LOST MIND 〜歪んだ世界〜
ブランド名 Active ジャンル シミュレーション+アドベンチャーゲーム
発売日 1999.06.17 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル ブックレット
DISC容量 646.1MB、CD-DAなし
原画 しぃけんしゃる シナリオ まこっち
音声 一部あり
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 10箇所+オートセーブ1箇所 なし
おまけ BGMモード、CGモード、おかずモード、エンディングチェック、アクティブメンバーズ
対象属性 メイド、館物、エプロンドレス、黒髪、ストレートロング、赤髪、ボブカット、緑髪、
眼鏡っ娘、金髪、タカビー、ショタ、お下げ、ロリ、ポニーテール、レズ
1プレイ時間 約3時間 お奨め度 6

レビュー
Activeのメイドゲーム(笑)、LOST MIND〜歪んだ世界〜。


主人公はとある館に使えているメイド。ええ、女の子が主人公です。
主人公はこの館に来るまでの記憶がなく、ある日突然訪れた男に
「イレギュラー」と言われ、「お前にはここでやるべき役割がある」
と言われたところから話は始まります。

その後はいきなり奴隷になれと言われたり、夜這いをかけられたり、
夜伽をさせられたり…。ちなみにこれらの行為を主人公がされると
いうことは、つまりプレイヤーがされているってこと。
…なんかヤな感じ…(^^; とりあえず、感情移入したら危険です(笑)


インタフェースの方はいつものActiveのシステムで、ほとんどの操作が
キーボードでOK。ただ、メッセージ読み戻しはマウスでしかできない
という仕様。なんでキーボードじゃダメなの?(^^;


システムの方は、1日の行動が朝・昼・夕方・夜の4回で、それぞれ屋敷の
どこかを掃除するか、誰かのいるところに行ってその人の仕事を手伝うか
話しかけるか、といった感じです。
マップにはどこに誰がいるかが表示されていますし、行き先にカーソルを
あわせるとその場所の汚損度が表示されるので、どこを掃除すればいいか
もすぐにわかるようになっています。

そして、仕事をすればその仕事に対応したパラメータと貢献度が上がると
いう、育成シミュレーション的なシステムですね。
ちなみに、誰かと一緒に仕事をすると能率は上がり、失敗する確率が減り
ますが、貢献度の上がり方は小さい…らしいです。
# いや、いちいち見比べてないから(^^;

あと、汚損度が高いままほったらかしておくと、突然ゲームオーバーに
なります(^^; これはこのゲーム世界がどういう世界かということに関係
あるので詳しくは書けませんが、とりあえず汚損度の高いところはマメに
掃除をしておかないといけません。
# しかし、汚れすぎでゲームオーバーというのは…(笑)

ちなみに主人公はメイドになりたてなので、失敗ばかりです。
応接室ではバイオレンスなお辞儀をしたりするらしいです(笑)
# 「…ようするに、私ってドジなのね」(笑)


キャラクターの方は、主人公に友好的なメイドが3人と、敵対的な
メイドが2人。そして屋敷の主人とその家族が全部で4人です。
ゲーム中にいつでもキャラクター紹介が見られます。
# まあ他にも主人公のことを「イレギュラー」と言った人や、
# 最後の方で出てくるメイドもいますけど。

絵の方はかなり好み☆
キツめのキャラもいますけど、基本的にはキラキラ萌え萌え(笑)


内容の方は、明るい感じの絵と序盤のコミカルな会話なんかを見て、
けっこー好感を持っていたのですが…30分もプレイしていると、その
考えは激甘だったことに気付きました(^^;

設定やプロローグから気付くべきだったのかも知れませんが、かなり
ダークです(^^; 仲の良かったメイドが死んだり、そのことで親友と
仲違いが起こったり、ものすげー重いです(^^;
後半はなんかサイコスリラーっぽい展開にまで発展します(^^;
# ちょっとネタばれですが、キーワードは「永遠の世界」です(笑)
##えいえんはあるよ(笑)

ただ、イベントが散発なのと、誰とどのタイミングで逢えばいいかが
ちょっとわかりづらいので、連続したシナリオとして楽しむのは
ちょっと辛いかも知れません。
# イベントの発生タイミング、トリガがわからない…。

次に何をやったらいいのか、何をすれば話が進むのか、ひじょーに
わかりづらいです。そもそも主人公は屋敷に来る前の記憶を無くして
いるので、何のために働いているのか、その目的がないんですよね。
本人もわからないんですから、プレイヤーにもわかるはずがないって
ことで、最初はそのあたりでかなり戸惑うかも知れません。

後半になれば、主人公が記憶を取り戻し、自分が何者なのか、何をすれば
いいのか、イレギュラーとは、と話が進んでいくのでいいのですが、序盤
の何をすればいいのかわからない状態が耐えられるかが鍵です。

それと、ラストの展開もかなり難解なので、ONEのようなちょっぴり難解な
シナリオに馴染めない人には辛いかも。ONEと比べても、このゲームの展開
はかなり唐突で意味不明だと思います(^^;
# まあ、「LOST MIND〜歪んだ世界〜」というタイトルから、設定は
# ある程度理解できるんですけどね。


そして、問題点としては、主人公を避け続けている人が、ちょっとした
イベント1つでいきなり友好的になったり、避けている時でも一緒に仕事を
した後で友好的な笑顔になったり、まだ避けられているはずなのに友好な
状態の時に起こるはずのイベントが起こったり、ちょっとフラグ管理で
ちぐはぐなところが見受けられますね。
# 無視されるだろーなーと思いつつ部屋に行ってみると、いきなり部屋の
# 中に招かれてお茶出されたときは「罠?」とか思った(笑)
##実際に罠だったときもありましたけど(^^;


エンディング数は全部で10。これはバッドエンドを含まない数なので、
バッドエンドを含めるとその数は倍ぐらいに膨れ上がります(^^;
# てゆーか、バッドエンド多すぎ(^^;
プレイ時間は本筋のエンディングを見ようと思ったら3時間程度でしょうか。
CAPSロックをすると既読メッセージをスキップできるので、繰り返しプレイ
はさほど辛くないでしょう。

しかし、イベントやCGはかなり多いので、全てのエンディングを見て、
全てのシーンやCGを集めるのは難易度の高さもあってかなり大変でしょう。
コンプリートを目指すなら、攻略法の参照をお勧めします(^^;


お奨め度としては、システムやCGなどはかなりいいのですが、シナリオが
かなり難解であることと、シナリオの分岐がわかりづらいこと、目的が
いまいちわからないことなど、かなりプレイする人を選ぶと思います。

とりあえず、メイド萌えで、ダークなゲームが大丈夫(好き)な人にはけっこー
いいかも。まあ、ダークさは私がなんとか耐えられる程度ですから、それほど
強烈な物は期待しない方がいいですけど。

あと、ストーリーは短めで最後もちょっとあっけない感じなので、壮大な
ストーリーを求める人には向かないでしょう。
ただ、設定はかなり深いですから、短いなりにも奥深いストーリーが楽しめる
とは思います。ちょっと設定が深すぎて難解ですけどね…。

あとは、難しければ難しいほど燃える人(笑)
難易度も高いですし、話の内容も難しいという、2重の難しさが味わえますので
満足できることでしょう(笑)

かなりプレイするにも評価するにも難しいゲームなので、そのあたりの
覚悟が出来る人はプレイしてみましょう。
ツボに入ればかなり楽しめると思います。


とりあえず、コレール萌え〜(爆)



ロビーに戻る  レビュートップに戻る