お保母ごと〜ひみつのおゆうぎ、ママにはないしょ〜
ブランド名 g-clef ジャンル 保母さん! 甘えて! いじめて! ADV
発売日 2005.07.29 定価 \5,800
パッケージ 紙製パッケージ(164x238x38mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 1.67GB(DVD-ROM)
原画 卓太郎 シナリオ AGプロモーション
音楽 12曲、M.SCHEMOOLI've あり(1曲、OP)、KOTOKO(I've)
音声 女の子はフルボイス、南菜実、涼森ちさと、七星優、櫻レオナ、天天
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 64箇所 CG枚数 64枚
おまけ CG・音楽もーど、しーん回想
対象属性 保母さん、幼なじみ、ピンク髪、リボン、メイド服、オーバーニーソックス、ご主人様、
眼鏡っ娘、セーラー服、ショートカット、青髪、ストッキング、未亡人、お嬢様、
ツインテール、お兄ちゃん、ボブカット
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 5

レビュー
概要
主人公は以前、祖母が経営する保育園で働いていたが、子供達から怖がられ、
自信をなくして保育園を離れていた。しかしある日、以前担当していた子供
から手紙が来て、1年ぶりに保育園を訪れる。すると、祖母が入院しており、
園長代理として保育園で働いて欲しいと言われる。そこには2人の保母さんが
おり、ひょんな事から関係を持ってしまう。そして、毎日のように繰り広げ
られる保育の勉強を装ったH。果たして主人公と保母さん達の関係は、どう
なっていくのか……という、保母さん! 甘えて! いじめて! ADV。

ちなみに、タイトルは「おままごと」と読むようです。……無理くね?(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

藍沢桃子(あいざわももこ)。(CV:南菜実)
こばと園で働く保母さんで、主人公とは保育園時代からの幼なじみ。
頼りなくて、ドジで、のんびりとした性格。運動は苦手だが、おゆうぎや
絵本読みは得意。いつも主人公にいじめられている。

四万麻由美(しままゆみ)。(CV:涼森ちさと)
こばと園で働く保母さん。元気がよく、てきぱきとした性格。運動が得意。
テンションが高く、園児達に怖がられることもしばしば。

貴島涼子(きじまりょうこ)。(CV:櫻レオナ)
こばと園の副園長。幼少時代の主人公の世話をしていた、母親的存在。
主人公の初恋の人で、今でも憧れている。

高儀智香(こうぎちか)。(CV:涼森ちさと)
主人公に懐いており、保育園に来るように手紙を送った女の子。
気が強く、生意気だが、主人公にはべったり甘える。やきもちやき。

片桐秋穂(かたぎりあきほ)。(CV:櫻レオナ)
こばと園に通う園児・まふゆの姉。主人公に憧れる女子学生。

北郷沙恵(きたさとさえ)。(CV:七星優)
こばと園に通う園児、ちるみの母で、未亡人。良家のお嬢様で、お金持ち。
お色気たっぷりのお姉さん。

絵の方はほのぼのとした可愛らしい絵柄。ほんわかとした雰囲気の漂う、
柔らかい絵ですね。
CGは明るく発色のいい色遣いで、綺麗に処理されており、よく映えますね。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。会話に合わせてコロコロと
切り替わり、コミカルな表情も多く、見ていて楽しいです。

キャラクターはおっとりボケボケの桃子と、明るく元気な麻由美という保母さん
2人に、サブキャラが絡んでくるという感じ。
園児達も個性豊かで、みんな活き活きしています。

音声はキャラクターとのマッチングはほぼよし。桃子先生はちょっと違和感を
覚えることもありましたが。あと、麻由美先生は、テンション高すぎてやや
ついていくのが大変だったかも。
あと、みんな兼ね役をやっているのですが、きっちり演じ分けが出来ており、
問題はないかと思います。

音楽は軽快なテンポの明るい曲が多め。ほのぼのとした雰囲気を上手く醸し
だしてくれます。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は軽快なテンポで明るく楽しいノリのいい歌。各所に合いの手が入り、とても
可愛らしい雰囲気が漂っています。
絵の方はキャラクターしょうかい・シーン紹介的なものですが、演出がなかなか
凝っていて、見ていて楽しいです。
システム
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによるフルキー
ボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。
動作は軽快。スキップ動作は高速です。

