無限輪姦
ブランド名 BLACK GLOBE ジャンル 復讐凌辱ADV
発売日 2005.06.24 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x232x41mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 676.4MB、CD-DAなし
原画 歓喜天 シナリオ 布施はるか
音楽 18曲、SOUND RESOURCE あり(2曲、OP・ED)
音声 女性キャラフルボイス、夏目久美川瀬ゆづき、月乃しずく、中原ありす民安ともえ
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 96箇所 CG枚数 85枚
おまけ 画像鑑賞、場面鑑賞、音楽鑑賞
対象属性 凌辱、復讐、銃器、黒髪、ストレートロング、銀髪、ショートカット、ストッキング、金髪、
オーバーニーソックス、ヘアバンド、ボブカット、眼鏡っ娘
1プレイ時間 2〜4時間 お奨め度 5

レビュー
概要
主人公は、松崎江美と共に、同じ学園のイジメグループからイジメを受けて
いた。そんな中、お互いの傷をなめ合うかのように、2人はつきあい始める。
しかし、イジメグループにその交際がバレ、江美はイジメグループによって
凌辱されてしまう。そして数日後、終業旅行に向かった一行は、嵐に遭って
無人島に取り残される。島を探索した一行は、一挺の拳銃を発見する。
身の危険を感じた二人はイジメグループの元から逃げ出す。そして、行き
着いた先で、一挺の拳銃を発見する。主人公は、その銃を使って、イジメ
グループに対して復讐を計画する……という、復讐凌辱ADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

松崎江美(まつざきえみ)。(CV:夏目久美)
主人公の恋人。やや無口で人付き合いが下手。イジメグループに目を付け
られ、主人公との交際をネタに凌辱される。そして、絶望と復讐を胸に抱く。

山本早樹(やまもとさき)。(CV:川瀬ゆづき)
学園理事長の娘で、イジメグループのリーダー。学業優秀でスポーツ万能、
ミス・パーフェクトの異名を持つ、冷静沈着で冷酷非情な女性。

山本有樹(やまもとゆき)。(CV:月乃しずく)
早樹の双子の妹。姉とは正反対で頭が悪く、短気でアツくなりやすい。
Hが大好き。

川田美佳(かわだみか)。(CV:民安ともえ)
男嫌いのレズ娘。生意気で高飛車だが、早樹に対しては服従する。
香織をレズのパートナーにしつつ、江美に想いを寄せている。

鳩山香織(はとやまかおり)。(CV:中原ありす)
イジメグループの中のいじめられっ子。唯一の友達である美佳と一緒にいる
ため、イジメグループに入る。大人しく控えめで、いつもおどおどしている。

絵の方はかなりクセの強い絵柄。シーンによっても結構雰囲気が違っていて、
ちょっと馴染みづらいかもです。
CGはやや暗めの色遣いになっており、ちょっと全体的に見づらいかも。
そんな中、服や髪の毛がやたら派手だったりして、ちょっと浮いているように
思えることも。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。変化のパターンはあまり多くありま
せんが、会話に合わせて切り替わるので、感情移入はしやすいかと。
ただ、表情変化は派手なのですが、ちょっと顔が歪んでるように見えたり(^^;
ちょっとやりすぎ?

キャラクターは個性豊か……というか、かなりアクの強いキャラが多め。
極端な性格付けがなされていて、ちょっと馴染みづらいかもです。
しかも、どのキャラも二面性を持っているので、いきなり手のひらを返した
ように態度が変わったりしますので、感情移入もし辛いかも。

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。演技の方も特に問題なし。
ただ、有樹の声はちょっと浮いているというか、やり過ぎのような気がしない
でもないです(^^;
それと、江美や香織のようにぼそぼそ喋るキャラと、有樹や美佳のきゃんきゃん
喋るキャラの音量差が結構デカいので、ボリューム調節に苦労しました。
もう少し、レベルは揃えて欲しかったかも。

音楽は静かでもの悲しい曲が多め、次いで緊迫感溢れる激しい曲が多く用意
されています。
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。メニューを出す操作だけが
キーボードで出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。
動作は比較的軽快。描画でややひっかかりますが、画面効果をOFFにすれば
改善されます。スキップ動作は並。

セーブ箇所は96箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とキャラクターのアイコンが保存
されます。
数としては、シナリオの分岐がかなり多く複雑なため、結構いっぱい使うかと
思いますが、それでもまあ、これだけあれば足りるでしょうか。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。クリアすると選択肢が増えていく、
シナリオ追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。
主人公の名前は可変です。呼びかけ部分は「パシリ」とかなので、違和感は
ないでしょう。……酷い言われようですね(^^;
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公と江美の交際がバレ、江美が凌辱されるところから始まります。
その後、終業旅行で無人島に取り残され、一挺の拳銃を見付けたところから、
復讐劇が始まる……という感じ。

