つくしてあげるの!〜だっておにいちゃんのおよめさんになりたいんだもん〜
ブランド名 PeasSoft ジャンル お嫁さんの座争奪!
尽くし競争学園アドベンチャー
発売日 2005.02.25 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(150x218x41mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 Disk1 : 625.2MB、CD-DAなし
Disk2 : 385.0MB、CD-DAなし
原画 龍牙翔、いづみはるえ、
ザンクロー、天砂
シナリオ やーも、箕崎准
音楽 21曲、IT.XX、ORPHARION、
DreamingRabbit、VaLSe、
みゅーみゅーMUSIC
あり(2曲、OP・ED)、真理絵理多
音声 あり、比未子、涼森ちさと天天紬叶慧、森川陽子、理多、杏露花梨
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 120箇所 CG枚数 82枚
おまけ CG・シーン回想、サウンド、ユーザールーム
対象属性 学園物、純愛、ドタバタ、ラブコメ、黒髪、ストレートロング、リボン、義妹、お兄ちゃん、
女教師、ピンク髪、ツインテール、サイドポニーテール、後輩、先輩、帽子、スパッツ、
眼鏡っ娘、お下げ、幼なじみ、金髪、お嬢様、オーバーニーソックス、チャイナドレス、
関西弁
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 5

レビュー
概要
妹とごく普通の毎日を送っていた主人公の元に、ある日突然1人の女の子がやって
来て、自分は主人公の妹だと言う。さらに、許嫁を名乗る女の子と、子供の頃に
結婚の約束をしたという幼なじみまで押しかけてきたからさあ大変。みんなして
主人公と結婚すると言い始め、どれだけ主人公に尽くしたかで誰が結婚するかを
決めることになる。果たして主人公は、誰と結婚することになるのか……という、
お嫁さんの座争奪! 尽くし競争学園アドベンチャー。……なんスか、それ(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

若宮葉月(わかみやはづき)。(CV:比未子)
主人公の義妹。家庭的で、優しく、おとなしい女の子。
主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び慕う。

鳥居梨(とりいなし)。(CV:森川陽子)
主人公のクラスの担任。見た目はお子様で、みんなから「なっしー」と呼ばれて
いる。自称・大魔法使い。

須藤恵(すどうめぐみ)。(CV:理多)
主人公が所属する映画研究会の後輩。明るく元気いっぱいの女の子。

野乃原えほん(ののはらえほん)。(CV:涼森ちさと)
突然主人公のところに押しかけてきた自称・妹。無邪気で人なつっこく、主人公に
いつもくっついている。犬の言葉がわかる。犬語検定2級(笑)

松任谷唯(まつとうやゆい)。(CV:天天)
突然主人公の家に押しかけてきた自称・幼なじみ。幼い頃に主人公と交わした、
結婚の約束を守るためにやってきた。真面目で堅物だが、一度たがが外れると
とことんまで突っ走る。関西弁使い。

橘奈乃(たちばななの)。(CV:紬叶慧)
主人公の家に押しかけてきた自称・婚約者。プライドの高いお金持ちのお嬢様で、
負けず嫌い。

絵の方はキャラクターによってバラつきがあり、繊細で可愛らしい絵と、ちょっと
愛嬌のある絵に分かれる感じですね。さらにキャラクターによってもバラつきが
見られ、やや安定性には欠ける感じです。ただ、総じて可愛らしく、魅力的な
キャラクターだと思います。
CGは繊細な絵柄がちょっと活かしきれていない気はしますけど、それでも充分
綺麗な塗りになっていると思います。コントラストのはっきりした明るい色遣いが
よく映えます。
立ち絵はポーズ変化、表情変化共にあり。アクションは大きく解りやすく、
会話に合わせてコロコロと変わるため、感情移入はしやすいです。
また、コミカルな表情も用意されていて、見ていて楽しいです。
ところどころにデフォルメ絵が挟まれるのですが、これもなかなか可愛らしく
コミカルで、見ていて楽しいです。

キャラクターは等個性豊かな面々揃い。ヒロイン達だけでなく、サブキャラも
個性豊かなキャラクター揃いで、会話はとても楽しいです。
見た目的には奈乃萌えですが、キャラクターとしては恵が好きかも。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
唯の関西弁も自然で、違和感はありません。中でも、恵は演劇調の喋り方を
することが多く、それがとても表現力豊かに演じられていて、ばっちりハマって
いてとても良かったです。

