ら〜じPONPON
ブランド名 Overflow ジャンル 妊婦アドベンチャー
発売日 1999.11.26 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 411.4MB+CD-DA=432.4MB、CD-DA1トラック
原画 Bou、西E田 シナリオ メイザースぬまきち
音声 フルボイス、紫苑みやび、小嶋千明、岩泉まい、羽田リカ、寧々、
ダイナマイト亜美、甘柿若
インタフェース ほぼキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 20箇所 なし
おまけ CGモード、ミュージックモード、回想モード
対象属性 妊婦、病院物、ギャグ、ラブコメ、眼鏡っ娘、ストレートロング、お兄ちゃん、
ショートカット、カチューシャ、オーバーニーソックス、看護婦、幼なじみ、青髪、
ポニーテール
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 7

レビュー
新ブランドOverflowのデビュー作らーじPONPON。
妊婦アドベンチャーゲームという大胆なジャンル(笑)を打ち出してきて
話題騒然だったこの作品(そうか?(^^;)、ユーザフレンドリーなシステムを
謳っていて絵も良げなのでプレイしてみました。


売りとしてはユーザフレンドリーなシステムを支える6つの処方箋。

まず1つ目は文章のおくすり。これはメッセージ読み直し機能のこと。
別にとりたてて言うほどのシステムではないと思います(笑)
ちなみに、読み直し中の音声の再生も可能です。

2つ目は文体のおくすり。キャラクター毎に表示フォント、カラーを指定出来る
機能です。わざわざ指定するのめんどくさいので初期状態のままでいいです(笑)

3つ目は風船のおくすり。このゲーム最大の売りである妊婦ですが、このお腹の
表現をON/OFFできます。でっかいお腹に嫌悪感を覚える人用(笑)
しかし、これをOFFにすると売りがなくなるのでわ…(^^;

4つ目は陰毛のおくすり(^^; 読んで字のごとくキャラクター毎に陰毛の表示の
有無を設定出来る機能です。…わざわざキャラクター毎に設定する必要性って
いったい…(^^;

5つ目は音声のおくすり。キャラクター毎に音声の再生の有無を設定出来る
機能です。前々から思ってたんですけど、このシステムってどーいう時に
使うんでしょう(^^; お気に入りの声優さんがいて、その声優さん以外の声は
聞きたくない人とかが使うのかな(笑)

そして最後は両手のおくすり。選択肢以外ではテキストや音声が自動的に
流れてハンズフリーでプレイできる機能です。…いりません(笑)


あと、売りとしてはコメディタッチの作品を支える過剰な演出(笑)
こめかみに怒りマークが浮かんだり冷や汗が流れたり、ハートマークが
飛んだり背後に花を背負ったりします(笑)


てなわけで、システムに期待してLet's インストール。
…インストーラ、キーボード操作不可だし…。なんだろねぇ(^^;

ゲームのシステム的にも、ユーザフレンドリーなシステムが売りな割には、
いまいち使い勝手の悪いシステム。てゆーか、ポイントをハズしてるのよね。
確かに設定メニューは充実してますし、メッセージ送りやメニューウインドウを
出すのはキーボードでも出来ます。ただ、設定メニューダイアログはキーボード
で操作できなかったり、音声のボリューム調節は出来るのは出来るんですが、
最初の音声がボリュームでかすぎてえげつない音量で鳴ったり、さらに初っ端の
シーンがお当番でその音声がえげつない音量で鳴るので始末が悪かったり、
どうも目の付け所がズレてるよーな気が…。
# PONPONモードのON/OFFとか、ヘアモードの個別ON/OFFとか、そーいう
# 所に凝られてもねぇ…。
##いや、ないよりあった方がいいけど。


ゲームの方は、主人公とつきあっていたるり香がいきなりパリに転勤になって、
最後の夜に今までで一番愛し合う。そこで主人公はるり香を引き留めもせずに
あっさり送り出す(笑) あんた、ドライすぎるぜ(^^;
# つーか、鈍感でくそボケ野郎(^^;

そして、海外に行ったるり香は4ヶ月で帰ってきて、子供が出来たことを主人公に
告げ、認知して欲しい旨と結婚して欲しい旨を伝える。

「認知して☆」「了承」…みろ、1秒でゲームが終わってしまったじゃないか。

…ということもなく、主人公はうろたえて、るり香は怒ってとっとと病院に行き、
主人公もあとを追って病院に行き、そこでいろんな人と出会いつつ、るり香との
関係をどうするか…という感じ。


演出はかなりアニメちっくで、ハートが飛んだりこめかみに怒りマークが出たり
ため息吐いたり花背負ってホホ染めたりします(笑)
これは人によって好みが分かれるところかも知れませんけど、私は結構好き。
下手するとすげー鬱陶しいですけどね(^^;

