魔法戦士エリクシルナイツ-運命に繋がれし乙女たち-
ブランド名 Triangle ジャンル 変身ヒロイン凌辱AVG
発売日 2007.09.28 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(154x225x50mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 3.05GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM
ボイスドラマ フェイナ、メイド喫茶でアルバイト : CD-DA=178.4MB、CD-DA1トラック
予約特典ドラマCD 女だらけの学園執行部 : CD-DA=221.1MB、CD-DA1トラック
原画 斎藤なつき、夕暮ぱいろ シナリオ assault、反事象桂林、島村ひろし
音楽 19曲、sh-9 あり(1曲、OP)、未来羽
音声 あり、未来羽、愛媛みかん、川崎ハレ、内野ぽち、桜木もえ、
遠野そよぎ、幸代彩里、成瀬未亜、桃井いちご、木村あやか
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 50箇所+クイックセーブ10箇所 CG枚数 85枚
おまけ CGを見る、イベントを見る、音楽を聴く
対象属性 魔法戦士、凌辱、触手、スライム、黒髪、ボブカット、エプロンドレス、ヘアバンド、赤髪、
ポニーテール、オーバーニーソックス、首輪、ストレートロング、リボン、バニー、帽子、
眼鏡っ娘、銀髪、ストッキング、ゴスロリ
1プレイ時間 8〜12時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は異世界パレキシアの魔導士で、変容魔法「メタモライズ」という禁呪の
使い手。ある日、とある事件がきっかけで主人公は群にとらえられるが、隙を
見て逃走し、地上世界にやってきた。そこで世界征服計画を始めた主人公だが、
その前に1人の少女が立ち塞がる。彼女はメタモライズの素質を持っており、
主人公が作ったブレスレットに反応し、魔法戦士へと変身する。それを見た
主人公は、その少女を凌辱し、屈服させ、隷属させようともくろむ。果たして
魔法戦士の運命は……という、変身ヒロイン凌辱AVG。

この作品は2007年3月に発売された「魔法戦士シンフォニックナイツ」(以下、前作)
の続編にあたり、舞台が近く、時間軸も平行しており、前作のキャラクターも登場
します。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

フィエナ。(CV:川崎ハレ)
主人公の奴隷。主人公を殺しにやってきた暗殺者だったが、主人公に敗北し、
奴隷にされ、メイドとして働かされている。口数が少なく物言いはストレートで
キツい、毒舌クール娘。しかし、仕事はきっちりこなす。

立花亜梨子(たちばなありす)。(CV:未来羽)
学園執行部の一員。いつも明るく人当たりがいい天然元気系少女。頭も良く、
成績は学園トップクラス。正義感が強く、いつも周りの人のことを第一に考える。
エリクシルライムに変身して主人公と戦う。

鏡島樹(かがしまいつき)。(CV:愛媛みかん)
執行部の会長。落ち着いた雰囲気のクールな女性。成績・人気ともに亜梨子と
一・二を争う。冷静で、周りの状況を判断しながら行動するが、精神的には脆く、
ふとしたことでアツくなったり正常な判断が出来なくなる一面も。

荻野結香(おぎのゆか)。(CV:桜木もえ)
学園執行部の一員。おとなしく控えめな女の子。暴走する雫のなだめ役的存在
だが、いつも振り回されている。

秋山雫(あきやましずく)。(CV:内野ぽち)
学園執行部の一員。明るく元気で細かいことは気にしない、思ったことはすぐ
口にするおおざっぱな性格。好奇心旺盛なスポーツ系少女。

絵の方はすっきりとしていて綺麗で、それでいて色気もある魅力的な絵柄。
アクロバティックな構図もわかりやすく描かれており、質感もあってなかなか
いいですね。
CGは原画の雰囲気を活かしつつ、触手やスライムなんかの質感もしっかりと
表現されていていいと思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。まあ、ポーズ変化は腕の動き
程度で、ほとんどありませんが。

