こすちゅーむ☆ぷれいやー
ブランド名 Art ジャンル コスプレ恋愛ADV
発売日 2006.02.17 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(155x225x50mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 GAME DISC : 0.99GB(DVD-ROM)
原画 鳴滝しん、明雄 シナリオ なかひろ
音楽 11曲、TILDE あり(1曲、OP&ED)、REIKA、りえっ娘。
音声 あり、芹園みや、木野花さわ、星野みく、逢田めぐみREIKA、伊勢直弘
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 50箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 63枚
おまけ CG鑑賞、BGM鑑賞、シーン回想、フリートーク
対象属性 コスプレ、ストレートロング、眼鏡っ娘、エプロンドレス、カチューシャ、ウェイトレス、
ストッキング、スクール水着、ツインテール、魔法少女、リボン、お兄ちゃん、陵辱、
触手、お下げ、アホ毛、オーバーニーソックス、銀髪、ゴスロリ、体操服、ブルマ、
猫耳、尻尾、首輪、メイド、女教師、黒髪、ポニーテール、巫女さん、巫女装束
1プレイ時間 8〜10時間 お奨め度 6

レビュー
概要
神界から来たという謎のモルモット・ユウトと同居するハメになった、人気
ネットアイドル・友花。そして、神界から逃げてきた変な女の子・みつきと
同居することになった涼。彼らはひょんな事から出会い、ドタバタな毎日を
繰り広げる。そして、何故かみんなでコスプレ界の星を目指すことになるの
だが……。果たしてみんなは、コスプレ界の星になることが出来るのか。
みんなの恋の行方は……という、コスプレ恋愛ADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

桜坂友花(さくらざかゆか)。(CV:芹園みや)
巨大サイトを運営する人気ネットアイドル。しかし普段は、極力目立たないよう、
普通の女の子であることを心がけている。明るく元気一杯で、ちょっと夢見がちな
女の子。怒ると魔法のステッキで殴りかかる。

楠瀬日向子(くすのせひなこ)。(CV:星野みく)
友花のクラスメイト。友花の隣人である拓真の妹で、涼とは幼馴染み。
純真無垢で素直な女の子。可愛いものが大好きで、かなり夢見がち。

姫神みつき(ひめがみみつき)。(CV:木野花さわ)
神界からやってきた不思議な女の子。身体のサイズを小さくすることが出来る。
照れ屋で恥ずかしがり屋だが、プライドが高く頑固で我が侭で毒舌で傍若無人。
人に触れられることを極端に嫌う。
# 「あの女、いつか太陽の下に立てないようにしてあげます」(笑)

沖原牧(おきはらまき)。(CV:逢田めぐみ)
涼の姉で、学園の体育教師。剣道柔道合気道全て2段の武闘派。そのかわり、
家事などは苦手。

絵の方は可愛らしく活き活きとした魅力的な絵柄。表情豊かで、感情移入
しやすいと思います。
CGは明るめの発色で綺麗に処理されていていいですね。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。表情変化は多彩で、シーンに
合わせてコロコロ切り替わりますし、コミカルな表情もあり、演出も凝っていて、
見ていて楽しいです。

キャラクターは個性豊かな面々揃いですが、そんな中でもみつきの個性は
一際輝いています。真っ黒に(笑)

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。ただ、ユウトの声は、
キャラクターが掴みづらいこともあって、ちょっと違和感がありました。
というか、ガラ悪すぎ(^^;
演技の方は特に問題なし。メリハリの効いた演技で楽しめると思います。

音楽は綺麗な旋律の澄んだ曲が多め。クリアなサウンドはとても心地良い
ですね。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は軽快なテンポと澄んだ歌声の聴き心地の良い歌。爽やかな中にもちょっと
色気が入っているような感じで、独特の雰囲気があっていいですね(^^)
絵の方は、キャラクター紹介、シーン紹介的なもの。特筆すべき点はないですが、
絵はなかなか綺麗で良かったです。

エンディングも歌あり。ただし、オープニングと同じものです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はそこそこ高速です。

セーブ箇所は50箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と章番号・タイトルが保存されます。
数としては、それほど選択肢は多くなく、分岐も比較的解りやすいため、これ
だけあれば充分かと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
条件を満たすとシナリオが増える、シナリオ追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は……章によって違いますが、「桜坂友花(さくらざかゆか)」と
「沖原涼(おきはらりょう)」固定……でしょうか。
シナリオ・プレイ感
ゲームは友花がユウトと出逢うところから始まります。ほぼ同時期に、みつきと
涼も出逢っているのですが、それは別の章で語られます。

ストーリーは章立てて進んでいき、章ごとに視点が友花になったり涼になったり
します。たまに、ユウトなど他のキャラの視点にもなったりしますが。
# 最初、誰が主人公なのか解りませんでした(^^;

