背徳の学園〜闇に捧げられた乙女たち〜
ブランド名 Liquid ジャンル 黒魔術凌辱アドベンチャー
発売日 2005.07.29 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x231x41mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 DISK1 : 654.7MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
DISK2 : 306.0MB、CD-DAなし
原画 安藤智也 シナリオ 想ファクトリー
音楽 12曲、Dreaming Rabbit林檎 なし
音声 女性フルボイス、芹園みや、桃井いちご、RUMI、上戸琉
みる、こむら奈々、深井晴花、風音
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 60箇所 CG枚数 80枚
おまけ シーン回想、CG閲覧、BGM
対象属性 凌辱、調教、ご主人様、首輪、学園物、緑髪、シスター、ストッキング、ガーターベルト、
ポニーテイル、リボン、レオタード、体操服、ブルマ、ウェイトレス、近親相姦、緑髪、
ボブカット、眼鏡っ娘、オーバーニーソックス、紫髪、人妻、青髪、ショートカット、レズ、
ストレートロング、ウエディングドレス、お嬢様、ボンテージ、母娘丼、金髪、ツインテール、
看護婦、ナース服、和服、着物、アイドル、チャイナドレス、お団子頭、触手、ハーレム
1プレイ時間 3〜14時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は闇の使徒たる魔術師。ウィッチハンターに追われた主人公は、日本に
やってきて、聖福音教会の神父、神谷亮一郎(28歳)になりすます。そして、
私立高見沢学園で講師としても働く。そんな中、主人公は、この地に自分達の
王国を築くため、魔女の素質を持つ女性を堕落させ、魔女として育てることを
計画する。果たして主人公は、ウィッチハンターの魔の手から逃れつつ、魔女を
育て上げ、王国を築く事が出来るのか……という、黒魔術凌辱アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

小野瀬櫻子(おのせさくらこ)。(CV:風音)
聖福音教会付の修道女。落ち着いた物腰の清楚な女性。信心深く、信徒からも
慕われている。大人の色香を漂わせている。

河村泉美(かわむらいずみ)。(CV:芹園みや)
学園に通う、明るくて元気一杯の女の子。新体操部所属で、部のホープ。
魔女の素質を持ち、主人公に狙われる。弟を溺愛している。

篠原ほのか(しのはらほのか)。(CV:みる)
泉美の親友。大人しくおっとりした女の子。図書委員。
超常現象や魔術など、オカルトっぽいものに興味がある。

高見沢綾音(たかみざわあやね)。(CV:深井晴花)
学園の理事長。自意識過剰で思いこみの激しい女性。夫が学園長だが、
病に伏せっているため、全ての仕事を1人でこなす。教育熱心。

天野美貴(あまのみき)。(CV:こむら奈々)
学園の体育教師で、新体操部顧問。主人公には冷たい態度を取る。
菜々子には、友情以上の感情を抱いている。魔女の素質を秘めている。

倉橋菜々子(くらはしななこ)。(CV:RUMI)
学園の英語教師で、泉美のクラスの担任。仕事熱心で、生徒達にも熱意を
持って接する。強い魔女の資質を持っている。主人公のことはやや敬遠する。

高見沢優香(たかみざわゆうか)。(CV:桃井いちご)
理事長と学園長の娘で、生徒会長。正義感が強く、生真面目。成績優秀で、
なんでもそつなくこなす。また、優しさも持っており、責任感も強い。
魔女の資質を持っており、主人公から狙われる。

マリア・アン・ミュラー。(CV:上戸琉)
東欧からの転校生。魔女・魔術師狩りを生業とするウィッチハンター。
無口でクール。日本語はやや怪しい。敬虔なクリスチャン。

