CLEAVAGE クレイヴィジ
ブランド名 Empress ジャンル センチメンタル巨乳アドベンチャー
発売日 2005.02.18 定価 \6,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x224x51mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 386.2MB、CD-DAなし
原画 聖少女 シナリオ 鏡裕之
音楽 8曲、NAKED LOVERS あり(1曲、ED)、真優
音声 あり、織田マリ、奥田香織、真優
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 30箇所+オートセーブ4箇所+
クイックセーブ1箇所
CG枚数 46枚
おまけ CG MODE、SCENE REPLAY、MUSIC MODE
対象属性 誘惑、学園物、巨乳、ポニーテール、リボン、義姉、青髪、ショートカット、赤髪、
ストレートロング、眼鏡っ娘、女教師、ストッキング
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 3

レビュー
概要
主人公は、小学6年生の時に親の再婚により瑛里華と姉弟となる。高飛車な姉に
振り回されつつも、巨乳の姉にほのかな思いを寄せる主人公。そして次第に2人の
距離は近くなっていく。その頃、学園で音楽教師を務める沙夜香は、主人公に
興味を持っていた。そして、2人の女性から誘惑される主人公。果たして主人公は
どうなっていくのか……という、センチメンタル巨乳アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

藤堂瑛里華(とうどうえりか)。(CV:織田マリ)
主人公の義姉。我が儘で高飛車。主人公にお茶くみをさせたり、鞄を持たせたり、
いいようにこき使っている。しかし、他人から弟の悪口を言われると反論する。

森川有紀(もりかわゆき)。(CV:真優)
主人公のクラスメイトで、体育会系のさばさばした女の子。瑛里華に憧れており、
ことあるごとに主人公の家に押し掛ける。

市ノ瀬沙夜香(いちのせさやか)。(CV:奥田香織)
学園の音楽教師。性欲を持て余しており、主人公の弱みを握っておもちゃにする。
厳しいながらも優しさもかいま見える。

絵の方は色気たっぷりの絵柄。可愛らしいと言うより綺麗という感じで、リアル
寄りの絵柄になっています。とてもすっきりと整っていて、バランスもいいですね。
CGはキャラに関してはそれなりに綺麗で、雰囲気は出ていると思います。ただ、
背景についてはややショボい印象がありますね。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。表情の変化はあまり大きくなく、
感情に訴えかけてくるような感じではないですね。

キャラクターは高飛車な義姉と、小悪魔的な女教師という、やや偏った配置。
どちらもかわいげはあまりなく、最初はやや感じ悪いかも(^^;

音声は、ややキャラクターのイメージとズレている感が。瑛里華も沙夜香も、
見た目の雰囲気より軽い感じで、今ひとつしっくりきません。
演技の方も、ちらほら浮いているように感じるところがあって、ちょっと物足り
なさを感じます。
そんな中、有紀だけはキャラとのマッチングも良く、演技も自然な感じで、すん
なり入っていけました。

音楽はジャズ調の曲が多め。独特の雰囲気を醸しだしています。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はなしの曲のみ。雰囲気のある、静かでジャジーな曲が流れます。
絵の方はキャラクター紹介、シーン紹介的なもの。途中でメッセージが
入るなど、デモムービー的な感じですね。

エンディングは歌あり。こちらもちょっぴりジャズ調の、雰囲気のある曲で、
なかなかいい感じです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能で、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。音声の再生や描画が重めで、CPUパワーは常に100%です。
スキップ動作は比較的高速。

セーブ箇所は30箇所+オートセーブ4箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは
随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。
数としては、選択肢が片手で数えられるほどしかない上、エンディングの数も
少ないので、これだけあれば充分です。使い切ることもないでしょう。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。1度クリアすると、選択肢が追加
される方式です。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。
主人公の名前は「優斗」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームを開始すると、瑛里華と沙夜香どちらのシナリオを見るかを選択します。
ただし、最初は瑛里華しか選択できません。

瑛里華シナリオの前半は、主人公と瑛里華の関係を描いた話で、瑛里華の我が儘に
振り回される主人公を描きつつ、2人の距離が縮まっていくところが描かれています。

後半はひたすらエロエロな展開。何かあればすぐHシーンに突入する感じです。

沙夜香シナリオの前半は、主人公が沙夜香に弱みを握られるところが描かれており、
後半は言われるがままにHをする……という感じです。

どちらのシナリオも、前半で距離が縮まって、後半はHしまくりという感じです。

気になったのは主人公のキャラクター像。ヘタレなのか強気なのか、マジメなのか
バカなのか、つかみ所がありません。
シリアスなシーンでもおバカなことを口走ったり、子供みたいな言動を繰り返し
たりと、非常に感情移入しづらかったです。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されており、尺はやや短め。描写の方は
そこそこ濃厚です。胸にこだわったシーンが非常に多く、とりわけパイズリが
多くなっています。パイズリ3連チャンなんてのもあったり。

テキストは誤字はほとんど気にならず、テンポの良いテキストだと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過を気にすることはありません。

ワンプレイは2〜3時間。シナリオが2本でこの長さですから、5時間程度で殆ど
終わってしまいます。かなり短いですね。

難易度は低め。選択肢は片手で数えるほどしかなく、ほとんど無意味です。
1度クリアすると、シーン限定追加機能が使えるようになり、今までとは違った
Hシーンを見ることが出来るようになります。
総評
お奨め度ですが、高飛車、我が儘な巨乳女性とひたすらHなことをしたい人に
お奨め。色気たっぷりの女性から、誘惑され、ある時は強要されてHシーンに
もつれ込む様はなかなか壮観です。

ただ、シーンとシーンの間がぶつ切りでストーリーの流れが悪く、突然変な
ギャグが入ったり、繰り返しギャグのようなシーンもあったりして、プレイ
していてかなり鼻につきました。
何度言われても紅茶に砂糖を入れたりとか、鞄を何日も連続で忘れたり、
シリアスなシーンでもギャグに走ったり、感情移入はし辛かったです。
「なんだよ、このブス」……今時、こんなセリフを吐く主人公なんて、久し
ぶりに見ましたよ。子供か。

あと、エンディングでは映像に本編イベントCGの原画が使われているのですが
……彩色された状態より、こっちの方が魅力的な気がします。ということは、
全然原画が活かされてないということでしょうか。

シナリオに関してもそうですが、魅力的な絵が全然活かされていない感が強く、
もどかしさが募る作品です。
主人公が感情移入し辛いばかりでなく、ヒロインもかなりクセが強くてとても
好きになれるようなキャラではなく、かなり人を選ぶ作品だと思います。

そして、圧倒的なボリューム不足。1周は3時間かからず、シナリオも2本だけ
ですから、トータルで5時間程度でクリアできてしまいます。
一応、同じシナリオをもう一度やり直すとHシーンの別バージョンが見られたり
しますけど、それはホントにちょこっとだけで、すぐに回収できてしまいますし。

絵は綺麗で魅力的ですがやや人を選ぶと思いますし、感情移入し辛いキャラクター、
取り留めのないストーリー、少ないボリュームと、物足りなさを感じる内容に
なっているのは残念です。
定価は安めに設定されていますけど、それを補って余りある物足りなさは、
ちょっとお奨めし辛いですね。

最後に。「短気だと、またオッパイ大きくなるぞ」……わけわかりません(^^;
# ブラを頭に被ってタ●ムボカン……アホすぎる……(^^;



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