Xross Scramble〜TEAM BALDRHEAD Perfect Collection〜 | |||
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ブランド名 | 戯画 | ジャンル | ADV+ACT |
発売日 | 2007.04.27 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(195x265x33mm) | マニュアル | B5ブックタイプ |
DISC容量 | GAME DISK : 3.22GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM バルド・ビジュアルクロニクル : 402.1MB、CD-DAなし |
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原画 | 菊池政治 | シナリオ | 沙月 with 企画屋、 琴吹彬 With 企画屋 |
音楽 | 39曲、ave;new | 歌 | あり(1曲、OP)、C;LINE |
音声 | あり、神咲あかり、歌織、カンザキカナリ、西田こむぎ、小田茉莉菜、春日アン、 紫苑みやび、広野大地、大波こなみ、松下雅、石川大介、神月あおい、Yuki-Lin、 和菜、鳥山朋一、畠山亮二、浦田優、水鏡、前川健志、木村あやか、成田剣、 宮林康、松永雪希、河合春華、まきいづみ、こいでりこ、三重野亜未、みる、 桜井美鈴、鳩野比奈、鷹月さくら、かわしまりの、一条和矢、乃田あす実、 篠崎双葉、草柳順子、北都南、石川乃奈、和葉、さくら、柴田蕗、桜井ゆう、 森藍子、リッキー力、佐倉徹 |
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インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 640x480 |
セーブ箇所 | 99箇所+オートセーブ10箇所 | CG枚数 | 39枚 |
おまけ | CGモード、音楽モード、回想モード | ||
対象属性 | アクション、格闘、バトル、学園物、ファンタジー、黒髪、ストレートロング、お兄ちゃん、 妹、眼鏡っ娘、巨乳、委員長、緑髪、ショートカット、くノ一、赤髪、ポニーテール、 オーバーニーソックス、お団子頭、ツインテール、女教師、ボブカット、チャイナドレス、 リボン、メイド、エプロンドレス、金髪、ヘアバンド、銀髪、お嬢様、ボクっ娘 |
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1プレイ時間 | 2〜5時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
この作品は、戯画・TEAM BALDRHEAD作品のファンディスクです。 主に「BALDR FORCE」や「DUEL SAVIOR」の外伝的作品で、「ScrambleSavior」 「DuelSavior外伝〜二人の王女」「XrossSavior」「BALDR FORCE Re-Action」の 4つのコンテンツが含まれています。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 シャルロッテ。(CV:神咲あかり) 街で出会った女の子。クレア王女とそっくり。やや無口で大人しく、何かに おびえるような態度を取る。 クレシーダ・バーンフリート。(CV:神咲あかり) 通称・クレア。バーンフリート王家。見た目は子供だが頭が良く、王女として 国を取り仕切っている。我が儘でちょっと高飛車。 当真未亜(とうまみあ)。(CV:歌織) 主人公の妹。救世主候補。大人しめで甘えん坊。重度のブラコン。 ベリオ・トロープ。(CV:西田こむぎ) 救世主クラスのクラス委員長で、治療、防御系魔法を使う僧侶。 修道院育ちのため、真面目で厳格な性格。 カエデ・ヒイラギ。(CV:小田茉莉菜) 忍者。大河のことを師匠と呼び慕う。近接戦闘のエキスパートだが、血が苦手。 リリィ・シアフィールド。(CV:カンザキカナリ) 救世主クラス主席の天才魔導士。高飛車な性格で、なにかにつけて大河と 張り合う。学園長の一人娘でもある。 リコ・リス。(CV:春日アン) 救世主クラスに在籍する召喚術士。異世界から救世主候補を見つけ出し アヴァターに導く。実体は赤の書の精。大河と契約を結んでいる。 ナナシ。(CV:紫苑みやび) 学園の地下墓地に住むゾンビ娘。わりとよく頭がもげる(笑) # 「ポーズを決める前に、まず頭をつけろ!」(笑) イムニティ。(CV:水鏡) 白の書の精。未亜をマスターに選ぶ。常にクールだが、未亜のことになると アツくなることも。 エスカ・ロニア。(CV:木村あやか) 王家の推薦で救世主クラスに編入してきた女の子。修道士。物静かで感情 表現に乏しく、ちょっと世間ズレしている。掃除好き。 他にも、総勢50人を超える大量のキャラクターが登場します。 絵の方はすっきりとした綺麗な絵でありながら、可愛らしさと色っぽさも兼ね 備えた、活き活きとした可愛らしい絵柄。