ファンタジカル | |||
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ブランド名 | UNiSONSHIFT・CLEAR | ジャンル | 不思議の国で乙女と純愛AVG |
発売日 | 2008.04.25 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(183x259x40mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 1.15GB(DVD-ROM) FANTASICAL : CD-DA=73.4MB、CD-DA2トラック |
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原画 | little、ヨネ | シナリオ | kozakana、土岐光鳳、緋川佳 |
音楽 | 19曲、wataru、森まもる(Angel Note) | 歌 | あり(2曲、OP・ED)、中瀬ひな |
音声 | 主人公以外フルボイス、中瀬ひな、本山美奈、春日アン、櫻井ありす、みる、青山ゆかり、 一条和矢、原田友貴、こんつ |
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インタフェース | ほぼフルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 60箇所+クイックセーブ1箇所 | CG枚数 | 87枚 |
おまけ | Sound Mode、CG Mode、Memory Mode、Dictionary | ||
対象属性 | ファンタジー、純愛、黒髪、ストレートロング、リボン、お嬢様、触手、陵辱、眼鏡っ娘、 銀髪、帽子、猫耳、尻尾、紫髪、メイド服、エプロンドレス、鈴、首輪、ツインテール、 オーバーニーソックス、ピンク髪、妹、金髪、お下げ、ボクっ娘、アホ毛、お兄ちゃん、 うさ耳、着物、和服 |
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1プレイ時間 | 8〜10時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
主人公は、ある日、学校の図書館の扉をくぐったところ、見たこともない世界に 飛ばされてしまう。そこは、理想郷・ファンタジカルと呼ばれる国だった。 この国に来る前の記憶を一部失ってしまった主人公は、この国でどんな体験を するのか。本の世界に戻れるのか……という、不思議の国で乙女と純愛AVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 メアリ。(CV:中瀬ひな) 本名、メアリ・アン・バーネット。この世界の領主、バーネット卿の娘。 ちょっと怒りっぽく潔癖症だが、優しく面倒見のいい娘。本が大好き。 ビネット。(CV:青山ゆかり) 学園の教師で、錬金術師。その知識を活かし、医者もやっている。 一見真面目で堅物だが、打ち解けると結構軽口も言い合える女性。 バーネット卿に対しては硬い態度を取る。 ダイナ。(CV:みる) メアリの家に住み込みで働いているメイド。猫耳オールワークス。 明るく元気いっぱいの娘だが、仕事は熱心で優秀。 カーラ。(CV:本山美奈) 貴族の娘。我が儘で高慢、高圧的。気が強くて意地っ張り。些細なことでも 大袈裟に騒ぎ、周りの人を振り回すトラブルメーカー。でも、案外寂しがり屋。 ユリ。(CV:春日アン) 主人公の妹。主人公より一足先にファンタジカルにやってきていた。 明るく元気いっぱいで、誰とでもすぐに打ち解け仲良くなれる。 主人公のことをお兄ちゃんと呼び慕う。超絶身体能力を持つ。 リリム。(CV:櫻井ありす) 落ち着いた雰囲気の物静かで優しい女性。ビネットの弟子で、その能力は ビネット以上と言われる。主人公が死に別れた姉に雰囲気かが似ており、 主人公に対して弟のように接する。 絵の方はすっきりしていてそれでいて色気もある魅力的な絵柄。表情豊かで 動きもあって、活き活きしていていいですね。 CGは明るく綺麗に処理されていて、よく栄えます。 立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションが大きく、会話に合わ せてコロコロ切り替わるので、感情移入し易いです。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。基本的に明るく元気なキャラが多くて、 みんな活き活きとしています。ユリやダイナは元気すぎる感じです(^^; ビネットやリリムは比較的落ち着いていますが。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 ただ、メアリはちょっとイメージが違うというか、ハスキーすぎるような印象を 受けました。なんというか、可憐さに欠ける感じ? 音楽はほのぼのゆったりした曲が多め。作品の雰囲気を優しく柔らかく包み 込んでくれるような感じです。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌は雰囲気のある不思議な感じの歌。色気のある歌声はなかなかいいのですが、 もう少し伸びが欲しかったかも。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はなし。 エンディングも歌あり。ゆったりした落ち着いた歌で、なかなか雰囲気はいいの ですが、音程がものすごい微妙で、聴いていて気持ち悪かったです……。 |
システム |
