永ワ刻〜トワコク〜 | |||
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ブランド名 | PeasSoft | ジャンル | 時間跳躍アドベンチャー |
発売日 | 2004.02.27 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(150x217x40mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | Disk1 : 538.6MB、CD-DAなし Disk2 : 342.7MB、CD-DAなし SOUND TRACK : CD-DA=306.9MB、CD-DA12トラック |
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原画 | 箱入猫子 | シナリオ | 仙瀬、S |
音声 | 女性イベントボイスあり、涼森ちさと、杏露花梨、理多、天天 | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 75箇所+クイックセーブ1箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CGモード、サウンドモード | ||
対象属性 | 陵辱、義妹、ボブカット、リボン、お兄ちゃん、触角、ピンク髪、ポニーテール、黒髪、 ストレートロング、巫女さん、巫女装束、金髪、猫耳、オーバーニーソックス、お下げ、 眼鏡っ娘、ツインテール |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 3 |
レビュー |
概要 |
主人公はある日、交通事故で死にそうになっているところを少女に助けられる。 そして、その少女との出会いをきっかけに、主人公は「時をさかのぼる力」に 目覚める。一方、街では謎の連続失踪事件が話題となっていたが、主人公は 夢の中で、その犯人と同調してしまう。親しい人達に延びる魔の手。果たして 主人公は「時をさかのぼる力」を使って、みんなを助けることが出来るのか…… という、時間跳躍アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 日下部小雪(くさかべこゆき)。(CV:杏露花梨) 主人公の義妹。主人公にべったりで、一人暮らしを始めた主人公の世話を焼く。 テレビで言っている事を鵜呑みにする。 月村聖(つきむらひじり)。(CV:天天) 大学で出会った女性。神社の巫女だが、仕事を妹に押しつけて街をうろつく。 大雑把な性格で、とりあえず殴ってみる、見境と手加減のない人(笑) 月村雅(つきむらみやび)。(CV:理多) 小雪の友達で、神社の巫女さん。礼儀正しく大人しい……割には、平然と冗談を 言ったりもする。 刹那(せつな)。(CV:涼森ちさと) 事故に遭った主人公を助けた少女。不思議な力を持っており、壊れた懐中時計を 大事に持っている。主人公を以前から知っている風で、とても懐いている。 自分が持っているのと同じ懐中時計を主人公に渡す。自称500歳くらいらしい(笑) 絵の方はややクセはあるものの、可愛らしい愛嬌のある絵柄。ただ、立ち絵は ちょっとショボいかも。小雪の触角がすげぇ浮いてる気が(^^; CGの処理もやや粗め。特に立ち絵はべたっとした印象があり、チープに見えて しまいます。背景も塗りがべたっとしていてショボいですね。張りぼてみたい……。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともあり。ポーズ変化はあまり種類は多くありま せんが、表情は会話に合わせてころころ変わります。 キャラクターは、どのキャラクターも今ひとつ方向性が定まっていないように感じ ました。刹那は元々謎なキャラクターなのでいいとして、雅は男性が苦手とか 喋るのが苦手とか礼節をわきまえたという設定がありながら、初対面である 主人公に対して平然とボケをかましたりしてますし、聖も主人公に対する態度が ころころ変わって、掴みきれませんでした。 小雪はお兄ちゃんにべったりなキャラでわかりやすいのですが、やたら野菜に こだわったり、テレビの言うことを真に受けたりと、かなりクドく感じることがあり ました。そして、最もクドいのは友人の英二で、もはやウザかったです。 音声は……微妙。どのキャラクターも今ひとつ声が馴染んでいないように思え ます。特に小雪は微妙すぎ。てゆーか、無理しすぎ。いくら何でもこれは作り すぎでしょう……。 さらに、この作品はフルボイスではなく一部イベントのみボイスありですので、 通常イベントは音声のないものが多いです。 こんな中途半端で、さらに合っていない声を入れるぐらいなら、いっそない方が いいかも、と思ったりもするのですが。 音楽は、静かな落ち着いた曲や、ちょっとほのぼのした感じの曲が多め。 あまり激しい曲はないですね。 全体的に、やや広がりがなく、薄い印象を受けました。 