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BALDR SKY Dive.1 "Lost Memory"
ブランド名 戯画 TEAM BALDRHEAD ジャンル アクションアドベンチャー
発売日 2009.03.27 定価 \10,290
パッケージ 紙製パッケージ(190x269x40mm) マニュアル B5ブックタイプ
DISC容量 GAME DISC : 4.10GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM
GIGA OPENING SOUND TRACK : CD-DA+1.8MB=615.5MB、CD-DA15トラック
原画 菊池政治 シナリオ 卑影ムラサキ with 企画屋
音楽 62曲、TGZ SOUNDs(SHIM)、
Barbarian On The GrooveLittle Wing
C.G mix、mo2
あり(2曲、OP・挿入歌)、
KOTOKO片霧烈火
音声 あり、山下一真、井村屋ほのか、安玖深音、神谷奈央、岩田由貴、神村ひな
さくらはづき、古河徹人、有栖川みや美、杉崎和哉、中里圭太、奥川久美子
ZEN、奥田香織、祭大!、上下左右、熊野茶太郎、薬師寺兼一、斉藤ミサ、つぼみ、
葵海人、一二三一、小原敬生、深川緑、奏雨、徳本英一郎、日椰たぬき、美月、
望月ゆず姫、矢車想司、由貴恵、梨野つぶて
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 99箇所+オートセーブ20箇所 CG枚数 141枚
おまけ CG MODE、MUSIC MODE、REPLAY MODE
対象属性 アクション、ロボット、サイバー、金髪、ストレートロング、幼馴染み、緑髪、ヘアバンド、
ピンク髪、ポニーテール、病弱、天然ボケ、銀髪、ショートカット、金髪、ツインテール、
お団子頭
1プレイ時間 12〜15時間 お奨め度 7

レビュー
概要
ある日、主人公が目を覚ますと、そこは戦場のまっただ中で、目の前には謎の
ロボットが襲いかかってきており、自分自身も機械の体となっていた。
そこは電脳世界で、主人公はシュミクラムと呼ばれる戦闘用人型ツールを身に
まとって戦う傭兵だった。しかし、目覚めた主人公は学園時代以降の記憶を
失っており、自分がなぜ傭兵になったのかもわからない。しかし、治療を受け、
様々な経験をするうち、徐々に記憶を取り戻していく。記憶を取り戻した先に、
何が待っているのか。主人公の目的は……という、アクションアドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

桐島レイン(きりしまれいん)。(CV:井村屋ほのか)
主人公のパートナーで、少尉。情報処理能力に長けたサポート要員。
いつも冷静で物静かで、感情を押し殺している。
記憶を失った主人公のそばに常にいて、サポートをしてくれる。
# 金髪碧眼と言われてますが、立ち絵では黒目に見えるんですけど……。
# 確かに、アップになると、ちょっと青っぽい。

ノイ。(CV:有栖川みや美)
清城市で活動しているモグリの医者。最新の医療機器から非合法なものまで
使い、ありとあらゆる症状を治す名医。しかしちびっ子。さらに変人。
# プラグイン「ロリコン認定書」……う、嬉しくねぇ……(^^;

若草菜ノ葉(わかくさなのは)。(CV:安玖深音)
主人公の幼馴染み。大人しく控えめで優しい女の子。恐がりで泣き虫。
料理が得意。ニラが好き。小さい頃はいつも主人公と一緒にいた。
# ニラニラ炒めは、もはやただのニラ炒めだと思います(^^;

西野亜季(にしのあき)。(CV:岩田由貴)
主人公の再従姉。凄腕の技術者だが、ものぐさ。プロの駄目人間。ちょっと
長くしゃべると、あごが疲れたと寝込む。おっとりのほほんとした女性だが、
いざというときは優しい。

渚千夏(なぎさちなつ)。(CV:神谷奈央)
学園で知り合った女の子。明るく元気なスポーツ少女。物事をはっきり言う
さっしぱりした性格。しかし内面は親父。
# 「長いポニーテール」にはとても見えないんですが……。

