DUNGEON CRUSADERZ -TALES OF DEMON EATER-
ブランド名 アトリエかぐや ジャンル 3Dダンジョン探索RPG
発売日 2006.12.15 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(153x226x45mm) マニュアル B5ブックタイプ
DISC容量 2.42GB(DVD-ROM)
ORIGINAL SOUNDTRACK : CD-DA=671.10MB、CD-DA35トラック
原画 M&M シナリオ 神無月ニトロもみあげルパンR
速水漣、近江達裕
音楽 34曲、井出今日子、根岸咲、
Manack
あり(1曲、主題歌)、真理絵
音声 あり、風音、野神奈々、青川ナガレ、かわしまりの、大波こなみ、
榎津まお、深井春花、白井綾乃、如月葵、金田まひる、深井晴花
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 107枚
おまけ CG GALLERY、EVENT、MUSIC
対象属性 ファンタジー、陵辱、幼馴染み、金髪、スレートロング、未亡人、ガーターベルト、
ストッキング、ポニーテール、リボン、猫耳、尻尾、ピンク髪、お嬢様、タカビー、
縦ロール、紫髪、ツインテール、メイド、ご主人様、エプロンドレス、眼鏡っ娘、
黒髪、着物、和服、ショートカット、緑髪、羽根、触手
1プレイ時間 30〜60時間 お奨め度 8

レビュー
概要
体内に悪魔の魔力を宿す主人公と、悪魔の精神を宿すセシリアは、元の
体に戻るために共に旅をしていた。城塞都市ルーレブルグの地下遺跡に
元に戻るために必要な宝珠があることを突き止めた2人は、領主の元で
地下遺跡探索の依頼を受ける。様々な人と出会い、仲間も増えていき、
探索は進んでいく。そんな中、大きな陰謀が動き出す。果たして2人の
運命は……という、3Dダンジョン探索RPG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

セシリア=ウェンスアース。(CV:風音)
主人公と共に冒険を続けている女性。通称セシル。
最年少で聖騎士になったが、身体に宿る悪魔の魂を分離するアイテムを探す
ため、聖騎士団を抜け出し主人公と旅に出た。主人公とは幼馴染みで、密かに
想いを寄せている。……密かじゃないかも。わりと言動で友達なくすタイプ(笑)

フェルエト。(CV:野神奈々)
セシルの中に封じられた悪魔。魔界の重鎮・不死王ドヴェルグの娘にして、
夜魔族・不死族の姫たる、とびきりのエリート悪魔。……なのですが、どうにも
軽くて威厳に欠ける、愉快な色ボケ悪魔。意識を表に出すときは、姿まで悪魔の
ものになるという不思議な融合の仕方をしている。

ニーナ。(CV:白井綾乃)
酒場・白の仔鹿亭の女将さん。一人で酒場を切り盛りしている。気っぷのいい
みんなのお母さん的存在。

エリカ=ルーレブルグ。(CV:青川ナガレ)
ルーレブルグ領主の娘。地下遺跡で暮らしていた種族・ディルガ族とのハーフ。
精霊の声を聴くことが出来る。のほほんとした雰囲気のマイペース娘。しかし、
結構したたか。

グレイス・アン=ルーレブルグ。(CV:榎津まお)
ルーレブルグ領主の娘で、エリカの妹。お姉ちゃん子で、べったり甘えている。
主人公に対してはライバル心をむき出しにする。

キリエラ。(CV:如月葵)
ルーレブルグ領主に仕える女性。ディルガ族の特徴を色濃く残す。
クールであまり感情を表に見せない。

クローディア=クラウジース。(CV:深井春花)
セシルの所属している聖騎士団の隊長。出奔したセシル達を追う任務に就き、
ルーレブルグにやってきている。ただし、無理矢理捕まえて連れ帰る気はなく、
監視しているにとどまっている。