絵の方はスッキリとした絵柄。とても綺麗で可愛らしく、色気もたっぷりで
非常に魅力的な絵柄だと思います。
CGはとても綺麗に処理されていて、雰囲気も良く出ていていいですね。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化のパターンはそれほど多く
ないのですが、シーンに合った表情が使われていますし、そもそも立ち絵で
進行する部分はそれほど多くないので、特に問題はないかと。
ただ、絵の中で、いいところがちょうどメッセージウインドウに隠れるような
構図が多いのは、ちょっと気になりました。
メッセージウインドウに股間が隠れている状態で、潮吹きとか放尿をされても、
全然視覚的効果がないですよ……。
他にも、立ち絵では全裸になっているのに、イベント絵になるとストッキング
とかフードを付けてたり、ちょっと整合性が甘い部分も見受けられました。

キャラクターは個性豊かな面々。明るく元気なキャラから、大人しく静かな
キャラまで、幅広く取りそろえられています。共通しているのは、最後に
エロエロになるということですね(笑)

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。マリアはちょっと、最初
イメージと違うなーと感じましたが、まあそれほど問題はないかと。
演技の方もほぼ問題ないんですが、美貴や菜々子は、序盤と終盤の
雰囲気の違いが極端すぎて、ちょっと気になりました。
逆に泉美や櫻子は、とても良く雰囲気が出ていて良かったです。
あと、淫語にはピー音が入るのですが、「ん」の上にちょっと被さっている
だけという感じで、ほとんど聞こえます。

音楽は澄んだ音色の綺麗な旋律が多く、単体で聴いても通用するぐらいの曲が
揃っています。オルガンやピアノの音色が効果的に使われていて、とても
雰囲気のある素敵な曲だと思います。シーンにもぴったり合っていて、作品を
見事に盛り上げてくれます。
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。バックログやオートモード
だけはキーボードで操作できないようですね。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常時も音声のリピート再生は可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。ただし、CPU利用率はべったり100%です。
スキップ動作は比較的軽快。

セーブ箇所は60箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シナリオ名とシーン画像が保存されます。
数としては、選択肢はそれなりにあるものの、シナリオの分岐はそれほど
多くないので、これだけあれば足りるかと思います。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢の結果によって発生する
イベントがか変わり、それによってシナリオが分岐します。
……まあ、分岐したらほとんど全てがバッドエンドなんですけど(^^;

本作品にはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、インストール時に
ディスクチェックが入るようです。ただ、インストールしてしまえばその後は
ディスクレス起動が可能です。バックグラウンドでの動作は不可。
主人公の名前は「神谷亮一郎(かみやりょういちろう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が教会と学園に赴任し、3人の魔女候補に狙いを定めるところ
からはじまります。
魔女候補を手中に収めるため、手駒となるしもべを手に入れ、様々な計画を
張り巡らせていく……という感じです。

ストーリーは章立てて進みます。まず最初にプロローグで手駒となるしもべを
手に入れ、その後は誰を狙うか選択し、そこから個別のシナリオが始まります。

様々な計略を巡らせ、ターゲットを追いつめていき、肉欲に溺れさせ、魔女に
仕立てていく……という流れになります。
ターゲットを追いつめる段階ではしもべを有効活用し、主人公は最後の仕上げに
出て行くことがほとんどです。それまでは、計画の手助けをしたり、ただ見てる
だけだったりです。

ラストは強引でご都合主義な終わり方ですが、まあすっきり終わってるのかな?
ま、そんなにストーリー性重視な作品でもないですし、ね(^^;

まず気になったのは、各シナリオの整合性。
3人の魔女候補のうち、誰から攻略するかは自由なのですが、攻略順によっては
ちょっと展開がちぐはぐに感じます。他にも、選択肢によってその後の展開が食い
違うこともあって、ちょっと気になりました。
# てゆーか、章弘って誰だよ。手中に収めてないよ(^^;

そして、しもべとなるサブキャラの支配度が、シナリオによってまちまちなので、
先に支配度が高いシナリオをプレイしてしまうと、次のシナリオでいきなりよそ
よそしくされたりと、ちょっと違和感があります。
前のシナリオで結構ハードなプレイに参加していたにも関わらず、次のシナリオ
ではちょっとしたプレイでも嫌悪感を示したり。

他にも、あるキャラを魔女にするために魔王を呼び出したのに、次のシナリオで
また魔王を呼び出したときに「数世紀ぶりのことであった」とか言ってみたり。
もしかして、いつの間にか数世紀経ってましたか?