で、コメディ恋愛ゲームということでセリフのそこかしこにパロディがあります。
11/27の主人公の第一声は「うぐぅ」(^^;
他にも巫女服にスニーカーだとかレッ●ルエンジェルスだとかスー●ーパイ
だとかEV●バースト●ラーだとかラ●スだとか好き●き大好きだとかキン●・
●ブ・ファ●ターズだとかいう単語が飛び交ったり、もはや何でもあり状態です(^^;
# 「兄くん」なんてのも…(笑)


キャラクターは主人公の元恋人るり香、るり香の妹美咲、妊婦の桃里、
従妹で幼なじみで看護婦のゆかり、女子高生かおりの5人。
あとは隠しキャラが何人かいます。

絵の方はなかなかいいですね。万人受けしそうな絵柄といいましょうか。
まあなんしかとりあえずゆかりゲロ萌え(爆) 美咲ちゃんもイケてるけど。


ゲームは11月27日の土曜日から始まります。ちなみにこのゲームの発売日は
11月26日の金曜日です。そう、つまり発売の次の日から始まるんですよね。
…なんか、すっごい心憎い演出ですね。これ、よっぽど製作スケジュールを
きっちり調整していないとなかなか出来ないことではないでしょうか。
# いや、実は延期するたびに日付が変わってたのかも知れませんけど(^^;


ゲーム期間はるり香が入院している間の1週間。この間に主人公は会社に
行きつつ病院に通います。ちなみに有給が1日残っているのでそれを使えば
1日中病院にいることが出来ます。さらに、有給が無くても2回ぐらいなら
休んでも平気です(笑)
# 電話口で血を吐いてみたり、部長を入院させてみたり(笑)


システム的には移動場所選択型のアドベンチャー。移動先には誰かが
いればマークが付きます。ただし、誰がいるのかまではわかりません。

あと、ゆかりが好感度チェックシステムを持っているので、各キャラクターの
好感度はいつでもチェック可能です。
一度選択したメッセージは色が変わるので繰り返しプレイの時は助かりますね。

気になったのは、イベントの発生に矛盾があることかしら。
医者が看護婦に告白しているシーンを見ていないのに、その医者が振られた
ことを何故か知っていたりとか、さっき逢ったときはすげー怒っていたクセに
違う場所で逢ったらすげーフレンドリーだったりとか。
それほどパターンがあるわけじゃないので、もうちょっとしっかり管理をして
欲しかったような気がします。


で、ゆかり一直線でプレイした私。最後は無事にゆかりと結婚…したのですが、
どうやら美咲ちゃんとも続いているらしい(^^;
このゲーム、プレイヤーの行動のままに結果が出るのね(^^;

ちなみに、るり香以外とのハッピーエンドの場合、るり香は一人でパリに
帰ってしまいます。孕んだ女を捨てるという、そこらへんの鬼畜ゲームより
よっぽど酷い主人公が印象的です(笑)
# てゆーか、私がそーいうプレイの仕方したからかも知れませんけど(^^;

この主人公、最初は「認知して」と言われて狼狽えていたので軟弱野郎
かと思いきや、実は激しくえっちで鬼畜でした(^^;
ゆかりなんて、もはや主人公の奴隷だし(^^;
そもそも平然と2股3股かける時点でどうかと思いますけど。
# そういうプレイをする私もどうかと思いますけど(笑)
##でも、5人同時攻略しないと見られないCGがあったり…(^^;


ストーリーの方は…まあ、コメディゲームにストーリーを求めるのは酷って
もんですね。←つまり、薄いのね(笑)
ただ、ノリやテンポはなかなかいいですし、どんなに酷いことをしていても
雰囲気は明るいので(笑)、プレイはしやすいですね。


ワンプレイは…プレイスタイルによって全然違ってきますね。
オンリープレイに徹して会社にも真面目に行ってれば2時間程度でしょうか。
会社を休んで病院に通って複数キャラ同時攻略なんかをしていると4時間
ぐらいはかかりそうですね。


お奨め度としては、妊婦属性のある人には諸手をあげてお奨め(笑)
# そんな人いるのか?(^^;

他には、軽いノリのコメディタッチな作品が好きな人にもお奨め出来るかな。
内容はけっこー鬼畜いんですけどね(^^;
# そんじょそこらの鬼畜王よりよっぽど(笑)

あと、絵の方もトップクラスだと思いますし、音声の方もキャラに合っていて
再生も聴きとりやすいですし、ビジュアル面に興味のある人も買って損は
ないと思います。ただし、ストーリーに興味ある人はちょっとどーだろ(笑)
# 基本的にはただひたすらギャグなので…(^^;


ちなみにこのゲーム、企画段階では全員が妊婦だったそーで(^^;
妊婦初期から臨月間近まで各種取りそろえる予定だったとか。
裏タイトルは「センチメンタル・マタニティ」らしい(笑)
# そこまでパロディか(^^;


最後に。君、鬼畜だよ(笑)



ロビーに戻る  レビュートップに戻る