動きもあって、とても魅力的だと 思います。 CGは明るめの発色のいい色遣いで、丁寧に処理されていると思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。会話に合わせてコロコロ切り替わり、 コミカルな表情なんかも用意されていて、見ていて楽しいです。 ……まあ、ほとんど過去作品の使い回しではありますが。 キャラクターは個性豊かなキャラクター揃い……というか、数が多すぎてもう 何が何だか(^^; まあ、メインは「DUEL SAVIOR」に出てきたキャラクターではありますが。 そんな中、新キャラとしてシャルロッテとエスカが追加されているわけですが ……どちらも印象薄いっスね(^^; 周りのキャラクターが個性的すぎるので、埋もれてしまってる感じです。 いや、まあ、エスカ可愛いけどねっ(笑) 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。 ほとんどのキャラクターが以前の作品からそのまま登場で、もう慣れたもの でしょうか。……一部、なんか以前とちょっぴり雰囲気変わっちゃってるような 気がするキャラがいたりするのはご愛敬。 音楽はアップテンポの勇ましい感じの曲が多め。次いで、ちょっとゆったりした コミカルな雰囲気の曲でしょうか。作品をテンポ良く軽快に盛り上げてくれます。 ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。 歌はビートの効いたハードで格好いい曲で、聴いていて力が入るようなアツい 歌でいいですね。 絵の方は、過去のシリーズを振り返りながら、本作のコンテンツ紹介を織り 交ぜるような、イメージムービーといった感じです。 |
システム |
インタフェースは、コンテンツによってかなり変わってきます。 通常はほぼフルキーボード操作可なのですが、「BALDR FORCE Re-Action」は マウス操作がメインになっていて、キーボードだけではプレイ出来ません。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは640x480。 ただし、フルスクリーンは色数が16bit(ハイカラー)の時のみです。 ……いい加減、この仕様なんとかならないんですかね(^^; 動作はやや重め。CPU利用率は高いです。スキップ動作は比較的高速。 セーブ箇所は99箇所+オートセーブ10箇所。セーブ/ロードはアドベンチャー パートであれば随時可能です。さすがにアクションパートでは無理です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。 数としては、ほとんど選択肢がないため、これだけあれば充分でしょう。 オートセーブだけでも事足りるかも、という感じ。使い切ることはまずないかと。 システムはコンテンツにより変わってきますが、基本はアクション。 「ScrambleSavior」と「XrossSavior」は、「DUEL SAVIOR」の流れをくむ、 サイドビュー2D格闘アクションです。 「DuelSavior外伝〜二人の王女」は選択肢決定型のアドベンチャー。 「BALDR FORCE Re-Action」は、「BALDR FORCE」の流れをくむロボット格闘 アクションですが、マウス操作が主体になっています。 この作品にはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみ ディスクチェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可能です。 バックグラウンドでの動作は不可。 主人公の名前は基本的に「当真大河(とうまたいが)」固定です。 「BALDR FORCE Re-Action」だけは「相馬透(そうまとおる)」が主人公です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは大きく4つのコンテンツに分かれています。 「ScrambleSavior」は、過去作品のキャラクター達が一堂に会して、ひたすら バトルを繰り広げるというものです。戦闘システムはDUEL SAVIORのものに なっています。選択できるキャラクターは80種類(!?)という大ボリューム。 いろんなキャラクターとの対戦が楽しめます。 「DuelSavior外伝〜二人の王女」は、タイトルの通りDUEL SAVIORの外伝で、 クレア王女にスポットを当てたストーリーになっています。 ストーリーは結構シリアスで、ちょっと切ない終わり方をしたりもします。 クレアがちょっと大人しいというか、大人な雰囲気になってしまったのは ちょっと残念かも。もっと子供っぽく我が儘放題やって欲しかったかな。 「XrossSavior」も、DUEL SAVIORの外伝的作品で、新たな救世主候補が現れ ドタバタなストーリーが展開されます。 この作品では、薬の力で主人公は一度戦った相手の技を使えるようになるため、 どんどん戦っていけばどんどん新しい技を使えるようになるというものです。 これにも過去作品のキャラクターが数多く登場します。 