イリス。(CV:大波こなみ)
遺跡で出会った記憶をなくした妖精族の女性。そのまま主人公達と行動を
共にすることになる。
マジカル・ウィッチ・アカデミーの学院長で、天空と大地の精霊王。むいろ神。

カミラ。(CV:白井綾乃)
遺跡内で出逢った盗賊。単独で遺跡に潜っている、凄腕の冒険者。
ディルガ族の特徴を色濃く残している。お色気満点のお姉さん。

ユーミ。(CV:大波こなみ)
アイテムショップ・ユーミの店で働く女の子。明るく屈託無く元気な女の子。
優しくて、結構お茶目さん。

アヤメ=ノイエンドルフ。(CV:かわしまりの)
主人公が暮らすことになった屋敷で働くメイド長。真面目で堅物。冗談が
通じない。メイドとしても有能だが、凄腕の剣士でもある。
# 「殺す気はありませんが、あなたが勝手に死ぬのは自由です」……強ぇ(^^;

ナナミィ。(CV:深井晴花)
アヤメの下で働くメイド。明るくほんわかした雰囲気の女の子。

マイア。(CV:榎津まお)
アヤメの下で働くメイド。のーてんきでいたずらっぽい女の子。

シーオン。(CV:青川ナガレ)
アヤメの下で働くメイド。やや無口でクールな女の子。

ピッピ。(CV:金田まひる)
エリカについている妖精。元気いっぱいでやかましい。

絵の方は色気漂う魅力的な絵柄。可愛らしいキャラから大人っぽいキャラまで
幅広く描き分けられていていいですね。どこかで見たようなキャラが多いのは
ご愛敬。
CGは丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化はそれほど大きくなく、
パターンもあまり多くないです。まあ、あんまり立ち絵では進まないので
特に問題ないかと。

キャラクターは様々なタイプのキャラが取り揃えられています。
個性豊かで、いろんなイベントを見ることが出来ます。

音声はキャラクターとのマッチングもほぼ良し。ただ、一部ちょっと雰囲気
違うかなーと思えるキャラや、聞き慣れていたのと違う声だったりして、
やや違和感はありました。演技の方は特に問題なし。
淫語は申し訳程度に「ん」の上に短く小さくピー音が入るだけです。
……もう、別にピー音入れなくてもいいんじゃないですか?(^^;
というか、入っていないのとほぼ同義ですよ……。

音楽は静かな曲から勇ましい曲まで幅広く用意されています。ダンジョンに
潜ることが多いためか、おどろおどろしい、緊迫感のある曲が多めかも。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、
コマンド選択等はキーボードで可能ですが、細かいメニュー操作などは
キーボードで出来ないようです。まあ、キーボードではちょっと辛いところも
多いですしね。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。画面の切り替えや戦闘中は結構待たされます。
スキップ動作はそこそこ高速です。

セーブ箇所は100箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、章番号とタイトル、シーン画像が保存されます。
数としては、それほどセーブ/ロードが必要な作品とも思えませんし、これだけ
あれば充分かと。

システムは本格的3D RPG。スキルや魔法は自由に選択して覚えることが
出来るシステムになっており、好きなように育てることが出来ます。
アイテムも多数用意されており、どのアイテムを使うかもキャラの方向性に
合わせて選択できます。ただし、アイテムは店で買える物は少なく、基本的に
ダンジョンで拾ったり敵を倒したときに手に入れることになります。
一度クリアしたダンジョンにも、基本的に何度も潜ることが出来るため、
アイテムを取り損ねたのを回収しに行ったり、レベル上げやモンスターの
持っているアイテム集めなどを出来るようになっています。
ただ、パラメータの見方など、マニュアルを読んでもよくわからないものが
多く、ちょっと不親切な気はしました。特にアイテムの能力は非常に判り
づらく、使ってみないと解らない、むしろ使っても解らないものも(^^;
グループ攻撃とか二回攻撃とか、最初何が起こったのか解りませんでしたよ。
あと、スキルには装備することの出来るものがあって、パラメータが上がるの
ですが……どれだけ上がっているのか目で見て解らないんですが(^^;

