Clover Heart's append disc TOYつめちゃいましたっ
ブランド名 ALcot ジャンル アペンドディスク
発売日 2005.01.14 定価 \7,140
パッケージ プラパッケージ(195x270x26mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 恋のレシピ教えます : 1.56GB(DVD-ROM)
御子柴莉織はご機嫌ナナメ : CD-DA=459.05MB、CD-DA10トラック
Original Mini Sound Track : CD-DA=256.04MB、CD-DA12トラック
原画 仁村有志 シナリオ 宮蔵
音楽 Manackまにょっ(Little Wing)、
葉月わたる、Rembrandz Sound Team
あり(1曲、OP)、真理絵
音声 フルボイス、文月かな、一色ヒカル、金田まひる、楠鈴音、如月葵、
乃田あす実、青山ゆかり、大久保けんたろう
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 20箇所 CG枚数 20枚
おまけ SCENE SELECT、GRAPHICS
対象属性 純愛、ラブコメ、金髪、ツインテール、リボン、オーバーニーソックス、黒髪、幼なじみ
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 5

レビュー
概要
ちまりとの恋の騒動も一段落し、晴れて恋人となった玲亜と白兎。そんな二人の
周りでは、莉織とちまりがまたしてもトラブルを巻き起こす。果たして二人は、
無事にこの危機を乗り越えることが出来るのか……という、アペンドディスク。

本作品は、2003年11月28日に発売された「Clover Heart's」のアペンドディスク
です。「Clover Heart's」のメインヒロイン・玲亜シナリオにおいて、本編中で
語られなかった各キャラクターのエピソードを、ゲーム・ドラマCD・コミックの
3つの媒体で描いた、クロスリンクアペンドディスクです。
「Clover Heart's」をプレイしていなくても遊べますが、キャラクターや舞台は
全く同じ……というか、シナリオの途中やエピローグ的なストーリーが描かれて
いますので、プレイしていないとよく分からないかと思います。

本レビューでは主に、ゲームである「恋のレシピ、教えます」について、記述
しています。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

御子柴玲亜(みこしばれあ)。(CV:文月かな)
南雲家にやってきた双子の妹。お転婆で好奇心旺盛で自分の気持ちに正直。
喜怒哀楽がはっきりしていて、ストレートに感情を表現する。ちょっとわがまま。

御子柴莉織(みこしばりお)。(CV:楠鈴音)
南雲家にやってきた双子の姉。大人しくて慎ましやか。控えめで、あまり自分の
気持ちを表に出さない。人混みが苦手で、方向音痴。ちょっと頑固。

飛鳥凛(あすかりん)。(CV:青山ゆかり)
南雲家の近所に住んでいる幼なじみのクラスメイト。一見クールに見えるが、
中身は完全に親父。笑えない冗談で有名。氷河期の女、ブリザードプリンセス、
絶対零度の酔っぱらいなど、様々な二つ名を持つ(笑)

駒宮ちまり(こまみやちまり)。(CV:金田まひる)
幼なじみだったが転校してしまい、それ以来疎遠になっていた。
しかし、進学と同時に街に戻ってきて、白兎にアタックを始める。

乃木坂久遠(のぎさかくおん)。(CV:乃田あす実)
御子柴姉妹と共に南雲家にやってきたメイド。仕事は完璧にこなし、あらゆる
物事に精通している。ミステリアスな女性。

……はい、どこかで見たことのあるキャラクター紹介ですね(笑)
ええ、使い回しましたとも! だって、新キャラとかいないし!

絵の方は可愛らしく、表情豊かで、感情がよく伝わってくる感じですね。
CGは、淡く繊細な色遣いで柔らかい雰囲気をもっており、見ていて和みます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。表情変化はとても豊富で、会話に
合わせてコロコロ変わるため、見ていてとても楽しいです。目が輝く演出なども
あったりして、面白いですね。……まあ、前作の使い回しでしょうけど(^^;

キャラクターは、元気いっぱいな玲亜を中心に、控えめな莉織、突撃暴走娘の
ちまりなど、前作と全く同じキャラクター達が元気一杯に動き回っています。

音声はキャラクターとのマッチングもよく、演技もばっちり。
前作でもばっちりハマっていましたが、今作でも活き活きとしていて、とても
いいと思います。喜怒哀楽の表現も豊かで、感情移入しやすいです。
ただ、淫語がテキスト上では伏せられてないのに、音声は無音になっていたり
して、ちょっと違和感ありました。

