EXTRAVAGANZA-蟲愛でる少女- | |||
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ブランド名 | BLACK CYC | ジャンル | チャート探索式AVG |
発売日 | 2006.10.27 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(155x224x50mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 1.35GB(DVD-ROM) うぇるかむ☆とぅ AnzU! : 116.0MB、CD-DAなし |
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原画 | 上田メタヲ | シナリオ | 和泉万夜 |
音楽 | 17曲、JOHN-NAHM(drops-tone)、 あるるかん |
歌 | あり(1曲、OP)、井月稀世伽 |
音声 | 女性のみフルボイス、 伊藤瞳子、金田まひる、深井晴花、千羽輪子、春日アン、咲ゆたか、風音、汐風よる |
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インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 120箇所 | CG枚数 | 75枚 |
おまけ | CG、SCENE、MUSIC | ||
対象属性 | 触手、凌辱、鬼畜、ダーク、ストレートロング、ボブカット、ツインテール、巨乳、 オーバーニーソックス、ピンク髪、ポニーテール、リボン、ストッキング、銀髪、 メイド、エプロンドレス、ツンデレ |
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1プレイ時間 | 2〜10時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
夢美はある日、ふとした偶然から蟲と呼ばれる異形の生物を操る「蟲使い」に さらわれ、蟲の苗床にされてしまう。やがて、夢美は蟲を産み落とす。 しかしある日、夢美は囚われていた場所から自由を得て飛び出す。そしてその 傍らには産み落とした蟲がいた。そして時は流れ、夢美は蟲と共に生活を 続けていくが、再び蟲使いが夢美の周りに現れる。果たして夢美と蟲の運命は どうなるのか……という、チャート探索式AVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 櫻井夢美(さくらいゆめみ)。(CV:伊藤瞳子) 本作の主人公。蟲使い同士の戦いに巻き込まれて両親を失い、自身もさらわれ 蟲の苗床にされてしまう不幸な少女。やがて蟲を産み、蟲と共に暮らし始める。 基本的に明るく元気な娘だが、自分の過去に怯え、不安定な部分を持っている。 神楽坂杏子(かぐらざかあんず)。(CV:春日アン) 夢美がバイトをしているカフェ・AnzUのマスター。常にタキシードを着ている 男装の麗人。結構大雑把な性格で、店の大事なことも夢美に任せたりする。 しかし、店のことはとても大事に思っている。夢美のことも気にかけ、よく気が つく優しい女性。 九条アゲハ(くじょうあげは)。(CV:金田まひる) カフェ・AnzUにバイトでやってきた女の子。明るく元気いっぱいで声がでかい。 夢美とはすぐにうち解け仲良くなる。 神武美弥香(じんむみやか)。(CV:咲ゆたか) Jinmu Corporation社長令嬢。おっとりマイペースだが、芯は強い。 頭の回転も早く、優しく思いやりもある。 佐々原唯(ささはらゆい)。(CV:風音) 美弥香の友達。やや気が弱く人見知り。しかし腕っ節は結構強い。 ほんわかとして雰囲気を醸し出す女の子。 ユーリア・アレクセエヴナ・ベラーヤ。(CV:深井晴花) 蟲の研究をしている西博士のもとで働くメイドであり助手。 無口で感情表現に乏しく、とてもクール。戦闘能力は極めて高い。 絵の方は色気があり、ややほんわかした雰囲気の可愛らしい絵柄。キャラだけ 見ていると、とてもこんなキツい作品とは思えません(^^; 描き分けはしっかりされていて。男性キャラや蟲もきっちり描き込まれているのが なかなか凄いです。 CGは丁寧に処理されていて、触手や蟲の質感などもよく表現されていると思い ます。食事中には見られません(^^; 立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。それほどパターンは多くありませんが、 服装の違いなどもありますし、そもそも立ち絵のみで進むシーンはそんなに長く ありませんので、特に気にならないでしょう。 ただ、戦闘シーンでも普通の立ち絵なのはちょっと寂しいですが。 キャラクターは特殊な設定を持ったキャラクター揃い。一見普通でも、実は 凄いキャラだったりということが多々あります。 