さらに、シナリオによって出てくるキャラクターが固定されていて、メインとなる
3人は、他のキャラのシナリオではほとんど登場しません。
まあ、クリア順が自由なので、なかなか出しづらいんだとは思いますが……。
他にも、サブキャラ、特に男性キャラは、そのシナリオでしか出てこないことが
多く、使い捨てな印象が強いですね。光一が後半にちょこっと出たぐらい?

H度はかなり高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺もたっぷりと用意
されており、描写も濃厚。絵もテキストも、非常に淫靡でいいですね。
内容は、陵辱的なものが多いのですが、各キャラとも後半は自らおねだりを
したりするようになりますので、合意の上でのプレイも結構多いです。
シチュエーションも幅広く用意されており、羞恥や露出、輪姦、レズ、近親相姦、
触手まで、いろんなプレイを楽しめます。
ただ、1つ問題なのは、主人公が絡むシーンが少ないこと。主人公は、狙った
キャラを落とすため、まずしもべを使って陵辱し、堕落した頃にようやく自ら
手を下すため、それまではずっと主人公以外のキャラが陵辱することになります。
まだ手中にしていないため寝取られではないですが、寝取らせとでも言いますか、
とにかく他のキャラとの絡みが非常に多いです。
手に入れたヒロインも、平然と他のキャラにあてがったりしますし。
ですので、主人公が絡まないHシーンが苦手な人にはキツいですね。
また、かなり強烈な陵辱シーンもありますから、耐性のない人はダメでしょう。

テキストはちらほらと誤字が見受けられます。通常はあまり気にならないの
ですが、名前の間違いはちょっと気になりました。
「新堂」が「振動」になっていたのはまだいいとして(いいのか?)、菜々子と
美貴が同時に襲われているとき、菜々子に絶頂の波が襲い掛かって、時を
同じくして菜々子も全身を小刻みに痙攣し始めたり。全部菜々子じゃん。
# 「秘裂と肛門では、いまだにアナルが蠢いていたが」……なんかおかしいよ(^^;

他にも、テキストと絵との差違もちょっと気になりました。「ほとんど全裸で」と
言われているシーンの立ち絵が、完全に全裸だったり。
# 「紺色のブルマ」……いや、めっちゃ赤いですが……(^^;

そして、一番気になったのは人称……というか、呼称の違い。
キャラクターによって、誰かを呼ぶときの呼び方が違うのはまあ当然といえば
当然なのですが、地の文との差が激しくて、非常に違和感を覚えました。
例えば、天野美貴を主人公は「天野先生」と呼ぶのですが、セリフではない
地の文では「美貴」と表記されており、どうしても一歩引いた感じがします。
さらに、選択肢では「体育教師を呼ぶ」なんて遠回しな表現になっている事も
ありました。素直に「美貴を呼ぶ」という選択肢にすればいいものを、なんで
こんな表記にしたんでしょうね。最初、誰だかわかりませんでしたよ(^^;
他にも、シナリオによって「櫻子に任せる」「修道女に任せる」という選択肢が
出てきたり、キャラの呼び方に関しては各所で違和感を覚えました。

あと、漢字を平仮名にする(ひらく)ポイントが、ちょっと私とはズレているのか、
逆に読みづらく感じることもありました。
プレイ時間・難易度
ゲームは200X年6月5日M県S市から始まります。……いや、場所はどーでも
いいですが。
ゲーム期間は不明。日付を意識することはほとんどありません。もっとも、
シナリオ中で「3日後に〜」という展開があったりもしますけど。

ワンプレイは3〜14時間。やたら幅がありますが、これは、最初のシナリオで
終わった場合と、最後まで行った場合、という感じです。途中で終わるのは
バッドエンドなので、普通のエンディングを見るまでには12〜14時間といった
ところでしょうか。結構長いです。もっとも、基本的に1本道のストーリーです
ので、1度クリアしてしまえば、あとはイベントの回収程度ですが。

