ChuChuヘヴン
ブランド名 BLACK PACKAGE ジャンル 吸血鬼っ娘的えろすなADV
発売日 2009.02.13 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(163x230x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 1.13GB(DVD-ROM)
原画 村上真結城しん シナリオ 秋まさき、綾瀬、らぷいの
音楽 16曲、ミリオンバンブー
ロドリゲスのぶ
あり(1曲、OP&ED)、大野まりな
音声 女の子フルボイス、風音、前田恵、遠野そよぎ、梅里ミーオ、桜川未央
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 36箇所 CG枚数 80枚
おまけ CGモード、回想モード、音楽モード
対象属性 純愛、ドタバタ、ハーレム、ラブコメ、赤髪、羽根、尻尾、ガーターベルト、金髪、
ツインテール、オーバーニーソックス、シスター、ストレートロング、ショートカット、
アホ毛、ツンデレ、しましま、黒髪、巫女装束
1プレイ時間 6〜9時間 お奨め度 6

レビュー
概要
大学に入学が決まった主人公は、大学の近くに下宿することになった。しかし
その下宿先は、教会のシスターと自称吸血鬼、コウモリのコスプレ女だった。
かくして、主人公のドタバタな毎日が始まる。果たして主人公の運命は……
という、吸血鬼っ娘的えろすなADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

ももち。(CV:前田恵)
マイペース天然コウモリ娘。マリアベルの使い魔で、マリアベルをご主人と呼ぶ。
マリアベルにはこき使われ、虐げられている。

マリアベル・バートリー。(CV:風音)
我が儘高飛車吸血鬼娘。ももちと主人公を下僕として扱う。強気で負けず嫌いで
意地っ張りで素直になれない娘。血が苦手。愛称・マリー。

橋本奈津美(はしもとなつみ)。(CV:梅里ミーオ)
教会のシスターで、主人公の下宿先の管理人。おっとりのほほんお姉さん。
優しく面倒見がいい。人を信じやすく、何でもいい方に解釈する。家事が得意。

橋本さち(はしもとさち)。(CV:桜川未央)
奈津美の妹。頼りない姉を支えるしっかり者。倹約家で、無駄遣いには厳しい。
明るくハキハキした娘。愛称・さっちゃん。

早乙女撫子(さおとめなでしこ)。(CV:遠野そよぎ)
悪鬼羅刹を倒す修行をしている霊能巫女少女。生真面目で一生懸命。
物の怪の気配を感じると、片っ端から除霊して回る。

絵の方は柔らかいタッチの可愛らしい絵柄。原画家さんが複数いて、シーンに
よってややバラツキがあったりしますが、ももちは安定していて良かったです。
CGはややのっぺりした重い印象のある処理で、若干見栄えは良くないかも。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。会話に合わせてコロコロ変わり、
アクションも大きく、コミカルな表情もあって、見ていて楽しいです。
涙目のももちが可愛すぎます。

キャラクターは気の強いキャラとおっとりしたキャラにはっきり分かれ、
気の強いキャラ、とくにマリーの傍若無人ぶりは、ちょっと見ていてイラッと
することもあるぐらい。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
淫語は、テキストはそのまま表示されますけど、音声では一部消しが入って
います。消しは短く、ほぼそのまま聞こえますが。

音楽はほのぼのゆったりした曲が多め。作品の雰囲気を柔らかく包んでくれます。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は独特の雰囲気を持った、やや明るめの曲。可愛らしいわけでもなく、ノリが
いいわけでもない、なんとも微妙な歌です。むしろ、それが心地いいぐらい。
絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はなし。

エンディングも歌あり。ただし、歌はオープニングと同じものです。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。
バックログは、メッセージだけでなく、画像も巻き戻って表示されます。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は軽快。ただし、画面効果をONにしていると、描画でややもたつきます。
スキップ動作は高速です。
シーン丸ごとスキップすることも可能です。

セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢はそれほど多くはないものの、さすがにこれではちょっと
足りない気がします。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「景井翔太郎(かげいしょうたろう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が下宿先の教会にやってくるところから始まります。
個性豊かな女の子達との同居生活を送っていく……という感じ。

前半は、主人公がマリーやももちに振り回されつつ、精気を求めて関係を
持っていくという感じ。基本的にドタバタな展開で、なし崩しにHシーンに
なだれ込んでいくような感じです。

後半も雰囲気はそのままで、撫子が参戦してきて、橋本姉妹とも関係を持ち
つつ、話が進んでいきます。恋愛要素もやや強くなり、Hシーンも恋愛色が
強くなっていきます。

ラストはかなり駆け足気味で急展開になるのですが、すっきり綺麗に終わって
くれますし、クリア後もほのぼのとした気持ちになれます。

ひたすらHしまくりで特筆すべきことはないのですが、Hシーンへの導入は、
やや強引ながらも納得は出来るような展開で、1度関係を持ってからは、
もう好き放題という感じです。

あと、一部整合性が怪しいところが目につきました。主人公とももちを目の
前で絡ませておきながら、見たことがないような口ぶりで話したり、やや
違和感がありました。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ
長め。描写はやや濃いめです。
内容的は、基本的に純愛系のシーンですが、最初は流されるままにHすると
いうパターンが多いです。様々なシチュエーションが用意されており、
いろんなシーンを楽しめます。

テキストは誤字等はそんなに気にならず、テンポも良く、読みやすいテキスト
だとは思います。ただ……「浮世絵離れ」ってなんスか(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は2週間弱。1日ずつ進みますが、あまり日付六の経過は気にする
必要はありません。

ワンプレイは6〜9時間。どれだけイベントを見るかによって変わってきます。
共通部は多いため、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮出来ます。

難易度は並。基本的に狙ったキャラ寄りの選択をすればいいですが、一部
効果がわかりにくいものがあったり、狙ったキャラ以外のシナリオに入る
ことが結構あったりするので、ちょっと注意が必要です。
また、1つ、やや条件のシビアなエンディングがあります。
総評
お奨め度ですが、ドタバタラブコメライトHストーリーが好きな人にお奨め。
基本的にほのぼのとしたコミカルな展開で、何も考えずプレイ出来ますし、
簡単お手軽Hストーリーでプレイもしやすく、取っつきやすいと思います。

ただ、キャラクターは個性が強く、一部やや好き嫌いが分かれそうなキャラも
いますから、若干人は選ぶかもです。

内容的には、基本的に女の子達に囲まれて、ひたすらHしまくるだけという
わかりやすい作品ですが、各キャラクターの気持ちはよく描かれており、
感情移入はし易いと思います。

ただ、ストーリーはどのキャラも似たような感じでやや面白みに欠け、告白が
唐突で、やや恋愛要素は薄いように思います。
もう少し恋愛要素を前面に出して、いちゃいちゃするところも楽しみたかった
なー、と思いました。

でもまあ、H重視の作品で、プレイしやすいですし、雰囲気やキャラが気に
入った人はどうぞ。ただし、ストーリー性はあまり期待しないように。

最後に。吸血鬼って設定、いります?(^^;



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