キャラクターは明るく前向きな亜梨子、真面目でやや脆い樹、クールでキツい
フィエナという配置。亜梨子が飛び抜けて明るいため、他のキャラはちょっと
印象が薄くなっているような気がします。
結香が好きなんですが、完全にサブキャラでした……。

音声はキャラクターとのマッチングはいいと思いますが、演技に物足りなさを
感じることがありました。通常シーン、戦闘シーン、凌辱シーンと、タイプの
違う演技が必要になりますから、なかなか難しいんでしょうね。

音楽は静かで落ちた付いた雰囲気の曲が多め。緊迫感のある曲も多く、作品の
雰囲気を引き締めてくれるような感じです。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポで格好いい系の曲……なんですが、伴奏が非常に薄っぺらく、
歌声にも全然パワーがなくて、すっごくショボく聞こえます。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。800x600の画面の中に、
640x480のムービーが再生されるので、なんだかチープです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声は自動的に再生され
ます。また、テキストにあわせて絵も巻き戻ります。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は重め。描画もですが、特に音声の再生が重いです。音声を途中で止めると、
次のメッセージが出てくるまでにしばらく待たされます。設定で音声の中断をoffに
すればそれはなくなりますが、音声が再生されている途中で次の音声を再生しよう
とすると、やっぱり同じように待たされるのでちょっと。
スキップ動作は高速です。

セーブ箇所は50箇所+クイックセーブ10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像が保存されます。
数としては、選択肢がそこそこ多く、シーンの回収にセーブ/ロードを多用すると
思いますので、ちょっと足りないかも。

システムは魔物召喚・育成型の戦闘SLG。
所持しているマナを消費して、魔物を召喚したり、魔法を覚えたりしつつ、
エリクシルナイツと戦っていきます。
なお、戦闘には直接攻撃と恥辱の2種類の攻撃方法があり、どちらで倒すかに
よって、その後のイベントが変わります。また、連れて行く魔物によっても
イベントが変化することがあります。
マナはエリクシルナイツとの戦闘で手に入れることが出来ます。

この作品はAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、起動時にディスク
チェックが入るため、ディスクレス起動不可。
バックグラウンドでの動作は不可。
主人公の名前は「シルヴァ・ラドクリフ」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公がフィエナとともに学園に編入するところから始まります。
学園でこの世界の情報を手に入れつつ、夜は街を魔力によって変容させ、
マテリアライズしやすくしていく。そして、それを阻止するためにやって
来る、エリクシルナイツと戦い、辱め、手に入れる……という感じです。

ストーリーは、終始似たような調子で進みます。
昼間は学園で学生生活や執行部の活動にいそしみながら情報を仕入れ、
夜は魔物を率いて街を変容させ、エリクシルナイツと戦う、という感じです。

開始当初は、亜梨子はエリクシルナイツにはなっておらず、ストーリーの中で
その素質を開花させて変身します。樹にいたってはその更に後になります。

また、話の途中で、前作の主人公であるファルケとシンフォニックナイツが
戦っていたり、前作にも出てきた殺人人形リリクスが現れたりと、他の作品と
絡むシーンも結構出てきます。

ただ、この作品内ではそれらのストーリーはほとんど動かず、何の解決も
されないまま終わります。次回作以降への伏線という感じですね。

ラストは、まあ毎度お約束な感じの終わり方ですが、綺麗にまとまっていると
思います。

プレイしてまず感じたのが、メリハリの付け方。
昼は学園生活、夜は世界征服という感じではっきり分かれており、主人公も
昼間は悪いことはせず、普通に学園生活を送ります。
また、亜梨子には最初の時点で正体がばれており、学園でも警戒されたり
するんですが、主人公は昼間は手出ししないと約束して、きっちりそれを
守っていたりと、なかなか好感が持てます。……いや、夜は酷いヤツですが。
他にも、エリクシルナイツとの戦いを楽しむ部分とか、奴隷にした人への
対応など、一貫した信念を持っていて、行動がとても解りやすく、揺らぎが
ないため、プレイしやすかったです。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されています。といっても、
ほとんどがエリクシルライムとエリクシルローズの凌辱シーンですが。
尺の方はそこそこ長め、描写は比較的濃いめです。
内容的には、ほとんどが従属させるための調教で、最初は痛みを与えるような
ものが結構多いです。まあ、最後には快楽に変わっていくというのはお約束
ではありますが。
内容的には、主に魔物を使った凌辱と、周囲の人間を使った羞恥プレイの
2種類です。なので、それほどバリエーションはありません。
ただ、徐々に攻め方がエスカレートしていったりと、屈服させていく様は
よく描かれていると思います。