「BALDR FORCE Re-Action」は、BALDR FORCEの戦闘システムをマウス主体の ものに変更し、ひたすらランダムマップをクリアしていくというものです。 パネルを集めることで、新たな機能が使えるようになり、有利に進めることが 出来るようになります。 H度は極めて低め。Hシーンが、全体を通じて3つしかありません。 尺の方も短めで、描写もあっさり。主人公の妄想の中のシーンもあったりと、 ホントおまけ程度ですね。期待はしない方がいいでしょう。 テキストは誤字等はそれほど目立たない……んですが、ナナシのセリフは 意図的に誤字が入っているようで、どこまでが本気なのかわかりません(^^; 「大性交ですの」「一国も早くナナシを押し倒すですの」「奇手くれたですの」 「では、売買ですの」とか、もう意味分かりません(^^; あと、「代替文明」を「だいかぶんめい」と発音していたりするところがあり、 さすがにこれは違うだろうと思いましたが。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。日にちの経過は特に描写されません。 ワンプレイはコンテンツによって違いますが、「DuelSavior外伝〜二人の王女」は 2時間程度、「XrossSavior」は5時間程度、「ScrambleSavior」と「BALDR FORCE Re-Action」はほぼエンドレスな状態です(^^; 難易度はこれもコンテンツによって違いますが、まあ並でしょう。 基本的に戦闘システムは「DUEL SAVIOR」のものですので、「DUEL SAVIOR」を プレイしたことのある人なら、特に問題なくクリアできるかと。 逆に、「DUEL SAVIOR」をプレイしたことのない人には結構辛いかも。 そして、「BALDR FORCE Re-Action」については、かなり難しかったです。 戦闘システムがマウス主体の全く新しいものだというのもあるんですが、一度 戦闘に負けると即ゲームオーバーになってステージ1からやり直しになって しまうため、クリアするのはめちゃめちゃ大変でした。 |
総評 |
お奨め度ですが、戯画・TEAM BALDRHEAD作品が好きな人にお奨め。 まあ、ファンディスクですからね(^^; また、TEAM BALDRHEAD作品だけでなく、「キュリオ」「この青空に約束を―」 「チアフル!」「エンジェル・セイバー」などのキャラクターも登場しますので、 これらの作品をプレイしたことがあれば、にやりとできるかと。 ただ、内容を見ると、どうにも微妙な気がします。 「ScrambleSavior」はも「DUEL SAVIOR」のシステムを使って、いろんなキャラ クターとひたすら戦うだけ。 「DuelSavior外伝〜二人の王女」は真面目なストーリーで「DUEL SAVIOR」とは ちょっと雰囲気が違う上に1周が短くてどうにも物足りなさがあります。 「XrossSavior」は戦ったキャラクターの能力を使えるシステムが売りのようですが、 元々大河の技はバランスが良くて使い勝手がいいですから、あんまり他の技を 使う意味を感じません。 「BALDR FORCE Re-Action」はマウス操作が結構大変なうえ、一度負けたらまた 最初からやり直しになったりと、クリアするのが非常に大変です。(アイテムで ある程度改善はされますけど) 全体的にボリュームはそーんなに大きくないですし(まあ、ほぼ無限に遊べる コンテンツもありますけど)、過去作品からの使い回しが多く、やや新規要素に 乏しい気がしますし、CGや音楽も作品の幅の割には少なくて、戦闘システムも 「DUEL SAVIOR」のものと「BALDR FORCE Re-Action」の2種類しかなくて、 どうにも物足りなさが強いです。 また、基本的にほとんど「DUEL SAVIOR」の外伝的作品ですから、これをプレイ していないと、意味不明なことも多々あるでしょう。 どうせTEAM BALDRHEAD作品の集大成にするなら、いっそ「BALDRHEAD」とか 「バルフィス」なんかの戦闘システムでも遊べるようなコンテンツとかも 欲しかったなー、と思いました。どうにも中途半端なんですよね。 作品のボリュームは少なめで、どうにポイントがズレているようにも感じ ますし、ファンディスクでありながら定価がフルプライスと、ちょっと コストパフォーマンスの悪さは否めないと思います。 確かに、とんでもない数の声優さんを使ったり、過去作品の資料は充実して いたりと、ある程度仕方ないとは思うのですが、どうにもプレイしていて 物足りなさの方が強いんですよね。もうちょっと頑張って欲しかったです。 でもまあ、「DUEL SAVIOR」の外伝的な作品としてはそれなりに楽しめまし たし、「DUEL SAVIOR」が好きな人ならプレイしてみてもいいのではない でしようか。それ以外の人にはちょっとお奨めしづらいですね(^^; 最後に。アヴァターにシュミクラムは違和感ありすぎです(^^; # ゲンハ様にはもっと暴れて欲しかったですけど。 「TEAM BALDRHEAD Perfect Collection」といいながら、全然パーフェクト じゃない気がするのは、気のせいですかね?(^^; |