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「クリフ=ヴァーンガルド」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公達がルーレブルグにやってくるところから始まります。
地下遺跡に潜り、フェルエトの魔力を封じた宝珠を探しだし、壊していくと
いう話です。

ゲームは章立てて進んでいきます。徐々に仲間が増えていき、各キャラの
設定が説明されたり、抱えた問題を解決したりしながら話が進み、次第に
世界を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていくという感じです。

ディルガ族との民族問題や、妖精や精霊との話、魔族との対決など、様々な
イベントが用意されていて、幅広いストーリーを楽しむことが出来ます。

ラストは予想以上に壮大で、もはや好き放題です(笑)
クリア後はすっきりというか、達成感がありますね。

基本はRPGなんですが、章と章の間には結構しっかりとしたストーリーが用意
されており、各キャラとの個別イベントもたっぷり用意されていて、話の方も
かなり楽しめるようになっています。まあ、基本的に一本道ですが。

気になったのはやっぱり整合性。どのキャラのイベントを見るかは順番が
自由で、見る順番によっては雰囲気や繋がりが出鱈目になります(^^;
まあ、基本的に各キャラ独立した話なので特に問題はないのですが、本筋の
イベントで大変なことになっているキャラが、サブイベントに平然と出て
くるのはどうかと思うのですが……。
あと、エリカ、既にフェルエトの姿何度か見てるのに、驚いたり、はじめ
ましてはないだろう(^^;

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、サブキャラのHシーンも
たっぷり用意されています。尺の方はそこそこ長めで、描写も濃いめです。
2回戦3回戦当たり前で、純愛系のHもありますが、陵辱系のHや誘惑系のHも
多数用意されており、様々なタイプのHシーンを楽しむことが出来ます。
結構キツい陵辱シーンもあるため、苦手な人にはちょっと辛いかもですが。
まあ、陵辱されるのは基本的にサブキャラですけど。
# バッドエンドではヒロインも陵辱されたりとしますけど。

テキストは誤字等はあまり気にならず、それほどクセもなく読みやすい
テキストだと思います。一部、やたらはっちゃけているというか、ギャグや
パロディ満載のテンション高いイベントがあったりもしますので、ちょっと
好き嫌いはあるかも知れませんが。
あと、たまに「喋ってる人の名前間違ってるんじゃ?」と思うことがあったり、
メッセージウインドウ内にテキストが収まりきっていないところも見受け
たのはご愛敬。
# 「即す」って、何かと思いましたよ。「触手」ね(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過は明示されませんので気にする必要はないかと。

ワンプレイは30〜60時間。めちゃめちゃ幅がありますが、進め方によって全然
時間は変わってきますしね(^^;
サブイベントは全スルーして、ダンジョンでさまよったりもせずすんなりクリア
したとしても、30時間ぐらいはかかるかと。サブイベントを全てクリアしつつ、
地道にレベル上げをしたり、ダンジョン内をさまよい歩いていると、平気で
40時間、50時間とかかりそうです。

難易度は並。最初は力押しでなんとかなりますが、後半は装備やスキルを
ちゃんと考えて選択しないと勝てないぐらいの難易度になっています。
まあ、いざとなったらレベルを上げまくればなんとかなりますが。
前半はオートで戦っても大丈夫ですけど、後半は下手にオートにすると
いらないダメージを受けることになるので要注意。
各キャラの敏捷度を把握して行動順を考慮して、誰がどの敵を攻撃するか
選んで行く方が無難でしょう。
グループ攻撃能力と麻痺や睡眠効果を持った武器の使い方が鍵かもですね。
あと、基本的に1周クリアすれば終わりなんですが、コンプリートするため
には途中のサブイベントを全てこなさないといけませんし、ワザと戦闘で
負ける必要があったりするので、ちょっと面倒かも。
総評
お奨め度ですが、本格派3D RPGが好きな人にお奨め。かなりしっかりと作り
込まれたシステムで、最後まで飽きることなく楽しめるような工夫がなされて
おり、自由度も比較的高めで好きなようにキャラクターを育てることが出来、
戦闘もいろんな戦略が採れるので、非常にゲーム性は高いと思います。
また、アイテムやスキルの数は多く、アイテムを集めたりレベルを上げたり、
やり込み要素もたっぷりです。やりこみモードなんてものもありますし。

