才気煥発才色兼備の君たちへ
ブランド名 あっぷりけ-妹- ジャンル 天才型ドタバタADV
発売日 2009.01.22 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x232x41mm) マニュアル A4用紙二つ折り
DISC容量 GAME DISC : 2.89GB(DVD-ROM)
才気煥発IFシリーズ〜もしもあの娘が○○だったら〜 : 257.0MB、CD-DA4トラック
原画 七海綾音 シナリオ 天衣まほら
音楽 27曲、Barbarian On The Groove
mo2、bassy
あり(2曲、OP・ED)、
Barbarian On The Groove feat.Miglen
音声 あり、春乃伊吹、美月、みる、風音、桜坂かい、有栖川みや美、芹園みや、真琴ひろ、
麻野紗雪、本多啓吾、葵海人、秋山樹、石川乃奈、西野真人、徳本英一郎、祭大!
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 100枚
おまけ CGmode、MUSICmode、SCENE REPLAY
対象属性 純愛、ラブコメ、学園物、妹、お兄ちゃん、幼馴染み、赤髪、オーバーニーソックス、
黒髪、ポニーテール、リボン、ボブカット、眼鏡っ娘、ショートカット、白衣、ボクっ娘、
お嬢様、金髪、和服、人妻
1プレイ時間 8〜9時間 お奨め度 5

レビュー
概要
元は1つの学園だった、一般学園の東栄峰学園と、お嬢様学園の西栄峰学園。
2つの学園は、何かいさかいがあると、「AGバトル」と呼ばれる公式の戦いで
決着を付けていた。東栄峰学園(東学)に通う主人公は、真面目で大人しい
ごく普通の学園生。しかし、幼馴染みの七夏が東学の生徒会長で、いつも
その行動に振り回されていた。さらに、西学のお嬢様や天才少女とも知り
合い、振り回されるようになる。果たして主人公は、才女達に囲まれて、
どんな学園生活を送るのか……という、天才型ドタバタADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

天野まみる(あまのまみる)。(CV:みる)
主人公の妹。学園には普通に通っているが、家ではずっと自室に籠もりっきりで
パソコン・ネットに明け暮れている半引きこもり娘。主人公とも直接話すことは
メッセンジャーで会話する。しかし、主人公は大好きで、お兄ちゃんと呼び慕う。
……まあ、呼ぶのはメッセンジャーで、ですけど……。

守宮七夏(もりみやななつ)。(CV:春乃伊吹)
主人公の幼馴染みで東学生徒会長。飲み込みが早く、なんでも完璧にこなす。
将来、そーりだいじんになることを目指している。パスタ好き。

薙島瑠璃(なぎしまるり)。(CV:美月)
古武術を伝えている家の娘で、免許皆伝の腕前。武道だけでなく、家事全般も
そつなくこなす。七夏を生涯仕えるべき主君と仰いでいる。

風鳥香織(かざとりかおり)。(CV:麻野紗雪)
瑠璃のクラスメイトで、瑠璃のことが大好きな女の子。瑠璃のことを好きな
あまり、瑠璃に近しい主人公に対して激しい嫉妬心を抱いている。

加納リンゴ(かのうりんご)。(CV:有栖川みや美)
東学放送部部長。AGバトル管理委員会で、実況を務める。明るく元気いっぱいで
好奇心旺盛。

熊沢美希(くまざわみき)。(CV:真琴ひろ)
西学のAGバトル管理委員。熊沢分校社長令嬢。おっとりほんわかした雰囲気の
女の子だが、思い込んだら一直線。結構行動力はある。主人公萌え。

光原零子(みつはらぜろこ)。(CV:桜坂かい)
西学の特待生。理系、数学の天才。文系は全然ダメ。感情を表に表さず、淡々と、
理論的に、時には意味不明に話す。興味のない相手の名前はすぐ忘れる。

橘才華(たちばなさいか)。(CV:風音)
西学の生徒会長。文武両道・才色兼備の完璧お嬢。橘グループの令嬢。
気が強く、負けず嫌いだが、可愛い物が大好きな可愛らしい一面も。

橘凜花(たちばなりんか)。(CV:芹園みや)
才華の母親で、学園理事長。AGバトル管理委員会の委員長。にこやかな笑顔で
毒舌をまき散らす。ポケットマネーで学園を運営している。

絵の方は表情豊かで可愛らしく、活き活きとした絵柄。キャラクターごとに
しっかり描き分けられていて、各キャラクターそれぞれに雰囲気が出ていて
いいですね。
CGは明るめの発色で丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションは大きく、コミカルな
表情なんかもあって、見ていて楽しいです。
また、立ち絵の演出もなかなか凝っていて、感情移入しやすいです。

キャラクターは個性豊か……というか、アクの強い面々揃い。
そーりだいじんを目指していたり、半引きこもりだったり、ヤンデレガチレズ
だったり、壺を売りつけてくる宗教娘だったりと、個性的といえば聞こえは
いいですが、イタいキャラが多いので、かなり人を選びそうです。
とりあえず、美希LOVE☆ ……いや、まあ、壺を売りつけてきますが……(^^;

