魔法天使ミサキ2
ブランド名 RaSeN ジャンル 変身ヒロイン触手凌辱AVG
発売日 2006.10.20 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x233x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 4.12GB(DVD-ROM)
原画 桐沢しんじ田宮秋人、竜胆 シナリオ assault
音楽 17曲、Angel note(R.East) あり(1曲、OP)、Riryka
音声 女性のみボイスあり、桜川未央、青川ナガレ、未来羽、桃井いちご、あえか、
かわしまりの、倉田まりや、芹園みや、桜ちえり
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 98箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 76枚
おまけ C.G.、REPLAY、MUSIC
対象属性 魔法少女、触手、凌辱、学園物、スライム、ツインテール、金髪、ストレートロング、
ウエイトレス、幼なじみ、黒髪、ボブカット、ヘアバンド、スパッツ、双子、アホ毛、
お嬢様、オーバーニーソックス
1プレイ時間 11〜14時間 お奨め度 6

レビュー
概要
デスパイアと呼ばれる異世界の魔物達との戦いも一段落し、平和な学園生活を
送っていた美咲。しかし、再びデスパイアが活性化し、戦いの日々が始まる。
果たして美咲達は、再びデスパイアを倒し、平和を手にすることが出来るの
だろうか……という、変身ヒロイン触手凌辱AVG。

このゲームは、2003年8月に発売された「魔法天使ミサキ」(以下前作)の続編に
なっており、主人公や一部のキャラクターはそのまま出てきます。
舞台も同じで、前作から1年後? 1年半後? 2年後? という設定になっています。
# シナリオ中に、この3種類の表現が出てくるのでどれが正しいのやら(^^;

ちなみに、2004年7月に発売された「突撃天使かのん」から半年後で、突撃天使
かのんは魔法天使ミサキの1年後の話ですから、1年半後が正解っぽいですね。
なお、突撃天使かのんのキャラも、おまけだけではありますが出てきます。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

桜庭美咲(さくらばみさき)。(CV:桜川未央)
前作・魔法天使ミサキから引き続き登場のヒロインかつ主人公。
マジカルエンジェルに変身し、デスパイアと戦う。
明るく前向きな女の子だが、前作での事件がきっかけで色々と思い悩む。

ミント。(CV:青川ナガレ)
シリーズ全作に登場している異世界から来た真性のエンジェル。
イクシードエンジェルに変身して戦う。戦闘力は高く、真面目で心配性だが、
ちょっぴり抜けたところもあるドジっ娘。ハラペコキャラ。
美咲の家に居候している。

桜庭美幸(さくらばみゆき)。(CV:あえか)
美咲の母親。おっとりマイペースなほんわかとした女性だが、美咲やミントの
ことをとても大事に思っている優しい女性。

京極夏実(きょうごくなつみ)。(CV:あえか)
美咲のクラスメイトで部活仲間。明るく元気いっぱいで行動的。ちょっと乱暴。
考えるより先に行動する。時折無茶な行動をして周りに心配をかける。
観察眼が鋭く、知識も豊富で、ムードメーカー的立ち位置。

椚佑奈(くぬぎゆな)。(CV:未来羽)
この春に学園に入学してきた新入生。美咲達の所属する新聞部に入部してくる。
家事全般をそつなくこなす、丁寧で礼儀正しい女の子だが、ちょっと人見知りで
初めて逢う人のことは怖がる。

椚愛奈(くぬぎえな)。(CV:未来羽)
佑奈の双子の姉妹。無口でやや感情表現に乏しくぶっきらぼう。口べたで、
親しい人としかちゃんと喋れない。やや世間知らずで、思ったことは素直に
口にしたり行動に出してしまう。

桐原未来(きりはらあすか)。(CV:かわしまりの)
美咲のクラスに転入してきた転校生。お金持ちのお嬢様。新聞部の部長で
ある章に一目惚れし、新聞部に入部してくる。積極的だが感性がズレている。

柊セツナ(ひいらぎせつな)。(CV:桃井いちご)
昔、この世界にやってきてそのまま消息を絶っていたエンジェル。
ミントと同じく真性のエンジェルのため、戦闘力は高い。
知識も豊富で指示も的確で、頼れるお姉さん。

絵の方は独特のややのっぺりした絵柄。それなりに可愛いとは思うんですが、
どうにも平面的に思えて質感が感じられないんですよね……。特に、触手に
質感が感じられないのはちょっと。
CGはそれなりに綺麗だとは思うのですが、元々原画に立体感が乏しいため、
どうしても質感や立体感に欠けた仕上がりになっているように思えます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。変化はそれほど大きくないものの、
シーンにあわせてコロコロ切り替わります。

