姉汁〜白川三姉妹におまかせ〜
ブランド名 アトリエかぐや ジャンル 汁集めAVG
発売日 2005.11.25 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(226x152x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 3.86GB(DVD-ROM)
原画 choco chip シナリオ MLR(もみあげルパンR)、近江達裕、
神無月ニトロ速水漣
音楽 21曲、吉田仁郎 なし
音声 女性キャラフルボイス、篁瑞帆、一色ヒカルまきいづみ茶谷やすら成瀬未亜
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 30箇所+クイックセーブ10箇所+
オートセーブ10箇所+フリー
CG枚数 100枚
おまけ CG鑑賞、シーン再生、音楽鑑賞
対象属性 お姉ちゃん、ツインテール、体操服、ブルマ、ストレートロング、看護婦、ポニーテール、
ナース服、ストッキング、ガーターベルト、金髪、ツインテール、リボン、猫耳、尻尾、
ウェディングドレス、レズ
1プレイ時間 3〜5時間 お奨め度 7

レビュー
概要
祖父と一緒に暮らしていた主人公だが、祖父が老後を海外でゆっくり
暮らすと言い出し、母の再婚相手である白川家に戻されることとなる。
白川家には三人の姉妹がおり、主人公を温かく迎えてくれる。
そして、寝室として使わせて貰った義父の部屋で、主人公は怪しい
ビンを発見する。手に取ってみると、なんとそれは呪いのビンで、
期間中に呪いを解かないと最大の災いが降りかかるという。
呪いを解く方法とは、女性の汁でビンを満たすことだった……。
果たして主人公は、無事に汁を集めて呪いを解くことが出来るのか……
という、汁集めAVG。

この作品は、2002年12月13日に発売された「妹汁」の続編にあたる作品で、
さらに2002年6月21日に発売された「恥辱診察室」と、2004年9月24日に発売
された「ナースにおまかせ」のキャラクターも出てくる、集大成的な作品です。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

白川杏子(しらかわあんず)。(CV:まきいづみ)
白川三姉妹の三女。強気で意地っぱりだが、子供っぽいところもある
可愛らしいお姉さん。

白川涼子(しらかわりょうこ)。(CV:一色ヒカル)
白川三姉妹の次女。明るくノリの良い、ちょっぴりイタズラ好きの
お姉さん。「ナースにおまかせ」に出てくるヒロインの1人。

白川恭子(しらかわきょうこ)。(CV:篁瑞帆)
白川三姉妹の長女。お色気たっぷりでエッチなお姉さん。人を虐めて
遊ぶのが趣味。「恥辱診察室」に出てくるヒロインの1人。
……あまりにも絵柄が変わっていて、最初気付きませんでした(^^;

絵の方はスッキリとした中に、色気と可愛らしさもある絵柄。シーンに
よって色っぽかったり可愛らしかったりとちょっと定まっていないような
印象もありますが、それはそれで味があっていいかな、と。
色んな面が見られる、という感じで。
CGは丁寧に処理されていていいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。目パチもあって、さらにイベント
CGでは舐めてる舌が動いたりもします。
アニメ調のコミカルな表情なんかもあって、見ていて楽しいです。

キャラクターはいたずらっぽいお姉さん2人と気の強いお姉さん1人という
感じ。やや恭子と涼子はキャラ被り気味な気もしますけど、涼子の方は
愛嬌がある感じですね。
メインヒロイン3人のうち2人は過去作品に出てきたキャラですので、
それらをプレイしている人ならキャラは掴みやすいかと思います。
逆に、新鮮みに欠けるとも言えますが……。

音声はキャラとのマッチングはほぼ良し。ただ、杏子に関してはシーンに
よって大人っぽかったり子供っぽかったり、ちょっと定まっていないような
印象を受けました。まあ、そういう狙いのキャラなんでしょうけど……。
淫語はピー音が入りますが、「ん」の上にちょっと被る程度なので、ほとんど
まる聞こえです。

音楽は明るくコミカルな曲が多め。綺麗な曲が多く、単体で聞いても楽しめる
ぐらいですね。
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。オプションや一部メニュー
以外全てキーボードで操作可能のようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、セリフ再生も搭載しています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。描画や音声再生でちょっと引っかかる感じです。
スキップ動作はやや重め。

