ふたりでマーヴルしちゃいます! 昨日の敵は今日も恋人!?
ブランド名 MBS Truth -Cherish pink- ジャンル 一人二役・変身合体ヒロインAVG
発売日 2005.06.24 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(168x228x41mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 1.16GB(DVD-ROM)
サウンドCD : CD-DA=255.5MB、CD-DA13トラック
原画 望月望、吉澤友章 シナリオ 猫柳まんぼ、志田哉.
音楽 10曲、Tutti's(Tutti、Bomzy、Chawa)
ms-Jacky
あり(1曲、OP)、望月望
音声 あり、YUKI、桜川未央、西田こむぎ、かわしまりの、細田なな
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 80箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 74枚
おまけ CGモード、回想モード、音楽鑑賞
対象属性 変身ヒロイン、触手、陵辱、赤髪、ボブカット、触角、体操服、ブルマ、ストレートロング、
青髪、ピンク髪、幼なじみ、お団子頭、しましま、オーバーニーソックス、スクール水着、
金髪、お嬢様、眼鏡っ娘、委員長、猫耳、尻尾、ナース服、女王様
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 6

レビュー
概要
正義を愛する主人公は、ある日、電車の中で痴漢(?)に襲われている女の子2人を
助ける。その女の子達は、偶然(?)主人公のクラスに転校生としてやってきた。
そんな中主人公は、行きつけのPCパーツショップの店長に「街が危険に曝されて
いる」と聞かされ、正義の使者としてメカに乗り込み、悪の女戦士と戦って欲しいと
言われる。正義感の強い主人公は、のせられてしまい、メカ乗せられる。
かくして、正体を隠した主人公と、謎の女戦士の戦いが始まる。果たして主人公の
運命は……という、一人二役・変身合体ヒロインAVG。……なんだそりゃ(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

麻知世ルシア(まちせるしあ)。(CV:桜川未央)
主人公が痴漢(?)から助けた女の子。主人公のクラスに転校してきた挙げ句、
主人公の家に住み着く。マーヴルブルーに変身して戦う。
明るく元気いっぱいの女の子。主人公のことを「ダーリン」と呼び慕う。

慈尾野エリス(じおのえりす)。(CV:YUKI)
ルシアと共に、主人公の家に住み着いた女の子。マーヴルピンクに変身して戦う。
おっとりとした柔らかい雰囲気の女の子。ただしちょっと腹黒い? 料理が得意。
主人公のことは「睦峰様」と呼び慕う。

長尾みく(ながおみく)。(CV:西田こむぎ)
主人公の家の隣に住む幼馴染みの女の子。天文部所属。人見知りで、控えめな
大人しい女の子。身体が弱い。

鳳凰院麗子(ほうおういんれいこ)。(CV:細田なな)
主人公のクラスメイト。大金持ちのお嬢様。我が儘で世間知らず。しかし、
優しいところもあり、好奇心旺盛。

伊庭佳夏(いばよしか)。(CV:かわしまりの)
主人公のクラスメイトで、風紀委員長兼学級委員長兼体育祭実行委員長。
真面目で仕切り屋。何かイベントがあると、必ず参加して仕切り出す。

絵の方は可愛らしさと色気の同居した、肉感たっぷりの魅力的な絵柄。
CGは、コントラストのはっきりした明るい発色で、綺麗に処理されていると
思います。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。目パチも用意されています。
パターンはあまり多くないですが、会話に合わせてコロコロ変わるので、
感情移入はしやすいかと思います。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。みんなキャラの方向性がはっきりして
おり、被ったキャラクターがおらず、解りやすい配置になっています。
まあ、ルシアとエリスがメインではありますが。
みくLOVE。なんかどこかで診たことがあるようなキャラですが(^^;

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ問題なし。演技の方も良好。
ディカパイルの声が、たまに可愛らしくなるところがちょっと気になりましたが、
これはテキストでもそう表現されていますから、ワザとそういう演技にしたの
でしょう。ちと違和感ありますけど。
淫語は全てピー音なしの直球勝負です。

