モエかす MOEkko COmpany Special | |||
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ブランド名 | ケロQ | ジャンル | FANBOX |
発売日 | 2004.06.11 | 定価 | \7,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(150x214x56mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 3.01GB(DVD-ROM)、SafeDisc | ||
原画 | 2C=galore、Moto4%、SCA-ji | シナリオ | SCA-ji、NEKOBASE、Majika、392 |
音声 | あり、Mia Naruse、Dynamite Ami、Asumi Noda、Emiya Nagase、Kanari Kanzaki | ||
インタフェース | ほぼフルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 99箇所+クイックセーブ1箇所 | 歌 | あり(1曲、ED) |
おまけ | ADV、CG VIEWER、SCENE REMINISCENCE、wallpaper、SPECIAL、 盗撮ビデオ、お仕置きシーン |
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対象属性 | 感動、ギャグ、コメディ、ピンク髪、メイド、エプロンドレス、オーバーニーソックス、 アンドロイド、ロボット、スクール水着、黒髪、ストレートロング、ナース服、帽子、 お団子頭、ツインテール、ガーターベルト、ストッキング、リボン、ボブカット |
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1プレイ時間 | 30分〜8時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
2003年1月31日に発売された「モエかん」のファンディスクです。「モエかん」の アフターストーリーや霧島ルートの修正版、そして「モエかん」のキャラクター 達とカードで対戦する「モエとら」が含まれています。 ちなみに、ゲームの内容もですが、レビューも「モエかん」をクリアしていることが 前提になっていて、ネタバレも含まれていますので、未プレイの人は注意。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 リニア。(CV:成瀬未亜) 萌えっ娘島でメイドの研修を受けているアンドロイド。ドジっ娘。 実相寺冬葉。(CV:ダイナマイト☆亜美) 萌えっ娘島でメイドの研修を受けている。以前は司書メイドだったが、今は 看護メイドとして働いている。 鈴希。(CV:永瀬江美弥) 萌えっ娘島でメイドの研修を受けている元幽霊(笑) 感情の起伏がやや乏しく、人とはズレている。 朝霧かずさ。(CV:乃田あす実) 萌えっ娘島に潜り込んだ化け猫メイド(笑) 料理が得意で、調理を担当している。 霧島香織。(CV:カンザキカナリ) 主人公の秘書。主人公とは長い付き合いだが、見た目はお子さま。 絵の方は表情豊かで躍動感に溢れる可愛らしい絵柄。ただし、「モエかん」 からの使い回しがかなり多いです。 CGは綺麗に処理されていて、とても安定していると思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。変化はわかりやすく、感情移入も しやすいです。……まあ、ほとんど「モエかん」の使い回しですが。 キャラクターは個性豊かな面々。特に新キャラもなく、全て「モエかん」のキャラ クターなわけですが、「モエかん」をプレイしていないと、どういうキャラなのか わからず、置いてけぼりを食らう可能性があるので注意。 特に、かずさや鈴希は、設定を知らないと全く意味不明なことが多々あります。 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方もばっちり。基本的にみんな キャストはそのままですので、もう慣れたものですね。 一部、「モエかん」では音声のなかったサブキャラに音声が突いていたりするの ですが、それも特に違和感なく、安心して聴くことが出来ました。 音楽はほのぼのした曲から激しい曲まで幅広く揃えられています。とても澄んだ サウンドで、聞いていて心地よいです。 |
システム |
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。セーブ/ロードが微妙に キーボードで操作出来ない以外は、全てキーボードで操作可能です。ただ、 「モエとら」はキーボードで操作するのは煩わしいかも。 強制スキップ、バックログ、自動クリック搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。ところどころ引っかかる感じです。 セーブ箇所は99箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは「モエとら」の メニュー画面やゲーム中以外では随時可能です。 数としては、これだけあれば充分すぎます。そもそも、「モエとら」やショート ストーリーはほとんどセーブの必要もないぐらいで、「霧島ルート」も選択肢は ありませんので、あまりセーブは必要ないかと思います。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢のないものも多いです。 セリフはメッセージウインドウに表示され、それ以外の分は全画面表示の ビジュアルノベルタイプです。 「モエとら」はポーカー、ブラックジャック、ババ抜きの中からプレイしたい ゲームと対戦相手を選び、勝ったお金を使って景品交換所でテープを買う ことが出来ます。