EA MIND
ブランド名 LiLiM ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム
発売日 1999.09.24 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 59.8MB+CD-DA=418.7MB、CD-DA21トラック
原画 豆戦車 シナリオ 松井淳
音声 なし
インタフェース ほぼキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 8箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CGモード
対象属性 学園物、格闘、ギャグ、純愛、眼鏡っ娘、タカビー、ボクっ娘
1プレイ時間 約4〜5時間 お奨め度 8

レビュー
パステルちっくなパッケージがなかなかいい感じ。でも絵の方は萌えきらない(笑)
ヒロインはいいんですけど、周りのキャラがなんか…。
# パッケージ裏の絵や、本編の絵は結構いいんですけど…。

「学園生活を楽しむには戦いが必要!?」…ヤな学園…(^^;
# まあ、学生統治会に支配されているという学校ですけど…。

「マップ移動で女の子を探すドキドキAVG!」…私、マップ移動型の
システムってあんまり好きじゃないんですけど…(^^;
行った場所に誰もいなかったら寂しいですし…。
# 移動箇所は11箇所もあるらしい(^^;


マニュアルの方はオールカラーでけっこーいい感じ。
ただ、マニュアルのキャラ紹介の絵がまたちょっと萌えない…。
横に並んでいる本編の絵の絶対いいと思う(^^;
まあ、とりあえず静ちゃん萌えってことで(笑)
# でも、ホントはサブキャラの沖田の方が萌え(笑)
##女子限定民間女子仕置人'sも萌え(笑)


初回特典はトレーディングカード。最近、マウスパッドよりもトレカの方が
増えてきたような感じですね。
このトレカの絵は…4枚入ってたんですけど当たり外れ多いですね(^^;
# どうもキャラによってかなりばらつきがある感じ。


ゲームを起動すると…256色モードを推奨されます(^^;
今時こんなこと言ってくるメーカなんてLeafぐらいだと思ってた(笑)

そしてゲームを起動するとやたら爽やかなオープニングアニメーションが
流れます。うむ、なかなかいい感じではありますが、ちょっとボーカルの
声の張りが足りないかなって感じ。でも曲としてはかなり好き。
何度も聞いているとどんどんハマっていく私(^^;
結局、いつの間にか1999年No.1ソングになってました(笑)

しかし、事前に思っていたゲーム内容と比べると、何なんだこの爽やかさは(笑)
熱血格闘物じゃなかったのか?(^^;
# アイドル育成物と言われても違和感感じないぞ、きっと(^^;


インタフェースはいちおーキーボードOK。ただし、マウスカーソルのキーボード
エミュレーションですけどね。それと、キーボードエミュレーションが効くのは
マップ移動画面や選択肢決定場面だけなので、通常のイベントシーンでマウス
カーソルが邪魔に感じたときは、マウスでしか移動させることができません。
特に選択肢を選んだ後はその場所にカーソルが残るのでちょっと鬱陶しいです。
カーソルの自動移動機能に、自動待避機能も付けて欲しかったですね。


主人公はナルシストな熱血格闘バカ(笑)
海皇学園に転校した彼を待つものは!?………風紀委員の漫才でした(笑)

キャラクターは統治会会長の観奈月ミコト、執行委員長の橘葵、書記長の榊原
美蘭、風紀委員長の桐川雪乃、会計の観奈月静。この5人が統治委員会の主要
メンバー。他にもサブキャラで萌えキャラがいっぱい出てきます。てゆーか、
サブキャラの方が萌え(笑) まあとりあえず静ちゃん萌え? ミコトもいいですけど。
# てゆーか、観奈月姉妹萌え(笑)


ゲームの方は、転校早々統治会会長にデュエルで負けて負け犬の首輪を
付けられた主人公が、統治会会長のミコトにリベンジを誓って学園内を
探し回る話。負け犬の首輪は着用者の運動能力を著しく低下させる物で、
これを外すためにはデュエルで勝たないといけないらしいのですが、
これはゲーム中ではあんまり関係ないみたい(^^;

戦闘シーンは、Hyper Brokenなんかのようなリアルタイム物ではなくて、
そのラウンドどういう行動に出るかを選択する方式。
まあ、単なるアドベンチャー形式ですね。しかも敵の行動はいつも固定
なので、セーブ/ロードを繰り返せばいつか必ず勝てます(笑)
ただ、常識的な行動をしていれば、まず負けることはないと思います。
現に私はワザと負けようとした時以外は一度も負けたことありません(^^;

てなわけで、戦闘シーンにはあんまり期待しない方がいいかも。
ただ、たまにギャグが入っていたり、逆に熱いセリフが聴けたりするので、
単純に見ていて面白いですけど。
# 「統治会塔アッパーってなんなんだ」(笑)


で、静萌えな私は静を追っかけ回し(笑)、姉妹だしそこそこ萌えるので
とりあえずミコトも追いかけつつプレイして、見事に悪を滅ぼし、俺は
彼女と結ばれる。そう、観奈月ミコトと…。
…待てこら(^^; 静ちゃんとごっついいい雰囲気だったのに…(^^;

7/11のデータをロードしてミコトのイベントを1つ飛ばして進めると、
無事静ちゃんとのエンディングになりました。
どうやら2人ともフラグは立っていたけどミコトのフラグの方が
優先度高かったらしい(^^;
てなわけで、ほぼ同時攻略が可能なのでした。まあ最大何人同時に
攻略できるかはわかりませんけど…。
# 3人までは可能でした。
##ただ、元々難易度はかなり高いのでイベント見つけるの難しそう…。
##時間の概念があるのでその兼ね合いもありますしね。


