Coming×Humming!!
ブランド名 SAGA PLANETS ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム
発売日 2008.06.27 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(236x163x35mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 2.67GB(DVD-ROM)
原画 有末つかさ、ほんたにかなえ、
小桜りょうせせなやう
シナリオ 新島夕、籐太
姫ノ木あく森崎亮人
音楽 22曲、ピクセルビー
関内二郎
あり(2曲、OP・ED)、monet、月子
音声 あり、草柳順子、春乃伊吹、井村屋ほのか、茶谷やすら、中家志穂、このかなみ、
金田まひる、楠鈴音、加古川高、アドレナ・リン
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 82枚
おまけ CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞
対象属性 純愛、学園物、幼馴染み、ボブカット、ストッキング、リボン、ストレートロング、女教師、
眼鏡っ娘、お兄ちゃん、金髪、ツインテール、オーバーニーソックス、しましま、ヘアバンド、
ポニーテール
1プレイ時間 6〜8時間 お奨め度 6

レビュー
概要
平凡な毎日を送っていた主人公。ある日、夢の中で不思議な少女と出会う。
2週間後に控えた祭りの準備を手伝う中で、主人公の周りの関係が変わって
いく。果たして主人公は、どんな春を過ごすのか……という、ハートフル
王道学園恋愛AVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

高遠鈴香(たかとおすずか)。(CV:井村屋ほのか)
主人公の幼馴染みで、下宿している旅館の娘。無口でぶっきらぼう。
人見知りが激しい。結構毒舌。

高遠千夏(たかとおちなつ)。(CV:楠鈴音)
鈴香の母親で、旅館の女将。放任主義で、あまり干渉してこない。

思川優月(おもかわゆづき)。(CV:草柳順子)
主人公のクラスメイトで委員長。神社の一人娘で巫女さん。いつも一生懸命な
頑張り屋さんだが、ちょっと天然でドジ。マヨネーズが大好きで、チューブを
いつも持ち歩いている。

笹部しおり(ささべしおり)。(CV:このかなみ)
主人公のクラスの担任。おっとりマイペースな女性。教師としての威厳ゼロ。
やる気はあるがドジばかり。

芝山ひなた(しばやまひなた)。(CV:中家志穂)
骨董品屋で働く女の子。明るく無邪気で屈託がない。
主人公のことを「おにーちゃん」と呼び慕う。

芝山美海(しばやまみう)。(CV:春乃伊吹)
主人公のクラスに転入してきた転校生。明るく人当たりが良く少し会話を
交わしただけで男子を虜にするが、実は極度の猫かぶり。

南殿綾音(なでんあやね)。(CV:茶谷やすら)
主人公と鈴香の幼馴染みで、生徒会長。行動力があり、周りをどんどん巻き
込んでいく。

岡島凜々子(おかじまりりこ)。(CV:金田まひる)
主人公の後輩。真面目で体育会系の女の子。

絵の方は原画家さんが複数いますが、それほど違和感はありませんでした。
ほんわかした柔らかいタッチの可愛らしい絵柄だと思います。
CGは明るめの色遣いで、丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。表情豊かで、会話に合わせてコロ
コロ変わるため、感情移入しやすく、見ていて楽しいです。

キャラクターは個性的な面々揃い。会話はテンポ良く掛け合いも楽しいです。
ひなたは色々反則だと思います(^^;

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も文句なし。
特に優月は、タイプの違う2つの演技をきっちり演じ分けられていて、とても
良かったです。

音楽は明るく軽快な曲が多め。作品の雰囲気を明るく楽しく包んでくれる
ような感じです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は独特の雰囲気を持つ、色気のある聴きやすい歌。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。随所にちょこちょことアニメー
ションが使われていて、結構見所あります。

