| カラフル!!〜colorfull!!〜 | |||
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| ブランド名 | KLEIN | ジャンル | 青春恋愛アドペンチャー |
| 発売日 | 2008.11.21 | 定価 | \9,240 |
| パッケージ | 紙製パッケージ(164x235x38mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
| DISC容量 | 2.68GB(DVD-ROM) | ||
| 原画 | 神瀬あから | シナリオ | 渡部好範、西村悠一 |
| 音楽 | 20曲、Hiroaki SANO、あきづきかおる | 歌 | あり(2曲、OP・ED&挿入歌)、小倉結衣 |
| 音声 | あり、小倉結衣、草柳順子、富樫ケイ、金田まひる、ダイナマイト☆亜美、渋谷ひめ、蓮香 | ||
| インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
| セーブ箇所 | 120箇所 | CG枚数 | 152枚 |
| おまけ | album、memory | ||
| 対象属性 | 純愛、学園物、青春、緑髪、幼馴染み、ピンク髪、オーバーニーソックス、金髪、 ストレートロング、アホ毛、ストッキング、ガーターベルト、黒髪、ポニーテール、 ツンデレ、銀髪、先輩、お嬢様、後輩、天然、ネコミミ、エプロンドレス、メイド |
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| 1プレイ時間 | 10〜12時間 | お奨め度 | 4 |
| レビュー |
| 概要 |
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5年ぶりに生まれ育った街に戻ってきた主人公は、新しい学園生活を楽しみに していた。久しぶりに再会した幼馴染みや、新たな出会い。そんな学園生活の 中で、主人公は何を掴むのか……という、青春恋愛アドペンチャー。 |
| キャラクター・CG・音声・音楽 |
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キャラクターは以下の通り。 高橋莉奈(たかはしりな)。(CV:金田まひる) 本名、高橋=フォン=ローエングラハム=莉奈(嘘) 希乃香のクラスメイトで親友。明るく元気いっぱいでノリと勢いだけで生きて いる傍若無人で我が儘な女の子。目立ちたがり屋で、自分より目立っている 人に対して敵意を燃やす。ムードメーカーかつトラブルメーカー。 月原希乃香(つきはらののか)。(CV:草柳順子) 主人公の幼馴染み。大人しくて控えめで目立つのが苦手。極度の人見知り。 優しく思いやりがある。頼まれると嫌と言えない。料理が得意。弓道部所属。 風間つかさ(かざまつかさ)。(CV:小倉結衣) 主人公が子供の頃お気に入りだった秘密の場所(高台)で出会った少女。 学園ではクラスメイト。高台ではフランクに話しかけてくるが、学園では無口で そっけない。主人公と共に学級委員を務めることになる。歌がとても上手い。 神坂香澄(かみさかかすみ)。(CV:富樫ケイ) 主人公のクラスメイトで、希乃香の友達。弓道部部長。弓道が大好きなスポーツ 少女。明るくさっぱりしていてノリもいいけど、基本的に真面目な女の子。 水無瀬琴華(みなせことか)。(CV:ダイナマイト☆亜美) 学園の生徒会長。理事長の孫であるお嬢様。容姿端麗、才色兼備の完璧な女性。 しかし、家柄と、生徒会長ということもあって、周りの人から距離を置かれる。 気安く声を掛けてきた主人公を気に入り、以来、親しくする。 星谷まりえ(ほしたにまりえ)。(CV:渋谷ひめ) 主人公の後輩。素直で優しい女の子。自分のことよりも他人のことを優先する。 いつも明るく前向きで健気な女の子。 ミイ。(CV:蓮香) 琴華のお付きであるメイドさん。耳っ子。琴華のことが大好きで、いつも 琴華のことを気に掛けている。いつもは丁寧な口調で話すが、琴華が絡むと 素になってしまうことも。 絵の方は柔らかいタッチのすっきりした可愛らしい絵柄。表情豊かでとても 可愛らしいのですが、ややシーン毎にバラツキがあり、特に立ち絵とイベント 絵ではかなり印象が違ったりします。 CGは明るく発色のいい色遣いで、ちょっと派手ですね。シーンによってやや 雰囲気にバラツキがあるように感じます。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。