サントラCDに収録されている曲はなかなかいい感じなんですけど。これを BGMに使いたいところですねー。 ゲームを開始するとプロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はしっとりとした雰囲気のある歌で、どこか幻想的な印象を受けます。 絵の方はシーン紹介的なものですが、ストーリー的なものもあるようです。 ただ、結構ネタバレしているような気がしないでもないですが……。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー ボードで出来ますが、タイムジャンプシステムやセーブ/ロードはキーボードでは 出来ないようです。 既読スキップ、強制スキップ、メッセージ履歴、自動読み進め搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、通常のメッセージ送りも ホイールで可能です。 マウスで操作する場合、スキップなどはメッセージウインドウ左上にあるボタンを 使用するのですが、このボタンが妙にクリックポイントが小さくて、なかなか上手く 押せませんでした。もう少し判りやすくして欲しいところです。 そして、ゲームの終了などの捜査をした時の確認が画面右上に出るのですが、 これが見事に背景と同化して、最初は全く気づきませんでした。もう少し見やすく してもバチは当たらないと思います……。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。 シーンの切り替わりでスキップが止まるため、使い勝手は悪いです。 セーブ箇所は75箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とゲーム内日付、そしてメッセージの 一部が保存されます。メッセージは編集可能です。 数としては、それなりに選択肢はありますが、大抵はクイックセーブで事足りる ため、まあこれだけあれば充分でしょう。そもそも、セーブ/ロードでなんとかなる ようなシステムとも思えないですし(^^; あと、セーブ/ロード画面は常に1ページ目が表示されるため、最新のデータのある ところまで毎回ページ移動しなければならないのはちょっと煩わしいです。 システムは基本的には選択肢決定型のアドベンチャーですが、主人公の持つ 「時をさかのぼる力」を表現した「タイム・ジャンプ・システム(TJS)」が搭載されて います。これは、メッセージウインドウ横に出ている懐中時計をクリックすると、 さかのぼることの出来る時間帯が表示されます。時をさかのぼることが出来ない ときは、時間帯は表示されません。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が少女を助けようとして事故に遭い、その少女に命を助けら れる所から始まります。その少女・刹那は主人公に付きまとい、自分が持って いる懐中時計と同じものを主人公に渡します。 それから主人公は、毎日のように不思議な夢を見るようになり、さらに、時を さかのぼる力に目覚めてしまう……という話。 前半は、義妹の小雪や親友の英二たちとの、明るく楽しい日常が描かれます。 # 「水注文は客じゃないわ。我侭も大概にしろクズめ」……ヤなウエイトレス(^^; ##塩分100%のジュース?(^^; 後半は、身近な人が連続失踪事件に巻き込まれるのを、「時をさかのぼる力」で 助けるという、緊迫した展開が続きます。 エンディングは……なんじゃそりゃ、というものがほとんど。 それまでの話を全てなかったことにするような終わり方や、他の人をほったら かしにするような終わり方が、平然と存在しています。 まず気になったのはキャラクターの描き方。テレビを何でも鵜呑みにする小雪、 やたらテンションの高い英二、人の話を聞かない意味不明男の主人公、そして とにかく主人公につきまとう刹那、暴走突撃娘の聖と、ウザいキャラクターオン パレードです。もう少しソフトに描けなかったものでしょうか……。 各キャラクターの特徴的な一面のみを強調して描いたため、それが鼻について 鬱陶しくなっているような気がします。もう少し、いろんな面を描いてあげれば いいと思うのですが……。 それと、主人公は両親を亡くしており、小雪の家で暮らしていたが、優しくされ ればされるほど、自分は本当の家族ではないと感じ、耐えられなくなって一人 暮らしをするわけですが……甘えてんじゃねぇ、って感じですね。 そして、このゲーム、キャラクター同士の会話が全くかみ合っていません。 お互いが相手の話を聞かず、好き勝手に喋っているような感じです。 # 「この催しは百年近く続いておりますが……知りませんでしたか?」 # 「いや、まったく。それにしても数百年……凄い歴史があるんだな」 # ……人の話聞けよ。「百年近く」って言ってるだろーが。 最も気になったのは、あまりにも話の繋がりがないこと。イベントとイベントの 繋がりもさることながら、一連の会話の中ですら繋がりがないことがしばしば。 