダイアログが出たりと、システム的にはいまいちな印象が拭え ません。もう少しプレイしやすい、ゲームに集中できるシステムを持ってきて 欲しいところです。 そしてボリュームに関してですが、上手く進めれば1回のプレイで殆どのシーンを 見ることは出来ますが、初回プレイからそんなに上手くは進まないと思いますし、 そもそも1周8時間ぐらいはかかりますし、それだけでもある程度のボリュームは 確保されていると言えるでしょう。エンディングも複数ありますし、ゲーム性も高い ため繰り返し遊べますし、充分満足できるかと思います。 システム周りは使いづらく古くさくて不親切きわまりないものの、それを補って あまりあるエロさは充分魅力だと思いますし、CGや音声などのクオリティも高く、 ゲーム性もあってやりごたえのある、充分満足できる作品だと思います。 定価2800円という低価格ソフトでありながら8800円で売っているソフトに勝るとも 劣らない内容は賞賛に値します。「どうせ低価格ソフトだし」なんて甘く見ていると、 後悔すること請け合い。 背徳的な雰囲気や精神的な陵辱・恥辱などに嫌悪を抱かない人であれば、充分 お奨めできる作品だと思います。 最後に、キシラル&ニスエンドきぼー(笑) # それは冗談としても、ミュウのイベントは欲しかったよ……(T_T) これだけいっぱいの人に膣出しされて、「○○の子供」もあったもんじゃないと 思うのですが(^^; ←禁句 しかし、目が見えないだのイーノと関係を持っているだの、色々と設定を持って いるミュウが、ロクに出番無しとはどういう了見だ! せめてそのイーノとのシーンを 見せろ! 何? 18歳未満? 知らんそんなこと! ←落ち着け(^^; まあ、ミュウに限らず、リオとかミアリ、レナールなど、面白そうな設定のキャラが いっぱいいるのに、それを活かしていないのは勿体ないですね。 何が言いたいかというと、ミアリのHシーンも見せろ、と(笑) ←黙れ # ユアンといくらでも絡ませられると思うんですけどねぇ……。 あと、DVDジャケット裏にスタッフのコメントが掲載されているので見逃さない ようにしましょう。じゃないと「キシラル&ニスエンド」が意味不明なので(^^; |