絶対領域っ! | |||
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ブランド名 | Rio | ジャンル | バカップル・アドベンチャー |
発売日 | 2009.03.27 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x231x42mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | GAME DISC : 1.03GB(DVD-ROM) オリジナルサウンドトラック : CD-DA=194.3MB、CD-DA10トラック |
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原画 | 大泉だいさく、鈴木falco | シナリオ | 魔王タン |
音楽 | - | 歌 | あり(1曲、OP)、し・ふぉ・ん |
音声 | あり、佐々木あかり、奥川久美子、紬叶慧 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 32箇所 | CG枚数 | 100枚 |
おまけ | CG鑑賞 | ||
対象属性 | 絶対領域、ミニスカート、オーバーニーソックス、眼鏡っ娘、幼馴染み、アホ毛、金髪、 ストレートロング、ヘアバンド、ご主人様、ツインテール、ツンデレ、ガーターベルト |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
デザイン系の専門学校に通う主人公は、ある日、友人に誘われて、女の子達と 3対3の集団デートに行くことになる。そこで、1人の女の子から告白され、 付き合い始める。そして主人公は、友人と彼女の影響もあって、徐々に絶対 領域の魅力に取り憑かれていく。果たして主人公の恋の行方は……という、 バカップル・アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 里見雪絵(さとみゆきえ)。(CV:佐々木あかり) 主人公の幼馴染み。おっとりした雰囲気で世話好きの優しい女の子。なんでも そつなくこなす優等生。見た目とは裏腹に、意外と負けず嫌いで頑固な一面も。 野中桜(のなかさくら)。(CV:紬叶慧) 引っ込み思案で恥ずかしがり屋。アニメや漫画が大好きなオタク少女。 おっとりのほほんとしているほんわか天然娘。 鈴原エリカ(すずはらえりか)。(CV:奥川久美子) 気が強く毒舌の女の子。主人公とはことある毎にケンカしている。 人の前では素直になれない恥ずかしがり屋の女の子。 絵の方は柔らかいタッチのほんわかした可愛らしい絵柄。シーンによってやや バラツキがあるがちょっと気になりました。めちゃめちゃ可愛らしい絵もあるん ですけど。……というか、途中から絵柄変わってますよね? CGは明るめの発色で、丁寧に処理されていて見栄えもいいですね。 立ち絵はポーズ変化、表情変化ともにあり。パターンはそれほど多くないですが、 アクションは大きく、コミカルな表情もあり、見ていて楽しいです。 キャラクターは優しく控えめな雪絵、気が強いエリカ、不思議少女桜という 感じで、それぞれ個性的です。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 淫語は修正なしで発音されますが、そもそもほとんどありません。 音楽はほのぼのコミカルな雰囲気の曲が多め。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌は可愛らしいデュエットソングで、作品の内容と合っていていいのですが、 なんだか無理矢理可愛らしくしているような感じで、ちょっと不安定さがあって ちょっと微妙です。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点は特になし。 |
システム |
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションにより、フル キーボード操作可。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 設定により、通常のメッセージ送りもホイールで可能になります。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快。スキップ動作は高速です。 セーブ箇所は32箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時のみが保存されます。どれがどのデータなのか非常に わかりづらいです。 数としては、選択肢の数が片手で数えるほどのため、なんとか足りるかな? と いう感じです。もうちょっと欲しいところですが。