チアフル!
ブランド名 戯画 ジャンル せんぱい大好きお姉さんADV
発売日 2007.01.26 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(194x265x32mm) マニュアル B5ブックタイプ
DISC容量 GAME DISC : 1.72GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM
ORIGINAL SOUND TRACK : CD-DA=563.8MB、CD-DA21トラック
原画 古野将士、七海綾音 シナリオ 卑影ムラサキwith企画屋
音楽 22曲、I've sound、C.G mix あり(1曲、OP)、KOTOKO
音声 あり、こいでりこ、小田茉莉菜、桜井ゆう、大波こなみ、みる、桃井いちご、
広野大地、蝦押丈、咲ゆたか、藤月ちか、越智悠、リッキー・力、三原椎名
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 99箇所+オートセーブ10箇所 CG枚数 98枚
おまけ CGモード、回想モード、音楽モード
対象属性 純愛、学園物、オーバーニーソックス、体操着、ブルマ、ショートカット、幼なじみ、
先輩、黒髪、ストレートロング、金髪、ツインテール、裸エプロン、眼鏡っ娘、
ポニーテール、リボン
1プレイ時間 9〜11時間 お奨め度 7

レビュー
概要
主人公は、子供の頃から憧れていた近所のお姉さん・百合香と同じ学校に入る
ため、ずっと努力を続けていた。そして、はれて同じ学校に入ることが出来た
主人公は、勢い余って入学式当日に告白し、そして玉砕してしまう。失意に沈む
主人公は、1人の女性に助けられ、チアリーディング部の部室に連れられる。
チアリーディング部の先輩達は、頑張る人を応援すると言い、主人公のことも
応援してくれるという。主人公は先輩達の気持ちに惹かれ、チアリーディング部
で活動をしていくことになる。果たして主人公は、先輩達の応援を受け、百合香
への想いを成就することが出来るのか……という、せんぱい大好きお姉さんADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

桜木百合香(さくらぎゆりか)。(CV:こいでりこ)
主人公のお隣さんで幼なじみで憧れの先輩。優しくお人好しでおっとりしていて
騙されやすいが、芯は強くちょっと頑固な一面も。

秋野もみじ(あきのもみじ)。(CV:みる)
主人公のお隣さんで幼なじみ。同級生だが主人公は弟分と言い張り舎弟扱い
する。いつも主人公のそばにいて、世話を焼いてくれる。

橘美雪(たちばなみゆき)。(CV:小田茉莉菜)
主人公を助けてくれた女性で、チアリーディング部の部長。気が強くクールで
カッコイイが、実は照れ屋で純情な一面も。

白樺梢(しらかばこずえ)。(CV:大波こなみ)
チアリーディング部の先輩。お色気たっぷりで明るく気さくに接してくる。
チアリーディングに対する思い入れは強く、とても真剣。

夏木双葉(なつきふたば)。(CV:桜井ゆう)
チアリーディング部の先輩。明るく元気いっぱいの女の子。優しく面倒見の
いい先輩。一見脳天気だが、実は結構ナイーブ。BL好き(笑)

白樺楓(しらかばかえで)。(CV:桃井いちご)
学生会長。チアリーディング部を敵視しており、ことある毎に突っかかって
くる。生真面目で堅物で嫌みな女性。

絵の方はとても可愛らしく活き活きとした絵柄。ほんわかとした柔らかい
雰囲気の漂う絵で、とても魅力的です。
CGは基本的に綺麗に丁寧に処理されていると思いますが、一部イベント
絵で線の処理がハッキリしすぎていて浮いているように感じることも。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせて切り替わり、
表情豊かで感情移入もしやすいです。

キャラクターはもみじ以外全員先輩で、優しく包み込むような雰囲気を
持ったキャラクター揃い。お色もたっぷりでとても魅力的です。
中でも、梢先輩の破壊力は絶大です……。双葉先輩もかなりヤバい。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
メリハリの効いた演技で、感情移入し易いです。

音楽は明るく軽快なテンポの曲が多め。チアリーディングの雰囲気がとても
よく出ていると思います。もちろん、静かな曲や切ない雰囲気の曲もしっかり用意
されています。

ゲームを機動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌は明るく軽快な歌で、チアリーディングっぽい雰囲気がとてもよく出ていて
作品のイメージとばっちり合ってますね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、演出は凝っていて
見ていて楽しいです。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。設定でキーの割り当てなんかも
変えられるのがいいですね。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はそこそこ高速です。

セーブ箇所は99箇所+オートセーブ10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。
数としては、そーんなに選択肢も多くないですし、分岐も比較的明確なので、
これだけあればなんとかなるかと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

