こんなアタシでゴメンなさい・・・真冬外伝
ブランド名 WINTERS ジャンル AVG
発売日 2005.04.28 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(163x230x38mm) マニュアル A4用紙二つ折り
DISC容量 2.50GB(DVD-ROM)
原画 岩本幸子 シナリオ 平井次郎
音楽 7曲、桃野コメット なし
音声 あり、喜多見千里
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 30箇所 CG枚数 30枚
おまけ BGM、シーン回想、CGモード
対象属性 純愛、陵辱、黒髪、お下げ、リボン、ウェディングドレス
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 5

レビュー
概要
真冬が遠井敦規(アツノリ)の彼女になって半年。アツノリが田舎に戻るため
5日間家を空けることになる。アツノリに依存していた真冬は寂しがるが、
5日間だけだからとアツノリは出掛けてしまう。果たして真冬は、アツノリの
いない5日間を耐えることが出来るか……というアドベンチャー。

このゲームは、2001年に発売された『こんなアタシでも…』(以下、前作)と
『ゴメンなさい…アタシのせいで』、それに新作の『真冬外伝』をセットに
した作品です。
このレビューでは、新作の『真冬外伝』に焦点を当てて記述しています。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

東雲真冬(しののめまふゆ)。(CV:喜多見千里)
以前は誰とでも寝る女としてラブレスセックスを繰り返していたが、アツノリと
出会い、その情熱によって心を開き、アツノリと共に生きることを誓った女性。
アツノリに依存しており、アツノリがいないと不安になる弱さを持つ。

以上(笑)

絵の方は色気たっぷりの可愛らしい絵柄。
CGはやや濃いめの色遣いで若干クセはありますが、丁寧な処理かと思います。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化のパターンはあまり多く
ないのですが、会話の内容とは合っているかと。まあ、突然目が虚ろになって
びっくりしたりすることもありましたが(^^;

キャラクターは……真冬のみですからね(^^;
アツノリに依存しきっており、アツノリのいない間をどんな風に過ごすのかを
描いた作品となっています。

音声はキャラクターとのマッチングはばっちり。前作から引き続きになっており、
とても安定しています。
また、本作は地の文も朗読調のナレーションが入り、真冬の独白劇のように
なっています。なかなか面白い構成ですね。

音楽はピアノをメインとしたしっとりと落ち着いた曲が多め。というか、ほとんどの
曲がピアノソロになっており、独特の雰囲気を醸し出しています。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りと選択肢決定はキー
ボードで可能ですが、それ以外の操作はキーボードでは出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、メッセージ自動進行搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です
動作は比較的軽快。スキップ動作はやや遅め。

セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時のみが保存されます。
数としては、選択肢が両手で数えられるほどで、分岐なんか片手で数える
程度ですから、これだけあれば充分。まず使い切ることはないでしょう。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
選択肢によってイベントが分岐する、ツリー型の構造になっています。
まあ、選択を間違えると大抵はバッドエンドに直行なのですが。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は……えっと、真冬が主人公、でいいんですかね?(^^;
とりあえず、登場人物は「遠井敦規(アツノリ)」と「東雲真冬」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームはアツノリの彼女となって、アツノリに依存した生活を送っていた真冬が、
アツノリが5日間田舎に帰ることになり、その間をどう過ごすか……という話。

自他共に認める淫乱で、すぐにHのスイッチが入ってしまう真冬が、アツノリの
いない5日間をなんとか乗り切っていきます。
誘惑に負けるとすぐバッドエンドになるという、非常に潔い作りです(^^;

ラストは、『こんなアタシでも…』から続く真冬のストーリーに終止符を打つ、
非常に感慨深い終わり方で、前作をプレイしている人なら、充分満足できる
内容かと思います。

H度は高め。ハッピーエンドのルートでは、真冬は誘惑に勝たなければいけ
ないため、アツノリとのHと、自分で慰めるHぐらいしかありません。
誘惑に負けた場合、アツノリ以外とのHになるのですが、それは非常に濃厚で、
充分満足できるかと。まあ、アツノリとのHも充分濃厚ですが。
尺の方もたっぷり用意されています。
あと、キスシーンがやたら多い上に長く、ねっとりとしています(笑)

テキストは誤字等はほとんど気にならず、読みやすいテキストだと思います。
ほとんどが真冬のモノローグとなっているのが面白いです。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は5日間。1日ずつプレイするタイプです。

ワンプレイは1〜2時間。3時間程度でコンプリート可能かと思います。

難易度は低め。誘惑に負けるような選択をしなければOKです。
誘惑に負けた場合、ほとんどが即座にバッドエンドです。
総評
お奨め度ですが、簡単お手軽エロエロストーリーが好きな人にお奨め。
誘惑に負けた場合、すぐHシーンに突入し、濃厚なHシーンが楽しめます。
誘惑に耐えきれば、アツノリとのラブラブHの後に、前作から続くストーリーを
綺麗にまとめるエンディングが見られます。
ということで、前作を好きな人にもお奨めです。

ただ、ストーリー性は非常に薄く、誘惑に耐えきっていればほとんど何も起こら
ないままエンディングに向かうため、盛り上がりには欠けますね。
さらに、1周はぱぱっとプレイすれば1時間強で、3時間もあればコンプリート
出来てしまうため、ボリュームは非常に乏しいです。

今作は『こんなアタシでも…』と『ゴメンなさい…アタシのせいで』、『真冬外伝』の
3作が入っているため、どれも持っていない人にはお買い得だと思いますが、
新作の『真冬外伝』だけを目当てに買うには、コストパフォーマンスはかなり悪い
ですね。

ただ、前作のその後の話になっており、真冬のストーリーを締めくくる話に
なっているため、前作をプレイした人は是非プレイして戴きたいところです。
逆に、前作をプレイしていないと、いまひとつ楽しめないかと思いますが、
前作も同梱されていますから、先にそちらをプレイすればいいだけなので、
問題はないでしょう。ただ、前作をやっていない人が、新たに買ってやる
ほどの作品かと言われたら、若干疑問ですけど。

前作をやっている人にはプレイして欲しいけど、『真冬外伝』だけを目当てに
買うにはコストパフォーマンスが悪いという、なんとももどかしい作品ですね。

最後に。今まであれだけやりまくっていて、妊娠してなかったんですね(^^;
それがびっくりでした……。


よく考えたら、私、『こんなアタシでも…』のレビューやってない(^^;



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