姫∽神1/2
ブランド名 ぴんくはてな ジャンル 戦うヒロイン陵辱・堕落・触手・異種姦ADV
発売日 2008.01.25 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(167x230x40mm) マニュアル A4用紙2つ折り
DISC容量 2.10GB(DVD-ROM)
初回版特典CD : 207.1MB、CD-DAなし
原画 呉マサヒロ白ぅ〜凪ぃ〜 シナリオ ZEQU
音楽 12曲、UI-70
けんせい(The Silver Seats)
あり(1曲、OP)、yuiko
音声 あり、加乃みるくヒマリ民安ともえ度会ななせ計名さやか
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 85枚
おまけ CG閲覧、場面回想、音楽鑑賞
対象属性 巫女さん、巫女装束、陵辱、触手、スライム、ストレートロング、チャイナドレス、
お団子頭、眼鏡っ娘、オーバーニーソックス、悪魔っ娘、羽根、尻尾、母乳、放尿
1プレイ時間 6〜9時間 お奨め度 3

レビュー
概要
主人公、狼精・十三は、霊能力者・九鬼空の護法として、街にやって来た。
そこの警察に、神霊課という新たな部署が立ち上がり、そこで働くことになる。
街に現れる怪異と戦う主人公達。果たして主人公達の運命は……という、
戦うヒロイン陵辱・堕落・触手・異種姦ADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

九鬼空(くかみくぅ)。(CV:加乃みるく)
葛城流神道・九曜神社の娘で、霊能力者。神霊課に招かれて街に出てきた。
霊力は高いが体力が極端に低い。おっとりのんびりマイペース娘。
怪異を調伏することを嫌い、話し合って友達になろうとするお人好し。
「くかみ」なのか「くがみ」なのかどっちですか。
# メーカのサイトとかパッケージを見る限りは「くかみ」のようですが。

上之宮 O ニナ(うえのみや おー にな)。(CV:渡会ななせ)
街で出会った女の子。控えめでちょっとおどおどしている大人しい娘。
何かあるとすぐ謝る。ドイツ人とのハーフで、人形のような綺麗な外見。

レイファン。(CV:民安ともえ)
龍剋洞の導師、仙道見習いのフリーの霊能力者。生真面目で、ちょっと気の
強いお姉さん。学生で、貧乏なため、お金に対する執着はやや強め。

ティアマート。(CV:計名さや香)
主人公達の前に現れた悪魔っ娘。我が儘で自分勝手。無邪気で子供っぽい。
怪異を操り、主人公達にちょっかいをかけてくる。

イーシャ。(CV:ヒマリ)
空が神降ろしの法によって呼び出す神様。勝ち気で強気で傍若無人。
強大な神力を用いて怪異と戦うが、空の肉体に降臨して戦うため、体力は
なく、長時間は戦えない。

絵の方は可愛らしく、動きのある活き活きとした絵柄。原画家さんが2人
いますが、そんなに気になりませんでした。
CGはやや粗いというか、見づらい絵が多いように感じました。スライムや
精液、母乳など半透明の液体の表現や、光の加減、影の付け方など、もう
少し見やすい工夫が欲しいところです。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化のパターンは少なく、
やや会話内容とズレた表情も見受けられました。

キャラクターはおっとりのんびりしたキャラと、強気なキャラがはっきり
分かれている配置。
空のお人好しっぷりが、ちょっとウザく感じました……。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
陵辱シーンはかなりあり得ない言葉や表現の羅列があったりするのですが、
臨場感たっぷりに演じられていていいですね。
淫語はテキストでは伏せられていますが、音声ではそのまま発音されます。

音楽はおどろおどろしい、独特の雰囲気を持った曲が多め。和風な雰囲気の
曲が多いのが特徴ですね。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポでビートの効いたなかなか格好いい歌。スピード感があり
力強さもあって、なかなかいいですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点は特になし。
やたら陵辱シーンが多いぐらい。

エンディングは歌なしの曲のみ。映像がやたらオープニングっぽくて、一瞬
「え!? もしかして今まで全部プロローグで、これから本編なの!?」と思って
しまいました。ちょうど、まだ続きそうなエンディングだったもので。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。スキップ動作は一見早く見えますが実は遅いです。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。
数としては、選択肢はそれほど多くないですし、これだけあれば大丈夫かと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
選択肢によってイベントが分岐するツリー型の構造ですが、一部フラグ制御も
されているようです。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「十三(じゅうぞう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公達が街にやってきて、神霊課に着任するところから始まります。
街で怪異達と戦っているうちに、陰謀に巻き込まれていく……という感じ。

