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Wizard's Climber
ブランド名 ソフトハウスキャラ ジャンル 魔法使い育成SLG
発売日 2008.05.30 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(156x224x36mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 2.92GB(DVD-ROM)
原画 佐々木珠流明音、皇征介、
笠懸えびら、藤山ちかい
シナリオ 内藤騎之介
音楽 43曲、Angel Note、畑亜貴 あり(1曲、OP&ED)、
大野まりな静木亜美、ハラユカ。
音声 あり、大波こなみ、羽高なる、海原エレナ、茶谷やすら、さくらはづき、一条光、原田友貴、
こんつ、植木亨、芹園みや、畠山亮二、藤邑鈴香、渋谷ひめ、神崎ちひろ、春日アン
金松由花櫻井ありす雪都さお梨、氷室省吾
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 338枚
おまけ CG鑑賞、音楽鑑賞、イベント回想、おまけシナリオ、Quiz!、英雄の塔に挑戦、助言
対象属性 ファンタジー、魔法少女、魔女っ娘、陵辱、金髪、ストッキング、体操服、眼鏡っ娘、
メイド服、エプロンドレス、ご主人様、ポニーテール、ツンデレ、金髪、ツインテール、
お姫様、ガーターベルト、ケモノ耳、尻尾、首輪、触手
1プレイ時間 6〜12時間 お奨め度 8

レビュー
概要
魔法使いである主人公は、ある日、一人の少女と出会う。その少女は、どう
しても魔法使いになりたいので魔法を教えてくれと言う。何でも魔法使いの
名門の娘でありながら魔法が使えず、家を継げないのだという。しかしその
少女はほとんど魔力を持っていなかった。他社に魔力を与える能力を持つ
主人公は、少女に魔力を与え、一人前の魔法使いに育て始める。目標は
3年後にあるクデュール魔法大会での優勝。それが出来ないと、少女は
家を継ぐことが出来ない。果たして、少女は立派な魔法使いになることが
できるのか……という、魔法使い育成SLG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

セリスティーネ=ロココ。(CV:大波こなみ)
主人公に弟子入りした女の子。明るく前向きで頑張り屋さん。優しくて
ほんわかした雰囲気を持つ。ちょっぴり天然。

ソシエット。(CV:茶谷やすら)
魔法協会に所属する魔法使い。魔法使いだということをカモフラージュする
ため、いつもメイドの格好をしている。……余計目立っている気がしますが。
魔法はそれほど得意ではないが、格闘戦は超一流の武闘派魔法使い。
名前を間違えられるのが嫌い。

ヴィオラ=エントラ。(CV:海原エレナ)
クインズベル王国の筆頭宮廷魔法使い。主人公とは同じ魔法使いに弟子入り
していた頃からの付き合い。

イエル=ブルータクト。(CV:羽高なる)
セリスの魔法学園時代のクラスメイト。一流の魔法使いになるため、学園を
やめてヴィオラに弟子入りする。真面目で一途な女の子。

ルーン=ヴィレアトロ。(CV:さくらはづき)
主人公の師匠。おっとりのほほんとした雰囲気だが、経営に関しては一流。
弟子思いで、色々と面倒を見てくれる。

絵の方はほんわかした雰囲気の可愛らしい絵柄。とても表情豊かで活き活き
していていいですね。
CGは丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。あまり立ち絵のみで長々と続く
イベントがないので、特に気になる点もなし。

キャラクターは魔法使い見習い2人は真っ直ぐで前向きな性格。サブキャラは
個性豊か……というか、アクの強いキャラ揃い、という感じです。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
サブキャラ・雑魚キャラがわんさかいるんですが、ほとんど出番のないような
キャラにも有名な声優さんを起用したりと、なかなかの豪華さです。

音楽はほのぼのとした曲が多め。戦闘シーンでは、勇ましい曲が流れたり、
シーンに合った曲が数多く用意されています。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はポップで可愛らしい歌で、聴いていて楽しくなるような感じです。それでいて
ちゃんと作品の雰囲気に合っていて面白いです。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、演出はなかなか凝って
いて、曲に合わせて切り替わるのでなかなかいいですね。

