彼女たちの流儀〜Their Styles〜 | |||
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ブランド名 | 130cm | ジャンル | AVG |
発売日 | 2006.06.23 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(163x238x37mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 3.73GB(DVD-ROM) | ||
原画 | みやま零 | シナリオ | 西空康誠、まやせろみ、御童魁 |
音楽 | 30曲、U-ma、Satoshi Yaginuma | 歌 | あり(2曲、OP・ED・挿入歌)、 fripSide |
音声 | あり、奥川久美子、涼森ちさと、あさり☆、櫻レオナ、森川陽子、紬叶慧、春野萌 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 128箇所 | CG枚数 | 90枚 |
おまけ | CG MODE、SCENE PREVIEW、SOUND PREVIEW | ||
対象属性 | 学園物、純愛、青髪、ショートカット、ボクっ娘、先輩、ブルマ、オーバーニーソックス、 後輩、眼鏡っ娘、ボブカット、委員長、幼馴染み、金髪、ツインテール、お姉さん、 ピンク髪、ツンデレ、メイド、ストレートロング、ピンク髪、ストッキング、リボン、触角 |
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1プレイ時間 | 6〜7時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
5年ぶりに生家に戻ってきた主人公。しかし、久しぶりに逢った2人の姉は、 主人公の知っているままの姿で、しかし主人公の知っている姉ではなかった。 そしてある日、姉から文化祭で発表する演劇にヒロイン役として出て欲しいと 言われる主人公。嫌々ながらも受けることになり、その練習の中、いろんな 女の子とふれあっていく。様々な生き方をする女の子達と、果たして主人公は どんな関係を築いていくのか……という、学園演劇アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 由希せせり(ゆきせせり)。(CV:森川陽子) 演劇部の後輩。主人公のことが大好きで、告白して振られるも、ずっとそばに いて好き好き光線を出してくる。あわてん坊でそそっかしくてドジ。 明るく元気いっぱいでテンション高めで、一途で素直で純粋でまっすぐな女の子。 花葉千佐都(かようちさと)。(CV:櫻レオナ) 主人公の幼馴染みでクラスメイト、かつ委員長。家が道場のため、合気道は 有段者クラス。真面目で頑張り屋だが、手が出るのも早い、かつ破壊力絶大。 家事は苦手で、料理は見た目のみマトモで味は壊滅的。 白銀鳥羽莉(しろがねとばり)。(CV:涼森ちさと) 主人公の2人の姉のうちの1人で、双子の妹。無口でクール。必要最低限の ことしか話さない。ただ、演劇が大好きで、演劇関係のことであれば普通に 話してくれる。演劇部部長。主人公をヒロイン役に抜擢した張本人。 何事も完璧にこなす。 白銀朱音(しろがねあかね)。(CV:あさり☆) 主人公の2人の姉のうちの1人で、双子の姉。明るく無邪気な女の子。 寝るのが大好きで、放っておくとどこで寝るかわからない。 やや天然で突拍子もない言動を繰り返す。 鳥羽莉と主人公のことが大好きで、いつも気にかけている。 秋名涼月(あきなすずつき)。(CV:紬叶慧) 演劇部の後輩。気が強くプライドが高い。言動はストレートで挑戦的。 主人公のことを毛嫌いしており、ことあるごとに突っかかってくる。 せせりとは親友で、せせりのことをとても大切に思っている。 不器用でまっすぐな女の子。 弓曳火乃香(ゆみひきほのか)。(CV:春野萌) 主人公の家で働くメイド。何事も黙々とクールにこなす有能な女性。 感情の起伏に乏しい。超天才。 杉浦佳推(すぎうらかずい)。(CV:紬叶慧) 演劇部員。控えめで大人しい女の子。目立つのが苦手で地味な役ばかり 演じているが、実力はある。案外辛口。 尾瀬道櫻子(おぜみちさくらこ)。(CV:涼森ちさと) 演劇部員。さっぱりハキハキとしてノリのいい女の子。