特に、男性キャラクターはいろんな意味でキレたキャラクターばかり。 女性キャラよりインパクト強いです。 獣魔蟲萌え(笑) ←蟲かよ(^^; # いや、マジで可愛いんですって!(笑) 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も特に問題なし。 ゲームが始まったときは夢美は子供なんですが、最後には成熟した女性に なっており、その成長の過程が演技でもしっかり表現されています。 また、凌辱シーンや残酷なシーンが非常に多いのですが、臨場感たっぷりに 演じられていて迫力があります。戦闘シーンも緊迫感があっていいですね。 ただ、この作品は男性キャラが非常に個性的でインパクトが強いのですが、 男性は音声なしというのがとても勿体ないです。女性はいいから、むしろ 男性をフルボイスにしてください、って感じです。 音楽はおどろおどろしい、重く静かな曲が多め。緊迫感漂う曲が多く、聴いて いて疲れます(^^; あと、携帯電話の着信音が、めちゃめちゃホームタイプな気がするのはきっと 気のせいでしょう。そういう着メロなんですよね(笑) ゲームを開始すると、幼蟲編の後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はちょっと可愛らしい雰囲気も漂う歌なんですが、曲はかなりハードで、 ややミスマッチな感がありますが、何故かそれほど違和感はなかったです。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもので、内容的には取り立てて 書くこともないんですが、使われている映像がなかなかキツくてステキです。 いや、ゲーム中の絵ではあるんですが……。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。CPU利用率は高めです。スキップ動作はそこそこ高速。 セーブ箇所は120箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、章タイトルとシーン画像が保存されます。 数としては、分岐が非常に複雑で数が多いため、ヘタすると使い切っちゃう かも。ただ、どこでセーブをすれば分岐が楽になるかということすらわから ないので、ある意味、セーブ/ロードの意味はないかもですけど(^^; システムはチャート探索型のアドベンチャー。これは、シナリオのチャートが 表示されて、次にどのスロットの内容を見るかを選択していきます。 条件によって見られないスロットがあったり、特定のエンドを見ていないと 選択できないスロットがあったりする、シナリオ追加型のシステムにもなって いるようです。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「櫻井夢美(さくらいゆめみ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは夢美が蟲使いの煉吾にさらわれるところから始まります。 そして蟲の苗床にされ、蟲を産み、やがて自由を得て蟲と暮らし始めます。 しかし平穏な暮らしは長くは続かず、また蟲使い達の騒動に巻き込まれて いく……という感じです。 前半は夢美がさらわれて、蟲を産み落として自由を得るまでが描かれて います。ここは煉吾視点になっていて、煉吾が主人公っぽい立ち位置です。 ここでは煉吾が好き放題暴れてくれるので、終始ダークで重々しく、また 緊迫感と残酷さのある展開になっています。 中盤は夢美が自由を得て蟲と暮らし初め、再び蟲使いの騒動に巻き込まれる ところが描かれます。ここで、この後夢美がどういう人生を歩んでいくのか 決まります。大抵夢も希望もありません(^^; 後半は夢美が成長し、どういう結末を迎えるかが描かれます。それまでの 過程や選択によって展開が大きく異なります。まあ、おおむねダークです(^^; ラストはほとんどがバッドエンドで、どこか切なかったり、もの悲しかったり、 強烈だったり、気分が悪かったり、そんなのばっかりです(^^; まあ、出だしからして救いようのないところから始まってますので、これで 手放しのハッピーエンドになったら、ご都合主義が過ぎるとは思いますけど。 一応、全て丸く収まって、純愛っぽい終わり方をすることもあるんですが、 スタッフロールが流れているときに「そりゃないぜべいべー」とつぶやいて しまうこと請け合いなステキな終わり方です。夢美はハッピーかも知れま せんが、プレイヤーは凌辱されたような気分です。 特筆すべきはキツさ・ダークさ・残虐さ。蟲を使った戦闘や凌辱、実験等の オンパレードで、そんじょそこらのゲームではとても見られないようなとん でもないシーンの連続です。触手による凌辱なんて当たり前で、四肢破壊、 内臓破裂・頭部損壊など、ありえないようなシーンが平然と展開されます。 最後の方は、それが普通に感じてしまうぐらいの勢いですよ。 