いさましいちびの許嫁
ブランド名 スタジオ神楽 ジャンル ADV
発売日 2007.05.25 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(232x165x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 743.9MB(DVD-ROM)
原画 奏亜希子 シナリオ 戌井町蔵、大和鹿ノ介
音楽 22曲、Tomohiko Sato あり(1曲、OP&ED)、Naoko Mori
音声 あり、櫻井ありす春日アン、三島由紀、渋谷ひめ、神崎ちひろ、紫苑みやび
植木亨、立花十四朗、島田友樹、原田友貴
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 50箇所 CG枚数 108枚
おまけ CG閲覧、回想モード、スタンドCG閲覧、音楽鑑賞、スタッフルーム
対象属性 学園物、純愛、ちびっこ、幼馴染み、女教師、黒髪、ショートカット、ストッキング、ロリ、
ツンデレ、ご主人様、猫耳、ピンク髪、ツインテール、リボン、オーバーニーソックス、白衣、
ショタ、エプロンドレス、メイド服、アホ毛、ヘアバンド、眼鏡っ娘、金髪、ストレートロング
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 5

レビュー
概要
ごく普通の学園生活を送る主人公は、ある日、担任教師であり幼なじみでも
ある美久先生と、許嫁であると聞かされる。それをきっかけに、主人公の
周りの人との関係が変わっていく。果たして主人公は、どんな夏休みを
過ごすのか……という、ハーレムコメディアドベンチャーゲーム。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

赤井美久(あかいみく)。(CV:櫻井ありす)
主人公の担任教師にして幼なじみ。ちっこいが強い。生活指導もやっている。
通称、いさましいちびの生活指導。真面目で堅物でやや怒りっぽい。
身長にコンプレックスを持っている。頑固で意地っ張り。

水無月千波(みなづきちなみ)。(CV:春日アン)
主人公の幼なじみ。いつも明るく元気いっぱいなのーてんき娘。
主人公のことが大好きで、犬のように懐いている。水泳部所属。

前小路葵(まえこうじあおい)。(CV:渋谷ひめ)
主人公のクラスメイトの男の子。小柄で華奢で肌が綺麗で中性的。
温泉に行くと、男性達の死体の山が築かれるほどの破壊力を持つ。
書道部所属。

蒼崎双葉(あおさきふたば)。(CV:三島由紀)
保健医兼カウンセラー。面白ければおっけーという、徹底した享楽主義者。
美久とは学生時代からの大親友。怒ると相手を精神的に追い詰める。
通称、お花畑のテロリスト(笑)

音無静香(おとなししずか)。(CV:神崎ちひろ)
主人公のクラスメイトで、葵ちゃん一筋の女の子。性格はキツく、特に
主人公には厳しく当たる。ブラスバンド部所属。

桜庭響子(さくらばきょうこ)。(CV:紫苑みやび)
主人公のクラスメイトで、おっとりのんびりな女の子。葵ちゃん一筋。
さりげなく主人公を敵視する。ブラスバンド部所属。

絵の方はやや個性的で癖があるためちょっと人を選ぶかもしれませんが、
ほんわかした柔らかいタッチの丸っこくて可愛らしい絵柄だと思います。
CGはややのっぺりした印象はあるものの、そこそこ丁寧に処理されていると
思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションが大きく、コミカルな
ものもあって、見ていて楽しいです。演出はかなり凝っていて、いいですね。

キャラクターはちっこい面々揃い(笑)
双葉先生以外はメインヒロインみんなちっこいのが特徴的ですね。
キャラ的にはみんな明るく元気な感じで、掛け合いなんかも楽しくて
ドタバタな雰囲気が楽しめます。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
美久先生のお堅い感じとか、千波の頭悪そうな感じとか(笑)、とてもよく
雰囲気が出ていて良かったです。

音楽は明るくほのぼのとした雰囲気の曲が多め。コミカルな曲もあったり、
作品の雰囲気を盛り上げてくれます。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はとても雰囲気のある聴きやすい歌で、なかなか格好良くていいですね。
すっごいおしゃれな感じがします。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はなし。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。描画が遅めなうえに、演出で絵が動いている時は入力を
受け付けないため、ちょっとイライラしました。スキップ動作は遅め。
また、エフェクトで画面全体が揺れることがあるのですが、メッセージ
ウインドウも一緒に揺れるので、文字が読めません(^^;
しかも、そのシーンはずっと揺れっぱなしですし……。

