みらろま
ブランド名 ま〜まれぇど ジャンル おしかけキュンキュンあどべんちゃ〜
発売日 2005.12.22 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(230x168x42mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 DISC1 : 335.3MB、CD-DAなし
DISC2 : 514.1MB、CD-DAなし
DISC3 : 622.5MB、CD-DAなし
原画 みけおう シナリオ 鈴木慎次郎、大神麒麟、
佐久間零式改出羽月
音楽 26曲、浅野彰 あり(2曲、OP・ED)、榊原ゆい
音声 あり、七生みこと、榎本みなも、日向裕羅、大波こなみ、岩泉まい、おTSURU
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 63箇所+クイックロード7箇所 CG枚数 100枚
おまけ CGモード、シーン回想、音楽モード、おまけシナリオ、声優さんフリートーク
対象属性 純愛、学園物、ドタバタ、コメディ、義妹、お兄ちゃん、幼なじみ、帽子、しましま、金髪、
シスター、お嬢様、ストレートロング、タカビー、ツンデレ、オーバーニーソックス、放尿、
体操服、ブルマ、浴衣、女教師、眼鏡っ娘、白衣、天然ボケ、ナース服、ガーターベルト、
ストッキング、黒髪、リボン、巫女さん、銀髪、ツインテール、魔女っ子、魔法少女
1プレイ時間 12〜15時間 お奨め度 6

レビュー
概要
フリーマーケットで変な鏡を割ってしまった主人公。すると、いつの間にか
左手に変な痣が浮かんでいた。そして、突然家に高飛車なシスターがやって
来て、主人公は呪われていると言い、自分がその呪いを解くという。
さらに、巫女さんに先生に魔女っ子までやってきて、ドタバタな毎日が始まる。
果たして主人公の呪いは解けるのか。主人公の運命は……という、おしかけ
キュンキュンあどべんちゃ〜。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

高原愛(たかはらあい)。(CV:大波こなみ)
主人公の幼なじみで義妹。元気いっぱいの猪突猛進娘。
主人公のことが大好きで、いつもついて回り、何かあるとすぐ主人公に絡む。
上級生から圧倒的支持を受けている、通称・妹バーリトゥード・東雲代表(笑)
# 「愛は地球を救う」(笑)

聖鳳院エリカ(せいほういんえりか)。(CV:七生みこと)
主人公の呪いを解くためにやってきたシスター。聖鳳院財閥の令嬢。
高慢、高飛車で、天上天下唯我独尊。
学園人気ランキング1位(票操作疑惑アリ)、高嶺の花部門第1位。
# 「ワタクシにありがとうと言わせたければ、あなたの名前を『ありがとう』に
# 改名するとよろしいですわ、そうすればはからずともありがとうと呼びますわよ」
# ……すげぇ(^^;

優城由紀恵(ゆうきゆきえ)。(CV:日向裕羅)
学園の保健の先生。おっとりのほほんマイペース天然ボケ先生。穏やかで
ふんわりした雰囲気を持つ、隣の癒し系お姉さん。お茶目さん。空気は読まない。
# 「先生、あなたははてしなく最悪です」(笑)

月宮楓(つきみやかえで)。(CV:榎本みなも)
主人公のクラスメイト。神社の娘で大和撫子。
学園人気ランキング裏1位、お嫁さんにしたい部門第1位。通称嫁ワン(^^;
東雲学園のリーサルウエポン(笑)

有魔摩莉(ありままり)。(CV:岩泉まい)
ロシアからやってきた魔女っ子。無口で感情表現に乏しい娘。
洗脳系ゴスロリアイドル。
……ロシアから来たのにやたら日本っぽい名前なのですが……(笑)
# 通称・マリ。

絵の方は、非常に可愛らしく活き活きとした魅力的な絵柄。かなり好み(^^)
CGは明るく発色のいい色遣いで、作品の雰囲気をライトにしてくれています。
原画もしっかり活かされていて、とても綺麗でいいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてコロコロと切り
替わるだけでなく、アニメーションをしたり、でっかいハートマークやビックリ
マークが出てきたりと、演出も非常に凝っていて、立ち絵を見ているだけでも
楽しめます。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。ヒロインはみんなそれぞれ特異な設定を
持っており、シナリオ中でもそれが活かされていて、とても活き活きしています。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
テンション高めのキャラが多いのですが、演技からもドタバタな雰囲気がよく
伝わってきて、感情移入しやすいと思います。

