狂った教頭〜断罪の学園〜
ブランド名 蛇ノ道ハ蛇ソフト ジャンル 学園陵辱アドベンチャー
発売日 2005.08.12 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(157x225x52mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 1.71GB(DVD-ROM)
原画 ぶぶづけ シナリオ 猫にた、西田一、蒼夜
音楽 16曲、磯村カイ(TONAKAI sound works) なし
音声 女性フルボイス、羽月優名、奥川久美子しまだかおり森山葵、篁瑞帆
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 96枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、BGM鑑賞
対象属性 学園物、陵辱、バカゲー、紫髪、リボン、黒髪、ストレートロング、お嬢様、緑髪、
縦ロール、オーバーニーソックス、女教師、ショートカット、眼鏡っ娘、白衣、お下げ、
赤髪、ボブカット
1プレイ時間 5〜7時間 お奨め度 5

レビュー
概要
篁清学園の教頭である主人公は、風紀の乱れに悩む、真面目で平凡な教師。
校則を破る生徒が後を絶たず、やる気のない教師達はそれを見逃す現状に
業を煮やした主人公は、学園の建て直しを決意する。厳しい校則で学生達を
縛り、違反をした者には罰則を科す。そしてそれは、どんどんエスカレートして
いく。果たして学園の運命はどうなるのか……という、学園陵辱アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

沙々良誼美紗緒(ささらぎみさお)。(CV:羽月優名)
篁清学園に通う学生。真面目で優しく、校則もきっちり守る優等生。
教師にも敬意を払っており、教頭のことも尊敬している。
無茶な校則にも出来るだけ従おうとする。

川奈壬茜音(かわなみあかね)。(CV:奥川久美子)
剣道部主将。常に冷静沈着で、的確に行動する。部員達の指導もしっかり
しており、学生からの人気も高い。
主人公に対してもクールに接してくるため、主人公は苦手意識を持っている。

桐生寺塔子(きりゅうじとうこ)。(CV:しまだかおり)
理事長の孫娘。理事長の権威を笠に着て、我が儘放題をするお嬢様。
教師達も、理事長が怖くて誰も注意できない。
気が強く、プライドが高く、主人公に対しても逆らい続ける。

山吹ひとみ(やまぶきひとみ)。(CV:森山葵)
学園の教師。校則違反は注意はしながらも厳しくは取り締まらないため、
学生からの人気は高い。さっぱりとした性格の女性。
主人公のやり方には最初反対するが、いざ実施の段階になるとノリノリで
意見を出してくる。

舞原千夏(まいはらちなつ)。(CV:篁瑞帆)
学園の教師。校則違反は厳しく注意する熱血先生。学生からは疎まれている。
主人公のやり方に酸性紙、同調するが、あまりにも厳しい罰則にちょっと
引き気味なところも。

三槻志津佳(みつきしずか)。
学園に通う問題児。校則違反の常習犯である不良。塔子の権力を利用して
好き放題やっている。主人公に対しても挑戦的な態度を取る。

新堂麻由美(しんどうまゆみ)。
塔子の取り巻きその1。いつも塔子のそばにくっついていて、塔子の我が儘に
付き合っている。

鷹森有希(たかもりゆき)。
塔子の取り巻きその2。いつも塔子のそばにくっついていて、塔子の我が儘に
付き合っている。

絵の方は、ややクセがあり、シーンによってちょっとバラつきが大きかったり、
バランスが悪かったりするところが見受けられます。
特に、男性キャラは、正直キモいです(^^;
CGはやや粗い部分が目立ったり、ちょっと色遣いがキツかったりなど、気に
なる点もありましたが、まあ許容範囲。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともあり。それほどパターンは多くなく、
アクションも小さめです。

キャラクターは大きく学生と教師に分かれ、学生は主人公に対して冷たい態度を
取るキャラが多く、教師は基本的に協力関係にあります。
みんな個性は豊かで、かなりクセの強いキャラクターもいます。

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。演技の方も特に問題なし。
サブキャラはメインの声優さんが兼ねているようですが、きっちり演じ分けが
されていて、特に違和感を覚えることはありませんでした。

音楽はハードな曲が多め。ちょっとかわった雰囲気の、面白い曲が多いです。

ゲームを起動すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はなしの曲のみ。アップテンポでハードな曲で、なかなかカッコイイです。
絵の方はキャラクター紹介、シーン紹介的な物ですが、なかなか演出は凝って
いて面白いですね。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。ただし、効果音が鳴っているときは、レスポンスが悪く
なります。スキップ動作はそこそこ軽快。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、イベントの数がかなり多く、そこそこセーブも使うかも知れま
せんが、これだけあれば充分でしょう。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
「校内巡回モード」と呼ばれるマップ移動場所選択画面は、移動できる場所が
表示され、何かイベントが発生する場合は赤色で表示されます。
マップ上にある赤色部分を全てまわると、次に進めるようになります。
なお、修正ファイルを入れないと、特定の回数選ぶだけで勝手に先に進んで
しまうようなので、プレイ前には必ず修正ファイルを入れましょう。
特徴的なシステムは「新校則決定システム」。これは、いくつか出てくる
新しい校則の候補の中から、新たに実行する校則を選択すると、それに対応
したイベントが発生するというものです。なお、校則にはレベルが設定されて
いて、低いレベルの校則を実行すると、次のレベルの校則が選択できるように
なっていきます。
また、1度クリアすると選択肢が増える、シナリオ追加型のシステムになって
いるようです。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「野守」固定です。まあ、ほとんど「教頭」で統一されて
いますけど。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が学園改革を決意するところから始まります。
校則の適用を徹底し、さらに新たな校則を設定し、違反したものには厳しい
罰則を科していく……という感じです。