また、同ブランドの過去作品に出ていたキャラクターが出てきたり、似た
ようなキャラクターが出ていたり、意図したのかどうかは解りませんが
どことなく雰囲気の似たキャラもいたりと、過去作品をプレイした人は
にやりと出来るような遊び心も入っています。
……まあ、イリスはほぼメインキャラになっているのがアレですが。

とてもゲーム性が高くてRPGとして面白く、それでいてストーリーの方も
しっかりしており、イベントも多数用意されていて、たっぷり楽しむ事が
出来ます。その分、ボリュームも凄くて、クリアに非常に時間がかかる
わけですが。

ただ、スキルや魔法を使用するための必要MPが、各キャラのMP値に比して
かなり高いため、普段はあまりぽこぽこスキルを使えないので、あーんまり
スキルや魔法の意味が薄いのは残念です。
特に、エリカやイリスは魔法使い系のキャラですが、普段はあんまり魔法を
乱発できないので物理攻撃をするハメになるのはちょっと(^^;
かと言って、ボス戦で使おうとしても、ボスって案外弱いので(笑)、数発叩き
込むだけで倒せちゃったりして。
ちょっと、雑魚キャラとボスキャラのバランスは悪いかもですね。
雑魚キャラでも、防御力が高くて全然物理攻撃が通らないモンスターとか、
一撃必殺の凶悪な攻撃を持ったモンスターなんかもいますから。
よっぽどボスキャラより強いです(^^;
でも、スキルや魔法をあまり使えないのが辛いんですよね……。
まあ、死んでもアイテムですぐ復活できたり、街に戻れば全ての状態が
回復するので、全滅さえしなければ大丈夫なんですけど。
あと、ちょっとシステムが不親切というか、不案内なのが残念ですね。

それと、戦闘シーンの操作性が悪く、かなり街の時間もあるため、無駄に
時間がかかるようになっているのは残念です。
特にクリティカルしたときの演出は、いい加減ウザくなります。
プレイ時間の半分以上は、戦闘での待ち時間のような気が……。

ゲーム性が高く、お話も面白く、H度も高くて、非常に充実した内容の作品
だと思います。ちょっと陵辱シーンがキツかったり、RPGということで人を
選ぶかも知れませんが、RPG好きな人はまず満足できる出来だと思います
ので、是非どうぞ。

最後に。赤いキャンディー……(笑)
# 青いキャンディーはヤバいですね(^^;


薔薇のペンダントや鬼面の盾、獣人の兜なんかでひたすら攻撃力を上げて
ナインテールやローズウィップを装備したセシルの殲滅力すげぇ(^^;
お前はどこの女王様だ。
中盤はこの装備を揃えればほぼ無敵かも。というか、麻痺効果もあるので、
最後まで使える便利な武器ですが。
# てか、ローズウィップって。お前は妖狐か(^^;

他のキャラには、グループ攻撃が可能な槍、竪琴を装備させておくと便利。
槍は特に睡眠効果のあるソウルスティーラーが攻撃力もそこそこあって使い
やすいです。竪琴は大抵麻痺か睡眠の効果がありますしね。
この装備で、最後まで行けると思います。

しかし、鉄仮面とか、蛮族の兜とか、使えるアイテムがことごとく装備する
気をなくすようなネーミングなのはどうかと思う(^^;



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