こいちゅ! 恋に恋するかたおもい | |||
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ブランド名 | PIZZICATO feat.GIGA | ジャンル | 純愛ラブストーリー |
発売日 | 2006.07.28 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(190x269x40mm) | マニュアル | B5ブックタイプ |
DISC容量 | GAME DISC 1 : 650.1MB+1.4MB=673.9MB、CD-DAなし、Alpha-ROM GAME DISC 2 : 643.8MB、CD-DAなし ORIGINAL SOUNDTRACK : CD-DA=460.7MB、CD-DA28トラック |
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原画 | にの子 | シナリオ | 高嶋栄二 |
音楽 | 26曲、Angel note、 柳英一郎(FANATASISTA) |
歌 | あり(1曲、OP)、片霧烈火 |
音声 | あり、松永雪希、佐本二厘、安玖深音、一色ヒカル、風音、広野大地 | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 12箇所 | CG枚数 | 80枚 |
おまけ | おまけシナリオ、CG鑑賞、シーン回想、BGM鑑賞 | ||
対象属性 | 純愛、学園物、妹、ツインテール、お兄ちゃん、オーバーニーソックス、ウェイトレス、 未亡人、青髪、アホ毛、ショートカット、体操服、ブルマ、幼馴染み、ストレートロング、 浴衣、黒髪、先輩 |
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1プレイ時間 | 6〜8時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
平凡ながらも楽しい毎日を送っていた主人公。新学期になり、学園に 向かうと、転校生がやってきた。その転校生は、主人公の幼なじみで、 初恋の人でもある春日野恋だった。その再会をきっかけに、主人公の 周りの人間関係が動き出す。果たして主人公は、どんな恋のカタチを 描いていくのか……という、純愛ラブストーリー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 麻倉真柚(あさくらまゆ)。(CV:安玖深音) 1つ年下の妹。人懐っこく、明るい女の子。可愛いものが大好き。 体が弱く、ずっと主人公が世話をしていたため過保護気味。 お兄ちゃん子で、いつも主人公についてまわる。朝が弱い。 麻倉美砂(あさくらみさ)。(CV:風音) 主人公と真柚の母親。カフェ・クレールの店長。とても二児の母とは思えない ぐらい若々しくてお茶目。お調子者の小悪魔。 # 「麻倉家は、一夫多妻制を歓迎するわよ♪」……とんでもねーなこの人(^^; 水樹夏音(みずきかのん)。(CV:佐本二厘) 主人公の家の隣に住んでいる幼馴染み。やや乱暴でアグレッシブ。 一見いい加減そうだが、実はマジメでしっかりしている。 夏音さん、ウェイトレス姿の時、パンツ全開なんですが(^^; 春日野恋(かすがのこい)。(CV:松永雪希) 主人公の幼なじみで初恋の人。この春から主人公のクラスに編入してきた。 ほんわかほのぼのした雰囲気の女の子。 一条絢子(いちじょうあやこ)。(CV:一色ヒカル) 学園の生徒会長。資産家の令嬢で品行方正文武両道な完璧超人。 しかし、実は少女趣味で、可愛いものが好き。照れ屋。 絵の方は所々ややバランスが悪いところも見受けられますが、活き活きと して可愛らしい絵柄。やや個性的で、柔らかいタッチで、ほのぼのとした 雰囲気が漂っていていいですね。 CGはやや原色べったりで派手な印象も受けますが、丁寧に処理されていると 思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。変化は大きくわかりやすく、 コミカルな表情があったり、会話に合わせた変化をするので、感情移入 しやすいです。また、メッセージウインドウ横のフェイスウインドウにも 表情が表示されます。 キャラクターは基本的に明るく元気なキャラクター揃い。特に美砂さんが いい感じに突き抜けています。……母親ですが(^^; やべぇ、絢子さん可愛すぎる。 音声はキャラクターとのマッチングもよく、演技の方も問題なし。 メリハリの効いた演技で、感情移入もしやすいと思います。 音楽はほのぼのゆったりした雰囲気の曲が多め。作品の雰囲気を柔らかく 包み込んでくれるような感じです。 ただ、音楽や音声の再生で、たまにラップしたり飛んだりするんですけど、 これは私の環境依存の問題でしょうか。ちょっと気になりました。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はポップで可愛らしい、スピード感のある歌。ノリが良くて聴きやすく、なかなか いいですね。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点は特になし。 エンディングは歌なしの曲のみ。ゆったりとした落ち着いた曲で、ラストの 余韻を味わえる、なかなかいい曲ですね。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、 各メニューの呼び出しはキーボードで可能ですが、メニューの中の操作は キーボードでは出来ないようです。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は重め。描画処理がかなり遅く、別のウインドウからフォーカスを移した 時ですら待たされます。 耐えられなくてエフェクトはマッハでOFFにしたのですが、それでも遅くてかなり イライラしました。 スキップ動作は比較的高速です。 セーブ箇所は12箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。 数としては、いくらなんでも全然足りません(^^; 選択肢はそれなりにありますし、クイックセーブ等もないので、ちょっと貧弱な 印象がありますね。