音楽は明るくほのぼのとした雰囲気の曲が多め。綺麗でクリアなサウンドで、
単体で聴いても充分楽しめるぐらいの曲だと思います。

ゲームを開始すると、長めのプロローグの後にオープニングアニメーションが
流れます。タイトルメニューでしばらく放置しても、アニメーションが流れる
ようになっていますが。
歌はアップテンポでスピード感のある、ノリが良く、それでいて聴きやすい曲。
とても明るく爽やかな曲で、非常に聴き心地がいいです。かなり好きかも。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介の他、チビキャラのアニメーション
などもあって、アップテンポな曲に合わせてよく動いており、演出も凝って
いて、見ていて非常に楽しいです。かなり力の入った、凝ったオープニング
だと思います。絵も綺麗ですし、すごいお気に入り。

エンディングも歌あり。歌はしっとりとした力強い曲。ラストの雰囲気を上手く
盛り上げてくれる感じです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定などは
キーボードで可能ですが、各種メニュー操作等はキーボードでは出来ません。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。演出が多彩な分、待たされることが多く、ややイライラします。
ゲームエフェクトをOFFにしないと、描画でかなりもたつきます。エフェクトをOFFに
すれば、そこそこ快適です。
スキップ動作は比較的軽快。

セーブ箇所は63箇所+クイックロード7箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルと、自由選択のシーン種別が
保存されます。
数としては、選択肢はそれほど多くはなく、比較的解りやすいものばかりの
ため、これだけあれば充分かと思います。

システムは移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所選択は誰がどこにいるのか表示されますし、重要なシーンでは
「Point」という表示がされるので、迷うことはないでしょう。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「高原真一(たかはらしんいち)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が呪われ、その呪いを解くためいろんな女の子が集まって
くるところから始まります。みんな主人公の家に住み込んで主人公を監視し、
呪いを解く方法を探す……という感じです。……あんまり探してない気も(^^;

前半は明るく楽しくドタバタな日常が続きます。……いや、かなりの勢いで
非日常な気もしますけど……。
ギャグやコミカルな会話満載で、テンション高めでノリの良い会話が楽しめます。
# 「父さんと母さんは充実した毎日を楽しく生きてます! 真一、お前も悔しかったら
# きてみろ! へへ〜ん☆」……いやな親だ……(^^;
##「普通の父なら熱き思いを、母ならこの眼差しとかを残しやがれ!」……何その
##君をのせて(^^;

後半は、ヒロインの誰かと結ばれ、ラブラブな毎日を楽しめるようになっています。
対象のヒロイン以外は出番が少なくなってしまうのは残念ですが、キャラによって
色々なストーリー展開が用意されており、幅広く楽しめるようになっています。

ラストはすっきり綺麗に終わり、プレイ後の気分も爽快です。
ちょっとラストは駆け足だったり、ご都合主義が過ぎるきらいもありますが、まあ
それほど気にはならないかと。

特筆すべきはキャラクターの魅力。シスター・巫女さん・ナース・魔女っ子・妹と
いう特殊なキャラが多いうえ(ナースはなんちゃってですし、妹は別に特殊でも
何でもない(^^;)、みんなその設定に合った衣装を着ているため、コスプレ要素も
楽しめます。
会話もとても楽しく、立ち絵の演出が凝っているため、日常の会話でも楽しめる
ようになっています。