後半には、ハイアンドローもプレイできるようになります。 システム的な特徴としては、緊急回避ボタンでしょうか。 これは、このボタンを押すことによって画面を切り替え、ゲーム画面を隠す ことが出来るというものです。ただ、切り替えた画像もモエかんキャラが出て くるアニメーションになっているため、あまり意味はないですけど(^^; まあ、見ていて楽しい、お遊び機能ですね。 このゲームは、SafeDiscによるプロテクトが施されています。誤爆とはちょっと 違いますが、仮想CDツールやCDライティングツールなどが入っていると起動 出来なかったりするようなので注意。 ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は可能です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、まず「モエかす」か「モエとら」のどちらかを選択して起動する ことになります。(インストール段階で、どちらかのみをインストールすることも 可能です) 「モエかす」は、アフターストーリー的なショートストーリーが5本と、本編の 霧島ルートをリライトし、選択肢をなくしたノベルが収録されています。 他には、壁紙なども用意されています。 アフターストーリーは基本的に「モエかん」のどれかのエンディング後の話に なっているので、「モエかん」をプレイしていないと意味不明だったり、ネタ バレ満載だったりするので注意。 涙あり笑いありで、バラエティに富んでいてなかなか面白いです。本編でいま ひとつよく判らなかったキャラクターの心情なんかも描かれていて良かったです。 ただ、ストーリー毎にどのエンディング後の話かが違っているため、ちょっと ごっちゃになってしまう感がありますし、本編でもあまり説明されなかった事が 当たり前のように出てくるので、本編をプレイしていてもなお判りづらいところも あったりします。 そもそも私は、ナーサリークライムがなんなのか、未だによく解ってないし(^^; 「霧島ルート」は、「モエかん」では中途半端で意味不明な感が強かった霧島 シナリオを、大幅に書き直されたものです。 「モエかん」でははっきり言って不満たらたらだった霧島シナリオですが、 今回はかなりすっきりとわかりやすくなっていて、ようやく話が繋がったという 感じですね。最初からこれ入れといてよ、という感じ。 「モエとら」は、ヒロイン達とトランプゲームで戦い、勝ったお金でテープを 買って、ご褒美シーンが見られる、という単純明快なもの。 ゲームはブラックジャック、ポーカー、ババ抜き、ハイアンドローがあり、 キャラクターによって得意なゲームがあり、配当も変わってきます。 ブラックジャックの冬葉なんて、ほとんど21であがりやがるのですが(^^; # 勝てるわけねーよ(^^; H度は並。「モエかす」の方は、ストーリーによってはHシーンがないこともあり、 内容も総じてあっさりめになっています。 「モエとら」の方は、それなりに描写は濃いのですが、基本的に覗き見的な シーンがほとんどで、感情移入はしづらいです。 テキストは、ストーリー毎にやや雰囲気は違いますが、総じてテンポが良く、 読みやすい部類だと思います。ただ、「モエかん」で出てきた単語や設定は 当然のように出てきますので、「モエかん」をプレイしていないと意味不明 だったりするでしょうけど。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は……いろんなストーリーの寄せ集めなので無意味ですね(^^; 霧島ルートは、「モエかん」とほぼ同じく1ヶ月程度です。 ワンプレイは30分〜8時間。アフターストーリーはだいたい30分程度のものが ほとんどで、霧島ルートは「モエかん」本編とほぼ同じぐらい(8時間程度)、 モエとらはどれだけすんなり勝つかで変わってきますが、1〜2時間程度で クリアできるかと思います。 難易度は低め。アフターストーリーはほとんど選択肢がなく、あっても殆どが イベントの分岐になっている感じなので、それほど悩むこともないでしょう。 霧島ルートはきっちり選択肢がありますが、基本的に「モエかん」と同じです ので、「モエかん」をプレイした人なら問題ないでしょう。 モエとらは、ブラックジャックが(ポーカーもですが)後からレイズが出来て、 手札が21であればブラックジャックとも引き分けられるので、かずさとブラック ジャックで戦っていれば、簡単に溜まります。 |
総評 |
お奨め度ですが、「モエかん」が好きな人にお奨め。 まごうことなきファンディスクという感じで、「モエかん」をプレイしていない人は 完全においてけぼりな作りになっています。 逆に「モエかん」をプレイしている人であれば、エンディング後に萌えっ娘島で どんなことがあったかとか、各キャラクターの心情なんかがわかったりしますし、 本編では尻切れトンボだった霧島ルートがきっちりとした形でプレイすることが 出来るので、かなり楽しめると思います。まあ、既読スキップなんて当然効かない ので、全部読み直すハメになりますけど。 アフターストーリーはどれもなかなかいい出来で、特にかずさ絡みの話なんかは ほろっとするシーンもあったりして、かなりお気に入りです。 ただ、霧島ルートを除くとどれも短めで、モエとらもすんなり終わればそれほど 時間はかからなかったりするため、ボリューム的にはやや物足りなさを感じます。 まあ、霧島ルートはゲームのシナリオまるまる1本が入っていますから、それを 入れて考えるとそこそこのボリュームはありますけど。 値段もボリュームから考えるとやや高く、ちょっと微妙ですね。 ターゲットも絞られますし、なかなかお奨めはしづらい所ですが、「モエかん」が 好きな人ならまあなんとかなるでしょう。 「モエかん」をプレイしていない人は、お奨め度から -2 ぐらいしておいて下さい(^^; 最後に。「トランプなどを人に向かって飛ばす時は十分注意するように心がけ ましょう」……いや、そもそも人に向かって投げるなよ(^^; |