セーブ箇所は50箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と何日目かが保存されます。
数としては、選択肢はそれなりにあるものの、分岐は比較的わかりやすく、
エンディングもそれほど多くないので、これだけあればなんとかなるかと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「周防長門(すおうながと)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が夏休みに美久先生の手伝いで、旧図書館の整理を言い
渡されるところから始まります。それを通じて、美久先生や、ヒロイン達との
関係が変わっていくという、まあ良くある学園純愛物という感じでしょうか。

ストーリーはあまりメリハリなくまったり進みます。
ヒロインはみんな最初から知り合いですし、主人公と美久先生が許嫁だったと
いうことがわかる以外は、特に変化もなく毎日が進みます。
そんな中で、徐々にヒロインに対する気持ちに気づいていくという、ごく普通の
ありふれた恋愛ストーリーです。
捻った展開等はないため、安心してプレイできると思います。
いや、まあ、1つ、ある意味捻りまくったシナリオがありますが(^^;

ただ、最初から知り合いなのと、期間が短いため、あまり徐々に距離を
縮めていくという感じではなく、何かをきっかけに突然距離が縮まるという
感じなので、やや不自然な印象はありました。

H度はやや低め。各ヒロインとも複数回用意されています。尺はかなり短め、
描写の方もあっさりめです。2回戦3回戦もあったりしますけど、それぞれが
短いために、全部足しても並のHシーンより短いこともしばしば。
内容的には純愛系のラブラブHがほとんどで、内容もそれほど突飛なものは
ありません。そもそもあっさり終わっちゃいますので、あーんまり楽しんで
いる暇もないぐらいですが。

テキストは誤字等はあまり気にならず、ややまったりしたテンポながら、
読みやすいテキストだとは思います。ただ、「幼馴染」と「幼なじみ」が
混在していたり、若干気になる点もありました。
プレイ時間・難易度
ゲームは夏休み前日から始まります。……いつだよ(笑)
ゲーム期間は約2週間。1日ずつプレイしていくタイプです。

ワンプレイは6〜7時間。すんごいまったりしているため、ちょっと長く
感じました。ただ、全体の8割ぐらいが共通シナリオのため、2周目以降は
スキップを使うと極端に短縮できます。

難易度はやや低め。基本的に狙ったキャラと逢うように進めていけばOKです。
ただ、誰のイベントが起こるのかちょっとわかりにくい選択肢があったり、
フラグによっては狙ったキャラ以外のイベントが優先されたりするので、
注意が必要です。
総評
お奨め度ですが、まったりほのぼのとした純愛ストーリーが好きな人にお奨め。
大きなイベントもなく、ひたすらまったりほのぼのした雰囲気で進むので、
人によっては退屈に感じるかも知れません。
一応、後半にはシリアスな展開も用意されてはいるんですけど、あっさり
終わっちゃいますしね(^^;
後半はただひたすらHしてるだけ、という印象も強いですし。

まあ、内容的には普通なんですが、問題はシステム周り。演出とか凝っている
のはいいんですが、それによってレスポンスが非常に悪くなり、思ったテンポで
進めることが出来ず、かなりストレスになりました。効果を全てOFFにすれば
マシにはなるんですけど、それでもまだちょっと引っかかる感が。

そして、全体的なボリュームも気になります。1周だけを見ると、まあ普通の
ボリュームなんですが、共通パートが非常に多く、個別ルートが短いため、
2周目以降がとてもあっさり終わってしまいます。
もうちょっと個別ルート長くてもバチは当たらないと思うんですが……。

内容は普通ですが、絵柄は好みが分かれそうですし、システムまわりもやや
気になって、ボリューム的にも物足りなさがあって、ちょっとお奨めするのは
難しいですが、まあ、ちっこい女の子かショタが好きな人はどうぞ(笑)

最後に。葵ちゃんの可愛らしさは反則。


一番最初に迷わず葵エンドに行った私はきっと普通。



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