おキツネSummer〜夏合宿・女の子付き〜 | |||
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ブランド名 | しゅこあ! | ジャンル | ひとつ屋根のしたドッキリお色気AVG |
発売日 | 2006.12.22 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(167x231x41mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 1.90GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM | ||
原画 | 千葉千夏 | シナリオ | 中本穂積、 天崎カケル |
音楽 | 20曲、下地和彦、Ebi(SoundUnion) | 歌 | あり(1曲、OP)、KIRIKO |
音声 | あり、桜川みお、茶谷やすら、佐本二厘、風音、芹園みや、桃井いちご、みる、如月葵 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 80箇所 | CG枚数 | 100枚 |
おまけ | CGモード、回想モード、音楽モード | ||
対象属性 | 純愛、金髪、エプロンドレス、未亡人、幼馴染み、オーバーニーソックス、関西弁、触角、 尻尾、女教師、眼鏡っ娘、ボブカット、赤髪、ポニーテール、ボクっ娘、体操服、ブルマ、 黒髪、ストレートロング、お下げ、帽子、セーラー服、義妹、お兄ちゃん |
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1プレイ時間 | 9〜11時間 | お奨め度 | 4 |
レビュー |
概要 |
主人公は夏休みの間、叔母の経営するペンションのアルバイトに行っていた。 今年もアルバイトに行ったところ、今年は夏休みの間、女子校生の貸し切りに なるという。喜び勇む主人公だが、ひょんなことからキツネに憑かれてしまう。 キツネは自分を解放してくれたお礼をするため主人公につきまとう。そして 女子校生達がやってくるが、その中に昔離ればなれになった義妹の姿があった。 久しぶりの再会に喜ぶ主人公。かくして、女子校生達とのひとつ屋根の下での 生活が始まる……という、ひとつ屋根のしたドッキリお色気AVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 楠木加代(くすのきかよ)。(CV:如月葵) ペンション・メイプル荘のオーナーで、主人公の叔母。夫を亡くしている。 徹底的にマイペースでいたずら好き。自称21歳。星稜高原で最強(笑) 楠木由美(くすのきゆみ)。(CV:桜川みお) 主人公の従妹で幼馴染み。加代の娘。明るく元気で短気な女の子。頭突き魔神。 天文部に所属しており、副部長。笑うのが下手で、含みがある印象を受ける。 食事時に笑われると毒殺の心配をしてしまうほど(笑) # 親愛の情を込めて悪意で解釈(笑) キツネ。(CV:みる) 主人公が神社で起こしてしまい、起こしてもらったお礼をするため主人公に つきまとう。主人公にしか姿が見えない。 鯉川理恵(こいかわりえ)。(CV:桃井いちご) 天文部の顧問で、今回の合宿の引率教師。加代に頭が上がらず、いつも 貧乏くじを引いている不幸な女性。 能登茉莉絵(のとまりえ)。(CV:風音) 天文部所属の三年生。スポーツ万能で水泳部と兼部している。明るく元気で アバウトなちゃらんぽらん娘。元気が有り余っている。 桑原詩音(くわはらしおん)。(CV:芹園みや) 天文部所属の三年生。無口で感情表現に乏しく、あまり部屋から出てこない。 ただ、話しかければ受け答えはちゃんとする。つかみ所のない不思議少女。 朝比奈一子(あさひないちこ)。(CV:佐本二厘) 通称・イチゴ。天文部所属の一年生。明るく無邪気で純粋な女の子。 背が小さいのを気にしているが、行動から何から完全にお子様。 ただ、案外周りをよく見ていてしっかり者。 佐藤彗佳(さとうすいか)。(CV:茶谷やすら) 天文部部長で主人公の昔離ればなれになった義妹。お兄ちゃん子で、主人公の 言うことには素直に従う。優しく思いやりのあるいい娘。 絵の方はすっきりとした可愛らしい絵柄……なのですが、どうにもシーンに よってバラツキが大きい気がします。なんだか、いつも描いている絵柄から 無理に変えて描こうとして崩れているような感じ。 CGは丁寧に処理されていると思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションは大きく、コミカルな 動きもあって見ていて楽しいです。ちょっと大げさというか、やりすぎな感も ありますけど(^^; キャラクターは基本的に明るく元気なキャラ揃い。唯一詩音が静かなキャラ という感じでしょうか。彗佳もそんなにはしゃいだりはしませんが。 個性豊か……というか、ぶっ飛んだ設定のキャラが多く、プレイしていて ぽかーんとすることも。 音声はちょっとキャラと離れているというか、無理に合わせようとしているように 思える人がいたりと、ちょっとキャスティングが微妙。 演技の方は特に問題ないと思いますが。 音楽はゆったりした落ち着いた曲が多め。コミカルな曲も用意されています。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌は爽やかな聴き心地のいい曲……なんですが、なんかいっぱいいっぱい という感じに聞こえて、ちょっと息苦しいです(^^; もう少し伸びやかに歌って欲しいものですが……。 絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はなし。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 音声のリピート再生も可能です。 メッセージの文字は大きくて見やすくていいですね。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。CPU利用率は高めです。スキップ動作はそこそこ高速。 セーブ箇所は80箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像が保存されます。 数としては、選択肢はそこそこありますが、効果は比較的わかりやすいので これだけあればなんとかなるかと。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 このゲームにはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみ ディスクチェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可能です。 バックグラウンドでの動作は可能。 主人公の名前は「戸田恭平(とだきょうへい)」固定です。 序盤でなんかエラーダイアログが出ましたけど、見なかった方向で。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公がメイプル荘にバイトに来るところから始まります。 ひょんなことからキツネに憑かれることになり、離ればなれになった義妹と 再会しつつ、夏合宿に来た天文部の女の子達とひと夏を過ごす話。 前半はヒロイン達と親睦を深めていく、明るく楽しい展開。 コミカルなシーンも多いです。 後半は、突拍子もない不思議ストーリーが展開されます。まあ、前半である 程度伏線は張られていますし、元々キツネに憑かれるという話なわけで、 何が起こっても不思議ではないですけど……。 ラストは綺麗にすっきり終わってくれるので、プレイ後の気分は爽快です。 ただし、バッドエンドは結構切ないですけど。 まずプレイしていて気になったのはキャラクターの呼称。直接話しかける時は 普通に名前で呼ぶことが多いですが、別のところで話題にするときや、地の文 では「看板娘」「従姉妹」「偽巫女」「梓」「義妹」「副部長」「チビッコ」など、変な 呼び方オンパレードです。 1人に対して複数の表現があるため、誰のことを言っているのか混乱することも。 あと、彗佳が主人公のことを「お兄ちゃん」と呼ぼうとしてやめて「恭平さん」と 呼び直すのが前半に何度も何度も続くので、いい加減ウザかったです。 そして、ストーリー展開もかなりちぐはぐで、話があっちに行ったりこっちに 行ったり、会話も全然繋がっていなかったり、理解するのが大変でした。 H度は並。各ヒロインとも複数回用意されています。回数は3〜4回ですが、 イタズラ的なものも含めれば、倍ぐらいになります。尺の方はそこそこ、 描写はややあっさりです。シーンによって結構バラツキはありますけど。 内容的にはイタズラ的なHと、本番と仁大きく分かれています。内容的には 純愛系のシーンがほとんどですが、誘惑されるようなモノもあります。 まあ、主にキツネの神通力のせいなわけですが。 テキストはそれほど誤字等は気になりませんが、言い回しが独特で、やや 馴染みづらいかもしれません。基本的には丁寧な言葉が使われているん ですが、普段あまりしないような表現が多用されているので、ちょっと戸惑う かもですね。 ちなみに、パッケージ裏のキャラクター紹介では、行頭に『。』や『っ』が 来まくっていて不安になりました(^^; |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は約1ヶ月? 日付の経過は特に意識する必要はありません。 ワンプレイは9〜11時間。結構長く感じました。前半はほぼ共通部になって いますので、スキップを使えばそれなりに短縮はできますけど、それでも コンプリートしようと思ったら、かなり時間がかかるかと思います。 難易度は並。基本的に狙ったキャラ寄りの選択を続けていればいいのですが、 選択肢がそこそこあって、コンプリートするためにはバッドエンドも見て おかないといけないので、ちょっと面倒かもですね。 |
総評 |
お奨め度ですが、ちょっと不思議で不可解なストーリーが好きな人にお奨め。 個性的でちょっとぶっ飛んだキャラクターが織り成す、理解しづらい不思議 ストーリーを楽しむことが出来ます。……楽しめる人がどれだけいるかは 不明ですが(^^; とにもかくにも解りづらい、プレイしづらい作品で、感情移入するのは かなりの困難が予想されます。 とりあえず、キャラの呼び方は固定して、会話はちゃんとキャッチボールに なるようにして、シーンとシーンの繋がりもしっかりしてもらわないと、非常に プレイしづらく、プレイしていてつらーい気持ちになれます。 絵もバラツキが多く、声も今ひとつしっくり来ず、歌も微妙で、どうにも 全体的にちぐはぐな、まとまりのない作品に感じました。 ちょっと勿体ないですね。 最後に。暴力を用いた平和的な話し合い……?(笑) # それは平和なのか(笑) 一子の耳、あれって帽子の飾りじゃなかったんだ(^^; |