テキストはちらほら誤字は見受けられますが、まあそれほど気になることは
ないかと思います。
「放やれやれ、っておいたら」はさすがにどうかと思いましたけど(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。エリクシルナイツを服従させれば終わりです。他にも
エンディングに入る条件はありますけど。

ワンプレイは8〜12時間。どれだけイベントを見るか、どのエンディング
条件を満たすかで、結構変わってきます。
2周目以降は、戦闘がスキップできるようになり、共通部分も多いため、
スキップを使えばかなり短縮できます。

難易度は並。エリクシルナイツが1人ずつ出てきたときは、それほど苦もなく
倒すことが出来るでしょう。問題は2人同時に出てきたときで、これはある程度
戦略を考えておかないと、なかなか勝てないと思います。
フィエナと主人公にパラライズを覚えさせて、アイスを覚えさせておけば、
簡単に麻痺させることができるので、あとは空間魔法を駆使しつつ進めれば
なんとかなるかと。
また、イベントの数が多く、特定の条件でしか見られないイベントなんかも
結構ありますので、全てのイベントを見るのはちょっと大変かも。
まあ、2周目以降は戦闘を好きな形で終わらせることが出来るようになります
ので、それを駆使してしらみつぶしにするしかないですね。
総評
お奨め度ですが、魔法戦士凌辱物が好きな人にお奨め。
もちろん、このシリーズが好きな人にもお奨めです。
内容としては今までのシリーズと大差なく、ただライターさんが違うためか
文体や表現方法もかなり違っているので、最初はちょっと面食らうかも知れ
ませんね。私はこっちの方が読みやすいしわかりやすいと思いましたが。

内容としては、エリクシルナイツと戦って、凌辱して、服従させるという、
とてもシンプルで、ともすれば単調な作品なんですが、昼と夜の使い分けや、
学園でのイベントも豊富で、飽きないように作られていると思います。
凌辱シーンも臨場感があって、徐々に精神が弱っていくところも上手く表現
されていて、なかなかいいと思います。

ただ……システムが非常に重くてレスポンス悪くて使いづらくて直感的でなく、
プレイしていて非常にストレスが溜まります。
内容的には悪くないんですけど、このシステムはちょっと……。

また、前作のキャラ等が何の脈絡もなく出てきて、それっぽい伏線だけ残して
去っていったりと、あからさまに次回作への繋ぎになっていて、ちょっと
気になりました。
そういう部分を抜きにすれば、この作品だけでちゃんと完結はしていますけど。
ただ、世界設定なんかはほとんど説明されないので、今までのシリーズを全く
プレイしていないと、最初は戸惑うと思います。
なので、やはり、これまでの作品もプレイしておいた方がいいと思います。

次回作以降への伏線部分を除けば、なかなか良くできた作品だと思いますし、
戦闘スキップが出来るので繰り返しプレイは楽にはなっていますが、ちょっと
システムが重くて使いにくく、プレイストレスがあるのは辛いですね。
また、シリーズ共通の設定なんかは説明もなしに出てきますので、やや敷居は
高いように思えます。
このシリーズをずっとプレイしている人以外にはちょっとお奨めしづらい作品
ではありますが、魔法戦士凌辱物が好きな人はどうぞ。

最後に。亜梨子は速攻でシルヴァの正体に気付いたのに、なんで樹はずっと
気付かないんでしょうね(^^;
# 月のエナジー? 愛のウェーブ?(笑)


結香エンドを血反吐吐くほど希望します(T_T)
というか、Hシーン1つだけ、しかも攻めってありえねぇ(^^;



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