気になったのは、演出の重さ。確かにとても凝った演出なのですが、演出が
動いているときはメッセージの表示が止まり、そこでクリックするとそのときの
メッセージが飛んじゃったりと、ややストレスが溜まります。
エフェクトをOFFにすればサクサク進むのですが、そうするとせっかくの演出が
ほとんど楽しめなくなるのでもどかしいですね。
もう少し、快適さと演出を両立させてくれれば嬉しかったのですが。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺もそこそこあり、描写も
純愛系としては濃いめです。
基本的に純愛系のHばかりなのですが、特殊なシチュエーションのシーンが
多く、ごく普通のHシーンは案外少ないかも(^^;
元々、コスプレチックな衣装を着たシーンが多いですしね。
ちなみに、Hシーンは後半に固まっていて、そこに至まではかなり長いので
注意。簡単お手軽には楽しめません。

テキストは誤字はあまり気にならず、ノリが良く、テンポもいいテキストで
読みやすいと思います。
ただ、1つのシーンで「女生徒」と「女学生」が混在してるんですが……。
あと、テキストと音声が違うところがありましたが、まあそれほど気には
ならないかと。
# 「世界制服」は、ネタなのかマジなのかわかんないんですが(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は約3週間。と言っても、途中何日か飛ぶことがありますので、
あまりあてにはなりませんが。
セーブデータに何日目かは明示されますが、ゲーム中では日付の経過を
気にする必要はありません。

ワンプレイは12〜15時間。かなり長く感じました。1度クリアすれば、2周目
以降はそこそこスキップは効きますが、それでも結構かかります。
あと、エフェクトのON/OFFでプレイ時間が1〜2時間ぐらい変わってくるかも。

難易度は低め。移動場所選択時は誰がどこにいるか表示され、重要な時は
わかるようになっていますし、選択肢自体も比較的効果が明確なものが多い
ですから、オンリープレイに徹すれば、それほど苦労はしないかと。
総評
お奨め度ですが、ドタバタコメディが好きな人にお奨め。
個性豊かなキャラクター達が織り成すドタバタストーリーはとても面白く、
みんな活き活きとしていて会話も楽しくて、さらに演出も凝っていて、
感情移入もしやすいです。

ただ、1周がかなり長く、ちょっと途中ダレることもありました。
特に、前半の目的は主人公の呪いを解くことなわけですが、みんなあんまり
呪いを解こうとしているように思えず、「地球が滅ぶ」と言われても、全く
緊迫感も実感もありません。
そして、Hシーンの数は多いのですが、後半に固まってくるため、あんまり
多いという印象がありません。
「萌えエッチ業界最多のHシーン回数を目指します」とHシーン重視を豪語して
いるわけですが、その割にはHシーンに辿り着くまでが果てしなく長く、やっと
辿り着いたと思ったらまとめて回数をこなして終わりという感じで、ちょっと
物足りなさがありました。満足度は数だけではないと思うのですよね……。

そして、演出がとても凝っているのはいいのですが、それによってレスポンスが
悪くなっており、元々長いプレイ時間が、さらに長くなってしまって、中だるみを
助長してしまっているように感じます。

最終的に見ればそこそこ楽しめたんですが、売りとなっているポイントがやや
弱かったり、主旨や目的がぼやけてしまっていたり、プレイ中はややストレスを
感じることもありました。もうちょっとコンパクトにまとめて、メインとなる部分を
前面に押し出しても良かったんじゃないかなー、と思います。
素材はすっごくいいだけに、ちょっと残念ですね。

ただ、キャラクターは非常に魅力的ですし、ビジュアル面は文句なしで、
とても活き活きしていて絵を見ているだけでも楽しめる感じです。
絵柄や雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。

最後に。「そうだそうだこのハードゲイ野郎!」「薔薇族!」「肛虐奴隷淫乱舞踏祭!」
……最後のはいくらなんでも酷いと思う……(^^;


以下、ゲームの構成に絡むネタバレではあるのですが、これからプレイする
つもりの人は、見ておいた方がいいかも?


10時間ぐらい延々とプレイして、やっとヒロインとも結ばれて、これでやっと
終わりかなーと思っていたら……「第二部」とか出てきて、絶望感にうちひし
がれました。まだ続くのかよ、と(^^;
10時間プレイして、まだ半分ぐらいなのか!? と卒倒しそうになりました。
まあ、結果的には半分と言うことはなかったのですが、それでもその後は
結構長かったです……。なんだか精神的に疲れました(^^;



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