光撃少女ファルセリオン〜ツンデレのセオリー〜
ブランド名 蛇ノ道ハ蛇ソフト ジャンル 変身ヒロイン+学園ADV
発売日 2006.02.17 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x226x50mm) マニュアル B4用紙2つ折り
DISC容量 2.23GB(DVD-ROM)
原画 綾風柳晶武藤此史結城しん
ぶぶづけ、遊月ことな
シナリオ 猫にた、西田一、蒼夜、結月
音楽 22曲、磯村カイ あり(1曲、OP)、遊女
音声 あり、奥川久美子森山葵、篁瑞帆、宮園まりん、しまだかおり
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 100枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、BGM鑑賞
対象属性 変身ヒロイン、触手、陵辱、学園物、ストレートロング、ピンク髪、赤髪、ショートカット、
緑髪、帽子、紫髪、眼鏡っ娘、オーバーニーソックス、ポニーテール、リボン、着物、
お兄ちゃん、和服、銀髪
1プレイ時間 8〜10時間 お奨め度 6

レビュー
概要
オタクな趣味を持つ主人公は、ある日古本屋で不思議な本を手にする。しかし
帰り道に道端でクラスメイトの七星春日と出会い、口論の末にその本を破って
しまう。すると、目の前が真っ白になり、不思議な声が響いた。そして次の日、
なんと町からオタクなグッズや記号的な『お約束』が消えてしまっていた。
さらに、現れる謎の怪人。すると主人公は、不思議な力でヒーローに変身した。
果たして主人公は、悪を滅ぼし、町にオタクグッズと『お約束』を取り戻す事が
出来るのか!? ……という、変身ヒロイン+学園ADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

七星春日(ななほしかすが)。(CV:奥川久美子)
主人公のクラスメイトで、学園理事長の孫娘。気が強く、プライドが高く、
負けず嫌い。オタク嫌いで、主人公のことも毛嫌いしています。
ひょんな事から、ファルセリオンに変身し、悪と戦うことになる。

レディオン。(CV:森山葵)
敵の怪人であるアーティフィカル・ダミー。近接攻撃が得意で攻撃力が高く、
細かいことは気にせず真っ直ぐ突っ込んでくる猪突猛進娘。卑怯なことが嫌い。

レン・ファナフィ。(CV:しまだかおり)
銀河警察ギャラクシーフォースの捜査官。仕事に対しては真面目だが、
目的のためには手段は選ばず、結構面倒くさがり。

沖田希美(おきたのぞみ)。
主人公と春日の後輩。学園祭実行委員で、主人公にポスター制作を依頼
してくる。本が大好きで、図書館に住んでいると言われるほど。

エリーダ。(CV:筧瑞帆)
遠距離攻撃が得意なアーティフィカル・ダミー。冷静沈着で生真面目。
やや感情表現には乏しいが、胸の内の想いは熱いモノもある。

ルーファ。(CV:宮園まりん)
お札による魔法攻撃が得意なアーティフィカル・ダミー。着物を着た和風な
お子様。無邪気で屈託なく、それ故に邪悪な一面も。人懐っこくて素直な
女の子。子供扱いされることを嫌う。

絵の方は原画家さんが複数いて、やや絵柄に差はありますが、総じて可愛く
魅力的な絵柄。絵柄に差はありますけど、そーんなに違和感はありません
でした。
CGは明るめの発色で綺麗に処理されていますが、ちょっと色遣いが派手派手
しいというか、繊細さは感じられませんでした。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともあり。表情は豊かで、会話に合わせて
コロコロ変わるので感情移入はしやすいです。

キャラクターは個性豊かな面々。ほとんどのヒロインが人間ではなく、唯一
人間の春日が強烈な性格のため、かなり凄いことに(^^;
ほとんどのヒロインは、最初はツンツンしていてそれが徐々に馴染んでくる、
ツンデレ要素を持ち合わせています。
そんな中、素直で無邪気なルーファがめちゃめちゃ可愛いです(^^)
……ほら、そこ。ロリってゆーな。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も特に問題なし。
最初のツンツンした雰囲気と、打ち解けてきた時の甘えた感じのギャップも
上手く演じられていると思います。

