ままママッ!? | |||
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ブランド名 | BLACK PACKAGE | ジャンル | 母親選びアドベンチャー |
発売日 | 2005.04.15 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(163x320x39mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | GAME DISC : 678.7MB、CD-DAなし DATA DISC : 629MB、CD-DAなし |
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原画 | 大越秀武 | シナリオ | なかぢ、春日晶、有巻洋太、 楠ゆういち、K-TOK |
音楽 | 16曲、M.P.Yoshihira | 歌 | あり(1曲、OP)、南条冬果 |
音声 | 女性のみフルボイス、楠鈴音、安玖深音、中野志乃、紫苑みやび、梅里ミーオ | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 36箇所 | CG枚数 | 82枚 |
おまけ | アルバム、エピソード、モノローグ、レコード | ||
対象属性 | 誘惑、母親、年上、ドタバタ、未亡人、裸エプロン、ストレートロング、お嬢様、 眼鏡っ娘、ショートカット、和服、着物、黒髪、近親相姦 |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
父親が事故で他界し、母子二人となってしまった三輪家。身体の弱い母親は、 自分一人で家計を支えるのは無理だと判断し、結婚の際に飛び出した実家に 助けを求める。しかし、実家にいる祖父は、そんな母親を甘いと指摘し、 そんな母親に孫は任せられないと、母親候補を連れてきて、主人公に新しい 母親を選べと言う。果たして主人公は、誰を母親として選ぶのか……という、 母親選びアドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 三輪由希子(みわゆきこ)。(CV:楠鈴音) 主人公の母親。ほんわかとした雰囲気の優しい女性だが、案外頑固で、一度 言い出したらなかなか聞かない。 大山田珠代(おおやまだたまよ)。(CV:梅里ミーオ) 祖父の家で働く家政婦。一人で家事の全てをまかなっている。料理が得意。 田舎の出身で、ふとしたときに方言が飛び出す。 長谷川美咲(はせがわみさき)。(CV:安玖深音) 主人公の母親候補。良家のお嬢様で、マナーに厳しい。主人公を立派な 紳士にするため、マナーを教え込もうとしている。融通が利かず、都合の 悪いことは全て聞き流す。 木下めぐみ(きのしためぐみ)。(CV:中野志乃) 主人公の母親候補。祖父の秘書をやっている。有能で頭も切れる。主人公には 立派な跡継ぎになってもらうため、勉強を徹底的に教え込む。 生真面目で冗談が通じない。 日下部律子(くさかべりつこ)。(CV:紫苑みやび) 主人公の母親候補。祖父の愛人で、ほぼ夫婦状態にある。主人公を気に入り、 ことあるごとに誘惑してくる。京都弁を話す京女。 絵の方は可愛らしさといろっぽさを併せ持った魅力的な絵柄。キャラによって しっかり雰囲気の描き分けも出来ており、なかなかいいですね。 CGは塗りがややべったりしている印象もありますが、丁寧に処理されていると 思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。ポーズ変化のパターンは少ない ものの、変化は大きく解りやすく、コミカルな表情なんかもあって、なかなか 楽しいです。 キャラクターは年上キャラばかりで、ほとんどのキャラが真面目な感じです。 唯一、律子さんだけはハメ外しまくってますけど(^^; 基本的に落ち着いた雰囲気のキャラクターほとんどです。 由希子ママが、とっても可愛らしくてLOVE。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 珠代や律子の方言も、違和感なく演じられていると思います。 なお、この作品は、音声にピー音等は一切入っていません。 音楽は、軽快なテンポの曲が多め。独特のコミカルな雰囲気の曲も多く、 作品の雰囲気を盛り上げてくれます。 ゲームを開始すると、短いプロローグの後にオープニングアニメーションが 流れます。 歌はアップテンポで可愛らしい歌……なのですが、なんだか歌声がいっぱい いっぱいな感じで苦しそうに聞こえて、聴いていてドキドキしました(^^; 絵の方は、ゲーム説明も交えつつ、キャラクター紹介やシーン紹介という 感じで、オープニングらしいオープニング、という感じでしょうか。 ただ、絵や演出的に特筆すべき点は特になし。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートシナリオ搭載。 次の選択肢や前の選択肢に飛ぶことも出来ます。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快。スキップ動作も高速です。 セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、何日目かとシーンタイトル、シーン画像が 保存されます。 数としては、分岐は明確ですし、スキップも高速ですので、これだけあれば 充分かと思います。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 特徴としては、「アダルトカラーシステム」があります。これは、乳首と陰部の 色を選択できるというシステムで、ノーマル状態ではピンク色で描画される のですが、アダルトに設定すると、ブラウンで描画されるようになります。 ……あまり意味は感じませんが(^^;、お好みでどうぞ、という感じでしょうか。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は可変です。