そして、展開の多彩さ。チャートの選択一つでストーリーが大きく変化し、 ハッピーエンドっぽいものから、皆殺し虐殺系のストーリーまで、幅広い 展開が楽しめます。てゆーか幅広すぎです(^^; H度は……どう判断したらいいんでしょうね(^^; まず、100%凌辱です。その中でも、いわゆる快楽系の凌辱と、痛みを与えたり 卵を植え付けたりする被虐系の凌辱と、身体を破壊したりする実験したりする 拷問系の凌辱の3タイプに大きく分かれます。 快楽系は、まあ触手凌辱物なんかによくあるシーンですね。比較的安心して 見ることが出来ます。 被虐系は、これもまあよくありそうですが、描写は結構キツくて、見ていて ホントに痛々しいです。 最後の拷問系は、もはやHシーンじゃないです。ただの残酷シーンです。 てゆーか頭ぐちゃぐちゃに潰れて誰だかわかんなくなってるんですけどっ。 ああ、なんか腕がないですよっ。ちょっと、ママ、助けてーっ(T_T) えー、尺はシーンによってまちまちで、描写は濃いというかキツいというか。 テキストは誤字等はほとんど目に付かず、読みやすいテキスト……だと思い ますが、内容が内容だけに、読んでいてどんよりすることも(^^; |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は15年。長っ。 もちろん1日ずつプレイするわけではなく、イベントのあるところだけをプレイ していくことになります。全体は大きく3つに分かれていて、その間はかなり 飛んでいたりしますし。 ワンプレイは2〜10時間。どのタイミングでエンディングを迎えるかで大きく 変わります。1周はそーんなに長くはないと思いますし、章ごとに分かれている ためプレイはしやすいと思うのですが、とにかくエンディングが多く、何度も 繰り返しプレイする必要があるため、コンプリートしようと思ったらかなりの 時間を要することになります。 難易度は凶悪に高め。もはや自力コンプリートなんて不可能じゃないかと思う ぐらいの難易度でした(^^; 何度挫けそうになったことか……。もはや、もう一度クリアしろと言われても、 どこがどう繋がっているのか全然解りません(^^; |
総評 |
お奨め度ですが、触手大好き、凌辱大好き、人体破壊もお手の物☆という人に お奨め。ちょっと人としてどうかとは思いますが(^^; とりあえず、現実世界ではその趣味を表に出さないことをお奨めします。 内容はとにもかくにもダーク。そこらへんの凌辱系シナリオが、純愛に思える ぐらいのキツい内容です。いや、いちおうハッピーエンドはありますし、夢美と 獣魔蟲との関係はある意味純愛な気がしますけど(笑) Hシーンは100%凌辱で、触手・排卵当たり前、排泄・食糞基本装備、人体破壊や ありえない惨殺も平然とやってのける、超強烈な作品です。 特に男性キャラはイカレたキャラが多く、もはや狂気に彩られたとんでもない シーンを展開してくれます。エグい・グロい・ありえない、という感じ。 ただ、そんな作品でありながら、感動できるようなシーンもあったりするので 侮れません。夢美が獣魔蟲を認める所なんかは、ちょっとうるうるしてしまい ました。なんで私、こんなキツい作品プレイして泣いてんの? って感じです。 かと思ったら、キレて大量殺戮を繰り広げたりするので油断できませんが(^^; そして何よりその難易度は、プレイヤーをも凌辱します。これ、自力で一発 クリアできる人いるのか? と思えるほどサディスティックな難易度で、 コンプリートする頃には何か新しい力に目覚めてしまいそうです。 とにもかくにも強烈な作品で、プレイしていて決して楽しくはないです。 というか、これを楽しいと感じるようになると軽くヤバいと思います(^^; ただ、とても力のある作品で、読んでいてぐいぐい引き込むような力を 感じますし、でもあまり入り込みすぎてキツいシーンで引いちゃったり。 つかの間の平和な日常あり、ちょっとほろっとさせる展開あり、緊迫感 溢れる戦闘シーンありと、結構バラエティ豊かに楽しめると思います。 ……まあ、凌辱が苦手な人とか、凌辱はOKでもグロいのとかイタいの とかがダメな人は寄せ付けないような作品ですけど。 すごいパワーのある作品で、難易度を度外視すれば完成度はなかなか 高く良くできているとは思うのですが、いかんせんプレイする人を選びまくる 作品ですので、とても広くお奨めは出来ません(^^; でも、きっついシーンに耐えられる自信のある人、触手をこよなく愛している 人なんかは、是非やってみてください。 間違っても、怖い物見たさとか、興味本位でプレイしないこと。 夢に見ますヨ? 夢美だけにね! ←最低なオチ 最後に。ドクタァァァァァ、ウエェェェェェスト! ←それ違う # ドクターウエストと言われると、どうしてもドリル好きなロボットマニアを # 思い浮かべるんですが(^^; 私はもう、特典の「うぇるかむ☆とぅ AnzU!」だけでお腹いっぱいです(^^; |