音楽は激しく勇ましい感じの曲が多め。戦闘シーンが結構多いですし、緊迫した
シーンもありますからね。次いで、ほのぼのとしたコミカルな曲が多めです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポでハードな格好いい系の曲。パンチの効いた歌声で、聞き応え
ありますね。
絵の方はキャラクター紹介、シーン紹介的なもの。イメージムービー的な感じで、
コミカルな絵も多く、演出もなかなか凝っていて、結構面白いです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、バック
ログなどはキーボードで操作できるのですが、メニュー操作など細かいところは
操作できないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。
前の選択肢や次の選択肢へジャンプすることも可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。ゲームの開始時にマシンスペックの調査をして、最適な
調整をしてくれるようですので、快適な環境でプレイできるかと思います。
スキップ動作は高速です。

セーブ箇所は80箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトルが保存されます。
数としては、それほど選択肢も多くなく、選択肢の効果も明確なため、これだけ
あれば充分かと思います。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。誰よりの選択を
したかによって個別シナリオが決定する、フラグ型のシステムになっているよう
です。まあ、最後の分岐は明確に選択肢になっていますが。

システム的な売りは「Hパワーバランスシステム」「リアル射精ウインドウ」
「マーヴルビジュアルセレクト」の「3大Hシステム」。
「Hパワーバランスシステム」は、Hシーンでのヒロインの反応を変更出来る
というものです。具体的には、陵辱シーンの最後を、「気丈なヒロインを無理
矢理襲う」か「諦めて弱気になったヒロインをいじめる」か、どちらかを選ぶ
ことができるというものです。陵辱シーンは3つのイベントが組み合わさって
いるのですが、その3段階目がこの選択によって変化するようになっています。
次に「リアル射精ウインドウ」ですが、これは、射精シーンを別ウインドウで
アニメーション表示するというものです。局部アニメーションながら、結構
リアルにアニメーションしていて、なかなか見応えはあります。
ただ、アニメーションはスキップ出来ず、ややテンポは悪くなる気がします。
もちろん、設定でOFFにすることは可能です。
最後に「マーヴルビジュアルセレクト」ですが、これはディカパイルの衣装を
3種類の中から選択できる、というものです。……ただそれだけです(^^;
「Hパワーバランスシステム」は、イベントの中身も変わるので、なかなか
面白いですね。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「大宮寺睦峰(だいぐうじむつみね)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームはルシアとエリスが転校してくるところから始まります。
主人公は、突然押しかけてきた2人に押されつつ、正義の使者(?)として、
悪の女戦士と戦っていきます。

ゲームは終始コミカルな雰囲気が漂います。ルシアとエリスが現れただけで
充分ドタバタなんですが、それが引き金になって主人公の周りにいる女の子
たちも浮き足立つため、ドタバタコメディの要素が強くなっています。

主人公は店長にノセられて正義の使者として戦うわけですが、誰がどう見ても
やってることは悪者ですし、その衣装のどこをどう見たら正義と言えるんだ、
って感じですね(^^; 思い込みって怖い……。

女戦士との戦闘後は陵辱シーンになるのですが、ここもそーんなにダークで
ドロドロの陵辱という感じではなく、終わった後はまたコミカルな雰囲気に
戻ります。

他にも、ちらほらシリアスっぽいシーンもあるのですが、すぐにまた元の
雰囲気に戻るので、ある意味安心してプレイできるでしょう。

ラストは、なんかもう、何でもアリの、強引で、出鱈目な終わり方。
「綺麗にまとめたなー」と思ったのって、みくエンドぐらいな気が……(^^;
結局、バカゲーだってことですか?(^^;