キャラクターはちょっと抜けた感じのキャラが多め。みんなどこか陰がある
ような感じで、シナリオにメリハリや緊迫感が出ていると思います。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
戦闘シーンは緊迫感がありますし、凌辱シーンも臨場感たっぷりです。

音楽はおどろおどろしい不気味な感じの曲が多め。激しく勇ましい感じの曲も
多く、緊迫感たっぷりです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポで流れるような曲。勢いのある歌で、勇ましさも感じます。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。構図や演出はなかなか凝って
いて、見応えはありました。

また、変身シーンにもアニメーションが使用されています。変身するたびに使用
されるバンク映像ですが、キャラ毎に用意されていて、なかなか見応えはあります。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。選択肢のカーソルなんかは
キーボードで動かせるんですけど、決定が出来ない……(^^;
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
また、テキストだけでなく、絵の方も一緒に巻き戻るようになっています。
通常時も音声のリピート再生は可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作もそこそこ高速です。
ただ、効果音が鳴っているときは操作を受け付けず、効果音が鳴り終わるまで
待たなければいけないのはちょっと辛いですね。

セーブ箇所は98箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、詳細とユーザーコメントが保存されます。
……詳細って、どうやったら保存されるんでしょうかね?(^^;
数としては、選択肢がそれほど多くないので、これだけあれば充分かと。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢の結果でイベントが分岐
する、ツリー分岐型のシナリオになっているようです。
また、条件を満たすと新たなシナリオがプレイできるようになったり、おまけ
シナリオが見られるようになったりする、シナリオ追加型のシステムになって
います。

このゲームは毎回起動時にディスクチェックが入るためディスクレス起動不可。
バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「桜庭美咲(さくらばみさき)」固定です。シナリオによっては、
主人公(視点)が変わりますけど。
シナリオ・プレイ感
ゲームは春になって学校が始まり、新入生が入ってくるところから始まります。
新しい出会いなど、平和な学園生活を満喫していると、しばらく姿を現して
いなかったデスパイアが現れ、再び戦いの中に身を置くことになる……という
感じ。

前半は学園パートがメインの比較的平和な話。各キャラの説明や、仲良くなる
ところが描かれており、前準備的な感じですね。

そして中盤は事件をきっかけに本格的なデスパイアとの戦闘になっていき、
緊迫感溢れる展開になります。
エンジェルは基本的に正体を隠しているため、それによって板挟みになったり
苦悩していくところが描かれています。

後半はデスパイアとの最終決戦に向けて、さらに緊迫した展開になり、息も
つかせぬ怒濤のストーリーになります。

最後は、シナリオによって雰囲気はかなり違いますが、「え? それでいいのかよ」
と突っ込むような終わり方が多かったような(^^;

プレイしていてまず気になったのは、イベントとイベントとの繋がり。
イベントの切れ目がなく、すぐに次のイベントに移ってしまうことがあり、
しばらくシーンが変わったことに気付かないまま読み進めていることも。
舞台が変わらないと、一見同じシーンに見えてしまいます……。

そして、描写を端折られている部分が結構あり、プレイしていて違和感を覚える
こともたまにありました。
このゲームは、1つのシナリオを別の視点からもプレイすることになるのですが、
最初のシナリオでは描写を端折って、次のシナリオで説明する、ということが
結構あったりするので、最初は話が繋がらず、疑問を抱えたまま終わってしまう
ことも多々ありました。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、サブキャラもちゃんと
複数回用意されています。また、おまけでは前シリーズのキャラも登場します。
尺の方はそこそこ長め、描写はかなり濃厚です。
内容はほぼ100%凌辱シーン。デスパイアによる触手凌辱がメインで、たまに
人間からの凌辱シーンもあったりします。女の子を壊すようなキツい凌辱が
ほとんどなので、耐性のない人や触手が苦手な人にはかなり辛いでしょう。

テキストは誤字満載。基本的な誤字・脱字から、「てにをは」の間違いや、
同じ言い回しの連続、挙げ句は固有名詞の間違いまで、各種取り揃えられて
おります。パッケージからして「胸の薄さがが現在の悩み。」ですしね。
そんな状態の中で、「名誉返上のチャンス」とか「魔力の発言をおさえる」
というネタを持ってこられても、ネタなのかマジなのかわかんないです(^^;