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は……なんでしょうね?(^^; 自己紹介もなく、ゲーム中に名前を 呼ばれた記憶がないのですが……。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公が集団デートに行くところから始まります。そこで告白され、 付き合い始めていく……という感じ。 前半は、集団デートで告白されて、付き合い始めるところが描かれます。 付き合い始めた頃は基本的に二人の世界で、バカップル全開です。 エリカは人前ではそっけないですけど。 後半は、一つの問題が持ち上がり、それを乗り越えてより一層結びつきを 強めていく感じ。 ラストはまだまだこれからという感じではありますが、すっきりと終わって くれています。 プレイしていて気になったのは、作品の設定と構成。 まず、オープニングの最後に出てくるあらすじには、「試しに一週間だけ 付き合ってみることに」とか書かれてますけど、そんな話は作中のどこにも 出てきません。 また、他の女の子も主人公が好きということも書かれていますが、確かに 主人公に好意を寄せている描写はありますけど、それが特にストーリーには 絡んでこず、全く活かされていません。 そして、男性キャラもそれぞれ好きな女の子がいて、その女の子のシナリオに 入らなかった時は、主人公以外の別の男と付き合うことになります。 ……主人公のことが好きとかいう設定はどこ行きましたか。それとも、他の 女と付き合い始めたら興味なしですか。 逆に、男性キャラの方は、自分の好きな女の子が主人公と付き合っているのに、 さりげなくサポートしてくれたりと、なかなか好感が持てました。 あと、雪絵シナリオとエリカシナリオは、あまりにもストーリー構成が似て いて、どうにも気になりました。イベントの起こるタイミングや、Hシーンの 内容に至るまで似通っていて、さすがにこれはちょっと。 そして、メインであるハズの「絶対領域」ですが、最初は全く興味ないのに、 ある時から急激に興味を持つようになり、いきなりそればっかりになったり、 ちょっと強引な印象を受けました。 H度は並。各ヒロインとも複数回(4〜8回)用意されており、尺の方はやや短め。 描写の方はそこそこです。 内容的には純愛系のラブラブHが多いですが、いたずらチックなものなんかも あって、バリエーションはそれなりにあります。 ただし、前述の通り、雪絵とエリカは内容が似通っていて、H度の方も若干 低めです。桜だけは回数も多いですし、内容もかなり充実していて、H度も 高めですけど。 テキストは誤字等はそれほど気になりませんが、『。』や『」』が行頭に来る ことが多々ありました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。オープニングの最後の説明を信じるなら、1週間という ことになるのでしょうか。特に意識することはありません。 ワンプレイは3〜4時間。ちょっと短めで、あっさり終わります。 前半で個別ルートに分岐するため、共通パートはそれほど多くないですが、 元々1周が短めのため、コンプリートもそれほど時間はかからないと思います。 難易度は低め。最初の1〜2個の選択肢で個別ルートに入って、その後2〜3個の 選択肢でハッピーエンドとバッドエンドに分岐します。 バッドエンドの時もCGがあったりしますので、コンプリートするためには両方 みないといけないので、特に悩むこともないでしょう。 |
総評 |
お奨め度ですが、簡単お手軽バカップルストーリーが好きな人にお奨め。 かなり早い段階で付き合い始め、その後はひたすらバカップルストーリーに なるため、いちゃいちゃあまあまの展開を楽しめます。 タイトルにもなっている通り、絶対領域にも焦点は当たるのですが、こちらは ちょっと取って付けたような感じなので、やや微妙かも。 ストーリー的には、早い段階で付き合い始めて、ひたすらいちゃいちゃして、 一山越えたらすぐエンディングという感じで、やや盛り上がりに欠け、1周が 短いこともあって、ボリューム的にも物足りなさが強いです。 雪絵・エリカと桜では、かなり展開や密度に差があり、絵の方もシーンによって 印象が違うなど、全体的にややバラツキが感じられ、今ひとつまとまりが感じ られなかったのは残念です。 そして、他の女の子もみんな主人公ことが好きとか、他の男性キャラもそれぞれ 好きな女の子がいるという設定をもっとうまく活かして、それぞれの恋愛模様を 絡めて描くなどすれば、もっと広がりも出来たように思えて残念です。 ともあれ、キャラクターは個性豊かで可愛らしいですし、簡単お手軽にラブラブ ストーリーが楽しめますので、雰囲気が気に入った人はどうぞ。 最後に。幼馴染みが愛称で呼んでこないのは結構新しいかも知れない。 というか、実はあんまり仲良くないだろ?(笑) |