カラフルアクアリウム COLORFUL AQUARIUM | |||
---|---|---|---|
ブランド名 | eufonie | ジャンル | 恋する幼なじみは〜とふるADV |
発売日 | 2006.11.24 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(163x230x38mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 2.61GB(DVD-ROM) | ||
原画 | 木場智士 | シナリオ | 尾之上咲太 |
音楽 | 22曲、ROMANTIC-OBSESSION、 ave;new |
歌 | あり(2曲、OP・ED)、佐倉紗織 |
音声 | あり、須本綾奈、安玖深音、本山美奈、野上奈々、青山ゆかり、 白井綾乃、楠鈴音、蓮香、飯田空、木島宇太、北都南 |
||
インタフェース | ほぼフルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 100箇所+クイックセーブ1箇所 | CG枚数 | 78枚 |
おまけ | ALBUM、MEMORY、MUSIC | ||
対象属性 | 純愛、ドタバタ、ラブコメ、幼なじみ、赤髪、アホ毛、エプロンドレス、メイド、お下げ、 オーバーニーソックス、リボン、ボブカット、銀髪、ブルマ、猫耳、黒髪、ストレートロング |
||
1プレイ時間 | 10〜12時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
平和で平凡な毎日を過ごしていた主人公の元に、ある日幼なじみのアリサが 転がり込んできた。しかも、2人のメイドを連れて。さらにアリサは、この家に 住むと言い始める。するとお隣さんで幼なじみの泉は対抗意識を燃やし、 今まで以上に主人公の世話を焼くようになる。こうして主人公の平和な日常は 終わりを告げ、ドタバタの毎日が始まる。幼なじみ3人組の運命はどうなって いくのか……という、恋する幼なじみは〜とふるADV。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 椎葉泉(しいはいずみ)。(CV:安玖深音) 主人公の家の隣に住む幼なじみの女の子。両親が海外出張中で、姉も滅多に 家に帰ってこない主人公の面倒を見ている。のほほんとしていてややズレて いる。かわいげはあるけど割とおバカ。ヌルっちぃ顔(笑) おばあちゃんっ子。 アリサ・エクスレバン。(CV:須本綾奈) 主人公と泉の幼なじみ。子供の頃に引っ越しており、約10年ぶりに再会した。 気が強くて頑固でプライドが高い跳ねっ返り娘。でも根は優しく割と素直。 ……滅多に素直なところは見せませんが……。 トーコ・フェラレーレ・タツミ。(CV:本山美奈) アリサのお付きのメイド。やや無口で、話すときも言葉少なめ。 徹底的にマイペースで、多少のことには動じない。でもすぐふくれる。 発明が得意で、謎のアイテムを数多く作り出す。 カスミ・ラオシャン。(CV:野上奈々) アリサのお付きのメイド。明るく元気な女の子で、周りにも気を遣う。 無邪気で純粋で屈託のない女の子。 家事と戦闘が得意。八つ当たりには慣れている、割と可哀想めの女の子(笑) ちょっとダメだけど基本的には有能なメイド(笑) 神林美羽(かんばやしみう)。(CV:青山ゆかり) 学園の生徒会長。凛とした雰囲気のお嬢様だが、結構したたかでお茶目。 遠城寺衛(えんじょうじまもる)。(CV:白井綾乃) 主人公の姉。なんだかよくわかんない手段でボロく稼いでいる(笑) 乱暴で豪快で大雑把。考えるより先に行動する。そしてそれが何故かうまくいく。 # 「歯に衣着せるって言葉の意味、知ってるか……」「興味なし!」(笑) 絵の方はとても可愛らしく、活き活きとした絵柄。動きもよく表現されていて構図も 見やすく、とても魅力的な絵だと思います。 CGはやや色遣いがキツいものの、基本的には丁寧に処理されていると思います。 ただ、シーンによってはちょっとバラツキがあるようにも思えます。 立ち絵はポーズ変化、表情変化共にあり。会話に合わせてコロコロと切り替わり、 パターンも豊富でアクションも大きく、コミカルな表情もあったりと、見ていてとても 楽しいです。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。特にアリサ関連のキャラは誰も彼もアクが 強くて、存在するだけでトラブルを引き起こします。 カスミLOVE。幸薄くても健気に頑張る姿がステキです(^^) 逆に、アリサはちょっと好きになれませんでした……。いわゆるツンデレキャラ なんでしょうけど、ちょっとこれは……。 # 人の話を聞かない思い込み暴走突撃キャラは苦手なんですよね……。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も文句なし。 トーコの独特のしゃべり方なんかもとても雰囲気が出ていていいですね。 音楽は軽快な曲が多め。明るく楽しいコミカルな雰囲気がとても良く出ていると 思います。しっとりとした静かな曲も多く、作品を包み込んでくれます。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌は明るくポップで元気な歌で、とても聴きやすく、聴いていて楽しくなるような 感じです。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はありませんが、 絵は可愛らしくて出てくるタイミングも曲に合わせてあってよくまとまっているとは 思います。 エンディングも歌あり。こちらはしっとりとしたちょっと切なさも漂う、それでいて 力強い感じの歌。ラストの余韻の残る、なかなかいい歌ですね。 |