音楽は静かで穏やかな曲が多め。綺麗な旋律の曲が多く、単体で聞いても
充分楽しめるかと思います。他にはほのぼのとした雰囲気の曲も多く、作品の
雰囲気をうまく醸し出していますね。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポで爽やかな曲で、とても聴き心地がいいですね。曲の方は、
結構ビートの効いたパンチのある曲です。
絵の方は、キャラクター紹介の他、デフォルメキャラによる演出がふんだんに
使用されていて、見ていて楽しいです。

エンディングも歌あり。すっきりとした爽やかな歌で、聴き心地が良いです。
プレイ後の気持ちを爽快にしてくれます。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。通常のメッセージ送りも
ホイールで可能です。
メニューを出すのはスペースキーなのですが、これはマニュアルを見ないとなか
なか気付かないかも知れませんね。私も最初、どうやってセーブをすればいい
のかちょっと悩みました。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作は比較的軽快。ただ、たまに引っかかります。

セーブ箇所は120箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトル、自由記述の
コメントが保存されます。
数としては、選択肢はそれほど多くなく、分岐もわかりやすいため、これだけ
あれば充分かと思います。

システムはキャラクター+選択肢決定型のアドベンチャー。
夜になると、誰に奉仕して貰うかを指定することになります。そして、時々出て
くる選択肢によって、イベントが分岐するようになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「若宮瑠璃」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公のところに3人の女の子が押しかけてくるところから始まります。
みんな主人公との結婚を望んでおり、義妹の葉月も加わって、一番主人公に
奉仕して、認められた人が結婚するという競争が始まります。

前半は明るく楽しい雰囲気で進みます。突然結婚の話が持ち上がってとまどう
主人公と、なんとか主人公に認めて貰おうと主人公に迫りまくる女の子達が
面白おかしく描かれており、会話もとても楽しいです。

後半は、各ヒロインの抱えた問題等を絡めた、ややシリアスな展開。
まあ、それほど重く沈み込むところまでは行きませんけど。

最後は全て解決して明るくハッピーな終わり方。エンディングを迎えたキャラ
以外はさらっとスルーされていることは多いですけど(^^;

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はそれなりに用意
されていますが、描写はややあっさりめ。純愛系のシーンがほとんどで、やや
バリエーションに乏しい気がします。
序盤はヒロインが主人公に尽くす系のシーンが多いわけですが、いまひとつ
盛り上がりに欠けるような気がします。
後半は本番がメインになるのですが、後半になればなるほど尺が短くなって
いったような……。
複数人プレイもありますが、やや持って行き方は強引かも。まあ、みんな
主人公を狙っているので、違和感はないですけど。

テキストは誤字はそれほど気にならず、テンポも良く読みやすいテキストだと
思います。ただ、突飛な設定がいきなり湧いてきたりしますので、ちょっと
面食らうことはありました。
プレイ時間・難易度
ゲームは12月13日(金)から始まります。ゲーム期間は2週間弱。1日ずつプレイ
していくタイプです。

ワンプレイは3〜4時間。結構あっさり終わります。

難易度は低め。基本的に狙った女の子を選び続けていればOKですので、悩む
ことはないでしょう。
総評
お奨め度ですが、可愛い女の子達に尽くされたい人にお奨め。
前半は、やや奉仕の押し売りな印象もありますけど、気持ちが傾いてきた
あたりの奉仕はなかなか萌える展開が多く、充分楽しめるかと思います。

ただ、突拍子もない設定が突然出てきたり、そもそも主人公に身に覚えのない
話がいっぱい出てきますので、やや取っつきにくいかも知れません。
細かいことは気にせず、全て受け止められるぐらいの大らかな気持ちでプレイ
した方が良いでしょう。

ワンプレイはやや短めですが、共通部分はそれほど多くないため、トータルの
プレイ時間はそこそこあるのですが、それでもちょっと物足りなさを感じてしまい
ました。ストーリーにメリハリがなく、後半に1つ盛り上がりがあって、それが
終わるとすぐエンディングという感じですので、ちょっとあっけない印象が強い
ですね。もう一山ぐらい欲しいところです。

それと、突飛な設定は出てきますが、話は基本的にストレートで、先の展開は
読みやすく、それも盛り上がりに欠ける1つの要因になっているかと。
まあ、安心してプレイできる、とも言えますが。

基本的にほのぼのとした雰囲気のドタバタラブコメで、ワンプレイも短めで
気軽にプレイできますから、絵柄や雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。
ただし、誘惑合戦とか奉仕には、あーんまり期待しない方が吉かと思います。

最後に。「にんにん〜」って、お前は忍びの者か。魔法使いじゃないのか。



ロビーに戻る  レビュートップに戻る