ストーリーは終始荒唐無稽に進みます。最初は学園を良くするために校則を
徹底していた主人公が、だんだん暴走していって、あり得ないような校則を
作っていき、違反した者には性的な罰則を与えていくようになります。

主人公である教頭は無駄にアツく、暴走したときはもはや無茶苦茶です。
「教頭のこの俺に敵うと思っているのかこの……馬鹿め!」などというセリフが
平然と飛び出してきます。

ラストは取って付けたような終わり方。このゲーム、ハッピーエンドよりも、
バッドエンドの方がはるかにアツいです。むしろ、バッドエンド推奨。

特筆すべきは、展開の無茶苦茶さ。ごく普通の学園で、ただ単に風紀を良く
することが目的の作品なのに、やたらHな校則を作り、あまつさえ大乱闘を
繰り広げたりと、なかなかステキな展開になります。

逆に気になったのは、イベント間の繋がり。まだ見ていないイベントを、
さも見たかのように進んだりすることが多々ありました。

H度はやや低め。各ヒロインとも複数回用意されていますが、尺は短めで、
描写もやや軽めです。
そもそもHシーンの大半は、ちょっとHな校則によるものと、その罰則で、
ちょっとしたいたずらレベルのものが大半です。
本番があるようなHシーンは全体の3割程度で、ちょっと物足りなさがあり
ますね。数と、バリエーションは豊かなんですが……。

テキストはちらほら誤字は見受けられますが、それほど気にならないかと。
ただ、最初から最後までずっと同じ間違いがあったりするのは、ちょっと
気になりました。修正ファイルを入れれば、かなり減るようですが。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。エンディングの条件を満たせばそこで終わります。

ワンプレイは5〜7時間。前半がやや長いのですが、2周目からは、
「OPダイジェスト版から始める」「通常のOPから始める」「OPを飛ばす」
「校則選択画面から」の4つを選択できるようになりますので、大幅に
時間を短縮できるかと思います。

難易度はやや高め。校則は各ヒロインに対応しており、狙ったヒロインに
対応した校則を設定していく必要があるのですが、校則の数がかなり多く、
全てを試すのはちょっと手間です。
そして、校則にはレベルが設定されていて、高レベルの校則は条件を満た
していないと選択できないため、全ての校則イベントを見るのは結構大変
かと思います。
総評
お奨め度ですが、なんだかよくわからないけどとりあえずアツいゲームが
好きな人にお奨め。なんというか、ものすごく説明の難しいゲームです(^^;

最初は純粋に学園を良くしようとしていた主人公が、だんだん調子に乗って
いき、無茶苦茶な校則を作っていき、増長する様は見ていて愉快です。
逆らう者は力で排除し、もはや目的のためには手段を選ばなくなります。
さらに、仲間にした教師達も最初は渋っていたクセに、途中から突然
ノリノリになってきて、どんどんエスカレートしていきます。

はっきり言って、ストーリー展開は滅茶苦茶ですし、キャラクターの性格も
コロコロと変わり過ぎな感があって、ちょっと感情移入はし辛いです。

そして、最大の弱点はHシーンの弱さ。シーンの大半が校則関係で、内容は
いたずらレベルのものが多く、本番があっても最後まできっちり描かれずに
中途半端に終わるものが結構あって、消化不良、物足りなさが強いです。
もう少しきっちり丁寧に描いて欲しいところですね。数だけは揃っているの
ですが……。

ともあれ、主人公がどんどん暴走していく様は見ていて愉快ですし、バカ
バカしい展開は楽しいですし、雰囲気が気に入って、絵柄を受け入れられる
人は是非。
ただし、Hシーンと、ストーリー性には期待しないこと。はっきり言って、何の
脈絡もない展開が続きますから(^^;

最後に。ナチュラルに犯罪な校則を作るのはどうだろう……(^^;


以下、このゲーム中最もアツかった……というか、バカバカしかったイベントの
紹介です。ネタバレが嫌な人は見ないこと。たいしたことないですけどね(^^;


このゲーム、シナリオによっては途中で改造手術を施されたウサギが出てきて
何故か学生がそのウサギと戦うという展開になります。
この時点で意味不明なのですが(笑)、そのときの会話がさらにステキです。

「だいたい、ウサギに蹴り殺されたなど、家族に何と説明すればいいのだ!」
……いや、心配するのはそこか?(^^;

「当然よ。所詮は人間が作り上げたワザ。野生のウサギに通用すると思って
いるのかしら?」……飼いウサギ、かつ改造ウサギだろ……そいつ……(^^;

「剣道の歴史では対巨大ウサギ戦闘を想定していなかった。不完全な武術を
選んだあなたの負けよ」……そんなの想定してる武術はないと思う(^^;

……こんな感じの、バカバカしいイベントが他にも合ったりします。
このゲームって、バカゲーなんですかね?(^^;



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