ないしょ思春期 ヒミツに恋する妹たち | |||
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ブランド名 | はむはむソフト | ジャンル | こっそり付き合って愛を育むADV |
発売日 | 2008.11.28 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x232x43mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | GAME DISC : 4.03GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM | ||
原画 | 池田淳、結城しん | シナリオ | Hatsu |
音楽 | 23曲、下地和彦 | 歌 | あり(1曲、OP&ED)、fripSide NAO Project |
音声 | あり、新堂真弓、小倉結衣、あさり☆、櫻レオナ、加古川高 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 80箇所 | CG枚数 | 92枚 |
おまけ | CGモード、サウンドモード、シナリオいちらん、かいそうモード | ||
対象属性 | 学園物、義妹、お兄ちゃん、ショートカット、しましま、体操服、ブルマ、スクール水着、 ウェディングドレス、緑髪、ストレートロング、後輩、女教師、金髪、ポニーテール、 リボン、先輩 |
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1プレイ時間 | 4〜6時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
主人公の通う悠聖学園は、ミッション系の厳しい校風で、男女交際が校則で 禁じられている。ある日、主人公は、義妹の美柚とキスをしてしまう。 そして、両親にも学校にもないしょの恋愛が始まった。果たして主人公の 恋はどうなるのか……という、こっそり付き合って愛を育むアドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 桜田美柚(さくらだみゆう)。(CV:新堂真弓) 主人公の義妹。テニス部所属の一年生。人なつっこくて笑顔満載の女の子。 主人公の事が大好きで、「お兄ちゃん」と呼び慕う。 水城杏(みずききょう)。(CV:小倉結衣) 美柚の親友。図書委員。物静かで大人しい巨乳娘。美柚に付き合って テニス部の会合に出席している。男性がやや苦手。 永見悠子(ながみゆうこ)。(CV:あさり☆) 主人公のクラスの担任で、現代文担当。テニス部顧問。ちびっこ。 背が小さく胸がないことをコンプレックスに思っている。 親しみやすく気さくな先生で、生徒からの人気も高い。 三浦真紀(みうらまき)。(CV:櫻レオナ) テニス部所属の二年生。明るくあっけらかんとしている。力があって口より 先に手が出るが、テニスはあまり上手くない。言動がセクハラオヤジ。 絵の方は柔らかいタッチのほんわかした可愛らしい絵柄。原画家さんが複数 いますが、それほど大きな絵柄の差はないので、特に違和感はありませんでした。 CGは明るい発色で丁寧に処理されていていいですね。ただ、一部線の処理が 粗く見えることもありましたけど。 立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。パターンが多く、会話に合わせて コロコロ切り替わり、アクションも大きくて見ていて楽しいです。 キャラクターは明るく親しみやすいキャラが多め。杏だけが大人しい感じ。 基本的にみんなテニス部絡みのキャラで、最初から主人公に近しい位置に います。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 ただ、「ちゃちゃっと」を「ちゃっちゃと」と読んだり、ちらほらと音声と テキストに微妙な差があることも。 あと、「初心」を「しょしん」って読んでますけど、「うぶ」の方がしっくり くるような気がするんですが……。 音楽はほのぼのゆったりとした曲が多め。明るくコミカルな曲も多くて、 作品の雰囲気を盛り上げてくれます。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌は明るく可愛らしい優しい雰囲気の曲で、とても聴き心地がいいです。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。所々にアニメーションが使用 されていたり、演出も凝っていて、見応えがありました。 エンディングも歌あり。歌はオープニングと同じものです。 |
システム |