エンディングも歌あり。ただし、オープニングと同じ歌です。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。ただし、マウスカーソルが
Window内に入っている必要があります。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はそこそこ軽快。スキップ動作は高速です。
塔での戦闘シーンは設定を高速にしても結構遅いですが、Ctrlキーを押す
ことによってかなり短縮できます。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードはメニュー選択時のみ可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内年・月、週と、所持金、セリスの
体力と魔力、師匠の魔力、セリスの装備が保存されます。
数としては、そんなにあちこちにセーブする必要のあるゲームだとは思えま
せんし、これだけあれば充分かと。

システムは育成型のシミュレーション。
「戦闘訓練」「魔法勉強」「アルバイト」「実践」「模擬戦」「休憩」の6つの
メニューがあり、その中にさらに細かいメニューが用意されています。
行動は週単位で、メニューを選ぶとその週はずっとそのメニューになります。
……Hを選ぶと、1週間Hし続けることになります。
実行したメニューによって各スキルポイントが溜まり、そのポイントを使用する
事によってスキルを覚えていきます。スキルの種類は非常に多く、また各スキル
にもレベルがありますので、かなり自由度の高い育て方が可能です。
他にも、いろんな要素が盛りだくさんのシステムで、とても文章では説明しきれ
ませんので、体験版をプレイして体感してみて下さい。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「ラズロック=アルトホーン」固定です。

気になったのは、インストール時に何故かpingを叩き続けていること。いったい
何をやっているんでしょうか。
シナリオ・プレイ感
ゲームはセリスが弟子になるところから始まります。Hをして魔力を与え、
魔法使いになるための修行を続けていく……という感じ。
まあ、あっさり主人公を越えちゃったりするわけですが。

目的は3年後のクデュール魔法大会に優勝することで、それに向かって修行を
続けていくという内容ですが、様々なイベントが用意されており、イベントを
探すだけでも楽しめます。
逆に、ひたすら強さだけを求めていると、ちょっと作業になっちゃってつまら
なくなるかもですね。

基本的にはほのぼのコミカルな雰囲気で進み、プレイはしやすいです。
キャラクターもみんな魅力的で、サブキャラも個性豊かで、様々なイベントが
楽しめると思います。

H度はやや低め。各ヒロインとも複数回用意されており、多いキャラだと30種類
ぐらいあったりするんですが、尺は非常に短く、シーンによっては1クリックで
終わったりとか、物足りないにも程があります。
内容的には、セリスとイエルは魔力を回復させれるためのHがほとんどで、
内容的にはまあ普通。サブキャラ達は様々なシチュエーションがありますが、
基本的にはほのぼのした雰囲気のシーンが多いです。
ただ、一部凌辱チックなシーンもあったりしますので、苦手な人はご注意を。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、ノリのいい読みやすいテキストだと
思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は3年間。1週ずつ進めていくことになります。

ワンプレイは6〜12時間。進め方によってかなり変わってくると思います。
2周目以降は、スキップを使えばかなり短縮できると思います。
塔の攻略はCtrlキーを押せば高速で進みますが、途中にイベントがあっても
読み飛ばしてしまうので注意が必要です。

難易度はやや高め。繰り返しプレイが前提の作品で、何周もしていれば自然と
強くなっていくので攻略はそんなに苦労することはないと思います。
効率よく育てれば、2周目で大会優勝も可能かと。
ただ、全てのイベントを見ようと思ったらかなり大変です。特定のメニューを
実行したときに発生するイベントなんてのはザラで、しかもそれが季節によって
内容が変わったり、他のイベントとの兼ね合いがあったりと、条件を見つける
のが一苦労です。まあ、それも楽しみの1つだと思いますが。
総評
お奨め度ですが、繰り返しプレイできるゲーム性の高い作品が好きな人にお奨め。
育て方の自由度が高く、どんなイベントをどれだけ見るのかも自由で、好きな
ようにプレイでき、いろんな楽しみ方が出来ます。
繰り返しプレイが前提ですが、アイテムやお金、スキルポイントの一部が持ち
越し可能だったり、条件を満たせば新たなモードをプレイできるようになったりと、
何度も飽きずにプレイできる配慮がなされていていいですね。

クデュール魔法大会に優勝するという目的以外は、ストーリー性なんかは
ほとんどなかったりしますけど、各イベントはコミカルで楽しく、発生条件を
見つけるのも楽しめて、クリアする以外にも楽しみがある作品だと思います。
というか、ただクリアするだけだったら結構あっさり終わりますし。

ただ、イベント1つ1つはかなり短く、あまり印象に残らないのはちょっと
もったいない気もします。もう少し、メインとなるシナリオはしっかりと
作って、芯の通った作品になっていればなー、と思いました。

