RISE
ブランド名 RiSE ジャンル ADV+育成SLG
発売日 1999.02.25 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 569.2MB、CD-DAなし
原画 藤岡タマヱ シナリオ まり
音声 フルボイス
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 5箇所 なし
おまけ ななこルーム、CG鑑賞
対象属性 感動、純愛、ギャグ、萌え、ロボット、ロリ、妹、改造、パーツマニア(笑)
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 8

レビュー
ロボットであるななこと一ヶ月間一緒に生活をして、ミスコンで優勝できる
ように育てるのが目的という、ロボット版プリンセスメーカー(笑)


まずマニュアルでむちゃくちゃ笑いました。
ゲームのマニュアルと言うより家電製品の取扱説明書(笑)
しかも内容はいきなりギャグ(笑)

「この見開きページはギャグですが、以下に示した事柄を心の中でひっそり
 反芻して下さい。そうすればきっと幸せです(笑)」
「お気持ちはわかりますが、ロケットパンチ・ドリル・パワーブースター等の
 機器は現在のところ接続可能な仕様にはなっておりません」
「口からミサイル、石ころを愛で続ける等の異常状態のまま使用していると
 火災・感電の原因になります」
などという説明が載ってます(笑)
このマニュアルの見開きページだけで5回は笑いました(笑) お腹痛いです(^^;
# 短い漫画も載っているのですが、なかなかシュール(笑)

そして、ユーザー登録カードを送るために、封筒が2枚封入されてます。
これ、案外親切かも。葉書を入れてあるメーカは結構あるのですが、
それだとフリースペースにあまり壊れたことは書きづらかったりしますけど、
封筒だったら恥ずかしい内容書いて送っても大丈夫ですし(笑)
# もちろん料金受取人払いになってます。

ちょっとしたことなんですけど、こーいうところでメーカに対する印象って
良くなるんですよね。
# まあ、封筒2枚もいらんけど(^^; 住所は印刷してあるので書き間違える
# ことはまあないでしょうし。


で、ゲームの方ですが、システム面ではメッセージ速度の設定が出来ないのは
辛いかな。CTRLキーを押せば早く流れますけど。
それでもシステムが全体的にちょっと重めなのは残念。
画面効果も切ればかなり軽くなりますけどね。ちょっと寂しいけど。
# 16bitカラーのウインドウモードでプレイするのが私の環境では一番軽い。
##ちなみに、ウインドウモードは16bitカラーでしか使えません。

操作の方は、アドベンチャーパートはビジュアルノベルタイプになって
いるんですけど、もちろんキーボードのみで操作可能。
育成パートは…見た目はどう見てもキーボードオンリーでは操作なんて
出来なさそうなんですけど、実は出来るんだな、これが。
なかなかうまく作ってあります。さすがにちょっとキーボードオンリーでは
操作しづらいですが慣れれば問題ないですし、ちゃんとキーボード操作の
ことを考えてくれているという点は評価したいです。


ゲーム内容は、最初に書いたとおりななこを育てるのが目的ですが、
この育て方が結構ユニーク。

育成はななこOSというななこの中に内蔵されているOS上で行うのですが、
これがまるっきりポストペット(笑)
部屋の模様替えとか自由自在ですし、何もせず放っておくとななこが
うろうろしたり寝たりでんぐり返りをしたり(笑)します。
# ただし、メールは出せません(笑)

部屋の模様替えのパーツはアイテムショップで買うのですが、かなりたくさん
種類があっておもしろいです。たとえば砂場とか温泉とか事故現場的ベッドとか
洋風棺桶(夜活動する人には最適らしい)とかみかん箱テーブル(基本らしい(^^;)
とかモアイとか…って、ロクなのないな(笑)
いや、もっとまともなアイテムはいっぱいあるんですけどね。

で、ななこは完全にコンピュータ扱いされていて、パーツの交換が可能です。
パーツもマザーボード、CPU、メモリ、アクセラレータなど、完全にパソコンの
パーツで、マザーボードとかCPUとかを差し替えると、ななこがもはや別の
物体になってしまわないかと心配でした(笑)

所持金とスペックを見比べて、最適なパーツを選定して買うところなんかは、
実際にパソコンのパーツを買うときのようなどきどきが味わえます(笑)
性能はいいけど不安定とか、安定性もあって性能もいいけど消費電力が高い
とか、いろんな種類のパーツがあって面白いです。
# 暴走が好きなパーツもあります(笑)