作品は終始淫靡な雰囲気で進みます。陵辱シーンが次々に展開されて、その
間に日常や、戦闘シーンが入るような感じです。
ただ、イベントとイベントの繋がりが弱く、展開がかなり唐突に感じることが
多々ありました。酷い陵辱をされて身も心もボロボロになっているハズなのに、
次のシーンではケロっと出てきたりとか、ちょっと戸惑うことも。

ラストはハッピーエンド系はとりあえず明るくほのぼのと終わりますが、
バッドエンド系はかなりキツい救いのない終わり方です。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されています。ただ、ティアマートや
ニナは他のキャラに比べてかなり少ないです。尺の方はそこそこ長め。
描写は濃厚と言えば濃厚でしょうか。どちらかというと異常な感じですが。
内容的には、大半が怪異による陵辱シーン。肉体改造、精神破壊系の、かなり
キツいシーンが多いです。ただ、描写が独特で、絵とリンクしていないことも
多々あるため、何が起こっているのか解りづらく感じることも多かったです。

テキストは誤字・脱字が酷いです。1ページに1つは誤字あるんじゃないかと思う
ほど。もう数えるのもバカバカしいぐらい出鱈目です。
他にも、テキストが複数個(セリフ2つ分とか)まとめて出ることがたまにあったり、
音声とテキストが食い違う、絵とテキストが食い違うなんてのはザラ。
「分かった分かった」や「気にしない気にしない」という表現を、「分かった×2」
「気にしない×2」と書くのはどうも。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過もあまり描写されないため、気にする必要も
ないかと。

ワンプレイは6〜9時間。シナリオによって差がありますが、バッドエンド系は
途中で終わる形になるのでやや短めです。ハッピーエンド系だと最後までプレイ
することになるため、10時間弱かかるかと思います。

難易度は並。基本的に選択肢でイベントが分岐するため、ほぼ全ての選択肢を
選ぶことになります。一部、フラグ制御もありますが、狙ったキャラ寄りの選択を
していれば問題ないかと。
総評
お奨め度ですが、触手などによるちょっとキツめの陵辱が好きな人にお奨め。
妖異による触手や魔法を使った陵辱が中心で、内容は濃く、数も多いので、
たっぷり楽しめるかと思います。

ただ、ストーリー性はほとんどなく、イベントの繋がりも弱いため、展開が
強引で唐突に感じることも多々ありました。

そして最大の問題は不具合の数々。修正ファイルを入れないと一部ルートに
入れない、CGモードがちゃんと表示されない、回想モードがちゃんと表示
されない、BGMやムービーが再生されない(インストール時のフォルダ構成が
おかしい)、テキストが複数個(セリフ2つ分とか)まとめて出ることがたまに
ある、音声とテキスト・絵とテキストが食い違う、立ち絵が残る・重なる、
などなど、1回でもテストすれば気付くだろうと思われる不具合が山盛り。
特に、インストールが正常に行われないというのは、さすがに閉口しました。
こんなの、基礎の基礎でしょうに……。

また、誤字も壮絶で、至る所に誤字がちりばめられており、もはやそれが
当たり前のようになっていて、自分の日本語力が信じられなくなります。

Hシーンは濃いものの、描写や表現がわかりづらく今ひとつのめりこめない
ですし、絵は迫力がありますが塗りのせいかやや見づらく、精液や母乳の
表現はちょっと不自然で気になりました。

全体的に、まとまりがなく、何がやりたいのかよくわからない、勿体ない作品
だと思います。何より、不具合が酷くて、マトモにプレイする気にならないと
いうのは大きなマイナスでしょう。
とりあえず、もしプレイする際には、必ず修正ファイルを入れましょう。
修正ファイルを入れても、大量の誤字は残ってますけどね……。

最後に。ユーザはデバッガじゃないですよ?
不具合と誤字がもう少し少なければ、もうちょっと評価は変わってきたかも
しれないんですけどね……。
# 1回でもテストプレイすれば気付くようなものが残ってるのはなんとも。



ロビーに戻る  レビュートップに戻る