音楽は静かな曲から激しい曲までバラエティ豊かで、曲単体で聴いても充分
楽しめるクオリティの曲揃い。しかし、自己主張しすぎず、きっちりシーンの
雰囲気を盛り上げてくれる、理想的なBGMかも。

ゲームを開始すると、短いプロローグの後にオープニングアニメーションが
流れます。
歌は清涼感溢れるすっきりとした歌で、とても聴き心地がよいですね。
絵の方はシーン紹介的なものですが、演出はなかなか凝っていて、見ていて
楽しいです。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートプレイ搭載。
バックログはマウスのホイール機能にも対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作自体はそこそこ軽快。
スキップ動作は比較的軽快。

セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢は2つしかありませんから、使い切ることはないでしょう。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。……ですが、
選択肢は2つだけで、どちらもシーン分岐するだけです。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「白兎」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、前作本編の玲亜シナリオで、玲亜と白兎が恋人になったその後、
莉織やちまりが巻き起こす騒動について描かれています。

ストーリーは明るく軽快に、時にはしんみりと進み、メリハリがあってなかなか
面白いです。
ただ、前作の玲亜シナリオをプレイしていることが前提になっており、説明等は
ほとんどないため、プレイしていない人には意味不明かも知れません。
ちまり絡みの話では、前作では描ききられていなかったちまりの気持ちが描かれ
ていて、ちょっぴり感動的な話もあって、なかなか良かったです。

ラストはすっきり綺麗にまとめられていて、余韻の残る、いい終わり方ですね。

H度は並。各ヒロインともHシーンは1回です。ただし、複数のヒロインが絡む
シーンもありますけど。……というか、どのシーンにも玲亜は絡みます。
描写はそこそこ濃いめで、尺もそれなりに用意されているのですが、純粋な
Hシーンというより、ストーリーの一貫としてのHシーンという感じで、あまり
HシーンらしいHシーンという感じではありません。

テキストは、誤字もほとんど見あたらず、テンポの良い読みやすいテキストだと
思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。全く意識する必要はありません。

ワンプレイは2〜3時間。手軽にサクサクと遊べる感じですね。

難易度は激低。選択肢が2つだけで、どちらもシーンの内容が分岐するだけ
ですから、何も考えなくてもクリア出来るでしょう。
総評
お奨め度ですが、前作のファンで、玲亜ラブな人にはお奨め。玲亜と白兎の
関係がメインに描かれており、玲亜の魅力がいっぱい詰まっています。
もちろん、莉織やちまりなど、他のキャラクターも前作同様いい味を出して
いますので、前作が気に入った人なら楽しめることでしょう。

ゲームだけでなく、ドラマCDとコミックでも別の切り口から描かれています。
ドラマCDでは莉織メイン、コミックでは円華がメインに描かれています。
ドラマの方は、ちょっとコミカルな感じ、コミックの方は切ない感じの話に
なっています。

ただ、どれも前作をプレイしていることが前提の作りになっていますので、
やはり前作はやっておいた方がよいでしょう。

それと、確かにゲーム・ドラマCD・コミックと3つの媒体が入っていて、
豪華ではあるのですが、おまけディスクでこの値段はやっぱりちょっと
高いんじゃないかなー、と思います。
ゲームにしろ、ドラマCDにしろ、コミックにしろ、それぞれはそれほど
ボリュームがあるわけでもなく、単品で見ると物足りなさも感じますし。
前作が好きな人は許容できるかも知れませんが、そうでない人にはすこぶる
コストパフォーマンスは悪いと思います。

まあ、前作を気に入っていて、また玲亜たちの可愛らしい姿が見たい、と
いう人は是非どうぞ。
前作をやっていない人は、お奨め度から2ほど引いといて下さい。

最後に。2〜3時間でコンプリート出来るゲームが、インストール容量1.5GB
というのはなにごと?(^^; 何にそんなにも容量食ってるですか……。
# ファイル構成を見ると、CGが1.2GBほど食ってるようですが。


パッケージの帯裏も要チェック。
「私が莉織なら家出してます」……楠鈴音さん、ステキすぎです(笑)



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