目立ちたがり屋で、 派手なことが大好き。佳推の親友で、佳推の実力を認め、なんとかそれを 引き出そうとしている。 絵の方は非常に繊細で綺麗で魅力的な絵柄。細かいところまできっちり描き 込まれていて見応えがあります。 CGはとても丁寧に処理されており、繊細な原画を余すところなく活かした 見事な塗りだと思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。ポーズ変化のパターンは少なめ ですが、表情は豊富で、会話に合わせてコロコロ変わり、変化も大きいので 感情移入しやすいです。 キャラクターはテンション高いキャラとクールなキャラの両極端。 千佐都が比較的普通、という感じでしょうか。みんな個性的で活き活きと しており、会話がとても楽しいです。 ノリコ萌え。←ノリコって誰ーっ(笑) 音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。演技の方もそれほど問題 ないですが、火乃香に関してはちょっと微妙な印象が。まあ、なかなか演じ にくいキャラだとは思いますけど。 ちなみに、主人公にも音声が付いています。残念ながら他の男性キャラには 付いていませんが。どうせなら、全キャラ音声が欲しかったところですね。 あと、この作品に演劇シーンがあるのですが、そこでは普段と全く違う トーンで演じられており、これがとても凛々しく格好良くて見事でした。 音楽は静かで落ち着いた曲が多め。とても広がりのある曲が多く、作品を 包み込むような雰囲気ですね。もちろん、明るい曲や激しい曲も用意されて いて、シーンを盛り上げてくれます。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はアップテンポでややハードな曲調に、伸びのある歌が乗っていて、なかなか 格好いいですね。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、曲に合わせた演出は なかなか凝っていて、見応えがありました。 この歌は某エンディングでも使われているのですが、これがぴったりと合って いて、むしろこのために作られたんじゃないかと思うぐらいでした。 エンディングも歌あり。爽やかで広がりのある、希望に満ちあふれたような曲で、 気分をすっきりとさせてくれます。 |
システム |
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによるフルキー ボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快。スキップ動作は高速です。 セーブ箇所は128箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付とシーンタイトルが保存されます。 数としては、そこそこ選択肢はありますが、まあこれだけあればなんとかなると 思います。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。 条件を満たすと新たな選択肢が現れる、シナリオ追加型のシステムになって いるようです。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「兎月胡太郎(とげつこたろう)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が白銀の屋敷に戻ってきて、2人の姉と再会するところから 始まります。鳥羽莉から演劇部に誘われ、ひょんなことからそれを受け、 文化祭に向けて練習していくことになります。そんな中で、女の子達と距離を 縮めていく……という感じです。まあ、最初からゼロ距離な人もいますが(^^; 前半は明るく楽しいドタバタストーリーですが、そんな中にも白銀姉妹の 設定に絡む話や、演劇に絡むややシリアスな展開もあります。 まあ、基本はコミカルで、ギャグやパロディもちりばめられています。 # 「昼下がり北の国の粉飾決済・完結編」、すげぇ見たい(笑) ##「ああ、待って、ガンマ補正は、ガンマ補正だけはー」……どんな夢を ##みたらそんな寝言が……(笑) 後半は、文化祭に向かって練習も架橋を迎える中で、ヒロインの抱えた問題に 直面し、それを乗り越えつつ劇に臨むという展開。 劇をうまく絡めた展開が多く、ベタながらもなかなか良かったです。 # 劇はさらっと流されるシナリオもあるんですけど(^^; ラストはキャラクターによって引っ張り方が全然違うのですが、基本的に すっきりと綺麗にまとめて終わりです。 エピローグに入ってからがやたら長いキャラがいて、どうしようかと思い ましたが(^^; H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ長め。 描写は濃いめです。二回戦も用意されています。ただし、本番Hは1回だけしか ないヒロインもいますけど。 内容は大きく2つに分かれていて、誘われるまま言われるままになし崩しに Hしてしまうパターンと、純粋に好き合ってHするパターンがあります。 ようするに、受けか攻めかなんですけど。 シチュエーションは様々で、ヒロインによってもかなり変わってきます。 テキストは誤字等はほとんど気になりませんでしたが、『。』や『」』が行頭に 来ることが結構多くて、これは気になりました。 それ以外は、テンポ良くて読みやすく、引き込むようなテキストだと思います。 ただ、「下僕」を「げぼく」と「しもべ」という2種類の読み方をされていることが あるのですが、1つのシーンで両方の表現が出てくるとちょっととまどいました。 これは意図的なのでしょうか。意図がわかりませんでしたが(^^; あと、淫語ですが、セリフの場合伏せ字になるのですが、地の文ではそのまま 書かれているのでちょっと違和感がありました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は約20日間。前半は1日ずつ進めていきますが、後半は結構飛ん だりします。 ワンプレイは6〜7時間。手頃でプレイしやすい長さだと思います。 また、共通部分はそこそこ多いため、2周目以降はスキップを使えばかなり 短縮出来ると思います。 難易度は高め。選択肢の効果がわかりづらく、すぐに効果がわからないうえ、 ちょっと外しただけですぐにクリアできなくなるキャラもいたりと、かなりシビアに なっているように感じます。選択肢1つ間違えるだけでクリアできなくなるキャラも いますからねぇ。 |
総評 |
お奨め度ですが、独特の雰囲気を持った魅せるゲームが好きな人にお奨め。 設定や展開は独特の雰囲気を持っており、ミステリアスでファンタジックで コミカルでシリアスで、いろいろな魅力のつまった作品だと思います。 そして、演劇をメインに持ってきて、絵柄や演出も「魅せる」ことに主眼を おいたような、非常に魅力的な作品だと思います。 このゲーム、メインのストーリーについて書こうとすると、一発でネタバレに なりかねないのでなかなか触れづらいのですが、背徳感や切なさも味わえる、 赴き深いストーリーで、読み応えがあります。 これといった欠点は見当たらない、とても丁寧に作られたよくまとまった作品 なのですが、逆にこれといって飛びぬけた点もなく、手堅い作品、という印象 です。もちろん、キャラクターはとても魅力的ですし、絵は非常に綺麗ですし、 演出は凝ってますし、演劇シーンは魅せてくれるんですけど、どうにも インパクトに欠ける感があります。 もう少し、各ヒロインの「流儀」「生き様」をクローズアップして描けば、 より感情移入しやすかったんじゃないかなー、と思いました。 双子以外のシナリオでは、双子はほったらかしにされてたりしますし。 まあ、大外しをすることはないと思いますので、雰囲気が気に入った人は 是非どうぞ。やや地味ですが、良くできた作品ではあると思います。 最後に。とりあえず、舞台の最中に私語をするのはやめようよ、な?(笑) 以下、強烈ネタバレのため、これからプレイする人は読まない方が良いかと。 まさかいきなり吸血鬼とか言い出すとは思いませんでした(^^; まあ、これのおかげで、姉弟Hが自然に演出されていましたし、ラストも盛り 上げることが出来たんでしょうけど。これがなかったら、ホントにごく普通の 学園青春ストーリーですしね(^^; # 黙れ近親そーかん(笑) ちなみに、全キャラをクリアすると、姉妹丼ルートがプレイできたり、タイトル メニューから鳥羽莉別シナリオがプレイできるわけですが、これはちょっと 物足りなかったかも。通常の鳥羽莉シナリオが結構良かったですし。 とりあえず、ちゃんと女装してデートに行く胡太郎萌え(笑) ラブレターが歯車に挟まって爆発する要塞っていったい……(^^; # シスコン入ってるロボットや戦車……シュールすぎる……(笑) |