セーブ箇所は30箇所+クイックセーブ10箇所+オートセーブ10箇所+フリーセーブ。
セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と自由記述のコメントが保存され
ます。コメントは初期値ではメッセージの一部が格納されます。
数としては、エンディングや選択肢の数がそこそこあるため、通常のセーブ枠
ではちょっと足りないかなーという印象がありますが、オートセーブとクイック
セーブを駆使して、足りない分はフリーセーブで補うことが出来ますので、問題は
ないでしょう。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
マップには誰が何処にいるのかが表示されますし、イベントの発生しないところ
にはそもそも移動できなくなっています。
また、汁集めイベントでは、選択肢に正解すれば、より多くの汁を集めることが
出来るようになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は可変。初期値の「白川悠(しらかわゆう)」の場合は音声付きで
名前を呼ばれ、変更した場合は「あなた」「あんた」のように呼ばれます。
その時でも音声は付きますので、違和感はほとんどないでしょう。
まあ、ちょっと呼びかけが固い印象があるのは仕方ないですね。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が白川家にやってきて、ビンに呪われるところから始まります。
呪いを解くため、三人の姉から汁を集める……という、非常にわかりやすい
ストーリーです(笑)

ストーリーは終始明るくコミカルに進み、三人の姉から誘惑されまくる、エッチな
展開が続きます。通常イベントすら、必ずどこかしらエッチな要素が入っている
ような感じです。
# 「せめて、通常営業に収まるまで待って!」(笑)

ラストは突拍子もない展開。そもそもビンの呪いという非常識な設定から始まる
ストーリーなわけですが、ラストはそれに輪を掛けてぶっ飛んだ展開。
あまりにもぶっ飛びすぎていて、ポカーンとしてしまいました(^^;
ここまで投げっぱなしだと、もはや清々しいです(笑)

イベントを発生させる順番によって、若干整合性の怪しいところは見受けられ
ますが、そーんなには気にならないでしょうか。
ただ、1滴も汁を集めていない状態で失敗しても、集めた汁をまき散らしたり、
ちょこちょこ気になるところはありますけど。

H度はかなり高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺はかなり長め、
描写も非常に濃厚です。2回戦が基本で、調子が良ければ3回戦4回戦と、
もう好き放題にやりまくっています。
内容は基本的に汁集めのためのいたずら的なHと、誘われてのHが殆どで、
純愛系のラブラブなシーンが大半です。シチュエーションは幅広く用意されて
いて、純愛系ながら非常に濃厚で充実したHシーンが楽しめます。

テキストはあまり誤字は目に付かず、テンポ良く読みやすいテキストだと
思います。
ただ、水曜の略表記が「Wen」となってますけどふつーは「Wed」じゃないん
ですかねぇ(^^;
プレイ時間・難易度
ゲームは7月22日(金)から始まります。
ゲーム期間は約4週間。1日ずつプレイするタイプです。エンディングの条件を
満たせば、その時点で終わります。

ワンプレイは3〜5時間。サクサクとテンポ良く進み、結構短い印象があります。
ただ、共通パートはそれほど多くないため、個別ルートをプレイするときは
あまりスキップは効きません。

難易度は並。基本的に狙ったキャラと会い続けて、汁集めを上手くやれば
クリアできます。汁集めイベントは、無茶なことをしなければOKですが、数が
そこそこあるため、ちょっと面倒かもですね。
また、1つ条件の解りづらい、見つけにくいルートがあるので注意。
マップ移動画面で光っているところがポイントです。
総評
お奨め度ですが、色っぽいお姉さん達にいたずらしたりからかわれたりする
ほのぼのH作品が好きな人にお奨め。
目的からして「汁を集める」という、非常にわかりやすい作品です。
また、お姉さん達はみんな元気でノリが良く、ドタバタの楽しい日常を楽しむ
ことが出来ます。

ただ、設定からしてかなり強引で突拍子もなく、展開もお約束とご都合主義が
満載で、しかもラストはほとんどが投げっぱなしという、ストーリー性の面で
見ると、かなり無茶苦茶です。
でも、プレイしていると「別にこれでもいいかな?」と思えてしまうが不思議です。
ノリと勢いで押し切られちゃったような感じ。
Hシーンを重視して、ストーリーは勢いで押し切る、これはこれでありかなー、
と思えます。
もうちょっと、最後は何かフォローして欲しかったな、と思いましたけど。
# 大風呂敷広げすぎというか、話が壮大過ぎというか(^^;

でもまあ、キャラクターは魅力的ですし、Hシーンはとても濃厚で、まったり
ほのぼのとしたコミカルな日常もとても楽しいですし、何も考えずプレイ
出来るかと思いますので、息抜きがてらにどうぞ。気軽にサクサクプレイ
出来ますしね(^^)

過去作品のキャラクターなんかも出てくるので、プレイしている人はにやりと
出来るシーンも多いです。もちろん、過去作品をプレイしていなくても問題
なく楽しめるかと思います。

最後に。主人公萌え(笑)


「目玉焼きにはねりわさびと苺ジャム」……そんなプロポーズは嫌だ(^^;



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