システム |
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。基本的に全ての操作はキー ボードで出来るようですが、復帰した後マウスカーソルがメニューの上に 残ってしまって、Enterキーを押すとまたそのメニューに入ってしまったり、 やや使いづらいです。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も出来ます。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600。 動作はやや重め。CPU利用率もかなり高いです。 スキップ動作は重め。描画でいちいち引っかかる感じです。 セーブ箇所は100箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。 数としては、選択肢は結構多いですが、効果は比較的わかりやすいですし、 これだけあればなんとかなるでしょう。 ただ、セーブ/ロード画面を開くのがすっごい遅く、セーブ/ロード動作にも かなり時間がかかります。何やってるんでしょうね(^^; システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「遠城寺一臣(えんじょうじかずおみ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公のところにアリサ達がやってくるところから始まります。 しばらく一緒に暮らすことになり、ドタバタな毎日を過ごしていく……という感じ。 前半はコミカルでドタバタな展開。いや、まあ、全編ドタバタはドタバタ なんですけどね(^^; 個性豊かなキャラクター達が繰り広げるドタバタストーリーはなかなか 楽しいです。まあ、主にアリサがトラブルメーカーなわけですが。 後半は、アリサ達の設定や、アリサと泉と主人公の三角関係なんかを中心と した話が展開していきます。 ややシリアスな話もありますが、それほどどろどろすることもなく、結構軽い 雰囲気で進んでいきます。 ラストはややご都合主義で強引な感はありますが、それなりに綺麗にまとめ られていて、クリア後の気分は爽快です。 プレイしていてまず目を引いたのは演出。シーンの切り替えとか、立ち絵の 動かし方とか、視覚的な演出がなかなか面白いです。 立ち絵や表情のパターンも豊富で、キャラクターがとても活き活きしており、 よりいっそう魅力が引き立っていると思います。 H度は並。各ヒロインとも複数回(3〜4回)用意されています。尺の方はやや 短め、描写も比較的あっさりめです。 内容は純愛系のらぶらぶH。その割にはあっちこっちでやってたりしますが。 テキストはちょこちょこと誤字脱字は見受けられますが、それほど気には ならないかと。 ただ、メッセージウインドウにメッセージが収まりきってなかったりする こともあったのはちょっと気になりました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。2ヶ月ぐらいでしょうか。基本的には1日ずつ進んでいき ますが、途中で日付が飛んだりしますし、そもそも日付表示がされないので、 気にする必要はないかと。 ワンプレイは10〜12時間。結構長く感じました。ただ、共通部が多いため、 2周目以降はスキップを使えばそこそこ短縮できます。まあ、スキップが ちょっと遅いんですけどね……。 難易度は低め。基本的に狙ったキャラ寄りの選択肢をしていればOKです。 選択肢の効果はやや解りづらいものもありますが、それほどシビアではない ようですので、特に苦労はしないかと。 |
総評 |
お奨め度ですが、ドタバタストーリーが好きな人にお奨め。 泉とアリサとの関係を中心に、ドタバタ毎日を過ごしていくという作品で、 結構突拍子もない展開があったりと、メリハリの効いた内容になっていると 思います。 ただ、三角関係の描写は結構刺々しかったりしますし、特にアリサの態度は 終始ツンツンしている場合が多いので、馴染めない人にはちょっと辛いかも 知れません。ツンデレというより、ただの聞き分けのない子供に感じました。 お話の方も、基本はドタバタストーリーで、設定は結構重いものがあったり するんですが、内容的には結構コミカルで、今ひとつ緊迫感には欠ける感も ありました。 また、ご都合主義も満載で、シリアスなシーンかと思ったら、ギャグで解決 されたりと、やや肩すかしな感もありました。 あと、美羽以外のキャラはみんな主人公と同居していて関係も深いのですが、 美羽だけは関係がやや薄く、ストーリーの展開も違っているので、やや浮いて いるような印象が強いです。ちょっと勿体ないかも。 ライトなノリの作品で、キャラクターも可愛らしくて魅力的ですが、やや テンション高めでアクも強いのでちょっと人を選ぶ作品かも知れません。 アリサがやたらめったら突っかかってくるのに耐えられそうであればどうぞ。 最後に。恋する幼なじみは〜とふるADV……そんなにハートフルかな?(^^; # かなり殺伐とした三角関係だったような気がするのですが(^^; で、カペラとマーベリック、結局何しに来たんだ?(笑) それと、タートルの声、反則(^^; 「居心地がよかったハズの俺達家族の関係が」……このゲームが始まって、 居心地がいいと感じたことはほとんどありませんでしたが?(笑) |