でも、ゲームとしてかなり遊べる作品で、かなり自由度が高く、その割に
プレイストレスが低く、バランスもよく考えられていて、ゲームとしての
完成度はかなり高いと思います。
ゲームらしいゲームをがっつりプレイしたい人は是非どうぞ。

最後に。「不審者はどこまで痛めつけていいんですか?」……なんですか、
この殺る気まんまんな娘は(^^;


さて、ここからは、私なりの攻略方法を記載しておきます。
もし攻略に困ったり、行き詰まったらご参考にどうぞ。
まあ、何周もしていれば、自然にクリアできると思いますが。

まず1周目は、よっぽど効率よく進めないと大会優勝なんか夢のまた夢なので、
雰囲気を掴みつつ2周目以降の準備をしましょう。
この作品はお金とアイテム、スキルポイントを引き継げますので、まずは
それらを充実することを考えます。装備アイテムは比較的安価でいつでも
買えるのでいいとして、ポイントは部屋に置く家具類。これらはスキルの
上昇率に影響するので、いいものを揃えておけばそれだけ有利になります。
なので、1周目2周目は、出来るだけ部屋を豪華にするよう心がけましょう。
まあ、1周目ではなかなかお金は貯まらないと思いますけど、アルバイトを
しつつ、いくつかの塔を攻略したり、クインズベル魔法大会で優勝したり
していれば、それなりにたまるかと思います。
なお、買い物は2月2週目にやりましょう。買い物のパラメータによると思い
ますが、この日は半額デーなのでお得です。

2周目に入ると、塔やクインズベル魔法大会はさくさくクリアできるように
なると思いますので、経験を稼ぎつつイエルのイベントを見ていきましょう。
イエルが出ている状態で、塔をクリアして魔法大会に優勝してイエルと
遊びまくっていれば、勝手にイベントは見られると思います。
上手く育てれば2周目でクデュール魔法大会に優勝できると思いますが、
そんなに無理をする必要はありません。
ちなみに、1周目でイエルのイベントを見ていると、修行モードと試練モード
両方出てきますが、修行モードを選んでおくのが無難です。
# 試練モードだと、戦争が起こったりしますので。

3周目は、もう塔や魔法大会は楽勝になっていると思いますので、ヴィオラの
イベントを追いかけましょう。イエルと遊びまくってから塔や魔法大会を
クリアしていけば、イエルと同時にヴィオラのイベントも起こるハズ。
あとは、師匠の手伝いをしまくっていればなんとかなるでしょう。
飛行の魔法も、この周回で覚えておきましょう。2周目でもいいですけど。

4周目は、戦闘訓練と魔法勉強を重点的に。そうすることで、雑魚キャラが
わらわら出てきます(笑)
ひたすら魔法勉強をしていると、ルーンのイベントが起こります。

それ以降は、もうお好きなように。
たぶん、この時点で、クデュール魔法大会なんて楽勝でしょうし、塔も全て
クリアできるぐらいにはなっていることでしょう。
全てのモードも出ていると思いますので。

次にスキルですが、序盤の必須スキルとしては、「体力増加」や「魔力増加」は
当然として、「戦闘速度」「魔力回復」「治癒の魔法」「戦術」の4つは覚えておき
ましょう。
「体力増加」は体力が上がりますが、まあ1000もあれば大丈夫かと。もちろん
あればあるほどいいですが。
「魔力増加」は魔力が上がりますが、これも500程度あれば。
「戦闘速度」は次の行動に移るまでの速度で、これが遅いと1つ行動をしたあと、
敵にタコ殴りにされます。アイテムの「加速の首飾り」も装備しておくといいかと。
私は序盤はこれを3つ装備してました。←やりすぎ
「魔力回復」は、塔で次のフロアに進むとき、もしくは大会で次の戦いに進む時、
魔力が回復するものです。これがないと、魔力が減る一方で、最後には魔力が
なくなって魔法が使えなくなりますので、出来る限り上げておきましょう。
「吸魔」のスキルで敵から魔力を奪うことが出来るので、余裕があれば覚えて
おくといいかも。杖系のアイテムも、魔力回復効果があります。
「治癒の魔法」は、文字通り体力を回復するもので、これがないとすぐに体力が
なくなります。「体力回復」のスキルや、それに類するアイテムがあれば、次の
フロアに進む時に体力が回復しますが、とても間に合いません。
「治癒の魔法」のレベルを上げると、体力が継続的に自動回復するという便利な
「再生の魔法」が使えるようになりますし。
# 「歓喜の雨」も似たような効果ですが、こちらは効果時間が短いです。