呼びかけは「ぼっちゃん」「ボン」などのため 特に問題はありません。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは父親を亡くした主人公と母親の由希子が、由希子の実家である祖父の 家にやってくるところから始まります。事情を説明して援助して欲しいと頼む 由希子に、祖父は甘いと叱責し、そんな母親に孫は任せられんと、新しい母親 候補を連れてきて、主人公に選ばせる……という感じ。 前半はドタバタな展開が続きます。いきなり新しい母親を選べと言われた 主人公が、とまどいながらも各母親候補と交流していきます。 母親候補はそれぞれ教育方針を持っており、主人公はそれに翻弄されたり、 教育から逃げたりしつつ、話が進みます。 ところどころにやたらマニアックなギャグやパロディがちりばめられています ので、わかる人はにやりと出来るかと。 # 「剛力招来? それとも超力招来?」(笑) 後半は、誰か一人との距離が近くなって、信頼関係を築いていくという感じ。 まあ、信頼関係を築く方法は、当然のようにHなわけですが(^^; 最後は、母親を選んでハッピーエンド……なのでしょうか?(^^; 元々主人公には母親がいるわけで、新たな母親を選ぶということは、元々の 母親を捨てることになるわけで……。そう考えると、今ひとつすっきりしない、 後味の悪い終わり方のような気がします。 特筆すべきは人間関係でしょうか。由希子は実の母親で、母親候補は当然血縁 関係はないわけですが、母親候補から母親を選ぶ場合、当然それなりのキツい 描写があるわけで、感情移入してプレイしていると、かなり切ない気持ちになる かと思います。というか、感情移入してプレイしていたら、普通は由希子以外を 選ぶ事なんて出来ないと思いますけど(^^; なので、他の母親を選ぶときはどうしても一歩引いて見るようになり、いまひとつ 話に入り込むことが出来ませんでした。 まあ、由希子を選んだ場合も、結構引くかも知れないんですけど。 それは何故かと言うと、由希子は実の母親なわけですよ。で、このゲームは 18禁ゲームなわけですよ。当然のようにHシーンがあるわけですよ。実の母と。 ……ガチの近親相姦っスか(^^; 感情移入してプレイしていると、これは結構引きました……。それまで散々 母親ということで感情移入させといて、いきなりHシーンが飛び出したら、 まあ引く人も多いんじゃないかなーと思います。 ということで、非常に感情移入し辛い作品のように感じました。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺は長め。描写も そこそこ濃厚で、充分満足出来るかと思います。 ただ、全キャラ年上で、誘惑されてとか、なし崩しにHシーンに突入する事が 多いので、ちょっと人を選ぶかも知れませんけど。 テキストはちらほら誤字等は見受けられますが、それほど致命的なものはない かと思います。テンポ良くサクサク進むので、読みやすいのではないでしょうか。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は1週間。1日ずつプレイしていくタイプです。 ワンプレイは5〜6時間。テンポ良く進むので、プレイしやすかったです。 共通部分がそれなりに多いため、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮 出来るかと思います。 難易度は低め。選択肢の効果は比較的明確で、狙ったキャラ寄りの選択を 続けていれば、それほど悩むこともないでしょう。 |
総評 |
お奨め度ですが、年上の女性に誘惑されたり甘えたい人にお奨め。 ヒロインが全員年上で、しかもほとんどが母親候補ということで、通常とは 一風違った展開が楽しめると思います。 ……まあ、仮にも自分の息子にしようという人を、誘惑するのは母親として かなりどうかと思いますが……(^^; そして、実の母親といちゃいちゃしたいという人にもお奨め。 ……まあ、どれだけいるかわかりませんが……(^^; このゲーム、母親を選ぶというコンセプトはなかなか面白いと思うのですが、 実の母親が存在している状態でこれをやるのは、若干無理がある気が。 母親が亡くなったとかなら、すんなり入っていけると思うんですけど……。 よっぽどムカつく母親でない限り、普通は順当に実の母親を選ぶと思いますし、 他の母親候補が結構有無を言わせない強引な人が多く、それ程好感を持てる キャラでもないように思えますので、余計にその思いが強いです。 さらに、そうして実の母親を選んだ場合、いきなりHシーンに突入するため、 感情移入してプレイしていると面食らいます。 結果、感情移入してプレイしづらく、どうしても一歩引いてみてしまうため、 全体的にアラが目立ってしまっているように感じます。 母親とのHシーンって、用意する必要はあったのでしょうか。いや、まあ、 実の母親がキャラ的には一番可愛らしかった気はしますけど(^^; あと、他の母親候補がみんな強引で、自分の価値観を押しつけてくることが 多いため、今ひとつ感情移入し辛く、また実の母親を捨てて新しい母親を 選ぶことになるため罪悪感もあり、ちょっとプレイしていて辛かったです。 もう少し上手く誘導し、自然に新しい母親候補に惹かれていくような描写が あれば、プレイしやすかったのかも知れませんけど。 コンセプトはなかなか面白いですし、絵は魅力的でHシーンも濃いめだと思うの ですが、その特異な設定と近親相姦があることで、どうしても一歩引いてしまい、 感情移入がし辛くなっているように思えます。結果、かなりプレイする人を選ぶ 作品になっているかなーと思います。 ですので、実の母親を捨てて新しい母親を選ぶというコンセプトや、実の母親 との近親相姦に嫌悪感を抱かない、むしろばっちこいという人なら、楽しめる かと思います。そうでない人には、ちょっとお奨めし辛いですね。 年上の女性に誘惑されたり甘えたりする展開はなかなか面白いのですが。 最後に。「キックアタック電光パンチ」……お前は新造人間か(^^; 究極のあまえゲー。……そんなにあまえてましたっけ(^^; |