セーブ箇所は64箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、何日目かが保存されます。
数としては、分岐が明確で、エンディングの数も少なめなので、これだけ
あれば充分かと思います。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。1日のはじめに、どんな内容の
保育をするかを決定し、その後は選択肢でイベントが分岐します。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は可変です。初期値は「浅倉弘樹(あさくらひろき)」です。
呼びかけ部分は無音になっており、前後のセリフも無音になりますが、若干
違和感はありますね。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公がこばと園に戻ってくるところから始まります。
園長代理として働くことになり、2人の保母さんと関係を持ってしまいます。
その後は、調子に乗って、保育の勉強と言いつつHなことをしまくる毎日を
送ります。

ストーリーは終始ほのぼのとした雰囲気で進みます。
個性豊かな保母さんや園児達と会話をしつつ、保母さんとHをしまくります。
保母さんへの対応は、選択によって甘えたりいじめたり出来るようになって
います。主人公は基本的に女好きでいじめっ子なので、素直じゃない態度を
取ることが多いです。

ラストはそのままなし崩しに……という感じ。それなりにまとまっています。
ご都合主義と予定調和の嵐な気もしますけど(^^;

設定や展開がやや強引で、ちょっとご都合主義が目に付きますね。
保母さん2人は最初から主人公らぶらぶで、いきなりHになだれ込めますし、
シチュエーション重視で、展開はかなり強引です。
高所恐怖症で、ジャングルジムに登るのを嫌がっていた麻由美ちゃんと、
ジャングルジムの上でふつーにHするのはどうかと思う(^^;

H度は並。メインヒロインは複数回用意されています。サブヒロインは1回
だけです。尺の方は並からやや短め。描写も比較的ライトな感じです。
内容は基本的に保育の延長で、選択によっていじめるか甘えるかを選ぶ
ことが出来ます。

テキストは誤字はあまり目に付かず、テンポも良く読みやすいです。
ただ、麻由美がやたらテンション高かったり、主人公がいじわるだったり、
チカが生意気だったりするので、ちょっと馴染みづらいかもですね。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は2週間。1日ずつプレイするタイプです。

ワンプレイは5〜6時間。テンポ良く進むので、あまり長くは感じませんでした。

難易度は低め。エンディングの分岐はめちゃめちゃわかりやすいですし、
イベントの分岐も明確ですので、悩むこともないでしょう。
1つだけ、ちょっと見づらいイベントがありますけど。
総評
お奨め度ですが、保母さん好きな人にお奨め。ほのぼのまったりとした雰囲気の
中で、保母さんに甘えたりいじめたりするという、のどかなのか、殺伐としている
のかなかなか微妙な作品です(笑)

保育の内容に絡めたHシーンはちょっと変わっていて面白いですし、子供達との
やりとりもほのぼのとしていて、よく雰囲気も出ていると思います。
……まあ、保母さんはヘタするとかなりイタいですし、子供達も生意気でムカつく
こともあるかもですけど(^^;
そして何より、主人公がかなり意地悪で、ちょっとムカつく言動が多く、ある時は
やたら酷い仕打ちをしたかと思ったら、ある時は甘えたりと、言動に一貫性もなく、
感情移入はし辛かったです。

また、サブキャラの扱いはかなりおざなりで、Hシーンは最後に1回だけ、取って
付けたようにあるだけで、サブキャラ萌えの人には辛いでしょう。
特に、涼子先生はほとんど出番もなく、肩すかし。主人公が憧れている先生と
いう、かなり美味しい設定のキャラなのに……。

保育園の雰囲気はよく出来ているのですが、キャラクターにかなりクセが強く、
特に主人公はかなり馴染みづらくて、ちょっと辛かったです。
また、展開も強引で、ご都合主義も目立つため、なかなかストーリーに集中する
ことが出来ませんでした。
そして、メインヒロインが2人で、1周もそれほど長くないため、ボリューム的に
やや物足りなさも感じます。まあ、低価格ですので、こんなものかなー、とも
思いますけど。

全体的に、やや中途半端さの目立つ作品で、今ひとつノリ切れませんでした。
でもまあ、雰囲気は良く出ているかと思いますし、保母さん好きな人はどうぞ。

最後に。結局、主人公の祖母ってどんな人だったのでしょうか(^^;


園児達、特にチカのHシーンきぼー。←無理です(^^;

だって、「ひみつのおゆうぎ、ママにはないしょ」というサブタイトルから、
園児の絡むシーンがあると思うのは自然だと思うんですが……。



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