水無月真(みなづきまこと)。(CV:神村ひな)
学園でいじめられているところを主人公に助けられる。大人しく控えめで
物静かな女の子。電脳症で、現実では話すのが苦手。しかし、電脳世界では
饒舌。電脳世界ではどんな防壁でもすり抜けてしまう特性を持つ。

水無月空(みなづきそら)。(CV:さくらはづき)
真の姉。明るく元気でそそっかしい。周りが見えていない。料理が苦手。
直情的で思慮が浅いが、面倒見がよく優しい女の子。

シゼル・ステインブレッシェル。(CV:奥川久美子)
主人公の父親が所属する傭兵団の団員。粗野で乱暴でぶっきらぼう。

クゥ。(CV:さくらはづき)
本名、XN-A12-X4R-S001/AN79。亜季が作った電脳世界のNPC。見た目は空
そっくりだが、素直で無邪気な女の子。

絵の方は色気と可愛らしさを併せ持つ、すっきりとした魅力的な絵柄。
やや頭が小さくて頭身の高い、リアル寄りのバランスかも。
CGは丁寧に処理されており、見応えがあります。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションが大きく、コミカルな
仕草なんかもあって、見ていて楽しいです。

キャラクターは個性豊かなキャラクター揃い。一見大人しい普通のキャラも、
シナリオが進むにつれていろんな顔を見せてくれます。
主人公は学園時代以降の記憶を失っており、過去の回想と現在が平行して
進むのですが、過去と現在でギャップのあるキャラクターが多く、そういう
意味でもなかなかおもしろいです。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
前述の通り、過去と現在で性格が違っていたり、二面性のあるキャラクターも
いるわけですが、しっかり演じ分けられていて、感情移入しやすいです。

音楽は静かで落ち着いた曲が多め。とても深みと広がりのある曲が多く、
作品の雰囲気を積み込んでくれるような感じです。もちろん、激しい曲や
コミカルな曲なども多数用意されていて、シーンにあった曲が使用されて
おり、盛り上げてくれます。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
2回目からは、ゲーム起動時にも流れます。
歌はビートの効いた格好いい曲。ただハードなだけじゃなく、ちょっと切なさも
漂うような、渋い雰囲気の曲で、なかなかいいですね。
絵の方は、イメージ映像的な感じで、とてもよく動いていて見応えたっぷりです。

エンディングはオープニングの歌無しバージョンになります。

挿入歌も用意されています。使いどころはなかなか良く、雰囲気も合っていて
いいですね。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。設定でキーの割り当てを変えることも
可能です。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。特に戦闘中など、エフェクトが入るところでは、極端に重く
なります。また、メモリもバカ食いするようで、他にメモリを多く使うアプリを
立ち上げていたり、長時間起動していたりすると、メモリが足りなくなって落ちる
こともありました。(環境依存の問題かもしれませんが)
スキップ動作はそこそこ高速です。

セーブ箇所は99箇所+オートセーブ20箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、章番号と章タイトル、シーン画像とメッセージの
一部が保存されます。
数としては、選択肢の数は少なく、オートセーブで事足りるので、これだけあれば
充分かと思います。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー+ロボット格闘アクション。
アクションは、テンキーもしくはカーソルキーで期待を操り、ABC3つのボタンで
攻撃、Dボタンは特殊な行動を行います。
ABC3つの攻撃ボタンには、それぞれ近距離用、サーチダッシュ用、遠距離用、
ダッシュ用の4つの装備を割り当てることが出来、合計で12種類の装備を設定
することがかのうです。さらに、フォースクラッシュという必殺技も装備する
ことが可能です。
至近距離でA→B→Cと押すと、それぞれのボタンに割り当てられた装備を使用
して攻撃をします。
A→A→Aと押すと、至近距離の場合、Aの至近距離用装備→Aのサーチダッシュ用
装備→Aの遠距離用装備と使用することになります。
これらを利用して、連続して攻撃をする、コンボを作ることが可能です。
なお、装備を使用すると、装備に応じてヒートゲージが上昇します。これが
MAXになると、それ以上攻撃が出来なくなります。(フォースクラッシュ以外)
ヒートゲージは、しばらくすると下がっていきます。
装備の中には、ヒートゲージに応じて、攻撃力が上がったり、弾数が増えたり
するものもあります。
そして、戦闘をすることで手に入る『フォース』を消費することで、新たな
装備を開発することが可能になります。ただし、装備によって開発するための
条件がありますので、条件を満たしていない装備は開発出来ません。
また、『フォース』を使用することによって、様々な場面で手に入る、プラグ
インを有効にすることも可能です。プラグインはいろんな種類の物があり、
必要に応じて有効にするといいでしょう。