音楽はほのぼのとした曲から静かな曲、激しい曲と、シーンに合わせて様々な
曲が用意されていて、作品を盛り上げてくれます。

ゲームを起動すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は結構ハードで格好いい歌……なのですが、なんだか音が薄っぺらくてすごい
チープに聞こえるんですけど……。もうちょっとパワーが欲しいところです。
絵の方は結構アニメーションしていて、演出も凝っていて面白いですね。
「じばく」はすっごい好き(笑)
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで可能ですが、それ以外の操作はほとんど出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートメッセージ搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600。
動作はやや重め。スキップ動作も重めです。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、それほど分岐も多くなく、これだけあれば充分かと思います。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「椿山武治(つばきやまたけはる)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、謎の敵、アーティフィカル・ダミーが攻めてきて、主人公が本の
力を借りて正義のヒーロー・サンディクスに変身するところから始まります。
その力で悪と戦いつつ、失われた「萌え」や「お約束」を取り戻す……という
展開になります。

ストーリーは章立てて進むわけではないのですが、アーティフィカル・ダミーが
1人ずす出てくるため、自然と区切りが出来ている感じです。
各パートは似たような構成になっていて、やや面白みには欠けるかも。
コミカルな展開や陵辱シーンもあり、メリハリには富んでいます。
# やおい三国志……って、三国志に謝れ(^^;
##赤壁の炎に照らされた中での孔明と周喩の睦言……(^^;

ラストはご都合主義とお約束満載な展開になりますが、まあ、元々お約束を
取り戻す作品ですしね(^^;

プレイしていて気になったのは、タイトルを見るとファルセリオンがメインと
いう印象を受けますが、実はファルセリオンはそれほど活躍しないこと。
主人公(サンディクス)と、アーティフィカル・ダミー達の方が、はるかに
目立っているような気がします……。

さらに、ツンデレを前面に押し出しているような印章もありますが、そんなに
ツンデレにこだわっているような印象もなく、やや肩すかしかも。
まあ、キャラクター的にはツンデレっぽいキャラは多いのは多いですが……。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はそこそこ
長め、描写も濃いめです。
戦闘の前後は触手による陵辱H、それ以外は主人公との回復HやラブラブHと
いう感じで、いろんなシーンを楽しむことが出来ます。
陵辱シーンは結構酷いものがありますが、直前の選択肢で端折ることも可能
ですから、苦手な人は回避も出来ます。ただ、その選択肢に至までに結構
酷いことをしていたりしますし、コンプリートするためには1度は見ないと
いけませんから、あーんまり意味はないかもですけど(^^;

テキストはやや誤字が多く、音声との食い違いもあったりして、ちょっと読み
づらく、戸惑うこともありました。
# 「阿藤的な快感」……圧倒的ね(^^;

他にも、絵とテキストの食い違いもちらほらと見受けられました。
# 「い、いいから……ふ、服着ろよ」……めっちゃ着てますが(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。特に日付の経過を気にすることもありません。

ワンプレイは8〜10時間。結構長かったです。ただ、共通部分が結構多いため、
1度クリアすると、スキップを使えばかなり短縮が可能です。

難易度は低め。分岐は比較的明確で、それほど悩むこともないでしょう。
戦闘シーンでは選択を1つ間違えるとバッドエンドになったりしますが、
そこにもイベントがあったりしますので、結局は全部見ないとコンプリート
出来ませんから、特に問題はないかと。
総評
お奨め度ですが、変身ヒロイン触手陵辱物が好きな人にお奨め。
まあ、変身ヒロインが陵辱されることはあーんまりないんですけどね(^^;
キャラクターは個性豊かで、お約束満載のシナリオは安心して読めますし、
ツンデレキャラが多いため、ツンデレ好きな人もそこそこ満足できるかと。
戦闘シーンはそこそこ緊迫感もありますし、演出も派手で、見応えはあると
思います。

ただ、展開がやや単調でやや面白みに欠けるのと、ご都合主義が過ぎて
折角の緊張感もやや薄れてしまっている気もします。
そして、キャラクターはかなり個性が強く、受け入れにくい人もいるかも
知れませんし、陵辱シーンもあったりと、かなり人を選ぶ作品に思えます。

また、知らない間に話が進んでいたりと、やや描写不足なところも見受け
られ、若干感情移入はし辛くなっている気もします。

でもまあ、キャラクターはみんな活き活きとしていますし、メリハリも
あって、いろんなイベントを楽しめますので、雰囲気が気に入った人は
是非どうぞ。

最後に。始まりの書……それはどこのドリムノートですか?(笑)
# 強く願ったことがノートに現れて叶う……って、ねぇ(^^;



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