あと、最初にも書きましたが、この作品が前作から何年後なのかすら統一
されておらず、固有名詞もその時々によって違っていたりと、ちょっと理解に
苦しむこともありました。
プレイ時間・難易度
ゲームは章立てて進みます。
ゲーム期間は不明。2ヶ月ぐらいでしょうか。特に気にする必要はありません。

ワンプレイは11〜14時間。かなり長い上に、2周目以降もスキップが効かない
ので、コンプリートするには相当の時間を要します。

難易度は並。クリアするだけならそれほど苦労しないかと思います。
ただ、この作品はバッドエンドにもイベントがよういされており、さらに
バッドエンドを見ることでおまけシナリオが見られるようになるため、
コンプリートしようと思ったら、バッドエンドも全て見る必要があります。
しかも、バッドエンドのルートに乗ってからも結構長く、一見通常のルートと
見分けが付かないこともありますので、全て見るのはかなり大変かと。
総評
お奨め度ですが、変身ヒロイン触手凌辱物が好きな人にお奨め。まんまですが。
ターゲットを絞り込んだ作品で、趣味に合う人には充分満足できる内容だと
思います。
変身シーンや戦闘はなかなか格好いいですし、緊迫感もあって盛り上がりますし、
Hシーンは触手うねうねの白濁たっぷりでエロエロですし、かなり濃厚でキツい
凌辱を楽しめるかと思います。

また、過去シリーズに登場したキャラが出てきたりと、シリーズのファンにも
嬉しい内容になっていますし、今までのシリーズが好きな人は迷わず突撃して
問題ないかと。
逆に、今までのシリーズをプレイしていなくても、それほど疎外感なく入って
いけるかと思いますし。もちろん、過去シリーズをプレイしている方が、より
楽しめるかと思いますが。
ちなみに、過去シリーズをプレイする予定があるのなら、そちらを先にプレイ
することをお奨めします。今作中に、今までのシリーズのネタバレがいっぱい
含まれていますので。

で、シナリオもボリュームたっぷりで、Hシーンもかなり多く、とても充実した
内容ではあるのですが……まず、シナリオの長さに比べるとHシーンの数は
やや少なく感じました。Hシーンまでが長く、HシーンとHシーンの間もかなり
長いため、どうしても密度が薄く感じてしまうんですよね。
トータルで見れば、かなり多いんですけど……。

そして、絵がのっぺりしていて、やや可愛らしさや魅力に欠けるように思えます。
まあ、凌辱物にそんな萌え絵はいらないという話もありますが、触手の質感も
今ひとつとなったらちょっとね。
まあ、個人の好みなので、この絵が好きという人もいるかとは思いますけど、
おまけシナリオの突撃天使かのんの絵と比べると、どうしても見劣りしてしまう
気がします。

さらに、1周だけでもかなり長い作品なのですが、2周3周とプレイする必要が
あり、しかもスキップがほとんど効かないため、コンプリートするにはめちゃ
めちゃ時間がかかります。まあ、それだけならまだいいのですが、問題は同じ
シナリオを、別の視点から何度もプレイするハメになること。
視点が変わっても、各キャラの行動やセリフは同じなので、何度も同じシーンを
見せられることになります。しかも、スキップは効かずに。これはかなり苦痛
でした。別視点から同じシナリオをプレイさせるなら、1度見たイベントはある
程度端折るとか、スキップが効くようにするとか、もう少しプレイ負荷を減らす
工夫をして欲しかったなー、と。

あと、誤字も多く、キャラ名や固有名詞が入れ替わるなどの結構致命的な
ものもあるため、プレイしていてかなり気になりました。
テキスト量が膨大なためある程度仕方ないとは思うのですが、もう少し気を
つけて欲しいところです。

でもまあ、変身ヒロイン凌辱物としてはかなりレベルが高いと思いますし、
ボリュームたっぷりでやりごたえもあり、過去シリーズをプレイしたことの
ある人にはさらに楽しめる要素もあるなど、とても気合いの入った作品だとは
思います。雰囲気が気に入った人や、過去シリーズが好きな人は是非どうぞ。

最後に。「デスパイアは人間の女が変身してるんだぜ」……そ、そうだったのか!?
# いや、それはエンジェルだろ(^^;


ミントが魔法使えなくなるのが美咲TRUE ENDかよ!(^^;
いや、まあ、基本的に救いのないエンドが多いですけど……。



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