装備については、覚えやすくて扱いやすく、必殺効果のあるスキルが2つある剣が
無難だと思います。運が良ければ、宝箱から強力な剣が出てくることもありますし。
1対1の戦い、つまり、大会では非常に使いやすいです。
素手の格闘も攻撃力が高く速度が速く必殺攻撃が山盛りでいいのですが、距離が
1しかないため、障害物の向こうにいる敵に届きませんし、塔の外側にへばり
ついている大型の敵にも届かないので注意が必要です。
また、スキルが多く、必要スキルポイントも多いため、全部覚えようと思うとひたすら
戦闘訓練をしなければいけないかも。それに、攻撃に魔力も使いますしね。
ただ、ゴッドブローの破壊力は強大ですし、大会では最強のスキルだと思います。
しかし、塔では魔物に囲まれることが多いので、剣で各個撃破すると時間がかかり、
結構なダメージを喰らいます。
そこで、範囲攻撃が可能な鞭かハンマーが便利です。
鞭はそこそこ攻撃力も命中も速度もあるので、なかなか使いやすいです。
さらに、特殊武器なので剣などとは別のスキルポイントが使えるので、並行して覚え
やすいです。
ハンマーは、範囲攻撃が出来る上、攻撃力が大きく、必殺効果やスタン効果、
バック効果もある強力な武器ですが、速度が遅いのと、剣などとスキルポイントが
共通なので、並行して覚えるのはキツいかも。攻撃に魔力も必要になりますし。
ただ、塔でも大会でも安定して強いですし、後半になれば魔力消費も気にならなく
なりますから、そうなると最強の武器になりうるかも。
ちなみに、「魔法少女がハンマー持ってるのはちょっと……」という人は、
ハンマーに「グラーフアイゼン」と名付けると愛着が沸くかも知れません。
後半になって、魔法が主体になったら、魔力の回復が出来る杖が便利ですが、
その頃にはどの武器でも勝てるようになっていると思います(笑)
ちなみに私は、1周目で「伝説の鎧」を、2周目で「名刀ダイコクテン」を手に入れて
しまったので、前半はずっとそれを使っていました。
後半は、「Mハンマー」を手に入れて、ずっとハンマーで行きましたけど。
殲滅力ではハンマーが一番だと思いますし。

魔法については、前述のように「治癒の魔法」と「吸魔」、あとは覚えやすくて
剣からの連携がある火の系統を覚えればいいでしょう。「炎の蛇」は敵が多い
時のおとりになってくれるので便利です。まあ、魔力消費的には「追跡する風」
の方がいいかも知れませんが。
あとは、鞭からの連携があり、「吸魔」を覚えるためにも必要な、闇系統の
魔法を覚えればいいかと。ただし、闇系統はかなりスキルポイントを食うので、
全部覚えるのは大変ですが。
最終的には、「満たす光」か「暗黒竜の咆哮」が常時使えるようになっていれば、
塔の攻略はサクサク進むでしょう。まあ、そんなのポンポン使える時点で、まず
負けることはないと思いますが(^^;

こんな感じで、私なりの攻略法を書いてみましたが、まあ、気にせず好きなように
楽しめばいいと思います(笑)
私は効率よく育てたせいか、1周目でクデュール魔法大会準優勝+イエルクリア、
2周目で武術大会+クデュール魔法大会優勝、ヴィオラクリアと、さくさく進んじゃい
ました(^^;
とにかく詰まったらいろんな行動を試してみる、「戦闘訓練」と「魔法勉強」と
「師匠の手伝い」はマメにやる、というのを心がければ、かなりイベントは回収
出来るかと思いますし。あとは「家事手伝い」でしょうか。
後半になると訓練するより塔に上った方が成長しますし、アルバイトなんか
しなくてもお金は有り余ってるので見落としがちだと思います。

ちなみに、修正ファイルを入れないと、英雄の塔で自分自身と戦ったときに、
同時に全てのスキルを使い切って、一生ぐるぐる追いかけっこをするハメに
なったりするので注意(笑)
# 修正ファイルを入れると、時間制限が出来ますので。



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