また、本作は、条件を満たすと新たな選択肢が出現する、シナリオ追加型の
システムになっています。

本作にはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時にディスク
チェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可。
バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「門倉甲(かどくらこう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が戦場で爆発に巻き込まれて気を失い、目を覚ますところから
始まります。目覚めた主人公は記憶を失っており、それを取り戻すために記憶を
失う前にやっていたことを続けていく……という感じ。

前半は、学園時代の回想がメインに進みます。シュミクラムとの出会い、様々な
人との絆などが描かれ、そして、『灰色のクリスマス』と呼ばれる忌まわしい
記憶へとたどり着きます。

後半は、主人公が追っていた敵に関係するストーリーが展開し、過去に出会った
人たちも絡めた話になります。

ラストは、物語の根幹をなす設定や謎などはほったらかしに終わるので、かなり
消化不良感はあります。

まず、本作は『Dive.1』の名の通り、1作目となる作品で、これ単体では完結して
いません。そのため、重要な部分は明かされず、次作に続く形になっています。
一応、ちゃんとエンディングという形にはなっていますけど、全てが解決して
いるわけではないので、今ひとつ達成感に欠けます。

それと、たまに戦闘中にイベントが進行することがあるのですが、メッセージを
読んでいると戦闘がおろそかになりますし、戦闘に集中するとイベントの内容が
あまり頭に入ってこなくて、ちょっとなんとかならないかなー、と思いました。

H度は並。各ヒロインとも複数回(2〜3回)用意されています。尺はやや短め。
描写はそこそこ濃いめです。
内容的には、気持ちを確かめ合うようなシーンが多いのですが、作品の雰囲気上、
あまり甘ったるいラブラブな感じではありません。どちらかというと、やや
ドライな印象があります。
また、敵に捕まっていたずらされたり、陵辱的なシーンもありますので、苦手な
人は注意が必要です。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。ただ、過去の回想と現在では、雰囲気が全く違うため、やや
面食らうかも知れません。
# ところで、サブタイトル『先生』は、どうして『Sensei』なんでしよう。
# 『幼馴染』とかは『Childhood fried』とか普通に英語なのに……。
プレイ時間・難易度
ゲームは章立てて進んでいきます。
ゲーム期間は不明。日付の経過等は特に描写されません。

ワンプレイは12〜15時間。戦闘(とその準備)にどれだけ時間をかけるかでやや
変わってきますが、そこそこ長いです。
また、共通部は全体の2〜3割程度で、2周目以降もそれなりに時間がかかります。
さらに、装備を全て集めようと思ったら何周もして戦闘を重ね、フォースを
溜める必要がありますし、サバイバルモードもありますので、コンプリート
しようとおもったら、かなり時間がかかると思います。