ただ、パターンがそれほど多く なく、会話の内容と表情がややズレているように感じることも。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。基本的にみんなマイペースで、好き勝手に 振る舞っているような感じです。莉奈はちょっとウザいぐらいですが。 控えめで押しの弱い希乃香だけが、それに翻弄されているような感じ。 香澄がとても親しみやすくてお気に入りです。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 まりねの怪しげな喋り方なんかは、とても雰囲気が出ていていいですね。 なんというか、クセになりそうです。 ただ、つかさは超絶歌が上手いという設定なのですが……まあ、そのあたりは 仕方ないですね。 音楽はほのぼのとした曲が多め。作品の雰囲気を柔らかく包んでくれます。 コミカルな騒がしい曲も多めです。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はビートの効いた格好いい系の曲……ですが、今ひとつパワーが感じられず、 やや中途半端な印象を受けました。もうちょっとアップテンポにするなり、歌を 大きくするなりすれば、印象も違った気がしますけど。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。同じ絵の使い回しがやたら 多いのがちょっと気になりました。 エンディングは落ち着いた雰囲気のゆったりした曲。挿入歌としても使われて います。作中では、感動できるぐらいすごい歌声とされているわけですが、 さすがに現実はそうはいかないですね。 |
| システム |
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インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー ボードで可能です。それ以外の操作も、ショートカットで呼び出し可能ですが、 内部の操作はキーボードでできないようで残念。ショートカットキーは、キー コンフィグで変更可能です。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はそこそこ軽快。スキップ動作は高速です。 セーブ箇所は120箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトル、メッセージが 保存されます。 数としては、選択肢がかなり多いですが、これだけあればなんとかなるかと。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 特徴としては、「UnDressシステム」があります。まあ、ぶっちゃけ服脱がし システムなんですが。Hシーンの時、マウスで服をクリックし、ドラッグする ことによって、脱がせることが出来るというシステムです。なかなか発想は 面白く、脱がせ方もリアルでいいんですが、必然性は感じませんでした。 さらに、脱がせる順番は選べない、脱がせ方も1つだけ、ホントに何の意味が あるのでしょうか。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は可変。初期値は「琴瀬慎司」です。呼びかけ部分は飛ばされたり、 「君」「あんた」などに置き換えられます。 なお、私の環境では、メッセージスキップ状態のままUnDressシステムに突入 すると、百発百中異常終了します。(Ver.1.02) さすがにこれはちょっと辛いです……。 |
| シナリオ・プレイ感 |
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ゲームは主人公が生まれ育った街に戻ってくる所から始まります。 幼馴染みとの懐かしい再会をし、秘密の場所でつかさと出会ったり、学園で 新たな友達と出会ったりしつつ、学園生活を送っていく……という感じ。 前半は、学園生活の中で色んな女の子と出会っていき、みんなと仲良くなって いき、一つのグループを作るところが描かれています。いわゆる、仲間作りと いう感じで、それぞれのキャラとの絆を作っていきます。 後半は、各キャラとの絆をより深めて行き、その中で、ヒロインの抱えた問題を 乗り越えていったりしつつ、結ばれる……という感じ。 ラストはかなり強引でご都合主義感バリバリですが、とりあえずすっきり綺麗に 終わってくれます。 まずプレイしていて感じるのは、個別イベントの少なさ。全体の9割以上が 共通シナリオで、個別ルートが非常に短く、主人公とヒロインとの間の距離が 縮まるところがほとんど描かれないまま結ばれるような感じで、かなり唐突に 思います。 