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 本作品はAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみディスク チェックあり。その後はディスクレス起動可能です。 バックグラウンドでの動作は可能です。 主人公の名前は「麻倉真広(あさくらまひろ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは幼なじみの恋が新学期に転校してくるところから始まります。 初恋の相手である恋と再会し、以前のようにまた仲良く毎日を過ごしていく という、真っ直ぐな青春純愛ストーリーです。 前半は明るく楽しい雰囲気。真柚や夏音、美砂が巻き起こすドタバタに 巻き込まれていくような感じです。美砂さん最強(笑) 後半は各ヒロインの抱えた問題や、主人公との関係の変化を描いたやや 重くシリアスな展開。 ちょっと切なく、甘酸っぱい展開もあって、なかなかいいですね。 一部、かなり鬱々とした展開もありますが。 ラストは結ばれて終わりではなく、その後もちょっと描いてそのまま フェードアウトしていくような終わり方。 未来に希望が抱けるような、余韻の残る終わり方でなかなかいいですね。 まあ、ちょっと最後は蛇足というか、引っ張りすぎな気もしましたけど。 結ばれる時点で充分感動的でしたからねぇ。 まずプレイしていて気になったのは、設定の見せ方。 各ヒロインにはいろんな設定があるわけですが、それが表に出てくるのが 非常に遅く、でもストーリーはそれを前提に進むため、ともするとかなり 電波な内容に思えてしまいます。 全て解ったときには「なーんだ」となるのですが、そこまでが長いため、 やや理解に苦しむことがありました。 もう少し事前に情報を出してもいいんじゃないかなー、と思いました。 あと、恋は主人公の初恋の相手なわけですが、今現在主人公が恋のことを どう思っているのかがやや掴みづらく、シーンによって想い方が違っている ような揺らぎを感じることもありました。 夏音や真柚に対しても、過去に色々あったわけですが、それがほとんど 描写されないまま話が進むため、主人公がどう考えているのがわからず、 いきなり今までとは違う感情を見せたりと、やや主人公の気持ちが掴み づらかったです。 H度は並。各ヒロインとも複数回(3回+α)用意されています。 尺の方はそこそこ長め、描写もそれなりに濃いめです。基本的に純愛系の ラブラブHですので、どちらかというと二人の繋がりや、萌え方面を重視した ような感じですね。 2回戦も用意されているのですが、2回戦に入るところまでを描いて、その 後は描写が端折られていることがあり、ちょっと肩すかし。 他にも、Hシーンに入りそうな描写だけしておいて、その後何事もなかった かのように次の日になったりすることが多くて、ちょっともやもやします。 # 「今日はその、かわいいのつけてきたから……」……その誘い方は反則 # だと思いますっ。……って、その後、Hシーンなしかよっ(^^; なお、各シナリオクリア後に見られるおまけシナリオにもHシーンが入って います。 テキストは誤字等はほとんど目に付かず、クセがなくて読みやすいテキスト だと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは4月11日から始まります。厳密にはその前日からですけど。 ゲーム期間は約3ヶ月。前半は1日ずつプレイしていきますが、徐々に何か イベントのある日だけをプレイしていくようになります。 ワンプレイは6〜8時間。共通部分が結構あるため、2周目以降はスキップを 使えばかなり短縮できます。 難易度はやや高め。基本的に狙ったキャラ寄りの選択をしていけばいいの ですが、どの選択肢がそのキャラ寄りなのかが解りづらかったり、どうでも いいように思えた選択肢が実はシナリオの分岐になっていたりと、ちょっと 意地悪な作りになっているように感じました。 |
総評 |
お奨め度ですが、ちょっと切なくほろ苦い純愛ストーリーが好きな人にお奨め。 初恋の人である恋と再会し、主人公の揺れる心や、周りの女の子達の気持ちの 変化なども描かれていて、甘酸っぱい恋愛ストーリーが楽しめます。 「人を好きでいること」を真っ直ぐに描いた、青春純愛ストーリーでした。 また、個別シナリオに入っても他のキャラもしっかりとストーリーに絡んできて、 ストーリーに幅や深みを与えてくれて、自然で感情移入しやすい雰囲気に なっていると思います。 ヒロインはみんな主人公のことを好きなわけですが、誰か1人を選んだあと、 ちゃんと他のヒロインに対してフォローを入れていたりするのはなかなかいい ですね。 主人公の過去が結構重く、ヒロインも重い設定をもったキャラクターがいます ので、シリアスになったり過去の話になるとかなり鬱々とすることがあるの ですが、そんなに延々とドロドロするわけではなく、すっきりと解決してくれ ますので、そういう雰囲気が苦手な人でもなんとか大丈夫かと。 逆に、そういった問題も結構あっさり解決してしまうため、やや盛り上がりに 欠け、物足りなさを感じることがあるかも知れません。 そもそもがごく普通の純愛ストーリーなため、それほどメリハリがあるわけ でもなく、淡々と進むような印象がありますので、人によってはやや退屈に 感じてしまうかもですね。もう少し盛り上がりがあっても良かったかも。 そして、何よりネックなのはシステム。描画が重くややレスポンスが悪くて テンポが悪くなったり、セーブ箇所が少なくて使いづらかったり、音声が 何故かラップしたり、プロテクト誤爆の可能性もあったりと、ちょっと何とか ならんのかなぁ、といった感じです。 でもまあ、それを差し引いても、甘く切ない純愛ストーリーはなかなか楽しめ ると思いますし、キャラクター同士の関係はとてもよく描かれていて、感情 移入しやすいかと思います。 お奨め度は 6 としていますが、システム面が気にならなくて、まったりした ストーリーに拒否感のない人なら、+1 してもいいと思います。 最後に。マジカルエンジェルプリティー美砂……えっと、歳考えろ?(笑) # 美砂さん、めちゃめちゃらぶりー(^^) |