難易度はやや高め。戦闘のシステム自体はそれほど複雑ではありませんが、
上手く装備を考えないと、敵になかなかダメージを与えられず、戦闘に勝つ
のが難しくなります。さらに、フォースを詰めるためには、敵を早く倒したり、
コンボを決めたり、フォースクラッシュでとどめを刺したりしないといけな
ため、結構奥が深いです。
まあ、戦闘の難易度が変更出来ますので、どうしても勝てないようでしたら、
難易度を下げればいいでしょう。
なお、コンプリートしようとおもったら、サバイバルモードもクリアする
必要があります。
総評
お奨め度ですが、ハードなバトルアクション物が好きな人にお奨め。
バトルもそうですが、ストーリーもなかなかハードでヘビーで、かなりキツい
イベントがあったりと、苦手な人にはちょっと厳しいかも知れません。
ただ、周回を重ねる毎に新たなシナリオを読むことが出来るようになり、
各キャラクターの新たな一面が見られたり、また装備やプラグインも色々と
手に入れることが出来るので、戦闘にも幅が出来、ゲーム性ややり込み要素は
かなり高いと思います。

ただ、結構重い話なので人を選ぶと思いますし、システムも重くて非力なマシン
だとちょっと辛いと思います。また、プレイ時間が長めで、何周もプレイする
必要があり、コンプリートしようと思ったら、サバイバルモードもクリアする
必要があったりと、プレイ負荷もかなり高いです。
なので、あまり気軽に奨められる作品ではないと思います。

さらに、本作はこれ単体では完結しておらず、様々な謎を残しまま終わるため、
よりいっそうお奨めはしづらくなっています。
しかも、価格はフルプライスなので(というか、並のフルプライスより高い(^^;)、
コストパフォーマンスも微妙です。
ただ、ボリュームでいえば、並のゲームよりはるかにありますし、これだけでも
充分遊べますので、そんなに気にする必要はないかも知れません。

システムとストーリーの重さ、難易度の高さ、コンプリートの難しさ、プレイ
負荷の高さ、完結していないなど、ちょっとお奨めしづらい要素が山盛りなの
ですが、ゲームとしてはよく出来ていると思いますし、続編も合わせてプレイ
すれぱ謎もしっかり解明されてすっきり出来ると思いますので、このシリーズが
好きな人はどうぞ。

最後に。「とりあえず、セフレから初めてみませんか」……最低な主人公だ(笑)


以下、簡単な攻略法というか、アドバイスを。

このシリーズに慣れていない人とか、アクションが苦手な人は、接近戦を
するのはかなり厳しいと思いますので、そういう人は、『バズーカ砲』と
『ミサイルランチャー』、そして最初から装備している『スプレッドボム』を
使うといいでしょう。『スプレッドボム』で相手の動きを止めて、そこに
『バズーカ砲』を叩き込み、『ミサイルランチャー』をばらまいておけば、
かなりの高ダメージを与えられますし、敵に囲まれていても一掃することが
可能です。『サブマシンガン』なんかも便利ですね。

ただ、この戦い方だと、なかなかフォースが溜まらなくて、新たな装備を
開発出来ないので、慣れてきたら、接近戦でコンボを組むことをお奨め
します。

序盤で比較的簡単にできるコンボとしては、ショートエルボー→アームスト
レート→ビームサーベル→バズーカ砲→スプレッドボム、あたりでしょうか。
敵に囲まれていてもなぎ払えますし、比較的安全に、高ダメージを叩き出す
ことが出来ると思います。

私は、ショートエルボー→ランス→サイス→ヒールドライブ→ジャンピング
ニー→ビームソード→クォウトワイヤー→ドリル→メガブーストキック
というコンボをよく使ってました。ドリルは絶対外せません(笑)
2周目以降は、戦斧、鷹落とし、クラッシュハンマー、インペリアルストライク、
タックルあたりも組み込んで、さらに高ダメージのコンボにしてました。
もちろん、締めはドリルで、そこからフォースクラッシュに繋げます(^^)
# ドリルはヒートチャージ対応技ですし、位置の調節も出来るので、
# フォースストライクに繋げるにはもってこいなので、是非使って下さい(笑)

ちなみに、初回限定版のサントラの中に、『フィッシャーストライク』という
装備が入っていて、これもなかなか使えます。

いろんなコンボを組むのも楽しいですね(^^)



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