敵から逃げてきたと思ったらいきなりHシーンに突入したり、入院して点滴の チューブ付いてるような状態なのに医者に断りもなく家に帰ったり、初めての シーンが3回もあったり。 # 「大丈夫か!!小雪! しかし……」……って、速攻で別の事考えてるし。 さらに、日付の表示もなんかおかしいですね。11日夜にタイムジャンプしたのに、 次の日の日付が11日だったりとか。さらにタイムジャンプしましたか? 他にも、時間がやばくなって急いで家を出たのに、悠長に会話したり、あまつ さえ破れた服を繕ったり。お前、実は余裕だろ(^^; もはや、喋っていることや説明されていることと実際の言動が全くリンクしない、 非常に電波なストーリーでした。つーか、敵の名前、なんで知ってるんだよ(^^; それと、このゲームはバナーを掲載したサイトをエンディングで紹介するという 企画があったわけですが……クレジット、長っ。こーんなにバナー掲載企画に 参加していたサイトあったんですねー。しかし、何の捻りも演出もなく、ただ だらだらサイト名を羅列するだけでは、最後まで見る気がしないのですが……。 どうせやるなら、もうちょっと何か演出が欲しいところですね。 H度はやや低め。シーンの数自体はそれなりにあるのですが、サブキャラが襲わ れるイベントは短いですし、メインキャラのHシーンもそれほど長くはありません。 描写の方もあまり濃厚ではなく、やたら擬音が多くて醒めてしまいました。 さらに、ほとんどのHシーンが無理矢理な感じで、パターンも似通っているため、 物足りなさを感じました。 テキストですが、誤字だらけ。1シーンに1つは誤字があるんじゃないかという ぐらいで、修正ファイルを当ててもなお大量に残っています。 日本語としての意味をなしていないところもあって、単語の順番も無茶苦茶で、 読んでいて非常に疲れるテキストです。 さらに、擬音がテキストで表現されているのですが、これもちょっと……。 ドアを開ける時「カチャン。キー……バタンッ!」といちいち書かれたら、さすがに ウザいでしょ。 Hシーンなんてもっと酷くて「ジュプッ!!チュパッ!!ギュッッ、ギュウウウウ!!」とか、 「パチュン」「ヴュチュ」「ピチュ」「チュパン」「プチュン」「チャプッ」など、もう頭 悪すぎです。 さらに、テキストと音声が食い違っているところが何箇所かありました。 # 「超レアのズ●ックは何処だ?」「俺のズゴックよりにもよって親父の部屋かよ」 # ……伏せてる意味ないし!(笑) |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは10月6日から始まります。ゲーム期間は約1週間。 ただし、時間をさかのぼるため、同じ日を繰り返すことがあります。 ワンプレイは5〜6時間。 そーんなに長いわけでもないのですが、なぜだかみょーに長く感じました。 難易度は高め。普通に選択肢を選んで進めるだけでなく、適切な場所でタイム ジャンプを使わなくてはならないため、なかなかクリアできません。 ちなみに、修正ファイルを入れても、見たはずのCGがCGモードに登録されて いなかったりするため、コンプリートは諦めましょう。……ありえねぇ(^^; |
総評 |
お奨め度ですが、話がとびとびで会話もちぐはぐな、電波ストーリーが好きな人に お奨め(笑) 各キャラクターが何をやりたいのか、どうしてそうなっているのかがほとんど説明 されず、一連の会話ですら内容が食い違うような有様で、感情移入なんてとても 出来ません。 テキストも誤字だらけ、かつ、謎の擬音が山盛りで、読んでいて疲れますし、 タイムジャンプで何度も似たような話を読まされるため、プレイしていて結構 辛かったです。 根底には深い設定があり、あちこちに謎がちりばめられていて、伝奇チックな 話なかなか興味深いです。たた、その設定が活かされておらず、説明もない まま当たり前のように話が展開したりします。 プレイヤー置いてけぼりの、独りよがりな電波ストーリーに感じました。 CGのクオリティもあまり高くなく、キャラクターはくどく、音声は微妙で、音楽も ややチープで、システムもかったるく、シナリオも繋がりの薄い電波な話で、 プレイしていて辛かったです。ギャグのセンスも私には合いませんでしたし、 ノリやテンションも合いませんでした。唯一、オープニングだけは結構お気に 入りです。まあ、このノリが合う人なら、それなりに楽しめるかも知れません。 # 胸を貫かれて大量の血も吐いてるはずなのに、絵では血の一滴も付いて # いないのはギャグですか?(笑) なお、プレイする前には必ず修正ファイルを適用しましょう。さもないと結構 辛いことになります。特に、刹那萌えの人は泣くことになるでしょう。 # 修正ファイル入れてもいっぱい残ってるけどな!(笑) 最後に。遅刻をするヤツはゴミクズと同等らしい(^^; # 同感であります(笑) ぶっちゃけ、「痕」の超絶劣化コピー(笑) 「これ、痕をベースにした同人ゲームだよ」と言われたら、何の疑いもなく 信じてしまいそうな勢いです。 |