共通シナリオでも、選択肢によって個別のイベントに分岐はするのですが、 特に繋がりもなく、見なくても問題なく進められたりしますし。 また、共通シナリオでは基本的に各ヒロインにまんべんなくイベントが用意 されています。逆に言えば、特定のヒロインだけを見ると、イベントが散発で 繋がりが無く、ちょっとヒロインに感情移入はしづらかったです。 ……莉奈のウザさは嫌というほど感じられましたが。 特に気になったのがつかさ。高台で出会い、高台ではフランクに話してくれ るということで、高台と学園での二面性を描くのかと思いきや、前半は殆ど 高台でのイベントはなく、最初の振りは何だったのかと思うことしきり。 つかさがいなくなって、「ここにいるはず」と高台に行ってみたら実はいない とか、どんな引っかけなんですか。 H度は低め。あるヒロイン以外1回のみ。尺は短め、描写も軽めです。 内容的にはごく普通の純愛系らぶらぷH。気持ちを確かめ合うようなシーンが ほとんどです。みんな初めてなので、控えめでおとなしいシーンが多く、H度は かなり低いです。さすがに物足りなさが強いです。 テキストはそれほど誤字は気にならず、テンポも良く、読みやすいテキスト だと思います。「玄関の扉を開けた来期なり」なんてステキなフレーズも あったりしますけど。 また、日曜日にコスプレイベントがあるのに、日曜の朝に普通に出歩いたり することもありました。(おそらく土曜日の間違い) |
| プレイ時間・難易度 |
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ゲーム期間は不明。シナリオによってバラツキがありますが、だいたい4ヶ月 ぐらいでしょうか。前半は1日ずつ進みますが、後半はサクサク飛びますので、 日付の経過を気にする必要は無いかと。 ワンプレイは10〜12時間。やや長めですが、全体の9割以上が共通シナリオと いう状態なので、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮出来ます。 難易度は並。選択肢の数はかなり多いのですが、必須の選択肢というのは 少ないようで、最後の方の選択肢だけでシナリオを分岐させることが出来ます。 |
| 総評 |
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お奨め度は、学園純愛青春ストーリーが好きな人にお奨め。 仲間との絆がしっかりと描かれており、みんなで力を合わせて一つのことを 成し遂げたり、心温まる展開を楽しむことが出来ます。 共通シナリオがたっぷり用意されていて、そこで仲間との関係を丁寧に 描いてくれるため、感情移入もしやすいです。 ただ、逆に、個別シナリオが極めて短いため、特定のヒロインとの距離を 縮めていく所がほとんど描かれておらず、唐突に告白して、いきなり結ばれる という感じで、恋愛面に関する描写はかなり弱いように感じました。 また、個別シナリオの短さのため、最後に一山越えたら終わりという感じで かなりあっけなく、しかも強引でご都合主義満載の展開のため、プレイして いてぽかーんとしてしまうことも。 もう少し、個別ルートもしっかり丁寧に描いて欲しかったなーと思いました。 さらに、Hシーンが1回だけで、結ばれてはい終わり、という感じで、もう少し ラブラブなところも見たかったなー、と思いました。 「青春恋愛アドペンチャー」というジャンルですが、確かに「青春」は楽しめ ますけど、「恋愛」の方はいまひとつで、ちょっと残念です。 とにもかくにも物足りなさの強い、中途半端な作品という感じでした。 雰囲気やキャラが気に入った人ぐらいにしか、お奨めはしづらいかも。 共通部は、そこそこ面白い部分もあったのですが、個別シナリオが壊滅的すぎ。 あと、環境依存みたいですが、UnDressシステムで異常終了することがあるよう ですので、もしプレイする時は最新の修正ファイルを入れておきましょう。 # 私は修正ファイルを入れても、スキップするとダメでしたけど。 最後に。耳っ子が普通にいるんですが、何の説明もなしですか?(^^; 「猫が人型に進化した」の一言で片付けていいんですか?(^^; # このブランドでは、耳っ子は常識なんですか?(笑) 以下、ネタバレなのでこれからプレイする人はご注意を。 シリーンとしてデビューしようが、風間つかさとしてデビューしようが、 結果的には変わらない気がしたんですが……。 まあ、本人の気持ちは変わるでしょうけど、ファンの見る目は変わらない 気がするんですけど。つまり、大変なのは一緒なんじゃ……。 |