ストーリーは終始重苦しく、緊迫感に溢れる展開。イジメグループに復讐する
ため、機会をうかがって1人ずつ捕まえ、凌辱していく……という感じです。
相手も銃を持っているため、うかつには手出しできず、緊張感のある展開が
続きます。

ラストも、ほとんどのエンディングはどこかもの悲しい、思い終わり方で、
後味は今ひとつすっきりしません。まあ、元々「復讐」がテーマですから、
そんな明るくハッピーに終わるわけもないんですけど。

特徴としては、シナリオの分岐の多さ。選択肢一つでストーリーが大きく
変わり、かなり幅広いシナリオ展開を楽しめます。
その分、全てのイベントを見るのは大変なんですけどね(^^;

気になったのは、展開の性急さと描写不足。プレイ時間はそんなに長く
ないのですが、そんな中に色んなストーリーや設定を詰め込んだため、
展開がかなり駆け足で、描写も足りておらず、唐突に感じることが多々
ありました。もう少し、1つ1つ丁寧に描いて欲しいところです。

そして、どのキャラクターも二面性を持っているのですが、唐突に性格が
変わるため、ちょっと戸惑いました。特に江美は、今まで大人しかったのが
いきなりキレるのでかなり怖いです(^^;

それと、この作品はシナリオ追加型になっており、最後に全ての真相が
明らかになるという作りになっているのですが……最初にプレイできる
江美ルートで、結構設定の深いところまで語られますので、いまひとつ
新鮮さがありませんでした。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されています。尺はやや短めで、描写も
比較的あっさりしています。
内容は、大半が陵辱シーンで、Hを楽しむというより、相手にダメージを
与えることが目的という感じですので、H度という点ではあまり高くなく、
ちょっと物足りなさを感じるかもです。
また、かなりキツい陵辱シーンが用意されていますので、苦手な人には
耐えられないかもですね。

テキストは、誤字等はあまり目に付かず、あまりクセもなく読みやすいテキスト
だと思います。ただ、非常にあっさりしていて、やや盛り上がりやメリハリにも
欠ける印象があります。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は5日間。条件を満たせばもっと早く終わることもあります。
1日ずつプレイしていくタイプです。

ワンプレイは2〜4時間。やや短めで、あっさり終わる印象です。
ただ、シナリオは数多く用意されていますので、コンプリートしようと思うと、
それなりに時間はかかります。

難易度はやや高め。元々選択肢が結構多くてシナリオの分岐も多い上に、
クリアすると選択肢が追加されるため、どこからどうシナリオが分岐して
いるのか非常に解りづらく、コンプリートするのはかなり大変です。
しかも、似たようなシーンが多いので、今どのルートに乗っているのすら
わからなくなることが多々。
総評
お奨め度ですが、暗く重苦しい、ドロドロした復讐劇の好きな人にお奨め。
与えられた武器を最大限に活かし、イジメグループを捕らえて蹂躙していく
様はなかなか迫力があり、緊迫感に溢れています。
陵辱シーンも数多く用意されており、陵辱・復讐物としては、かなり良く
出来ているかと思います。

ただ、イベント1つ1つはやや短く、描写もあっさりしていて展開も唐突で、
ちょっと物語の世界には入り込みづらいかと思います。
さらに、同じシーンでもルートが違うと別イベント扱いされるため、既読
スキップは効かず、何度も同じイベントを見せられるのは、ちょっと辛い
ですね。

そして、シナリオ追加型でありながら、最初の方でほとんどのネタをバラして
しまっているため、今ひとつ盛り上がりに欠け、難易度の高さも相まって、
後半はちょっと作業になりがちな気がします。

あと、絵柄がかなり個性的で、ちょっと人を選ぶかもですね。表情の変化
などもかなり過剰で、もはや顔が歪んでいるように見えますし。
元々かなりクセの強い作品でプレイする人を選ぶ上に、絵柄もクセが強い
ので、さらにプレイする人が限定されてしまっているような気がします。
ちょっと勿体ないですね。

まあ、緊迫感溢れる重苦しい展開はなかなか興味深いので、雰囲気が気に
入って絵柄が気にならない人は、プレイしてもいいのではないでしょうか。
ただし、内容はガチの陵辱・復讐ですので、純愛を求める人にはあまり
向きません。まあ、純愛っぽい終わり方はあるにはあるのですが、それも
手放しでハッピーという感じではないですからねぇ。

最後に。主人公、マニアックすぎ。てゆーか、なんでそんな簡単に銃が
撃てるかな(^^;



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