難易度はやや高め。選択肢の数はそれほど多くないのですが、選択肢を1つ
間違えるとバッドエンドが確定したりと、結構いやらしい作りになっています。
まあ、バッドエンドでもイベントやCGがありますので、コンプリートするため
には、どうせ見ないといけないんですけど。
総評
お奨め度ですが、エロエロ陵辱・調教ものが好きな人にお奨め。
狙った女性をあの手この手で追いつめ、堕落させ、最後には忠誠を誓わせると
いう、調教物の王道的な展開が楽しめます。堕とす過程は結構しっかりと描写
されているため、充分に楽しめるでしょう。また、Hシーンの内容も濃く、数も多く
用意されているので、充分満足できるかと。
ただ、主人公自らが手を下すシーンが少ないのが、ちょっと人を選ぶところ
でしょうか。

気になった点は、これまでにも書いてきましたが、絵の構図がメッセージ
ウインドウを意識されていないこと、シナリオ間の整合性、呼び名の不統一、
メインヒロインは他のシナリオにはほとんど絡まない、サブキャラの扱いに
差が大きい、などなど、細かいところで各所に気になる点がありました。
そのため、ちょっと感情移入は難しく、元々主人公が第三者視点で調教を
眺めていることが多いため、一歩引いてみてしまうことが多かったです。

他にも、シナリオによってはかなり展開が強引だったり、ご都合主義が目立つ
ことも多々ありました。そもそも、主人公はかなり強力な魔法を使えるので、
雑魚キャラをしもべにするなんて、一発なんですよね。それを、いろいろと
計画をこねくり回しているのはちょっと滑稽でした。まあ、そうしないと一瞬で
終わってしまうかもですけど(^^;
逆に、それだけの力を持っているのに、ウィッチハンターを異常に怖がるのは
ちょっと違和感もありました。

それと、ストーリーの展開は、バッドエンドにならなければ非常にスムーズで、
あれよあれよという間にサクサク進んでいくため、ちょっとあっけなさを感じる
かも知れません。主人公は魔力も高く、頭もいいため、無駄なく計画を進めて
しまうんですよね。最後にちょっと引っかかる程度で、すんなりと終わってしまう
ため、やや物足りなさがあるかもです。
そして、基本的に1本道で、1度クリアしてしまえばあとはイベントの回収だけと
いう感じですので、こちらでも物足りなさがあるかもですね。ただ、ボリュームは
結構ありますし、イベントの数も多いので、そんなには感じないかと思いますが。

色々と気になる点はあるのですが、ヒロインを堕としていく過程はなかなか
楽しめると思いますし、Hシーンはエロエロで、キャラクターも魅力的で、
Hシーンに特化して考えれば、クオリティは非常に高い作品だと思います。
というか、Hシーンに全てを注いだ感のある作品ですね。

かなりキツい陵辱だったり、主人公以外とのHシーンが多いためちょっと人は
選びますけど、非常にH度は高く、満足できる作品だと思います。
陵辱・寝取らせ・調教大好きな人は是非。そういう人は、お奨め度に +1 して
いいと思います。

最後に。エンディング、いきなり話のスケールデカくなりすぎ(^^;


以下、ちょいとネタバレなつぶやき。


このゲーム、シナリオによって、ちょっと展開にばらつきが大きいかも。

私は泉美→優香→菜々子→マリアの順番にクリアしていったのですが(上から
順番(笑))、泉美シナリオでは、すっごい綿密に計画を練って、魔女にする時も
星の位置を神経質なぐらい考慮して慎重に進めてたのに、優香シナリオでは
ちょっと乱暴な進め方になり、菜々子シナリオではめちゃめちゃ強引、マリア
シナリオに至っては今までの調教は何だったんだという強引な持って行き方を
して、どんどん展開が無茶で乱暴になっていったのはちょっと気になりました。
全てのシナリオが泉美シナリオぐらい、丁寧で綿密に描かれていたら、もっと
高い評価が出来たと思うんですけどねー。
というか、菜々子はなんであんなので堕ちたんだ?(^^;

しかしこの作品、バッドエンドかハーレムエンドしかないという、非常に潔い
作品ですね(笑)



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