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。バックログ時の音声再生以外は、 全てキーボードで操作出来るようです。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。描画で若干待たされることもありますが、エフェクトを切れば 問題ないと思います。スキップ動作はそこそこ高速。 セーブ箇所は60箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と章番号、メッセージの一部が保存 されます。 数としては、選択肢の数が少なく、効果も明確なため、これだけあれば充分かと 思います。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 特徴としては、特殊な単語は色が付いて表示されていて、文字にカーソルを合わ せることで、説明を見ることが出来ること。クリックすれば、辞書を表示することも 出来ます。また、おまけのDictionaryでも見ることが出来ます。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「犀川広夢(さいかわひろむ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公がファンタジカルに飛ばされるところから始まります。 見慣れぬ土地に戸惑いつつも、暖かい人達や妹に囲まれ、平和な毎日を過ごして いく……という感じ。 前半はほのぼのドタバタの毎日が描かれます。個性豊かな人達に囲まれ、 次第にファンタジカルに馴染んでいくところが描かれます。 後半は、ファンタジカルの成り立ちや主人公達の失われた記憶なんかを中心に、 ややシリアスな展開になります。一部、結構キツい展開があったり、ドロドロ したりもするので、ちょっと苦手な人には辛いかも。 ラストはややご都合主義な感はあるものの、すっきり綺麗にまとめてくれるので プレイ後の気分は爽快です。ただ、ちょっと切なさは残ったりしますが。 プレイしていてまず気になったのが、全体的に描写があっさりしすぎな感が 強いこと。後半、かなり抽象的な描写が多かったり、複雑な設定の説明などが あったりするのですが、そういった説明があっさりさらっと流されるので、 やや分かりづらく、実感が無く、感情移入がしづらかったです。 もう少し根幹に関わる部分は丁寧に描いて欲しかったなーと思いました。 H度は並。各ヒロインとも複数回(3〜6)用意されています。尺の方はやや短め。 描写もシーンによってかなり違いますが、基本的にあっさりめです。 内容的には純愛系のシーンがほとんどですが、一部、陵辱的なシーンや、夢の 中でいたずらをするようなシーンなども入っています。……そういうシーンは、 比較的濃いめの印象があるんですが。まあ、尺の短さはさほど変わらず。 中には、2回戦3回戦に突入するものもあるんですが、やっぱり短いので……。 テキストは誤字等はほとんど気にならず、クセもなく、テンポ良く読みやすい テキストだと思います。ただ、全体的にちょっと淡泊な印象がありますが。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。日付の経過はほとんど描写されません。 一部、日数制限が出てくるようなところでは描写されますが。 ワンプレイは8〜10時間。テンポ良く進むのでそれほど長さは感じません でした。共通部分もそこそこ多いので、2周目以降はスキップを使えばそれ なりに短縮出来ると思います。 難易度は低め。基本的に狙ったキャラ寄りの選択をし続けていればOKです。 ただ、どこに行くかを選択するシーンがあるのですが、どこに行けば誰に 会えるのかはわからないため、セーブ/ロードで確認しながら進むことに なるかも知れません。まあ、そんなにシビアじゃないので、多少は大丈夫 |
総評 |
お奨め度ですが、ほのぼのとした雰囲気の純愛ストーリーが好きな人にお奨め。 舞台がファンタジーチックで、一風変わった展開はありますが、基本的に のどかな雰囲気のドタバタラブコメという感じで、プレイはし易いと思います。 # 後半は結構キツくなったりもしますけど。 ただ、全体的に描写があっさり淡泊で、重要な説明すらもあっさり流される ありさま。さらに、抽象的でわかりづらいシーンも同様に流されるため、 やや感情移入しづらく、すんなりとは入りづらいように感じました。 テンポ良くサクサクとは進むのですが、いろんな所が端折られていて、 シーンがポンポン飛んだり、力業のご都合主義もあったりと、もうすこし丁寧 さが欲しいと思いました。 しかし、キャラクターは活き活きとしていて魅力的ですし、世界観や設定は なかなか良くて、すんなりと受け入れることは出来ました。 異世界ファンタジカルと現実世界のリンクなんかも面白かったです。 まあ、かなり早い段階で、展開が読めてしまうこともありましたが。 あと、一応章立てて進んでいるのですが、いつ章が変わったのかわからない ような状態なので、何のための章分けなのやら……。 独特の世界観や雰囲気はなかなか心地よく、キャラクターもみんな魅力的で プレイしやすいと思いますので、雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。 ただ、後半ちょっとキツい展開になったりしますので、そのあたりは注意。 最後に。どうしてカーラやユミにはケモノ耳が生えていないのでしょうか。 がっかりです(笑) 以下、ネタバレなつぶやき。 メアリと結花の名前の呼び直し、さすがにあれだけ連続されると鬱陶しいです(^^; # 広夢さんと広夢くんとか、姉さんとリリムとかも同様。 しかし、いろんな所が夢オチで、どこからどこまでが夢オチなのやら(^^; |