ゲーム期間は7/5から7/14の10日間。
時代は200X年で7/6は金曜日だったと思うので、2001年かしら?
よぉし、2001年にリアルタイムプレイだっ!(笑)

プレイ時間は…4〜5時間程度でしょうか? プレイし応えはあります。
ただしテンポがいいので全く苦痛に感じませんでした。
「え? もうこんなに時間経ってたの?」って感じ。時間を忘れさせてくれる
ゲームなんて、久しぶりに巡り会った気がするな。

時間に関しては、誰がどこにいるかを把握してればもう少し短くなるでしょう。
必要なイベントだけを拾うなら3時間程度だといま思ふ。
# 私はどーでもいいイベントも集めて回ってましたから(笑)


シナリオの方は、一見お茶らけてますがミコトシナリオなんかはけっこー
深い所もあって、見せ場もかなりあってメリハリが利いており、私好みの
シナリオでした。

「ウチは魔法部であって魔法クラブではあないんですヨネ」「なんのことだ?」
「オリジナルってことですヨォ、旦那」(笑)
# 世を忍ぶ仮の偽名(笑)

地下鉄研究会、年会費たったの5千万(笑)
# 地下鉄を掘っているらしい(^^;
##「いけない!みんな!政府の弾圧よ!逃げて!!」(笑)

「V30のCPU、今ならお買い得」…今時のユーザのどれだけがこのネタを理解
できるのだろーか…(^^;
# スティング研究会←詐欺師クラブ(笑)

「俺サマに刃向かおうとは20年と13ヶ月と33日と27時間早い!!」(笑)
それって、21年と2ヶ月と4日と3時間早いってことですか?(笑)
# 日は月によって変動あり(笑)

…こんな感じのお茶らけたセリフがてんこ盛りです(笑)

ただ、ラストはちょっと切なくてつらーい気持ちになりました。
このゲームは最後はもっとぱーっとスチャラカに終わって欲しかったかなぁ、
という気がします。エンディングの歌の方も、凄くいい歌で心に染み入ってくる
感じなのですが、ちょっとゲームのカラーと違うかな?
まあ、無難に上手くまとめたな、という感じですか。
………と、思ったら、そうきたか。ふっ、ちょっとぐっと来たじゃねーか。


ちなみに、エンディングの条件を満たせずに7/13を迎えると、ヒロイン達に
ぼろくそに言われます(笑)
「ゲームのシステムに見捨てられた」だの「あなたはもう主人公じゃない」だの
「セクハラ野郎」だの「人生の敗北者」だの(笑)
# 「このあとのシーンみんなツブレて時間も予算も余っちゃったからみんなで
#  何か食べにいこーよ」(笑)
##「すぐにデータをロードして復活し、今度こそはてめぇらをギタギタにして
## やるからなぁっ」(笑)
##「データのない人は…ごめんなさい最初からやって下さいね」(^^;


BGMもけっこーいい感じ。基本的に明るいポップな曲が多いのですが、
緊迫感のある曲やしんみりとした曲もあって、それほど心に残る曲と
いうものはないのですが、全体的にシーンに良く合っていていい感じ。

あと、一度クリアした後でオープニング・エンディングを聴くと、今までより
さらにいい歌に感じました。それだけ私がこのゲームを気に入ったということ
なんでしょうけど。特にエンディングはかなりぐっと来ますね。
# CD-DAに入ってるフルコーラス版が格別。


お奨め度としては、かなりお奨め。明るく軽いノリとちょっと深い設定の
両方が楽しめて、ゲームのテンポも良くプレイしていて飽きないですし、
各キャラクターの味もしっかり出ていると思います。
かなり私の好みにハマる、良作だと思いました。

残念ながら秀作まで行かないのは、システム的な問題。
マップ移動型なわけですが、どこに誰がいるのか全くわからない。しかも
時間の概念があって時間によって発生するイベントが変わりますので、
必要なイベントを見つけるのが大変。
誰がどこにいるかというのは表示しないまでも、せめてどこでイベントが
発生するかだけでも表示して欲しかったですね。
丸一日ほとんどイベントが起きないまま終わったこともありますし。
# それでもクリアできてるのが凄い(笑)
##まあ、ゲーム性を重視したからこうなったんだとは思いますけど、
##ぬるゲーマーには辛いでしょうな。

まあ、格闘物が嫌いじゃなくて明るいノリやこの絵が嫌いな人でなければ
じゅーぶん楽しめると思います。ただし難易度は高いと思いますけど。
あ、もちろん時間概念付きマップ移動型アドベンチャーゲームが嫌いな人
にはダメでしょうけど…。
# 難易度が高いのは覚悟してね(^^;
##根性がない人にはダメかも(^^;

好みもあるでしょうけど、なかなか完成度の高い面白いゲームだと思いました。
暮れも押し迫ったこの時期に、これほどのゲームに巡り会えて良かったです。
いや、買ったのは10月なんですけどね(笑)


ところでこのゲームを出してるLiLiMって、元Bunny Pro.ですよね。
Scrambre HOUSEも同系列みたいですけど。最近ではばった、JINの他に、
デコピンなる謎のブランドを作ってたりもするみたいですが。

で、大元は彩文館出版なわけですが、入っていた広告が凄い。
山本和枝 Studio e.go!原画集、きみづか葵 Campus原画集、
カオスクイーン遼子原画集、ZONE原画集…節操無しか?(^^;
# よそのメーカばっかり…(^^;
##宮村優子 根性戦隊ガッツマン大百科なんてのもありました(笑)



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