ココロ保健室〜キミとナイショのカウンセリング〜 | |||
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ブランド名 | かすたーど | ジャンル | 乙女心カウンセリングAVG |
発売日 | 2009.01.23 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x232x41mm) | マニュアル | B5用紙二つ折り |
DISC容量 | 1.13GB(DVD-ROM) | ||
原画 | さかしたふぶき | シナリオ | 不二川"でぇすて"巴人 |
音楽 | 17曲、電気式華憐音楽集団 | 歌 | あり(2曲、OP・ED)、新堂真弓、ありさ |
音声 | あり、小倉結衣、新堂真弓、草柳順子、金田まひる、民安ともえ、渋谷ひめ | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 80箇所+クイックセーブ1箇所 | CG枚数 | 88枚 |
おまけ | GALLERY、MEMORIAL、SOUND | ||
対象属性 | 学園物、眼鏡っ娘、ストッキング、赤髪、アホ毛、しましま、ブルマ、ウェイトレス、 エプロンドレス、白衣、女医、ピンク髪、オーバーニーソックス、後輩、金髪、 ストレートロング、ヘアバンド、先輩、着物、和服、ツインテール、リボン、ツンデレ |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 3 |
レビュー |
概要 |
全寮制の進学校である改進堂学園。そこは、様々な事情から、一般の学園に 通えない学生達が通う学園だった。カウンセラーである主人公は、学生の 抱えた問題を救うため、学園にやってきた。そして、より学生達に近い立場 からカウンセリングを行うため、学生として潜り込んでいた。そこで出会う 様々な問題を抱えた学生達。果たして主人公は、彼女達を救うことは出来る のか……という、乙女心カウンセリングAVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 玉依姫香(たまよりひめか)。(CV:渋谷ひめ) 主人公にカウンセリングの手ほどきをした先生。大人の色気たっぷりの女性。 天野小鳥(あまのことり)。(CV:小倉結衣) 明るく元気いっぱいな女の子。飛び抜けて頭がいい天才少女。好奇心旺盛で 人懐っこい。犬並みの嗅覚を持つ。陸上部所属。 此花咲耶(このはなさくや)。(CV:金田まひる) 学園の保健医で、主人公の同僚。見た目は小さいが、しっかりした面倒見の いい先生。主人公の活動をサポートしてくれる。 此花詠美(このはなえいみ)。(CV:民安ともえ) 咲耶の妹。無口で無感情、極度のあがり症。でも、根は優しくて素直な子。 趣味は結構マニアックで渋い。 白山アイリス紡(しらやまあいりすつむぎ)。(CV:草柳順子) 通称・アリス。金髪碧眼だが、心は大和撫子。控えめで物静かでお淑やかで とても女性らしい。男子学生の憧れの的。 伊勢谷菜巳(いせやなみ)。(CV:新堂真弓) アリスのクラスメイト。気が強く、主人公に対してはキツくあたることも。 絵の方はすっきりとした可愛らしい絵柄。ただ、女性キャラは可愛らしいの ですが、男性キャラはいくらなんでもちょっと酷い気がします。 あと、女性キャラも、シーンによってバラツキが見受けられました。 CGはそこそこ丁寧に処理されているとは思いますが、色使い等がやや微妙な 気がします。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。パターンはあまり多くなく、 やや物足りなさがありました。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。様々な問題を抱えていることもあって、 一風変わったキャラクターが多いです。 音声はキャラクターとのマッチングは微妙。かなり違和感のあるキャラや、 浮いたキャラが多いように感じます。キャスト自体はかなりベテランの人 揃いで、演技力は申し分ないので、単純に配役の問題のような気がします。 あと、テキストと全く関係ない音声が再生されることがありました。 ちゃんとデバッグして欲しいところです。 あと、効果音は別に問題ないのですが、効果音がテキストでも表現されて いたりするのはちょっと気になりました。スパンキングの「ばちこーん」は いくらなんでもありえない。 # メールを打つ時の「めるめるめる」もあざとくて気になりましたが……。 音楽はゆったりとした落ち着いた曲が多め。作品の雰囲気を柔らかく包んで くれます。……まあ、内容は包みきれないぐらいアレですが。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はポップで可愛らしい感じの曲。独特の雰囲気で、耳に残ります。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点はなし。 エンディングも歌あり。ゆったりとした柔らかい曲で、ラストの雰囲気を優しく 包んでくれます。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー ボードで可能ですが、それ以外の操作はほとんど出来ません。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。スキップ動作は高速です。 セーブ箇所は80箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。 数としては、選択肢が少ないため、これだけあれば充分でしょう。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「松尾恒之(まつおつねゆき)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公が学生として学園にやってくるところから始まります。