剣乙女ノア | |||
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ブランド名 | TAIL WIND | ジャンル | ノベル |
発売日 | 2007.09.28 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(167x232x40mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | GameDisc : 1.83GB(DVD-ROM) | ||
原画 | bomi、igul、梺乃命 | シナリオ | そら、雪乃府宏明、 卯月一、森麻美 |
音楽 | 22曲、加藤賢二(KiA-Music)、 梺乃命、椎名俊介(Angel Note) |
歌 | あり(2曲、OP・ED)、 神代あみ(Angel Note)、 中山マミ(Angel Note) |
音声 | あり、桜川未央、青川ナガレ、未来羽、かわしまりの、飯田空、後野祭 | ||
インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 64箇所+クイックセーブ3箇所 | CG枚数 | 70枚 |
おまけ | おまけ(CG、4コマ、回想、音楽)、番外編 | ||
対象属性 | ファンタジー、純愛、ピンク髪、帽子、お下げ、母乳、裸エプロン、幼馴染み、銀髪、 ストレートロング、ツンデレ、オーバーニーソックス、ツインテール、ゴスロリ、金髪、 お兄ちゃん、ショートカット、アホ毛、ドジッ子、首輪、メイド、エプロンドレス、長耳、 ヘアバンド、ご主人様、紫髪、ポニーテール、体操服、ブルマ、猫耳、巫女装束、放尿、 スクール水着、裸エプロン |
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1プレイ時間 | 18〜20時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
異世界ラインフォースで魔王を倒すため戦っていた主人公。しかし、戦いの中で 命を落としてしまう。魔王の体に魂を封じることで仮初めの命を得たが、元の 肉体を手に入れるためには魔王の力が必要とのこと。そして、魔王の力を取り 戻すためには、精気を吸収する必要があった。主人公と共に魔王と戦っていた 幼馴染みで勇者のノアと、ノアの妹でラインフォースの女王であるフィリアは、 主人公を助けるために精気を捧げることを決意する。果たして主人公は、元の 体に戻ることが出来るのか……という、純愛アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 サーラン。(CV:未来羽) 主人公と共に魔王を倒すための旅をした魔術師。大魔導師と呼ばれる。 明るくさっぱりした性格の頼れるお姉さん。人をからかうのが好き。 桐宮乃愛(きりみやのあ)。(CV:桜川未央) 主人公の幼なじみで、異世界ラインフォースのお姫様。通称・ノア。 高慢で主人公を奴隷と言い放つが、責任感が強く優しい女の子。 極度の恥ずかしがり屋で、ちょっとしたことですぐに恥ずかしくて気絶する。 家事は壊滅的。 オルフィリア・ガブリエーレ。(CV:青川ナガレ) ノアの妹で、異世界ラインフォースの王女。聖女オルフィリアとしてあがめ られている。通称・フィリア。清楚で可憐。ちょっと体が弱い。 落ち着いた雰囲気だが、実はドジッ子。結構頑固。 クレア。(CV:飯田空) 魔王に使えていたエルフ族のメイド。おっとりのほほんとした雰囲気だが、 実は結構腹黒い。性に関する知識は幅広く、ノア達に余計な事を吹き込む。 メルフィス。(CV:かわしまりの) 魔王直属の配下。魔軍十万を統べる将。ぶっきらぼうで無愛想だが、結構 優しいいいヤツ。戦闘能力は非常に高いが、性的な事には弱い。 絵の方は活き活きとした可愛らしい絵柄。動きがあって戦闘シーンなどは 迫力もあっていいですね。原画家さんが複数いますが、それほど気にはなり ませんでした。 CGはややシーンによってバラツキが感じられました。特に、室内や夕方の イベントは、影の付け方がシーンによって違っているように感じました。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてコロコロ変わり、 アクションも大きく、コミカルな表情があったりと、見ていて楽しいです。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。一見大人しそうに見えても実は結構 激しい性格だったりと、いろんな面を見ることが出来ます。 クレアがいい味出し過ぎです(^^) 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 メルフィスだけ、やや音量が安定していなかったのがやや気になりましたが。 音楽はゆったりほのぼのした曲、しっとりした静かな曲が多め。緊迫感のある 曲や激しい曲などもあり、シーンにあった曲が使われていて、シーンを盛り上げて くれます。 ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。 プロローグが終わった後でも流れますが。 歌はビートの効いた格好いい曲で、スピード感があってなかなかいいですね。 ただ、もう少しボーカルにパワーがあった方が、より良かったかも。 絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。背景がすごく綺麗で、 構図も格好良くて見応えがあるんですけど、一部明らかにショボい絵がある のがちょっと気になりました。アニメーション用に作られた絵でしょうか、 もう絵柄からして違うので、おそらく別の人が書いたんでしょうけど、もう少し クオリティを上げて欲しいところです。 他の絵はすごく格好良くて綺麗でいいんですけどねぇ。 エンディングも歌あり。