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
零子の淡々と小難しいことを話すところは、とても雰囲気が出ていていい
ですね。

音楽は明るくほのぼのとした雰囲気の曲が多め。結構似たような曲が多いため、
同じ曲がいつも流れているような印象があったり。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポでポップで可愛らしい歌……なのですが、歌詞が凄い。
こんな数字の羅列の歌、そうそう聞けるもんじゃないです。おそらく、才気煥発
才色兼備ということで、頭がいいのをイメージしているんでしょうけど、壮絶。
絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。こちらは特筆すべき点は
なし。

エンディングはちょっと落ち着いた雰囲気の、それでも明るく温かく爽やかな
歌で、作品をしっかり締めくくってくれる感じです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、
各種メニュー内の操作もキーボードで可能ですが、キーボードでメニューを
出すことが出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作は高速です。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と自由記述のコメントが保存され
ます。
数としては、選択肢はそれほど多くなく、これだけあれば充分かと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「天野ゆうき(あまのゆうき)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームはごく普通の日常から始まります。学園に通い、AGバトルを繰り広げ
つつ、毎日を過ごしていきます。

前半は、学園生活やAGバトルを通じて、いろんな人と知り合ったり、交流を
持っていくという感じ。開始時点で結構多くの人と知り合いのため、いつも
通りの日常、という感じです。

後半は、ヒロインの抱えた問題や学園の抱えた問題を乗り越えつつ、絆を
深めて行く、という感じ。雰囲気は前半とあまり変わらず、むしろ前半より
普通の学園生活になっているような印象も。

最後も普通に、日常のまま終わる感じで、あまり明確にエンディング、と
いう感じがしませんでした。

まずプレイしていて感じたのがメリハリのなさ。ゲーム開始時点で主人公は
普通に学園生活を送っていて、AGバトルは日常茶飯事、七夏に振り回されたり
するのも当たり前という状態です。
そのため、他のキャラクターと出会って、振り回されるようになっても、
七夏に振り回される延長線上という感じで、特に代わり映えせず、ずっと同じ
ような雰囲気で話が進みます。
しかも、最後まで、同じような学園生活が続くため、一本調子で、やや盛り
上がりに欠ける印象がありました。

また、ヒロイン達はかなり個性が強く、一部イタいキャラクターもいますので、
プレイしていてちょっと引くことも。感情移入しづらかったです。

H度は並。各ヒロインとも複数回(3回)用意されており、尺の方はそこそこ。
描写もそれなりです。なお、サブキャラもHシーンが1回だけですが用意されて
います。
内容的には、純愛系のほのぼのHが多いですが、場所やシチュエーションは
様々で、バリエーション豊かなシーンが楽しめます。
ちなみに、サブキャラとのHシーンは用意されていますが、それを見てしまうと
BAD END直行だったりします(^^;

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く、読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過は特に描写されず、気にする必要はないかと。

ワンプレイは8〜9時間。やや長く感じましたが、共通部が多いため、2周目
以降はスキップを使えばかなり短縮可能です。

難易度はやや低め。基本的に狙ったキャラ寄りの選択をし続ければOKです。
総評
お奨め度ですが、才色兼備の女の子に振り回されたい人にお奨め。
基本的にストーリーは女の子主導で、女の子達の巻き起こす問題やイベントに
主人公が巻き込まれ、翻弄されていくという感じです。
ただ、ゲームが始まった次点で、既にそれが当たり前になっているため、
特に大変な印象はなく、主人公も受け入れちゃっているので、それが普通に
見えてしまうのはちょっと勿体ないかも。

また、主人公はごく普通の真面目で大人しい男の子で、身長が148cmと小さく
可愛らしく、女の子達からも可愛がられます。ただ、言うことは言いますし、
女の子の無茶な要求も、納得した上で受け入れたりしているため、あんまり
振り回されているという印象もないのがちょっと。

特徴としては、女の子がみんな優れた能力を持っていることと、東学と西学の
AGバトル、主人公が振り回されるという部分だと思うのですが、ゲームが
始まった時点でそれら全てが当たり前のことになっているため、ごく普通の
学園物になってしまっているのが勿体ないですね。
そして、ヒロイン達はみんな優れた能力を持っているんですが、強烈な個性を
もった、イタいキャラが多く、ちょっと受け入れにくいかも知れません。

キャラクターのアクが強く、ストーリーも一本調子でやや盛り上がりに欠け、
ちょっとお奨めはしづらいです。一風変わったキャラクター達との恋愛を
楽しみたいという人はどうぞ。

最後に。スタッフロールで、「五条館国広 : 麻野紗雪」となっていたん
ですが……麻野紗雪さんって、女性ですよね? というか、風鳥香織の声を
担当してるんですよね?(^^;
# 「五条館国広 : 本多啓吾」「風鳥香織 : 麻野紗雪」が正解なのでわ。
##間の「 : 本多啓吾」「風鳥香織」が抜けたんですかね(^^;


美希エンドきぼー。まあ、Hシーンがあっただけでも良しとする。
というか、宗教娘にすんなーっ(^^;
# いや、まあ、ちゃんと理由はあったわけですけど……。



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