学園 生活を送る中で、女の子達の抱えた問題を解決していく……という感じ。 前半は、各ヒロインと知り合い、打ち解けていくところが描かれます。 この段階では、女の子達の抱えた問題はあまり表に出てこず、ごく普通の 学園生活が描かれます。 後半は、女の子達の抱えた問題を乗り越えて、絆を深めて行くという感じ。 まあ、問題はあっさり乗り越えちゃうんですけど。 ラストはややあっけなく終わる感はありますが、まあすっきり終わっている と思います。 まずプレイしていて気になったのが、女の子達の抱えた問題が、ほとんど 表に出てこないこと。前半ではあまり明らかにならず、後半になって打ち明け られたと思ったら、たった一言で納得しちゃったり、Hして誤魔化したりと、 全然重大な問題に思えません。 そんな程度の悩みだったら、そこらへんの学園純愛ゲームの方が、よっぽど ヤバい問題抱えているキャラがいるように思います。実は死んでるとか。 そして何より、カウンセリングがテーマのハズなのに、ほとんどカウンセリング らしいことはせず、あっさり問題が解決しちゃうので、肩すかしもいいところ。 主人公のやったことと言えば、うんちく垂れ流すことと、Hだけの気がします。 主人公の言葉は、ヒロイン達の胸には響いているらしいですが、プレイして いる私の胸には全く響かない……というか、意味不明でした。 ひどく独りよがりな印象があります。 また、同じ事を何度も繰り返し言ったりするのも気になりました。 主人公は学生として潜り込んでいるのですが、何度も「バレてないか」と心配 したり、いい加減ウザく感じました。 他に、出会ったばかりの学生に向かって「良ければ、学校まで、一緒に行きま せんか?」とか、意味わかりません。いきなりナンパか。 あと、男性恐怖症の人が、接客業のアルバイトなんかしてたら、何の説得力も ないように思うのですが……。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回(2〜6回)用意されています。尺の方は やや短め、描写はそれなりに濃いめです。 内容的には、女の子の気持ちを落ち着かせる、カウンセリング的なものなの ですが、スパンキングあり、お漏らしあり、お尻ありと、やりたい放題です。 主人公はなんでもござれのド変態で、むしろ主人公の方がカウンセリングが 必要なんじゃないかと思うことも。 それと、どうにも主人公とヒロインの気持ちが通じておらず、ただお互いが 自分の満足だけを求めているように感じました。なんというか、愛が感じられ ませんでした。最後の方は、セリフの大半があえぎ声だけだったりしますし。 もう少し、お互いの気持ちをしっかり描いて欲しいと思いました。 まあ、カウンセリングだ、と言えばそれまでですが……。 あと、Hの最中に、孔子の話とか出されても萎えるだけです。 テキストは誤字等はあまり気にならないものの、クセが強い独特のテキストで、 かなり人を選ぶように思えます。 キャラクターは落ち着いたキャラが多いのに、テキストはやたらテンションが 高くて、子供っぽい文章に思えました。ギャグとか変な言い回しがことごとく 滑っていて、プレイしていてとても痛々しいです。 そんな中、たまに真面目なテキストが出てきても、頑張って難しい言葉を 使おうとしているような感じで、とても浮いています。主人公が常に敬語と いうのも、それを助長しているように思えます。 Hシーンなんかは、声優さんの演技に助けられまくってる気がしますし。 とにかく読んでいて辛かったです。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。2週間程度でしょうか。特に意識する必要はありません。 ワンプレイは5〜6時間。サクサク進むため、プレイしやすい長さだと思います。 全体の7割程度が共通部のため、2周目以降はスキップを使えばかなり短縮が 可能です。 難易度は低め。基本的に最初の選択肢で誰のシナリオに入るかが決まり、 その後はイベントの分岐だけです。 |
総評 |
お奨め度ですが、一風変わった純愛系Hシーンを楽しみたい人にお奨め。 カウンセリングの名を借りた変態プレイの数々は、なかなか他の学園純愛系の 作品では見られないと思います。見たいかどうかは別として。 そして、各ヒロインの抱えた問題や、各ヒロインの性癖に応じたHシーンは バリエーションも豊かで、たっぷり楽しめると思います。ちょい短いですが。 ……が、いいところはそのぐらいしか見当たりませんでした。 ストーリーは盛り上がりに欠け、あっけなく終わってしまいます。ヒロイン達は 可愛いのは可愛いですが、個性的……といえば聞こえはいいですが、クセが 強く、ちょっと浮いた印象を受けました。テキストもかなりクセが強く、独特の テンションで、かなり人を選ぶと思います。 そして何より、メインであるハズのカウンセリングが、ほとんどカウンセリング らしいことをせず、ただHしてるだけという印象が強いのは残念です。 女の子の悩みなど、もう少し早めから出しておいて、どれだけ悩んでいるかを しっかり描いてくれないと、「何をそんなに悩んでるの?」としか思えません。 しかも、ちょっとした一言で勝手に納得して、Hしてハッピーエンドとか、 ご都合主義にも程があると思います。 題材はいいと思うのですが、それが全然描ききれていないように感じて、 とても勿体ないと思いました。 とにもかくにも、何もかもがちぐはぐで、クセも非常に強いため、激しく人を 選ぶ作品だと思いますので、なかなかお奨めはしにくいですが、Hシーンだけは それなりに楽しめると思いますので、通常シーンのテキストに耐えられる自信が ある人はどうぞ。 最後に。カツ丼を頼んだのに、なんで親子丼を食べ終わってるんですか?(^^; # いつすり替えた!?(笑) ところで、アリスの悩みって、お漏らしですか?(笑) 男性恐怖症とか、恋愛が出来ないとか、全然悩みに思えなかったです。 # 菜巳の悩みって、ドMなことですよね?(笑) |