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによるフル キーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 音声のリピート再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快、スキップ動作は非常に高速です。 セーブ箇所は80箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付とシーン名が保存されます。 数としては、分岐が非常に明確で、それほどセーブ/ロードは必要ないと思い ますので、これだけあれば大丈夫でしょう。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。誰のイベントを見るかを選ぶ タイプです。 ゲーム中にシナリオの進行度を確認することが可能です。 本作はAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみディスク チェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可。 バックグラウンドでの動作は可能です。 主人公の名前は「桜田征司(さくらだせいじ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公が義妹の美柚と関係を持ってしまうところから始まります。 義妹との関係を隠しつつ学園生活を送っていき、さらにないしょが増えて いく……という感じ。 放課後を誰と過ごすのかを選び、そのキャラとのシナリオが進んでいくと いう感じです。1人のキャラと会い続けていれば、普通の純愛ストーリーに なるのですが、それでは面白くありません。 この作品の特徴は、「ないしょ」です。つまり、あるヒロインと関係を持ち ながら、それを隠して、別のヒロインと関係を持つことにあります。 ……ひどい浮気システムです。 これによってシナリオの幅が広がり、ハラハラドキドキのストーリーを楽しむ ことが出来るようになります。 そして、関係が進んだ時、それをみんなに告白するかどうかを選べます。 その時の状況で、ヒロインの反応が変わり、その後の展開も変わってきます。 ラストはどう進めたかによってかなり違ってきますが、基本的にはご都合主義 満載の、大団円的な終わり方になります。 誰のイベントを見るかを選択するシステムで、いつ誰のイベントを見ても いいため、整合性にはかなり気を遣ってあるのですが、それでも一部気になる ところがありました。次の日曜の話を土曜日にしていたりとか。 H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺はそこそこ。描写は 比較的濃いめです。2回戦が用意されていたり、複数人プレイも用意されて います。 内容は基本的に純愛系のHシーンなんですが、学校やら、屋外やら、人のいる すぐそばやら、スリリングなHシーンが多いです。……お前ら、ないしょに する気、ないだろ?(^^; テキストは誤字等はほとんど気になりませんでしたが、『。』や『」』が行頭に 来ることが多く、ちょっと気になりました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは9月25日(月)から始まります。 ゲーム期間は約1ヶ月。進め方によって変わってきます。 ワンプレイは4〜6時間。どれだけイベントを見るかによって結構変わります。 ワンプレイは比較的短めですが、個別イベントが多く、共通イベントが少なめの ため、2周目以降にスキップを使ってもそれほど短縮出来ないので、トータルでは 結構ボリュームがあります。 難易度は並。普通の純愛系エンドを見るだけなら、狙ったキャラと会い続けて いればいいので簡単ですが、それではこの作品の面白さは味わえません。 複数のキャラを並行して進めてこそです。ただ、そうすると、期限があるため 効率よく進めないと、思った通りの展開は見られません。 まあ、シナリオ進行度が確認できるので、上手く調整しましょう。 なお、特定の時期にしか見られないイベントもあるので注意が必要です。 |
総評 |
お奨め度ですが、ヒミツ満載のハラハラドキドキスリリングな恋愛が好きな 人にお奨め。みんなにないしょでこっそりと付き合ったり、二股を掛けたり、 色んな恋愛の形を楽しむことが出来ます。 告白するタイミングを計ったり、生々しい人間模様が描かれていて、ちょっと 切ない展開もあったりしますけど、なかなか面白いです。 ただ、今ひとつ設定やコンセプトが活かされていないように感じる部分も。 主人公達の通う学園は、男女交際が禁止されていて、学内で親しげな話す だけでもNGという設定なのに、兄妹ならOKとか、クラブ活動だからOKとか、 逃げ道だらけで肩すかしでした。 また、みんなにばれないようにこっそり付き合っているにも関わらず、 平然と学園内でHしたり、公園や街中でHしたり、すぐそばに人がいるような 状態でHしたりと、全然こっそりしているようには思えず、今ひとつ感情移入 しづらかったです。もうちょっと気を遣おうよ……。 でも、関係を隠して別の関係を持ったりと、普通の純愛物とはひと味違う 恋愛が楽しめますし、キャラクターも活き活きしていて魅力的で、なかなか 面白かったです。 演出が凝っていたり、立ち絵やイベント絵のパターンも多く、システムも よく考えられていて、とても丁寧に作られていると思います。 一風変わった恋愛物が好きな人は是非どうぞ。 最後に。「ハンドコーム」を一瞬「コンドーム」と読んだ自分に軽く絶望 しました。 足にプロペラを履いて、スカートをはかずに空中戦するアニメ……(笑) それ、なんてストライクウィッチーズ(^^; |