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されていますが、サブヒロインは
みんな2回だけです。描写はそれなりに濃いめ、尺はシーン1つ1つはやや
短めでしょうか。ただ、陵辱シーンは3つのイベントが合わさって1つのシーン
になっていますので、それなりにボリュームはあります。
陵辱シーンは描写も結構濃くて、「Hパワーバランスシステム」によって反応を
替えられるなど、それなりに充実していると思います。
ただ、一部を除いて、そーんなにキツい陵辱ではないと思いますので、苦手な
人でもすんなり入れるかと思います。
逆に通常の純愛系Hは、描写がややあっさりしていて淡泊に感じ、いまひとつ
感情移入は出来ませんでした。
そして、全体的に言えることですが、絶頂の描写がかなり控えめです。
テキストだけを読んでいると、「あれ? もう終わってたの?」と思うことが多々。
音声を聴いていても、気付かないうちに終わっていることもありました。
こういう描き方もありだとは思いますけど、個人的にはもう少し明確に描いて
欲しいかなー、と思いました。クライマックスな訳ですし。盛り上げていこー。

テキストは誤字はあまり気にならなかったのですが、言葉の食い違いがやや
気になりました。
終業式の日のシーンタイトルが「卒業式の夜」になっていたり(夏休み前に卒業
ですか?(^^;)、マーヴルピンクのキャラクター表記「ピンク」がたまに「エリス」に
なっていたり。いや、確かにピンクがエリスなのはバレバレですけれどもっ(^^;
あと、音声で、テキストの誤読……というか、わざわざ普段使わないような表現を
持ってきて、変に読んで、違和感が生まれている部分も見受けられました。
「射殺す(いころす)」とか「来るべき(くるべき)」とか「紅葉狩り(こうようがり)」とか。
ふつー、「しゃさつする」「きたるべき」「もみじがり」を使うと思うのですが……。
それと、戦闘シーンですが、女戦士の呼称が「ピンクの服」「ブルーの服」と
なっているのですが、これがけっこーウザいです。
というか、「ピンクの服の服を脱がす」とか、「ブルーの服の服にかける」とか、
書いていて疑問に思わなかったのでしょうか(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。大抵夏休み明けの文化祭が終わるあたりまでですので、
3ヶ月程度でしょうか。日付の経過はほとんど描写されませんし、イベントの
ある日だけをプレイする形式なので、気にする必要はないでしょう。

ワンプレイは4〜5時間。テンポ良く、サクサクとプレイできますので、あまり
時間は感じませんでした。

難易度は低め。選択肢の効果は明確で、特に悩むことはないでしょう。
メインヒロインのフラグが強いので、サブヒロインのルートに入るときは
ちょっと注意が必要ですが、それだけ気をつけていれば問題ないかと。
総評
お奨め度ですが、変身ヒロイン陵辱物が好きな人にお奨め。
ヒロインの陵辱シーンは様々なバリエーションが用意されており、さらに
「Hパワーバランスシステム」によって反応も変えられるなど、かなり充実
しています。ボリュームもたっぷりあって、満足できるでしょう。
まあ、基本的なパターンは同じなんですけどね(^^;
# 触手好きな人も満足?(笑)

逆に、純愛Hの方は、あっさり淡泊な印象が強く、陵辱Hのないサブヒロインは
かなり物足りない印象があります。
ですので、純愛Hの方に期待をしている人にはやや肩すかしかと。

全体的に明るくコミカルなノリで、陵辱シーンでも今ひとつ緊迫感がなく、やや
メリハリに懸けている印象はありますが、それでも充分楽しめるかと思います。

ストーリーはかなり強引で、そもそも主人公は突っ込み所満載な妄想突撃男
ですので、ちょっと馴染みづらい人もいるかも知れませんけど、まあ、たぶん
バカゲーですし、深く考えず身を委ねればいいかと。
そうすれば、みくシナリオのあまりにもバレバレなオチも、笑って流せると
思います(笑)

かなり独特なノリの、プレイする人を選ぶ作品化とは思いますし、ちょっと
テキスト周りで気になる点が多いですが、キャラクターはみんな魅力的だと
思いますし、雰囲気が気に入った人はどうぞ。

最後に。「あなたには黙秘権は認められていますが人権はありません」(笑)
# 人権って、黙秘権よりランク下なんだ……(^^;


これって、もしかして「ふたりはプリキュア」のパロディですか?
ぶっちゃけありえなーい。



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