このゲームはAlpha-ROMによるプロテクトがかかっており、初回起動時のみ
ディスクチェックが入ります。その後はディスクレス起動可能です。
バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「風間俊(かざますぐる)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が百合香先輩と同じ学校に入り、勢いで告白するも断られ、
失意に沈んでいるところを部長に助けられるところから始まります。
チア部の先輩達の優しさに触れ、一緒に活動して行きつつ、百合香先輩に
再びアタックするため自分を磨いていく……という感じです。

前半は主人公がチア部に関わっていくところが描かれます。基本的に明るく
楽しい雰囲気で、ちょっぴりお色気もあったり。

後半は、各ヒロインやチア部が抱えた問題と直面したり、主人公の前に立ち
はだかる問題を乗り越えていったりという展開。
キャラによってはかなり重い過去を持っていたりして、ちょっとイタい展開に
なったりもしますけど、最後はすっきり綺麗に終わってくれるので、クリア
後の気分は爽快です。百合香エンド以外は、冷静に考えると浮気ストーリー
なわけですけど(^^;

特筆すべきはキャラクターの魅力。絵的にももちろん可愛らしいんですけど、
描写がとても丁寧で秀逸で、プレイしていて自然と頬がゆるむ感じです。
そんな先輩達に迫られたら、そりゃ断れるわけないですよ。

また、個別ルートに入っても、他のキャラクターが上手くストーリーに絡んで
きたり、とても自然な展開でプレイしやすいです。
そして、主人公は元々百合香先輩一筋なわけで、他のキャラと結ばれる時は
いわば浮気したようなものですが、そのあたりも上手く気持ちの整理をつけて
くれているので、特に違和感は感じなかったです。

ただ、チアリーディング部の活動に関しては、練習がかなり端折られていて
あーんまり上達している実感がなかったり、毎日朝練に行っているんですが
やっていることは掃除程度と、どうにも活動内容がよく見えてきません。
というか、毎日のように朝から掃除って、どれだけ汚れるんですか(^^;
でもまあ、みんなで一致団結して目標に向かっていくところは良く描かれて
いますし、これぞ青春! という感じで清々しいですけど。

それと、基本的にストーリーのベースになっているのが過去に起こった1つの
事件なので、ほとんど一本道というのはちょっと勿体ないかも。
それを別視点から描いているだけ、という感じですね。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されています。ただ、半分以上は
本番なしのいたずらや誘惑などのシーンで、本番は1〜2回ですが。
尺の方はやや短め。シーンによってはかなり短く感じるかも。描写の方は
そこそこ。本番Hは結構あっさり終わるので、それよりもイタズラHの方が
H度は高いかもですねー。
内容的には、主人公が誘惑されて、流されてHというパターンが多いですが、
基本的にはごく普通です。

テキストは誤字等はほとんど目に付かず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過は明記されないため、特に気にする必要もない
でしょう。だいたい3ヶ月ぐらい?

ワンプレイは9〜11時間。やや長めですが、共通部分が多いため、2周目以降は
スキップを使えばかなり短縮できます。

難易度は低め。チアリーディング部ルートと幼なじみルートに大きく分かれる
感じで、最後に誰を選ぶかという感じの明確な選択肢が出ますので、それほど
苦労することはないでしょう。
総評
お奨め度ですが、青春純愛ストーリーが好きな人にお奨め。
明るく楽しいライトな作品かと思いきや、結構深い設定や重い展開があったり、
予想以上にメリハリの効いたストーリーでちょっとびっくりしました。

また、基本的に百合香先輩一途な主人公が、他のキャラと関係を深めていく
ところも丁寧に描かれていて、そりゃ、この展開じゃなびいても仕方ない、と
自然に思える感じで、なかなか良かったです。

主人公は最初、やたらテンション高くて暴走気味で、ちょっとプレイしていて
引いちゃったんですが、中盤からは結構前向きで真面目なキャラになっていま
したし、最初さえ気にしなければ馴染めるかと思います。

とにもかくにもキャラクターがとても魅力的で、思った以上に深みのある話が
楽しめたので良かったです。
ただ、もみじだけはやたら冷遇されていたような気がするので、もみじ好きな
人にはちょーっと辛いかもですけど。

ともあれ、これといった欠点も見当たらない、よくまとまった作品だと思い
ますので、雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。

最後に。一太郎エンドきぼー。←それはない
# 楓エンドは欲しかったかも。徹底的に陵辱するようなヤツ(笑)


「恥垢合一」「淫花応報」……そっちの方が難しい気がするんですけど(^^;
てか、どんな四字熟語だ(^^;

しかし、英雄の衝撃の告白、あんたもう色々全部台無しだ(^^;



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