エンディングも歌あり。落ち着いた雰囲気のしっとりとした曲で、余韻に浸れる
いい歌だと思います。
システム
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによるフル
キーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。
前の選択肢に戻る機能も付いています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作もそこそこ高速です。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付が保存されます。
数としては、選択肢の数はそれほど多くなく、効果も明確なため、これだけ
あれば充分でしょう。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
マップ上には誰がどこにいるのか表示されていて、誰に会いに行くかを選択
するような感じなので、空振りすることはありません。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「桐ヶ谷陽斗(きりがやはると)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が不思議な少女と出会うところから始まります。そして
ひょんなことから祭りの準備を手伝うことになり、女の子たちとの距離が
縮まっていく……という感じ。

前半は祭りの準備を始めていく明るくコミカルでドタバタな展開。
個性豊かなキャラクター達が繰り広げる会話はとても楽しく、みんな活き活きと
動き回っているような感じです。

後半は各ヒロインの抱えた問題と向き合い、乗り越えていくという感じ。
ちょっと切なく、ややシリアスになったりもしますが、ドロドロすることは
なく、プレイはしやすいかと思います。

ラストはすっきり綺麗にまとめてくれますが、シナリオによってはちょっと
切ない感じで終わったりもします。基本的には心温まるお話ですが。

まず、主人公とヒロインの関係ですが、ほとんどのヒロインが最初から
主人公に好意を寄せており、好きになっていくという描写はあまり見られ
ません。逆に、最初は無関係だった芝山姉妹は、かなり急展開に思えます。

また、ほとんどのシナリオで、個別ルートに入ってしまうと他のヒロインが
ストーリーに絡んでこなくなってしまうのはもったいないなーと思いました。
個性的なキャラが多いので、もっと掛け合いを前面に押し出して欲しいところ
です。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ、描写も
それなりです。まあ、純愛物としては頑張っている方だと思います。
内容的には基本的に純愛系のラブラブH。気持ちを確かめ合うようなものが
多く、シーン中の会話も結構多めです。
ただ、複数人プレイが用意されていたり、1シーンだけですがちょっとキツい
シーンがあったりと、メリハリはついていると思います。

テキストは誤字等はあまり気になりませんが、『」』が行頭に来ることがちらほら
ありました。それ以外は、テンポ良く読みやすいテキストだと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム4月10日(木)から始まります。厳密にはその1日前からですが。
ゲーム期間は3週間弱。基本的に1日ずつ進みます。

ワンプレイは5〜7時間。テンポ良くサクサク進むため、それほど長さを感じる
ことはありませんでした。半分ぐらいが共通部のため、2周目以降はスキップを
使えば、それなりに短縮出来ます。

難易度は低め。狙ったキャラに会い続けて、狙ったキャラ寄りの選択をして
いればいいので、それほど悩むこともないでしょう。
総評
お奨め度ですが、真っ直ぐな純愛ストーリーが好きな人にお奨め。
ちょっと不思議な雰囲気はありますが、基本的には真っ直ぐな純愛物で、
安心してプレイ出来ると思います。
# 1シーンだけちょいキツめのシーンがあるにはありますが。

これといった飛び抜けた点はないのですが、逆にこれといった欠点もなく、
よくまとまったクオリティの高い作品だと思います。
ただ、シナリオによってボリュームや描写の深さなどにかなり差があり、
ヒロインによってイベントの数もかなり違ったりと、ややバラツキがある
のは気になりました。

でも、キャラクターはとても魅力的で、会話も楽しく、ストーリーも王道な
ものが多いので、プレイはしやすいかと思います。
キャラクターや雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。

最後に。妹背が主人公の話を見てみたい気がします(^^;
# 許嫁とか妹とか、波瀾万丈っぽいんですがっ(笑)


すみません。まさかひなたが攻略対象だとは思いませんでした(^^;
「ひなたエンドきぼー」とか書く気満々だったのに!(笑)
というか、ひなたが学校に来た時、「その制服いつ用意したの?」とか思った
のは私だけじゃないハズ(^^;



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