ちなみに、CPUによってはクロックアップが出来たりします(笑)
ただしそれをするとちょっぴり不安定になって、たまに奇行に走ります(笑)

パーツ交換の他に、DVDを見て学習して能力値を上げることもできます。
このDVDの内容がもれなくバカ(笑)
こんなので能力値が上がるななこが不思議で仕方ありません(笑)
# 恋愛ドラマ「128回目のプロポーズ」とか冒険活劇「インナージーンズ」とか(笑)

そして、現在の能力値がベンチマークで測定できるんですが、このベンチ
マークってのが凄い。マスコットキャラクターでありななこの腹心の友で
あるめもりちゃんをななこが投げて、その飛距離がベンチマークの結果に
なるという、とても残虐なベンチマークです(笑)
# 平気で20kmとか飛びます(爆笑)

育成パートはこんな感じです。はっきり言って、バカです(笑)
でも、結構斬新なアイデアで面白いですね。


アドベンチャーパートは、朝起きたら学校に行くか、家にいるか、どこか
ぶらぶらするかなど、行動を決めてイベントが起こるタイプ。

このパートではななこのバカが炸裂します(笑)
さすが、制作者をして「史上最高にバカかも知れないロボット」と言って
いるだけあって、すさまじいです(笑)

ロボットだということは他人にはバレてはいけないので、「私はロボットでは
ありません」と言って歩こうとします(笑)
ちょっと怒ったりすると、部屋の隅っこで緩衝剤をぷちぷちつぶします(笑)
緩衝剤の次は地面にのの字を書きます(笑) 当然のごとく迷子になります(笑)

そんなななこですが、たまにすごくほろっとさせる事を言います。
ギャグの中でこういう感動的なセリフが出てくると、メリハリが利いて
結構感動できますね。

一応このゲームのコンセプトは感動と笑いのストーリーらしいのですが、
それは見事に実現されていると思います。
一見おバカに見えますが、ホントにバカです(笑)
…もとい(^^;、結構感動もできていい話だと思います。


そして、1回プレイが終わって2回目にプレイするときは、1回目に買った
パーツなどは手元に残っています。
すなわち、何度も繰り返しプレイすれば最高のパーツを揃えることが可能です。
ですので、どんなに育成が下手でも、いつかはクリア出来ます(笑)
逆に言えば、最初のプレイでクリアすることはひじょーに難しい気がします(^^;
ええ、私もダメでした(^^;
# どうやってもコンテストで1位なんて取れねーぞ(^^;

そして、どうやらコンテストで優勝することがハッピーエンドの条件の
ようなので…ええ、ダメでした(^^;
よぉし、ななこ。特訓だっ(笑) あの夕日に向かってダッシュだっ(笑)

…というゲームです(笑)


絵に関してはまあまあかな。塗りがあにめちっくで好感が持てます(笑)
とりあえず、ともみ萌え(爆)

あと、このゲームは音声ありなんですが…。
あやめさんが「きゃる〜ん」とか言い出しそうで、なんか嫌(笑)


ゲーム期間は前述の通り1ヶ月。ワンプレイは5時間ぐらいでしょうか?
育成に時間をかけたり、DVDを一緒に見たりしているともう少しかかるかも
知れません。


で、お奨め度ですが、かなりお奨め。はっきり言って、今まで私があまりプレイ
したことのないような斬新なゲームデザインで、それでいて奇をてらうことなく
無難にまとめてある所は凄いと思います。

全体的に見て、かなり良くできてます。インタフェースもいいですし、ストーリー
も面白く、なによりコンセプトがいい。アイデアの勝利という感じです。

それと、1度見たイベントはあらすじだけを読むということも出来ます。
これによって繰り返しプレイもあまり苦痛ではありません。
なかなかよく考えられています。ただ、このあらすじのフラグチェックに
不具合があったらしく、ぽんぽん修正ファイルがリリースされてます(笑)
# 最新バージョンは1.04です(^^;

ギャグは無茶苦茶面白いですし、泣ける部分も結構あるのでそこそこお奨めです。
とりあえず、パソコンマニアな人は買いでしょう(笑)
パーツを選ぶときのわくわく感が得られます(笑)



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