前半はコミカルでドタバタなストーリーが展開されます。ただ、たまにシリアスな
シーンも入ってきたりはしますけど。
「俺はみつきのスク水が好きだ! セーラー服も好きだ! ブルマもだ! 悪いのかぁぁ!!」
……涼さん、アンタ男だよ……(笑)
# 「この私にハァハァするんですか!」「するよ! しまくるよ! 悪いか!?」(笑)
##アホだ、こいつら(^^;

ラストは結構強引に、ほとんどのことをうやむやにしたまま終わるエンドが多め。
ぶっちゃけ、最後のシナリオ以外は、中途半端で、いろんなことをほったらかした
まま終わる感じで、かなり消化不良です。

ストーリーは、ユウトが神界から逃げ出した大罪人を探し出す、という話と、
みつきが兄を捜す、という話がメインになるのですが、ほとんどのエンドでは
それらがうやむやにされたまま終わってしまい、「で、何だったの?」と思う
ことが多々。展開も、突然キャラクターが暴走し始めたり、かなり電波な
ストーリーに思えます。まあ、最後までプレイすれば、ほとんどの設定は
明らかになるんですけど。

そして、伏線があからさま……というか、バレバレなので、それを勿体ぶって
延々と引っ張っている印象が強く、ちょっと間延びした印象があります。

また、章によって視点が違うのですが、別視点から同じイベントを見ることが
多いため、同じイベントを2回見せられることになり、間延びした印象をさらに
強めてしまっている気がします。

さらに、唐突な展開や、突然設定が沸いてきたりと、ストーリーについていく
のが結構大変で、感情移入はし辛かったです。

それと、視点が友花と涼の2つあるため、シナリオがやや散文的、散漫な
印象があって、どこに向かっていくのかがちょっと解りづらかったです。
シナリオによっては、「え? そのキャラとそのキャラが絡むの?」とびっくり
させられることもありました。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。……と言っても、
基本的にヒロインは友花とみつきだけなんですけど。日向子や牧、特に牧が
好きな人は……諦めてください(^^;
尺の方はそれなりに用意されており、描写はそこそこ濃厚です。
内容は純愛系のHが多いですが、一部触手による凌辱っぽいシーンも用意
されています。ただ、それほど酷い描写はありませんので、苦手な人でも
安心かと思います。
タイトルにもあり、売りでもある通り、コスプレHが多めになっています。
ただ、あまり衣装を活かしたという感じはせず、ただ着ているだけという
印象が強いのは勿体ないかも。H度だけなら、触手Hの方が高い気がしますし。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲームは4月6日(水)から始まります。
ゲーム期間は約1ヶ月半。前半は1日ずつ進みますが、後半はかなり飛び飛びに
なります。また、章ごとに視点が違い、視点が変わると日付は元に戻ったり
しますので、同じ日を2回プレイすることになります。

ワンプレイは8〜10時間。それなりに長いですが、共通部分が多いため、1度
クリアすれば、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮できます。

難易度はやや低め。シナリオの分岐は解りやすいんですが、どういうエンドが
あるのかが解りづらいため、それが分岐になっていると気付かないこともあり
そうです。というか、「そうくっつくのかよ!」と突っ込むことも(^^;
総評
お奨め度ですが、不思議な雰囲気のコミカルなコスプレ純愛ストーリーが好きな
人にお奨め。まあ、あーんまり「純愛」という感じではないのですが(^^;

個性豊かなキャラクター同士の掛け合いはとても面白く、どのシナリオでも
各キャラクターが上手く絡んでいて、複数の視点からシナリオを見ることに
よってキャラクターの掘り下げもなされていると思います。
……それなのに、今ひとつキャラクターが掴みづらかったり、感情移入は
し辛かったりするのは何故でしょうね……。
もう少しポイントポイントを抑えて、伏線も上手く利用して、わかりやすく
ストーリーを導いて欲しかったなー、と思いました。
キャラクターは個性豊かで魅力的なだけに、ちょっと勿体ないですね。
何より、ゲームが始まった時点でベースの設定はだいたいわかっている
わけですし、もう少し上手く話を展開しないと、だれてしまう気がします。
折角いろんな設定があるんですから、もっと活かして欲しかったです。

さらに、1周は長めですが、2周目以降は短く、全体で見るとボリュームは
やや乏しいようにも感じます。ストーリーの幅も狭く、やや物足りない
印象が強いです。

ただ、キャラクターは魅力的ですし、テンポ良くサクサクと進むストーリーは
読みやすく、H度もそこそこ高くて、コスプレも様々なモノがよういされて
いますし、触手まであったりして、バラエティ豊かなシーンが楽しめると
思います。設定やストーリーの細かいところに拘らない人で、雰囲気が気に
入った人は是非どうぞ。

最後に。「ぶっちゃけて言うと、おまえは触手だ」(爆笑)
# これが最期の言葉って……お父さん、ステキすぎます(^^;


このゲームをプレイして、「Friendship's」で検索かけた人、どのぐらいいる
でしょうか(笑)
どうせなら、ホントにサイトを作って欲しかったところです。



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