歌は明るくポップで爽やかな歌。プレイ後の気分を すっきりさせてくれるような、澄んだ綺麗な歌でいいですね。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートプレイ搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。ただ、シーンの切り替えで、ちょっと待たされることが よくあります。スキップ動作は高速です。ほとんど使わないと思いますけど。 セーブ箇所は64箇所+クイックセーブ3箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像が保存されます。 数としては、選択肢が極めて少ないので、これだけあれば充分でしょう。 ほとんど栞的な使い方しかしないと思いますし。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。……というか、選択肢なんて ほとんどありませんので、ひたすらシナリオを読んでいくだけのノベルタイプ ですね。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「沢渡春都(さわたりはると)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公が魔王との戦いで命を落とし、魔王の体に魂を封じることで 生きながらえるところから始まります。そして、元の体に転生するため、 魔王の力を甦らせるため、Hしまくる……という感じ。 # 魔王弱いな!(笑) ストーリーは、終始やや重く、しかしコミカルなところもあって、メリハリの 効いた展開になっています。そして、随所にHシーンがちりばめられます。 前半はノアとフィリアをHに慣れさせるところから始まって、中盤は2人が 抱えた心の闇と向き合い、後半はみんなの絆で魔王の力を取り戻していく という流れになります。 まず特徴は、目的が魔王の力を取り戻すことで、Hして精気を手に入れれば OKです。つまり、明確な敵がいないんですよね。まあ、魔王の力が具現した 武器があって、それらを全部手に入れるため戦ったり、魔王の魔力に呼び 寄せられた魔物を倒したりはするんですけど。 なので、やや緊迫感はなく、一本調子になりがちです。特に中盤は、戦闘も なくひたすらお互いの心を探り合うような展開が続くため、やや中だるみを 感じることもありました。 また、雰囲気はファンタジーなんですが、舞台は現実世界ですので、あまり ファンタジーファンタジーはしてません。まあ、魔法とか魔物とかは普通に 出てきますけど。 H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されています。ノアとフィリアは メインだけあって回数は多め。他のキャラはやや少なめです。 尺の方は長め、描写はそれなりに濃厚です。 2回戦・3回戦も用意されていて、複数人プレイも満載、魔法や魔道具を 使った変わったプレイも多く、バリエーションは非常に豊かです。 ただ、基本的には全て合意の上のHで、陵辱的なものはほとんどなく、 対象も主人公だけなので、安心してプレイできると思います。 テキストは誤字はちらほらと見受けられますが、致命的なものはないかと 思います。「全うする」が「真っ当する」になってたりはしましたが。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。主人公が魔王の力を取り戻すまでです。日付の経過は 特に描写されないので、気にする必要はないでしょう。 ワンプレイは18〜20時間。かなり長めですが、基本的に1回プレイしたら 終わりですので、トータルのボリュームで見ればまあ普通かと。 難易度は激低め。選択肢1つしかありませんから、どう悩め、と(笑) |
総評 |
お奨め度ですが、ファンタジーな雰囲気の、ちょっと切なくてHな純愛ストー リーが好きな人にお奨め。 目的が死んだ主人公を生き返らせるためということで結構重く、ヒロイン達が 悩んだり葛藤したりするシーンも多いため、結構シリアスな雰囲気が漂って いたりはするんですけど、コミカルなシーンも多く、戦闘なんかもあって、 メリハリは効いていて、プレイしやすいと思います。 ただ、プレイ時間が長いこともあって、ちょっと中だるみ感は否めないです。 もうちょっと余計な部分は省いて、逆に後半はもうちょっと描写を解りやすく してくれれば、もっとプレイしやすかったと思うんですが。 しかし、キャラクターの描写はとても細かく活き活きとしていて、悩んだり 怒ったりという心の動きがよく表現されていて、感情移入はしやすいです。 ただ、後半は、ちょっと端折りすぎてわかりづらいところもありましたが。 一本道のストーリーで選択肢はほとんどなく、ただひたすら話を読むだけでは ありますが、展開は色々と工夫されていてメリハリはあり、なかなか読み応えの あるお話でした。演出も凝っていて、キャラクターも魅力的で、Hシーンは濃厚で、 なかなか楽しめる作品だと思います。 ゲーム性は皆無ですが、その分ストーリー性を重視した感じですので、しっかり したお話を読みたい人は是非どうぞ。 最後に。「俺……この戦いが終わったら……ノアに告白するんだ」 ……なんというわかりやすい死亡フラグ(^^; 魔王ギルウィンド、予想通りというか何というか、いい奴過ぎて困ります。 なんかもう、ギルウィンド主人公でいいんじゃないですか?(笑) # 番外編では馴染みすぎだ(笑) ##てゆーか、なんでペロペロキャンディなめてるのっ!?(^^; ちなみに、クリア後におまけおまけシナリオが読めるのですが、そちらは コミカルでやたら楽しいです。クリア後のご褒美にいいですね(^^) # ノアが不憫すぎる(笑) 「いつまでもそんなツンデレだけなだけで、春都さんの気が惹けると本当に お思いなのですか!」……フィリア、強ぇ(^^; 「あ、やべ。ヘコんでるノア可愛い。言葉かけないで放っておこう」 ……主人公もひでぇ(笑) |